The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 

『Bird's Vault - RI 61/16(Volume Three)』(OBR)
obrbirdsvault3

『Bird's Vault - RI 61/16(Volume Three)』(OBR 93 CD 039) 1CD

Studio Outtakes

Track-1-7,10-12
Nov.11-Dec.17 1982 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France

Track-8
Jan.30-mid March 1983 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France

Track-9
mid Oct-Nov.7 1982 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France

Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent


1.It Must Be Hell(I)/2.Too Tough/3.Pink Pick/4.Stop That(II)/5.Chris Song/6.Melobar/7.Stop That(III)/8.All Mixed Up(Inst)/9.Cookin'Up(I)/10.Part Of The Night/11.Pretty Beat Up(I)/12.Wanna Hold You(II)


初登場を多数含んだOBRの『アンダーカヴァー』アウトテイク集。


●1.It Must Be Hell(I)
ミックのヴォーカルが異なり、コーラスもミックのみ、そしてマラカス等のパーカッションも後半からしか入って来ないというLP時代からリリースされてきたアウトテイク。

DAC『Think You Like It』(DAC-109)やGoldplate『Complete Undercover Sessions』(GP-1701CD1-6CDSET)といった近年リリースタイトルにも収録されていますが、本作収録の音源はこれらタイトルよりも状態の良いテープから作成されており、ヒスノイズ除去による余韻の不自然さの改善はもちろん、既発ではやや潰れ気味だった音の端々もすっきりとなっています。加えて曲の後半も15秒強長くなっているのもポイント。

dacthinkyoulikeit

goldplateundercoversessions


●2.Too Tough
初登場となるオフィシャルテイクの別ミックス。これまでのアウトテイクが(I)だったので、これは一応(II)にあたるかと。こちらの方がギターが前面に出ていてオフィシャルよりも印象がいいような気も・・・。
加えてオフィシャルと尺も異なり、オフィシャルは1コーラス目Aメロ最後の「Suffocationg Love」の後すぐサビに入りますが、こちらのミックスでは2コーラス目同様サビ前に「Too Tough,Too Tough」とミックが曲名を連呼するヴァースが入っています。また曲の後半もオフィシャルより30秒近く長く収録されており、意図してかどうかは分かりませんがチャーリーがリズムパターンを変えているのを聴くことが出来ます。


●3.Pink Pick
初登場となる"Beast Of Burden"のイントロを発展させたかのようなインスト曲。


●4.Stop That(II)/7.Stop That(III)
以前は"Cahin-Saw-Rocker"という曲名でブート化されていた"Luxury"を彷彿させるメロディーのアップテンポの8ビート曲で、いずれも初登場テイク。

先に触れたGoldplate『Complete Undercover Sessions』に"Stop That(II)"というのがありますが、これは"Stop That(I)"が途中でフェードアウトしているだけのもので、DAC『Can't Find Love』(DAC-159)収録のものと同じ。ちなみにDAC『Can't Find Love』と異なりGoldplate盤は左右が逆。

楽曲の構成は全て同じで、大きな違いといえばイントロの合いの手のギター。(I)がメロディアスな刻みだったのに比べ(II)は頭に休符を入れた単調な刻み、(III)は刻まずに裏からハネた感じで入ったゆったりとしたもの、といった具合でそれぞれが異なるフレーズとなっています。また(II)と(III)は、(I)と比べるとややテンポが遅め。

ミックのヴォーカルは仮歌のためなのかオフ気味にミックスされており、遠くでかすかに聞こえる程度のものというのは全テイク共通。

daccantfindlove


●5.Chris Song
初登場曲。ピアノとミックのファルセットを前面に出したミディアムテンポの曲で、歌詞はほとんど出来ておらずまだ仮メロ段階というもの。


●6.Melobar
こちらも初登場のウォームアップ的なシャッフルリズムのインストジャム曲。

●8.All Mixed Up(Inst)
DAC『All Mixed Up』(DAC-111)の7曲目に収録されていたインストテイクの全長版。『All Mixed Up』の方は2分40秒弱でしたが、本作は約8分半もの長さで演奏を終えるところまで収録。冒頭も1音ではあるものの『All Mixed Up』より長く収録しています。また『All Mixed Up』はヒスノイズが多く、やや中高域持ち上げ気味の音だったのに対し、本作はヒスノイズの少ない落ち着いた質感の音となっています。

dacallmixedup


●9.Cookin'Up(I)
先に触れたDAC『Think You Like It』やGoldplate『Complete Undercover Sessions』では"In Your Hand"とされていた曲。本作が収録しているのは初登場となる既発より前のテイク。既発のテイクは81年ツアーの"Let Me Go"を彷彿させるスネアでリズムを刻むタイプの8ビート曲でしたが、本作収録のものは若干テンポ遅めな普通の8ビート曲。

音質はやや低域がオーバーレベルにより潰れ気味。

ミックの仮歌が若干オフ気味なのは両テイク共通ですが、本作収録のテイクの方がややオンに捉えられています。

●10.Part Of The Night
同セッションの未発表曲"Golden Caddy"に仮歌をつけたテイク。"Golden Caddy"はピアノがオンにミックスされ、ギターもコーラスがかかっていたりましたが、本作収録のテイクはピアノが入っておらず、ギターにコーラスもかかっていません。またDAC『Pain Of Love』(DAC-107)に収録の"Golden Caddy(III)"にもヴォーカルらしき歌声がかすかに聞こえはしましたが、本作収録のテイクはヴォーカルがオンに捉えられています。

dacthepainoflove1


●11.Pretty Beat Up(I)
歌入れ(ミックス?)前のインストテイク。DAC『Chain Saw Massacre』(DAC-110)に代表される既発タイトルは曲の途中からの収録でしたが、本作は曲の頭から収録。ただし本作は曲が始まってから5分50秒ほどでフェードアウトしてしまうのに対し、既発は20秒強も長く演奏終了まで収録しているという、両方合わせてようやく全てが聴けるというもの。ヒスノイズが多く、音のエッジがやや甘めの落ち着いた印象の音につき、ざらついた感じの既発と繋げて完全版というのは厳しかったのかなと。これ自体がボーナストラック扱いですが、繋いだものを更なるボーナストラックとして収録してくれていても良かったかも。

ちなみに演奏前の指慣らしとカウントも収録していますが、これについては(II)でも消さずに残されていたようで、そちらで聴けたものと同じ。

dacchainsaw


●12.Wanna Hold You(II)
こちらもDAC『Chain Saw Massacre』に収録されていたものと同じですが、カウント前のギターの指慣らし分だけ長く本作の方が収録されています。また既発DAC盤は中域がオン気味の音でしたが、本作は自然な感じの落ち着いた音となっています。

by Hara ¦ 18:59, Tuesday, Apr 30, 2019 ¦ 固定リンク


『Zipping Through The Days』(Golden Eggs)
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『Zipping Through The Days』(Egg 44) 1CD

July.15 1972 Maple Leaf Gardens,Toronto,Canada (1st Show)

Mono Audience Recording
Quality:Very Good-Good

1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.Love In Vain/8.Sweet Virginia/9.You Can't Always Get What You Want/10.All Down The Line/11.Midnight Rambler/12.Bye Bye Johnny/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man

本作の裏ジャケットのクレジットには「June.27 1972 Muncipal Auditorium,Mobile,AL」との記載がありますが、実際のところ本作が収録しているのは、そこから18日後となる7月15日カナダはトロントでのファーストショー。

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この公演は、VGPがこの日のセカンドショーのアナログ拡大復刻作『Standing At The Kitchendoor』(VGP-304)のディスク1にて唯一ブート化していましたが、このVGP盤に収録されていた音源は離れた席での録音だったようで音の分離が悪く、低音部が割れている上に高域もキツ目といった音。

vgpstandingatthekitchendoor

また、このVGP盤の"Midnight Rambler"は3種の音源で構成されており、歌い出しから1分30秒まではセカンドショー音源を補填。一旦元の音源に戻った後、8分33秒から"Jumping Jack Flash"までは同じファーストショーの別音源を補填と事典には書きましたが、この補填音源、メインのものと比べると若干マイルドで音質が結構異なっていたため別としていましたが、今回あらためて確認したところ、歓声が非常にメイン音源と似通っているので、ひょっとしたら更にダビングを経た同音源かもしれません。

さて本作ですが、VGP盤とは異なる初のブート化となる音源にて収録。
こちらも結構離れた席からの録音だったようで、録れている音像は小さいものの、そこそこバランスは良いというもの。"Bitch"や"All Down The Line"等々、曲によっては何故かベースを大きくを拾ってしまい聞きづらくなる箇所もあるので、ここは低域を削る等の調整をしてもらいたかったかと。

全体の音質は、当時のカセット録音そのままといったモコっとした質感のものですが、変に高域を持ち上げていない分聴き易いかもしれません。ただヒスノイズ除去処理の弊害であるチャリチャリとしたノイズが若干載ってしまっているのが玉にキズ。

またピッチも全体的に低めなので、ここは合わせておいてもらいたかったところ。

テープチェンジによるカットは"You Can't Always Get What You Want"の曲を終わらす際の最後のサビの途中から終了後の歓声までと"All Down The Line"終了後の歓声から"Midnightb Rambler"の歌い出し寸前まで。後発なのだから既発VGP音源を補填してあれば良かったのですが、残念ながらそのまま。まあ、クレジット自体を間違えていたくらいだから、欠落部にアラバマ公演を補填されたらもっと変なことになっていたので、これはこれで良しとしなくてはならないのかも。

この公演では、ミックが"All Down The Line"の展開部でサビを歌いかけて慌てて合わせていたり、"Street Fighting Man"ではイントロでチャーリーが一旦叩くのをやめてしまったり、ミックはミックでタイミングをつかめなかったのかなかなか歌い出さなかったりといったことに加えて、曲の終わらせ方も中途半端な感じといったツアー後半にしては珍しいドタバタぶりを聴くことが出来ます。

by Hara ¦ 08:34, Saturday, Jan 05, 2019 ¦ 固定リンク


『Grugahalle』(DAC)
dacgrugahalle

『Grugahalle』(DAC-191) 1CD

Oct.11 1973 Grugahalle,Essen,West-Germany

Mono Audience Recording
Quality:Excellent

(※)Track-13
Mono Audience Recording
Quality:Very Good

1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Dancing With Mr.D/7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash


73年欧州ツアー終盤、西ドイツ・エッセン公演3日連続公演の3日目となる10月11日公演収録盤

この公演の既発ブートは2タイトルありますが、基となった音源はいずれも本作と同じ。ベースがブイブイと響き気味であるものの、演奏を大きく捉えたバランスの良いオーディエンス録音で、このツアーの中では上質の部類に入るもの。

この音源を最初にリリースしたのはDigger Productionで『Essen 1973』(DP 9304)。
ジェネレーション高めのテープから作成されていたようでピッチがかなり高く、定位も右寄り。

dpessen1973

続いてリリースされたのが事典で代表盤として挙げていたVGP『Satellite Delayed』(VGP-273)
こちらはDP盤と比べ、状態の良いテープから作成されていることから定位・ピッチ共に問題なく、厚めな音の質感は残しつつ、DP盤で響き気味だった低音域を少し抑えて聴き易くしたタイトル。

vgpsatellitedelayed2

本作はVGP盤同様に響き気味だった低音域を調整していることに加えて、中域もVGP盤に比べて少し抑えていることから聴き易さが向上しています。

そんな本作の目玉となるのが初登場となるこの日の"Jumping Jack Flash"。
VGP盤は裏ジャケのクレジットだけみると11日の全曲収録盤のようにみえますが、事典でも触れたように既発2タイトルはいずれも前日10日の音源から"Jumping Jack Flash"と"Street Fighting Man"を持ってきて疑似全曲収録盤としていたのに対し、本作は"Jumping Jack Flash"をメインの音源とは別の11日音源を見つけ出して補填。

この補填音源、メインの音源と比べると若干音が奥に引っ込んだ印象を受けるものの、極端にバランスが変わっているわけではないので、さほど違和感は覚えず。

テープの劣化による緩やかな音のゆらぎや、ノイズ除去処理によるものと思しきチャリチャリとしたノイズが若干載ってはいますが、気になるほどのレベルではありません。

続く"Street Fighting Man"はないのかと期待してしまいますが、頭のキースのギター3小節ほどでカットアウト。あえてフェードアウト処理としていないのは、これ以上は無いということなのでしょう。

この公演では、"Brown Sugar"でキース一人が終われず、慌ててチャーリーが合わせようと再び叩き始めるものの、キースが終わるタイミングに合わせられず、今度はチャーリーだけが終われていないというグダグダなこととなってしまっていますが、崩れたのはそこだけで、以降は翌週のオフィシャル化されたブリュッセル公演並みの素晴らしい演奏を繰り広げています。

by Hara ¦ 14:08, Thursday, Jan 03, 2019 ¦ 固定リンク


『Fuckin'And Suckin』(DAC)
dacfuckinandsuckin

『Fuckin'And Suckin』(DAC-190) 1CD

Track-1〜9
Apr.11 1967 L'Olympia,Paris,France (2nd Show)

Track-10
Sep.23-Oct.6 UK

Track-11,12,15,16
Oct.1 1966 City Hall,Newcastle-upon-Tyne,UK (2nd Show)

Track-13,14,17,18
Oct.7 1966 Colston Hall,Bristol,UK (2nd Show)

Track-19〜22
Mar.29 1966 L'Olympia,Paris,France (2nd Show)

Track-23,24
Feb.6 1966 ABC-TV(UK) 「Eamonn Andrews Show」


Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent

(※)Track-3,8,23,24
Mono Soundboard Recording
Quality:Very Good


1.Paint It Black/2.19th Nervous Breakdown/3.Lady Jane/4.Get Off Of My Cloud - Yesterday's Papers/5.Under My Thumb/6.Ruby Tuesday/7.Let's Spend The Night Together/8.Goin'Home/9.Satisfaction/10.Band Introdustion By Long John Baldry/
11.Under My Thumb/12.Get Off Of My Cloud/13.Lady Jane/14.Not Fade Away/15.The Last Time/16.19th Nervous Breakdown/17.Have You Seen Your Mother, Baby Standing in the Shadow?/18.Satisfaction/19.19th Nervous Breakdown/20.Get Off Of My Cloud/21.The Last Time/22.Satisfaction/23.Mick Discusses With Eamonn Andrews/24.19th Nervous Breakdown

DACによるアナログブートLP拡大復刻作。

本作のアルバムタイトルの基となったアナログLPは『Fuckin'and suckin'』(RS-TAP 010-PRO)

lpfuckinandsuckin

このLPはフランスのAM局で放送された67年と65年のパリ公演音源収録盤でしたが、本作は67年のパリ公演音源と66年のパリ公演含む幾つかの66年音源で構成されています。

トラック1から9は、そのLP『Fuckin'and suckin'』(でメインだった1967年4月11日のパリ・オリンピア公演を最良のソースで再構築したもの。

FMで再放送された高音質音源をベースに、再放送されなかった"Lady Jane"と"Ruby Tuesday"、そして"Satisfaction"の曲終盤は1982年5月31日にフランスのラジオ局Europe 1(この当時はAM局)で放送された「Radio Libre Aux Rolling Stones」の音源を補填。

このFM放送+AM放送という編集についてはDAC『Paris Match』(DAC-007)やGoldplate『Olympia Live In The Sixties』(GP-1302CD1/2)でも聞けたものでしたが、これらの既発タイトルがかなり高域強めの音造りだったのに対し、本作は高域控えめで低域に厚みのある音造りとなっていることから聴き易さが向上していることに加えて、ピッチも既発よりもより正常に近くなるよう修正が施されています。

dacparismatch

goldplateolympialiveinsixties

また、これら既発タイトルは本作のインフォメーションによると、2004年にネットにアップされた「Musicorama Mixdown」なる音源をベースにしていたようですが、本作は新たに素材から造りなおしているようで、"Ruby Tuesday"終了直後から20秒ほどCM前のアナウンス(ステーションブレーク)を新たに聞くことが出来るようになっています。とはいえ、このステーションブレークのバックはストーンズのライブ音源ではないので、あくまでも新たに造りなおしたという証のようなものではあるのですが・・・。

ただその逆に"Satisfaction"の4分57秒から5分53秒までの1分弱に補填したAM音源は、曲の最終盤にアナウンスが被ってきてすぐにフェードアウトしており、ここについては既発同様の長さですが、VGP『Ready Steady Stones』(VGP-248)は本作含めたこれら既発タイトルよりアナウンス部分が若干長め、ということはバックで流れている"Satisfaction"もほんの僅かながら長く聴けるということになるので、大差ないといえば大差ありませんが、この長さで収録してあると更なる差別化になったのではという感も。

vgpreadysteadystones


トラック10から18は、DACがノンレーベルでギフトとしてリリースしていた『We Want The Stones』(-)の中の「Got Live If You Want It! 1966 (reconstructed)」パートから、65年の"Time Is on My Side"と"I'm Alright"をカットして66年音源のみとしたもの。

dacwewantstones

ベースとなっているのは現行のabkcoミックスの『Got Live If You Want It』リマスター盤。
このリマスター盤、本作のインフォによればモノラルではなく「実際にはほんの僅かに演奏を右、ボーカルを左へパンして」とありますが、そう書かれればそうなのかもといった実際ほとんど分からないレベルのものであり、わざわざリマスター時にそんな微細なミックスをするのかといった疑問もあったりするので、ここではこれまで通りのモノラルとしておきます。

"Under My Thumb"は、abkcoミックスだとイントロのギターの頭が欠けてしまっていますが、本作はその欠けている部分をLPから持ってきて、まったく違和感を抱かせない見事な移植編集が施されています。

続く"Get off of My Cloud"も、abkcoミックスではイントロのリズムからフィル・インに入る寸前の部分がちょっと欠けてしまっていることから、つんのめった感じに聞こえますが、本作はおそらくその前の部分のリズムをうまくコピー補填して、すっきりと聞けるように編集。

"Lady Jane"は特に編集なし。

"Not Fade Away"は、LPと比べてabkcoミックスではドラムが入ってから歌までの2小節がカットされてしまっており、『We Want The Stones』の方も補填なしのabkcoミックスそのままだったので、本作も残念ながら追加補填なし。

"The Last Time"は、LPで聞くことができたリズムギターが入る前の一番最初のリフ1回がabkcoミックスではカットされており、リフ3回で歌に入る構成になっていますが、最初のリフをLPから持ってきて本来のリフ4回で歌に入る構成となる編集が施されています。

"19th Nervous Breakdown"は特に変わらず。

"Have You Seen Your Mother, Baby Standing in the Shadow?"は楽曲自体の編集は無し。ただしabkcoミックスでは曲がカットアウトされて歓声が繋がれていましたが、LP同様に次曲"Satisfaction"に繋がる編集。

そしてラストの"Satisfaction"は、『Got Live If You Want It!』と同演奏のエンディングが収録された『Charlie Is My Darling』スーパーデラックスエディションのものに差し替え。ちなみにインフォによると、この曲のエンディングは他公演のものとありますが、はたして真相は如何に。

その"Satisfaction"終了後3分26秒からは、リマスター前のabkcoミックスのみ収録の歓声と場内客出し用SEである英国国歌が繋がれています。

ただ、『We Want The Stones』を採り上げた際に触れましたが、ここまでやるのであればモノラルLPミックスで聞けた曲後半に2回入るブレイク部の、1回目のブレイクの後から2回目のブレイクまでの間の演奏や、2回目のブレイクの後のチャーリーがロールを刻むアレンジの部分といった、abkcoミックスになってからカットされてしまった部分をLPから補填収録して現在出来得る完全版とすれば尚良しだったのですが、『We Want The Stones』と差別化をはかる追加編集がなかったのは何とも残念。

トラック19から22は、1966年3月29日のパリ・オリンピアのセカンドショーを、再放送された高音質音源から収録。

"19th Nervous Breakdown""Get Off Of My Cloud""The Last Time"の3曲は事典でベストとした『A Rolling Stone Gathers No Moss』(VGP-101) に収録の、Europe1で1995年12月に抜粋再放送された音源。

vgparollingstonegathersnomoss

放送では"19th Nervous Breakdown"冒頭にアナウンスが被ってフェードインとなっていましたが、本作はアナウンスを嫌ってアナウンスが終わった後からのフェードインスタート。

トラック22の"Satisfaction"は先に触れたDAC『Paris Match』(DAC-007)やGoldplate『Olympia Live In The Sixties』(GP-1302CD1/2)でも聴くことが出来た再放送音源。
残念ながら2分20秒までの不完全版で、これら既発2タイトルはオーディエンス音源を繋げて完走する編集としていましたが、本作はオーディエンス音源の補填はせずこの高音質再放送音源のみでフェードアウトとしています。

編集の都合なのか『Paris Match』は4小節ほど、『Olympia Live In The Sixties』は3小節半ほど本作より再放送音源部分が短くなってしまっていることから、本作が最長で聞くことが出来るということになります。

トラック23と24は、初登場となるは1966年2月6日出演した英国ABCテレビの「Eamonn Andrews Show」から。

トラック23はトークだけのトラックで、トラック24の"19th Nervous Breakdown"はオフィシャルのバッキングトラックにヴォーカルだけが生というもの。バッキングトラックはレコード同様にフェードアウトですが、最後にベースの16分弾きだけが残るというこの番組独自の編集がされてはいるものの、その編集部分が雑になっているのもある意味聞きどころかも。

この手のテレビ音源にありがちなモコモコの音ではないすっきりとした質感の音で、ヒスノイズもほとんどない状態で収録されていますが、ヒスノイズ除去の弊害である余韻の不自然さが若干と、チャリチャリとしたノイズが載ってはいますが、気になるほどのレベルではありません。

by Hara ¦ 23:31, Tuesday, Jan 01, 2019 ¦ 固定リンク


『Bird's Vault - RI 61/16(Volume Two)』(OBR)
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『Bird's Vault - RI 61/16(Volume Two)』(OBR 93 CD 038) 1CD

Studio Outtakes

Track-10
Oct.10-Dec.15 1977 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France

Track-9,11
Oct.10-Nov.29 and Dec.6-15 1977 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France

Track-1
Nov.29 & Dec.6-15 1977 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France

Track-5
June.10-Oct.19 1979 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France

Track-7
early November-Decmber 1979 Electric Lady Studios,New York City,NY,USA

Track-2,6,8,12
Nov.11-Dec.19 1982 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France

Track-3
Nov.7-Nov.9 1982 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France

Track-4
May 1983 The Hit Factiry,New York City,NY,USA

Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent

(※)Track-11
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Very Good


1.Miss You(I)/2.Tie You Up(The Pain Of Love)(II)/3.Wanna Hold You(I)/4.Too Much Blood(III)/5.It s A Lie(II)(Harp Intro)/6.In Your Hand/7.All About You(I)/8.Identification/9.When You re Gone(Red Eyes)(I)/, 10.Jam(Little T&A)(I)/11.Just My Imagination(II)/12.The Dog


前項と同時リリースのOBRの同名LP『Bird's Vault - RI 61/16(Volume Two)』(OBR 93038) のCD版

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※画像はネットから

Volume Oneの方は『アンダーカヴァー』の初期アウトテイク集でしたが、このVolume Twoは『女たち』から『アンダーカヴァー』までのアウトテイクを収録しています。

こちらのLPも、"Miss You(I)""Tie You Up(The Pain Of Love)(II)""Wanna Hold You(I)""When You re Gone(Red Eyes)(I)""Jam(Little T&A)(I)""Just My Imagination(II)"と半数以上の収録曲が初ブート化となる音源だったこともあり、同時リリースだったVolume Oneとセットで2枚組としたLPコピーのCDタイトルが2つリリースされています。

まずはGoldplate『Bird's Vault Vol.1&2』(GP-1802CD1/2)で、LPでは高めだった一部楽曲のピッチを修整してあったのがポイント。

goldplatebirdsvault

もう片方はGolden Eggs『Show Me Your Workings』(Egg 60/61)。こちらはLPそのままのコピーのため、ピッチやや高めなまま。

goldeneggshowmeyourwaoking

本作は新たにテープからマスタリングし直しているようで、ピッチを正しく修正してあるのはもちろん、ヒスノイズは既発同様に若干あるものの、既発タイトルの高域がやや加工された感のある音だったのに対し、自然な質感の高音質盤となっています。

LP制作時のミスなのか基となったテープ自体がそうだったのかは不明ですが、LP含む既発タイトルは左右が逆だったのに対し、本作はそこも修正。

また、トラック9の"When You re Gone (Red Eyes)"、LPでは1分50秒過ぎからトラックの終わりまで全体の音量レベルが下がっており、Golden Eggs盤はそのままでしたが、Goldplate盤はそれまでと同レベルに音量を持ち上げていることからヒスノイズがかなり耳につく印象。本作も同様の音量レベルの持ち上げ処理を行ってはいるものの、Goldplate盤のようなメリハリをつけた音造りをしていない分、ヒスノイズが増えても、さほど気にならないようになっています。

トラック11の"Just My Imagination (Version II)"は、やはりLPからの音飛びや回転の不安定さはそのままですが、何故かこの曲は修正しなかったGoldplate盤含む、ここで採り上げた既発3タイトル全てがピッチ高めだったのに対し、本作は正常に近く調整されています。

Volume One同様、こちらにもCDリリースにあたって新たにボーナストラックとして1曲追加されているのが、初ブート化の"The Dog"なる楽曲。テンポ早めなシャッフルのインスト曲で、こちらもVolume Oneに追加されていた初登場曲"Pull Over"同様にディーターホフマンの「ホワイトブック」と称されるデータ本「Recording Index 1961-2016」に載っていなかった曲。

recordingindex2

LPの方には、収録曲がこのホワイトブック内のRecording Indexの何処に追加となるかが記載されたインナーが付いてましたが、CD版にはこれが無いのがちょっと残念。したがって本作追加の"The Dog"もNicoのHPの方に記載の日付としたのでした。

by Hara ¦ 09:26, Monday, Dec 31, 2018 ¦ 固定リンク


※追記あり 『Bird's Vault - RI 61/16(Volume One)』(OBR)
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『Bird's Vault - RI 61/16(Volume One)』(OBR 93 CD 037) 1CD

Studio Outtakes

Track1,2,3,5,6,7,8,10,11
Nov.11-Dec.19 1982 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France

Track-4
Nov.7-Nov.9 1982 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France

Track-9
Jan.30-Mar 1983 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France

Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent

1.Heartbeat(I)/2.Heartbeat(II)/3.Heartbeat(III)/4.Can't Find Love(I)/5.Something I Want(Your Love)(I)/6.Forty/7.Tie You Up(The Pain Of Love)(I)/8.The Golden Mile/9.Feel On Baby(I)/10.Christine/11.Pull Over


※トラック2と3の"Heartbeat"が追加トラックだったことをすっかり飛ばしていたので追記しました(Thanks Mr.atsu-y)


『アンダーカヴァー』の初期アウトテイク集だったOBRの同名LP『Bird's Vault - RI 61/16(Volume One)』(OBR 93037) のCD版

obrbirdsvaultlp1
※画像はネットから

このLP、"Something I Want(Your Love)""Tie You Up(The Pain Of Love)(I)""Feel On Baby(I)"の3曲の初登場音源を含んでいたこともあり、早速このLPからコピー作成されたCDタイトルが以下の2つ。

まずはGoldplate『Bird's Vault Vol.1&2』(GP-1802CD1/2)で、LPでは高めだったピッチを修整してあるのがポイント

goldplatebirdsvault

もう片方はGolden Eggs『Show Me Your Workings』(Egg 60/61)。こちらはLPそのままのコピーのため、ピッチやや高めなまま。

goldeneggshowmeyourwaoking

本作は新たにテープからマスタリングし直しているようで、ピッチを正しく修正してあるのはもちろん、ヒスノイズは既発同様に若干あるものの、既発タイトルの高域がやや加工された感のある音だったのに対し、自然な質感の高音質盤となっています。

LP制作時のミスなのか、LP含む既発タイトルは左右が逆でしたが、本作はそこも修正。

今回のCDリリースにあたって新たにボーナストラックとして追加されたのは3トラック。

まずはトラック2と3に収録されている"Heartbeat"。
既発に収録されていた"Heartbeat(I)"は仮歌が入っていましたが、今回追加となった2テイクはいずれもインスト。ただしトラック2の"Heartbeat(II)"は、これまでの"Heartbeat(I)"がフェードアウトだったのに対し、エンディングがきちんと決まったテイク。こちらのテイクは逆にフェードインだったため、"Heartbeat(I)"の続きではないかとの推測も出来そうですが、テンポが(I)に比べやや早め。

トラック3の"Heartbeat(III)"は更にテンポが上がったテイクで、曲のスタートから収録されていますが1分ほど演奏したところで、ちょっと音を外したようで演奏ストップとなるテイク。

そしてもう1曲のボーナストラックが、初のブート化となる"Pull Over"なる楽曲。
5分強あるアップテンポの8ビート曲で、3分過ぎからミックが歌メロらしきものを入れているといったもので、こちらはディーターホフマンの「ホワイトブック」と称されるデータ本「Recording Index 1961-2016」に載っていなかった曲。

recordingindex

LPの方には、収録曲がこのホワイトブック内のRecording Indexの何処に追加となるかが記載されたインナーが付いてましたが、CD版にはこれが無いのがちょっと残念。したがって今回追加の"Pull Over"はNicoのHPの方に記載の日付としたのでした。

by Hara ¦ 08:36, Sunday, Dec 30, 2018 ¦ 固定リンク


『Vienna 1976』(-)
vienna1976

『Vienna 1976』(-) 3CD

June.23 1976 Stadthalle,Wien,Austria

Mono Audience Recording
Quality:Very Good

(※)Disc-3 Track1-10,12-16
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good

(Disc-1)
1.Introduction/2.Honky Tonk Women/3.If You Can't Rock Me〜Get Off Of My Cloud/4.Hand Of Fate/5.Hey Negrita/6.Ain't Too Proud To Beg/7.Fool To Cry/8.Hot Stuff/9.Star Star/10.You Gotta Move/11.You Can't Always Get What You Want
(Disc-2)
1.Band Introductions/2.Happy/3.Tumbling Dice/4.Nothing From Nothing/5.Outa Space/6.Midnight Rambler/7.It's Only Rock'n'Roll/8.Brown Sugar/9.Jumping Jack Flash/10.Street Fighting Man
(Disc-3)
1.Hey Negrita/2.Ain't Too Proud To Beg/3.Fool To Cry/4.Hot Stuff/5.Star Star/6.You Gotta Move/7.You Can't Always Get What You Want/8.Band Introductions/9.Happy/10.Tumbling Dice/11.Nothing From Nothing/12.Outa Space/13.Midnight Rambler/14.It's Only Rock'n'Roll/15.Brown Sugar/16.Jumping Jack Flash/17.Street Fighting Man(part)

1976年欧州ツアー最終公演は、前回73年欧州ツアーのスタートとなったオーストリアはウイーンの同会場で開催されましたが、本作はその最終公演を2種のオーディエンス音源をフルに使って作成されたタイトル。

Recorder 1と称されたディスク1とディスク2は、幾つかのタイトルでブート化されてきた音源。

遠目ながらも安定していて聴きやすい録音で、盛り上がる箇所では手拍子が結構被ったりはしていますが、不快に感じるほどではありません。

曲中カットはなく、曲間もどこが欠落しているか分からないというほぼ完全なサイズのものにつき、ディスク3に収録されている別音源からの補填はなし。

したがってこの点では既発タイトルとの差は無いことから、違いといえば音質とディスクの面割り程度となりますので、そのあたりを軽く触れてみますと・・・。

この音源から作られた最初のプレスブートが『Tour Of Europe'76』(-)
テープをほとんど加工せずに作成したのではというくらいに自然・・・というか地味な音。面割りはディスク2がキースの紹介から"Happy"が始まるという形にしていますが、ディスク1の終わらせ方が"Happy"のイントロ途中でカットアウトという雑な編集となっています。

tourofeurope76


続いてリリースされたのがEXILEの『Happy For You』(EXCD-016/17)
クリアーな音質にすべく派手目な音造りとした影響で、高域が逆にキツ目になってしまっているというもの。面割りの方は"Tumbling Dice"までをディスク1に収録しており、ディスク2はビリープレストンのコーナーから。

exilehappyforyou


そして事典で代表盤として挙げたEXILEの『End Of Europe 1976』(EXCD-023/024)
型番見ても分かるとおり、先の『Happy For You』からあまり間をおかずに再リリースされたタイトルで、音造りが過剰すぎたことを認識したのか、『Tour Of Europe'76』と『Happy For You』の間をゆく音質となっています。ディスクの面割りは、メンバー紹介からディスク2スタートに変更。

exileendofeurope


そして事典出版後にリリースされたTarantura『The Winner Of the Wiener』(TCDRS-36-1,2)
こちらもやや高域強めの音造りで、面割りは『End Of Europe 1976』同様にメンバー紹介からディスク2スタート。

taravienna76


さて本作、音質の方は『End Of Europe 1976』や『The Winner Of the Wiener』が加工による影響と思しきクセが若干高域にあるのに対し、本作はそういったクセなく、ヒスノイズは多めとなったものの『End Of Europe 1976』に近いクリアーさを保った音に仕上がっています。

また、既発タイトルはいずれも若干右寄りの定位だったのに対し、本作は定位を修整してバランスよく聴けるようにしているのもポイントかと。

ディスクの面割りは、『End Of Europe 1976』同様にメンバー紹介からディスク2スタートとなっていますが、ライブでは"You Can't Always Get What You Want"が終わった後のミックの観客の煽りから、そのままメンバー紹介へという流れとなっていたので、Tumbling Dice"から始まる編集の方が良かったのではといった気も。


ディスク3にRecorder 2として収録されているのが、初のブート化となるステレオオーディエンス音源。

音自体はディスク1と2に収録されていたものより演奏自体は大きめに捉えており、周りが静かな曲ではかなり状態の悪いサウンドボードテープっぽく聞こえる箇所もあったりはするのですが、ギターは遠くで控えめに聞こえているといったややバランス欠けたもの。

音質は低域強めのモコっとしたものですが、意外と聴きやすい音となっています。

ただこの音源はカットが多く、"Hey Negrita"の途中からスタートでそれまでの曲が無いのはまだしも、始まってすぐに展開前のギターソロの一部に早くも欠落あり。

その後も"Fool To Cry"は最初のサビ前から後奏に入る前まで。その終了直後から"Hot Stuff"は間奏途中まで、続く"Star Star"は最後のワンショット部分が欠落。"You Gotta Move"はイントロの途中数秒と曲を終わらせた直後の余韻部分、間髪入れず始めた"You Can't Always Get What You Want"は僅かな頭切れの後、1番Aメロの数秒と間奏後のサビの繰り返し2回目から曲の終わりまで。"Tumbling Dice"は後奏のドラムが再び入ってきてスネアドラムをたたき始めたところから欠落。"Nothing From Nothing"はこの音源では丸々欠落しており、続く"Outa Space"も開始40秒弱あたりまで欠落。"Midnight Rambler"はスローブルースパートでのミックの煽り部分の一部と、同じくスローブルースパートの演奏のみの部分の一部、そしてスローブルースパート後半からテンポアップしてしばらくまでの部分が欠落。"It's Only Rock 'n Roll""Brown Sugar"の2曲は無傷でしたが、"Jumping Jack Flash"は2番が始まった直後までで以降は欠落といった具合。

これら欠落部にはディスク1と2に収録されていたRecorder 1のオーディエンス音源が補填されており、スムーズに音源が切り替わる丁寧な編集自体は良かったりするのですが、補填音源の方がクリアーすぎるため、ここは補填音源の高域を落とすなりして音質差を軽減させておいてもらいたかったところ。

また、先に触れたように、このRecorder 2音源では"Nothing From Nothing"が丸々欠落していたことから、本作はRecorder 1からこの曲を持ってきて"Hey Negrita"以降をノーカットで聴けるという編集にしてはいるものの、収録時間の関係からかオーラスの"Street Fighting Man"が最後のサビ途中でフェードアウトとなってしまっています。

これならば"Nothing From Nothing"を入れず"Street Fighting Man"をフル収録してライブを最後まで聴かせるか、"Street Fighting Man"を丸々カットして"Junping Jack Flash"でディスクを終わらせるかどちらかにした方が、この中途半端感がなかったような気がしたりもするのですが・・・。

by Hara ¦ 10:00, Saturday, May 26, 2018 ¦ 固定リンク


『Licks Japan Tour 2003』 (-) 12CD
licksjapantour2003

『Licks Japan Tour 2003』(-) 12CD

Mar.10 2003 Budokan Hall,Tokyo,Japan
Mar.12 2003 Yokohama Arena,Yokohama,Japan
Mar.15&16 2003 Tokyo Dome,Tokyo,Japan
Mar.20&21 2003 Osaka Dome,Osaka,Japan

Stereo Audience Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Opening/2.Jumping Jack Flash/3.You Got Me Rocking/4.Live With Me/5.Let It Bleed/6.No Expectations/7.Rocks Off/8.Everybody Needs Somebody To Love/9.Worried About You/10.Midnight Rambler/11.Band Introductions/12.Slipping Away/13.Before They Make Me Run
(Disc-2)
1.Start Me Up/2.It's Only Rock'N Roll/3.Rock Me Baby/4.Can't You Hear Me Knocking/5.Honky Tonk Women/6.Tumbling Dice/7.Brown Sugar/8.Satisfaction
(Disc-3)
1.Introduction/2.Street Fighting Man/3.It's Only Rock'n Roll/4.If You Can't Rock Me/5.Don't Stop/6.Monkey Man/7.You Got Me Rocking/8.Ruby Tuesday/9.Loving Cup/10.All Down The Line/11.Tumbling Dice/12.Band Introductions/13.Slipping Away/14.Happy
(Disc-4)
1.Sympathy For The Devil/2.Start Me Up/3.Honky Tonk Women/4.Satisfaction/5.B-Stage S.E./6.Mannish Boy/7.When The Whip Comes Down/8.Brown Sugar/9.Jumping Jack Flash
(Disc-5)
1.Introduction/2.Brown Sugar/3.Start Me Up/4.You Got Me Rocking/5.Don't Stop/6.Rocks Off/7.You Can't Always Get What You Want/8.Bitch/9.Can't You Hear Me Knocking/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.Slipping Away/13.Before They Make Me Run
(Disc-6)
1.Sympathy For The Devil/2.B-Stage S.E./3.It's Only Rock'n Roll/4.Little Red Rooster/5.Midnight Rambler/6.Gimme Shelter/7.Honky Tonk Women/8.Street Fighting Man/9.Jumping Jack Flash/10.Satisfaction
(Disc-7)
1.Introduciton/2.Brown Sugar/3.Start Me Up/4.It's Only Rock'n Roll/5.Don't Stop/6.All Down The Line/7.Angie/8.Monkey Man/9.Midnight Rambler/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.Slipping Away/13.Happy
(Disc-8)
1.Sympathy For The Devil/2.B-Stage S.E./3.When The Whip Comes Down/4.Mannish Boy/5.You Got Me Rocking/6.Gimme Shelter/7.Honky Tonk Women/8.Street Fighting Man/9.Satisfaction/10.Jumping Jack Flash
(Disc-9)
1.Introduction/2.Brown Sugar/3.You Got Me Rocking/4.Start Me Up/5.Don't Stop/6.Rocks Off/7.You Can't Always Get What You Want/8.Bitch/9.Can't You Hear Me Knocking/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.Thru And Thru/13.Before They Make Me Run
(Disc-10)
1.Sympathy For The Devil/2.B-Stage S.E./3.It's Only Rock'n Roll/4.Let It Bleed/5.Midnight Rambler/6.Gimme Shelter/7.Honky Tonk Women/8.Street Fighting Man/9.Satisfaction/10.Jumping Jack Flash
(Disc-11)
1.Introduction/2.Brown Sugar/3.Start Me Up/4.It's Only Rock'n Roll/5.Don't Stop/6.All Down The Line/7.Wild Horses/8.Monkey Man/9.Midnight Rambler/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.Slipping Away/13.Happy
(Disc-12)
1.Sympathy For The Devil/2.B-Stage S.E./3.Mannish Boy/4.Like A Rolling Stone/5.You Got Me Rocking/6.Gimme Shelter/7.Honky Tonk Women/8.Street Fighting Man/9.Satisfaction/10.Jumping Jack Flash

2003年Licks Japan Tour全6公演をオーディエンス音源で収録した12枚組ボックス『Licks Japan Tour 2003 Complete Box』(OOC 001-012)の再発盤。

licksjapanoocbox

オリジナルはOut Of Control Records名義でしたが、本作はノンレーベル。ジャケットデザインの変更に伴い、客電が落ちてストーンズが演奏開始するまでのSE表記が"Opening"から"Introduction"に変わっています。

また、OOC盤の方には、90年初来日初日公演をオーディエンス音源で収録した2枚組タイトル『The First Night』(Out Of Control Records)がボーナスCDとして付属していましたが、本作には無し。

thefirstnight

音の方は若干音量が上げてある程度で特に加工していないようですが、近年の音傾向として中低域に厚みを持たせているものが多いことから、本作もその傾向と比較すると物足りなさを感じる印象となるため、今回はそちらに近づけた音造りにしても良かったような気も・・・。

個別の内容については、事典に書いたものをベースとして軽く触れておくと。

ディスク1と2に収録されているのは、ツアー初日にして目玉の3月10日武道館公演。
演奏を大きく捉えた録音で、耳障りな手拍子・拍手の類はほとんど無し。マイルドな聴きやすい音質。後発の武道館音源と比べると、やや音の厚みに欠ける印象なので、先に触れたように近年の厚みを持たせた音造りにするのも手だったかも。また、序盤ほんのわずかながら定位が左寄りだったので、ここは修正してもらいたかったかところ。

続くディスク3と4は、3月12日の横浜アリーナ公演。
メインスピーカーから離れた位置での録音だったのかメインステージの音像は小さ目ですが、Bステージについては、Bステージ用のスピーカーが近くにあったようでかなり音が近くなっており、他のタイトルはどちらかというとBステージの音に難があるものが多いため、その点では優位性があるのかと。気になる手拍子は盛り上がるところの一部程度なので、総じて聴きやすい印象。

ここからの4公演はドーム公演となり、ディスク5と6に収録されているのは3月15日東京ドーム公演。
演奏自体は大きく捉えた好録音ですが若干軽めな印象の音につき、こちらも近年の音造りを反映させても良かったかも。Bステージもメイン同様に演奏を引き続き大きく捉えていますが、音質はやや音が中域に集まり気味。
一部、手拍子や叫び声が若干気になるところあり。

ディスク7と8は、翌3月16日東京ドーム公演。
メインステージとBステージ共にスピーカーの近くで録ったかと思しき音の近さですが、モノラルに近い印象の音となっているので、今回のリリースにあたって疑似ステレオ処理する等して左右の音を拡げると良かったかも。

ディスク9と10は、場所を大阪に移しての3月20日大阪ドーム公演
演奏を大きく捉えた好録音で、低域もしっかりと出たクリアーでバランスの良い音質の音源。全体の音量を上げたことにより、若干高域が耳につく箇所が生じてしまっているので、ここはうまく調整しておいてもらいたかったところ。盛り上がる部分ではそこそこ手拍子を拾ってはいるものの、さほど気にならないレベル。Bステージ移動の際のBGMで音が大きく回りますが、以降で定位のバランスが変わることは無し。

ディスク11と12の3月21日大阪ドーム音源も、前日公演音源同様に演奏を大きく捉えた好録音で、こちらも手拍子や歓声も多少拾ってはいますが気にならないレベル。Bステージの音がやや左寄りだったので、これは直しておいてもらいたかったところ。

06:30, Tuesday, Apr 10, 2018 ¦ 固定リンク


『Chicago 2006 2nd Night』(-)
chicago20062ndnight

『Chicago 2006 2nd Night』(-) 2CD

Jan.25 2006 United Center,Chicago,IL

Mono Audience Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Introduction/2.Jumping Jack Flash/3.It's Only Rock'n Roll/4.Rough Justice/5.Love Is Strong/6.Memory Motel/7.Rain Fall Down/8.Ain't Too Proud To Beg/9.Midnight Rambler/10.Tumbling Dice/11.Band Introduction/12.This Place Is Empty/13.Happy
(Disc-2)
1.Miss You/2.Respectable/3.Get Off Of My Clud/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Start Me Up/7.Brown Sugar/8.You Can't Always Get What You Want/9.Satisfaction

約1か月のインターバルを置いて1月10日より再開したA Bigger Bang アメリカツアーの7公演目にあたる、1月25日シカゴ公演全曲収録盤。

この日は、3年に及んだABBツアーでは結局その10日前の1月15日ボストン公演とこの公演の2回のみだった"Memory Motel"や前週18日のMSG公演で8年ぶりの披露となり結局このアメリカツアーでは3回しか演奏しなかった"Love Is Strong"(翌年の欧州では5回)、こちらもアメリカツアーでは3回のみの演奏となった"Respectable"(翌年の欧州では4回)と比較的レアな曲が揃ったセットリストとなっています。

そんなセットリストに注目しがちなこの公演ですが、演奏の方でも聴きどころ満載。

まずは"Rough Justice"、イントロではキースが何を勘違いしたのか、今演奏をし終えたばかりの"It's Only Rock'n Roll"をまた弾き始めそうになり、慌てて気づいて帳尻を合わせようとして変なフレーズになってしまっているのをはじめ、レア曲2曲を挟んで演奏された"Rain Fall Down"は、リフのアタック部分を補完しているチャックのキーボードがオフになっていたのか、はたまた音色の切り替え忘れだったのかフェードイン気味に入ってきたため、何とも締りのないイントロでの曲スタート。

"Tumbling Dice"ソロ後の3コーラス目のサビでは、チャーリーがアクセントを一発いれるだけのところから突如リズムを刻み始め、"Midnight Rambler"イントロ前のフリー演奏部分では、ギターが全然入って来ないことからチャーリーだけがドカドカ叩いているだけの状態となってしまったことから、やむなくミックが「ドラムソロ」とコメントを挟んで場を取り繕っていたり、キースの"Happy"では間奏のソロでロニーが入り損ねたことから、挽回とばかりにロニーが後半部に色々弾いてはいるものの、中途半端にソロフレーズが完結しないまま曲が終了。

Bステージでの"Respectable"ではキースが迷子になってしまったことから、バックのコード進行が無茶苦茶になっているところを、ミックが強引に歌いきって何とか大崩れせずにすませたものの、Bステージを終えた後の"Sympathy For The Devil"では、そのミックがサビ前のAメロで変な間を開けてしまったがために変なことに。

そしてオーラスの"Satisfaction"では、キースがイントロに変化を与えようと試みるも(単純に弾き間違いのような気も)、訳の分からないものになってしまっているという、この日はとてもツアー再開2週間とは思えないほどの凡ミスのオンパレード状態となっています。

そんなこの公演の既発タイトルはというと、前々日のシカゴ同所公演を全曲収録した『abiggerbangustourchicago'06』(Check This Out)に、先に触れたレア曲"Love Is Strong""Memory Motel""Respectable"に日替わり曲の"Rough Justice""Get Off Of My Clud"の計5曲がボーナストラックとして収録されていましたが、こちらは本作とは別のオーディエンス音源。

ctochicago06

ややエコーがかってはいるものの演奏を大きく捉えた好録音ではありますが、肝心の"Memory Motel"で近くの客の咳を曲中でそこそこ大きく拾ってしまっているというちょっと難のあるもの。

ちなみにWLRの13枚組ボックス『A Bigger Bang World Tour 2006』(WLR-2178)にも、この公演からの"Love Is Strong"と"Respectable"がディスク2に、"Memory Motel"がディスク4にそれぞれボーナス収録されていますが、これらもCheck This Out盤と同じ音源。

wlrabb2006worldtourbox

また、Hermetic Societyの14枚組ボックス『A Bigger Bang North American Tour 2006』(HS 70)のディスク2にボーナス収録されている"Love Is Strong"と"Memory Motel"もまた、Check This Out盤と同じ音源となっています。

abbnorhamerica2006box

本作はCheck This Out盤とは異なるオーディエンス音源から作成。

演奏を大きく捉えていることに加えて周りの観客も静かという好音源ではあるものの、何故かモノラル録音ということもあり左右の音の拡がりに乏しいので、疑似ステレオ処理をしてあれば尚良しだったかもしれません。

06:30, Friday, Mar 23, 2018 ¦ 固定リンク


『Memphis 2005』 (-)
memphis2005

『Memphis 2005』 (-) 2CD

Dec.3 2005 FedEx Forum,Memphis,TN,USA

Stereo Audience Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Intro/2.Start Me Up/3.It's Only Rock'n Roll/4.Shattered/5.Tumbling Dice/6.Oh No,Not You Again/7.Rain Fall Down/8.Angie/9.Mr.Pitiful/10.Night Time Is The Right Time/11.Band Introductions/12.Slipping Away/13.Infamy
(Disc-2)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.Get Off Of My Cloud/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/
6.Brown Sugar/7.Jumping Jack Flash/8.You Can't Always Get What You Want/9.Satisfaction

2005年A Bigger Bang アメリカツアー最終日にあたる12月3日メンフィス公演の全曲収録盤。

この公演からは過去に曲単位のリリースもなかったことから、本作がプレスCDでは初のブート化となります。

"Start Me Up"で普段目立たない部分のロニーのバッキングがはっきりと聞こえることから、ロニー側のスピーカー近くでの録音のようで、"It's Only Rock'n Roll"や"Shattered"はじめ幾つかの曲で隠し味的にミックスされているブロンディのアコースティックギターも明瞭に聞き取れるほどの音の近さとなっています。

周りの観客はというと、キースコーナーでざわつく以外では、ライブ前半に左側の男性客のホーという叫び声が耳につきますが、幸いなことに叫んでいるのは曲間だけで基本的に曲を邪魔することはなく、ライブ中盤以降は男性客が場所を移ったのか、その叫び声を耳にすることはなくなります。

この音源、ライブ前半は定位が右に寄ってしまっており"Rain Fall Down"あたりで一旦改善はしますが、メンバー紹介から"Slipping Away"の前半にかけては再びかなり右に寄ってしまっているので、ここは調整してもらいたかったところ。

また、"It's Only Rock'n Roll"のイントロで音ブレがそのままだったり、"Miss You"の開始前にチャックが毎回入れる指慣らし風のキーボードの遊びをディスク1の最後に入れてフェードアウトしてるまでは良かったのですが、ディスク2のスタートはその後からになっていてこの遊びが入っていない等、もう少し気を使って欲しかったと感じる面も。

この日はメンフィスでの公演ということもあり、ツアー4回目にして最後となる"Mr.Pitiful"を日替わり曲として演奏していたりもしますが、ハイライトとなるのはオーラスの"Satisfaction"。イントロでキースがミストーンを出してはいるものの、曲の後半ではミックのハイテンションなアドリブに加え、4分30秒過ぎからのチャーリーのフィルインの連発も相まって2005年の最後を飾る素晴らしい演奏を繰り広げています。

なお、キースが歌う"Infamy"も翌年翌々年のツアーでは演奏されなかった為、この公演が最後となっています。

06:30, Thursday, Mar 22, 2018 ¦ 固定リンク


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