|
『Kick Off!! Europian Tour 1982』(Empless Valley) |
『Kick Off!! European Tour 1982』(EVSD-1960/1961) 2CD
May.26 1982 Capitol Theater,Aberdeen,Scotland
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
※Disc-1 Track12(Part)-Track15 & Disc-2 Stereo Audience Recording Quality:Very Good
(Disc-1) 1.Introduction/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Chantilly Lace/12.Let Me Go/13.Time Is On My Side/14.Beast Of Burden/15.Let It Bleed (Disc-2) 1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introductions/3.Tumbling Dice/4.She's So Cold/5.Hang Fire/6.Miss You/7.Honky Tonk Women/8.Brown Sugar/9.Start Me Up/10.Jumping Jack Flash/11.Satisfaction
ブート初登場となるミキサー宅直結のステレオサウンドボード音源を含む、1982年ツアーの初日となるコットランドはアバディーン公演の全曲収録盤。
その初出となるサウンドボード音源は、ディスク1頭の"Take The A Train"(本作は"Introduction"表記)から、"Let Me Go"2分43秒までのライブ前半部のみ。
82年ツアーの卓直結音源というと、TSP『Shattered In Europe』に代表される7月17日のナポリ公演(こちらはライブ頭から後半までの抜粋)があるが、そのナポリ音源がモノラルだったのに対し、本作はステレオでの収録。 宅直結音源が大量流出した前年の1981ツアーもほぼモノラルだったので、この年代の音源にしては珍しいかと。
中低域に厚みを持たせた耳馴染みの良い音質の音源で、この手の音にありがちな、ギターよりも鍵盤が前面に出てしまっているというのは本作にも何曲かあり。
この音源で興味深いのが"Shattered"の後半3分24分以降のミックのヴォーカル。 ピッチのおかしなハーモナイザーがかけられていて、かなりの違和感を覚えたりするので、後に触れるこの公演のオーディエンス音源をあらためてよく聴いてみると、たしかに実際の会場の出音でもミックのヴォーカルがおかしなことにはなってはいるものの、イアン・マクレガンが被せているコーラスが大きめだったりするので、サウンドボード音源程の不自然さは感じられず。
また、"When The Whip Comes Down"の3分9秒には、無線と思しきしゃべりが一言混入してしまっており、これはさすがに消すことが出来ないだろうなと思える反面、この公演が初演となった"Chantilly Lace"終盤3分48秒に乗っかってしまっている、デジタルと思しきノイズは消しておいてもらいたかったところ。
なお、サウンドボード音源が切れる"Let Me Go"2分43秒以降は、SODD『Aberdeen 1982』(SODD 086/87)にてリリースされていたオーディエンス音源を収録。
ややエコーがかった奥行き感のある音ではあるものの、演奏自体は大きめに捉えられているという聴き易い音源で、テープチェンジによる曲中カットはなし。SODD盤と比べると、本作は低域が若干厚くなっており音量もやや大きめ。
基にしたテープ自体は同じだったようで、"Honky Tonk Women"2分36秒から"Brown Sugar"開始までの間で、大きく聴こえる観客のものと思しき話し声がメガホンを通したような不自然な音になっているのも同じならば、アンコールの"Satisfaction"がフェードイン気味で始まる編集となっているのも同じ。 |
by Hara ¦ 10:52, Sunday, Oct 13, 2024 ¦ 固定リンク
|
Links |
|
|
|