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『Circus Krone -Munich.June 8,2003』(Rsd Tongue Records) |
『Circus Krone -Munich.June 8,2003』(RTR-022) 4LP+2CD+1DVD
June.8 2003 Circus Krone,Munich,Germany
(※)Side-G Track 1-3、Side-H 1,2 Jan.16 2003 Madison Square Garden,New York,NY
(※)Side-G Track 4 Mar.12 2003 Yokohama Arena,Yokohama,Japan
(※)Side-H Track 3 Feb.18 2003 Enmore Theatre,Sydney,Australia
(※)Side-H Track 4 July.30 2003 Downsview Park,Toronto,Canada
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(※)Side-G Track 1-3、Side-H Track 1,2,4 Mono Soundboard Recording Quality:Excellent
(※)Side-G Track 4 Mono Soundboard & Stereo Audience Mix Recording Quality:Excellent
(※)Side-H Track 3 Stereo Audience Recording Quality:Excellent
(Side-A) 1.Jumping Jack Flash/2.Tumbling Dice/3.All Down The Line (Side-B) 1.Sweet Virginia/2.Worried About You/3.Stray Cat Blues (Side-C) 1.Everybody Needs Somebody To Love/2.Dance/3.That's How Strong My Love Is (Side-D) 1.Going To A Go Go/2.Band introduction〜The Nearness Of You/3.Before They Make Me Run (Side-E) 1.It's Only Rock'n Roll/2.Can't You Hear Me Knocking/3.Honky Tonk Women (Side-F) 1.Start Me Up/2.Brown Sugar/3.I Can't Turn You Loose (Side-G) 1.Street Fighting Man(1/16)/2.Don't Stop(1/16)/3.Monkey Man(1/16)/4.Mannish Boy(3/12) (Side-H) 1.Gimme Shelter(1/16)/2.You Got Me Rocking(1/16)/3.No Expectation(2/18)/4.Rock Me Baby(7/30)
(※)CD Disc-1・・・Side-A〜C、Disc-2・・・Side-D〜F
『メイン・ストリートのならず者-スーパー・デラックス・エディション』リリースに端を発したこのLP+CDシリーズも20作目を超えるに至って(以前のリリース物もいつの日か取りあげるつもりではいますが・・・)、ようやく初のノンコピー音源をメインに据えたタイトルをリリース。
制作者側もさすがにそれは意識したのか、シュリンクには「For The First Time Ever!」記載のステッカーまで(笑)
内容はというと、DVDとLP3枚(CD2枚)にメイン収録されているのは、2003年欧州ツアー3公演目にあたるミュンヘンでのシアターショー。
この公演はオフィシャルDVD『Fouty Flicks』のディスク1に、"I Can't Turn You Loose"がフルで、そして"That's How Strong My Love Is"が断片的に収録されていましたが、本作はこの素材の全長版ビデオからの作成。
いきなりオープニングの"JJF"のリフをキースが弾けていなかったり、"Worried About You"では曲中でチャーリーのリズムが裏になってしまい、曲が終わるまでリズムがひっくり返ったままと、さすがに『Fouty Flicks』にフル採用されなかったのが如何にもという大ミスがあったりするものの、さすがに収録の決まっていた公演だけあって、通常公演よりシャウトしまくるミックをはじめ、テンション高めの演奏を聴くことができます。
音の方は、この手の素材ものにありがちな卓直結のラフなものではなく、きちんと歓声もミックスされたステレオサウンドボード音源で、DVDの方を観ると分かるとおり、幾度かのダビングを経たビデオだったことから時折ビデオ落とし特有のハムノイズが聞こえたりするものの、高域がすっきりと伸びた高音質といっても差し支えない音。
惜しむらくは左右のチャンネルが逆なのがやや難点で、キースが左から鳴っていたりしますが、このステレオミックス自体は中央からやや左右へ振り分けられているだけなので、それほどの極端な違和感は無し。
なお、こちらもDVDの方を見ると分かりますが、映像の方はオープニングのバンドコールが終わってからの収録につき、本作のLPとCDにはオーディエンス音源のバンドコールを追加収録しています。
この公演のオーディエンス音源についても触れておくと、いずれも異なる音源を基にした以下の3作がこれまでブート化されています。
まずはミュンヘンでの3公演を収録したVGPの6枚組 『The Neaarness Of You』(VGP-343)
若干エコーがかってはいますが音が近く、耳障りな拍手や手拍子の類をあまり拾っていない好録音。高域がやや強調気味ですが耳につく程ではありません。35秒もある客電落ち前の場内BGMとオープニングの"JJF"が一つのチャプターになっていたり、2枚のディスクの分かれ目がメンバー紹介直後のキースMCだったりと、このレーベルらしからぬ雑な編集はやや残念なとこ。
続いては同じくミュンヘンでの3公演収録の6枚組 『Munich 2003』(-)
モコっとした質感の音で、テレコの自動録音レベル調整機能の弊害と思しき音の潰れあることに加えて"All Down The Line"以後は、まるでLPのスクラッチノイズのようなポツポツといったノイズも入るという難点あり。ただこのノイズ、ディスク2になるとピタッとなくなるので、プレスミスの可能性が大きいかもしれません。
そして唯一サーカスクローネ公演を単体リリースした 『Rock'n'Roll Circus 2003』(CS 2003 A/B)
VGP盤より若干後ろの席からの録音のようで、VGP盤よりエコーがかった印象ですが、こちらも耳障りな拍手や手拍子の類をあまり拾っていない好録音。高域やや強調気味のVGP盤に比べ、高域が自然な感じですっきりと伸びた高音質音源。録音位置の関係もあったのか、ライブ前半はキースのギターが引っ込み気味なのがやや残念。
では本作のバンドコールに使われた音源はというと、バンドコールに被るベースの様な音が同じなことから、VGP盤から持ってきたことが分かります。ただしその繋ぎに関しては、もう少しクロスフェード処理をきちんとやった方がいいんじゃないのといった少し雑なものではありますが・・・・
CDには未収録の4枚目のLPは、2003年のライブから本編のサーカスクローネ公演で演奏されなかった曲を集めたもの。
まず収録全8曲中5曲と半数以上を占めるのが、カメラテスト収録されていた流出映像が基になっている、1月16日MSG公演からのモノラルサウンドボード録音。サイドG頭の"SFM"はフェードイン気味での収録だったり、"Monkey Man"と"You Got Me Rocking"開始直前には、おそらく基にしたCDのチャプター位置だったと思しき一瞬の音切れがあったりと、編集が雑な点が何とも・・・。。
サイドG、4曲目収録の3月12日横浜アリーナ公演からの"Mannish Boy"は、ALDとオーディエンス音源のミックスということで、VGP『Yokohama Forty Licks』(VGP-345)からのコピー。
サイドH、3曲目の"No Expectation"は2月18日シドニー公演からで、本作唯一のオーディエンス録音。
そしてLP最後を飾るのは、7月30日トロントで開催された「SARSstock concert」から、AC/DCのアンガス兄弟が客演した"Rock Me Baby"で、オフィシャル素材ビデオからの流出モノラルサウンドボード録音となっています。 |
by Hara ¦ 01:32, Monday, Dec 17, 2012 ¦ 固定リンク
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