The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Nice 1976 Unreleased Master』(-)
nice1976

『Nice 1976 Unreleased Master』(-) 2CD

June.13 1976 Parc Des Sports De L'ouest,Nice,France
※本作のクレジットはStade de L'Ouest

Mono Audience Recording
Quality:Very Good-Good

(Disc-1)
1.Intro./2.Honky Tonk Women/3.If You Can't Rock Me〜Get Off Of My Cloud/4.Hand Of Fate/5.Hey Negrita/6.Ain't Too Proud To Beg/7.Fool To Cry/8.Hot Stuff/9.Star Star/10.Angie/11.You Gotta Move/12.You Can't Always Get What You Want/13.Band Introductions/14.Happy
(Disc-2)
1.Tumblinhg Dice/2.Nothing From Nothing/3.Outa Space/4.Midnight Rambler/5.It's Only Rock'n Roll/6.Brown Sugar/7.Jumping Jack Flash/8.Street Fighting Man/9.Outro.

1976年6月13日、フランスはニース公演全曲収録盤。

この公演の既発盤は3種あり、いずれも使用された音源は同じで、ビルのアンプの前で録音したのかと思える位にベースがよく聞こえる低域かなり強めの録音。
時折リミッターがかかって音が頭打ちになるのと、会場全体の音量がピークとなった"Street Fighting Man"の終盤ではテレコ自体の許容量を超えてしまったのか、音が割れすぎて何をやっているのか分からず、ほとんど音楽に聞こえない状況となっていたのが難点。

最初にリリースされたのが"Honky Tonk Women""You Can't Always Get What You Want""Nothing From Nothing""Outa Space"が未収な上、"Street Fighting Man"も途中までという1枚ものCDのVGP『Live In Nice 1976』(VGP-091)

vgpliveinnice

続いては、"Honky Tonk Women"のみが未収と、曲数は増えたものの、ピッチは全体的にかなり低目という難点がありのRisk Disc『Tumbling Nice』(Risk Disc-012)

riskdisctumblingnice

そして"Honky Tonk Women"も頭のSEから収録され、ようやく全曲収録となったDAC『Black And Blue In Nice』(DAC-094)
ただ同一マスターでの作成とはならず、ようやく収録された"Honky Tonk Women"はメインと比べるとテープのジェネレーションが高かったようで、ヒスノイズが強めなことに加え、やや音が奥に引っ込んでしまったように聞こえるといった難点あり。ただし問題の"Street Fighting Man"終盤は、ギターをやや前面に出るようイコライズしたことにより、かなりの改善が見られるようになっているというタイトル。もちろんピッチは正常。

dacblackandblueinnice

さて本作ですが、アルバムタイトルにもあるように既発とは異なる初出の音源からの作成。

オープニングのSEから、既発では聴けなかったエンディングSE(フランス国歌"La Marseillaise")までの全曲収録。曲中カットは一箇所だけで、"You Can't Always Get What You Want"の2分12秒部分。本作が基にした音源はダビングを経たもののようで、この2分12秒から9分34秒までは、別テープが繋がれていますが(録音自体は同じ)、この部分のみテープが伸びたような音のふらつきが生じてしまっています。

遠目の録音だったようで全体的に音像はぼやけ気味。
ただ、演奏自体は大きめに捉えられているので聴きやすくはあるものの、マイクの周りがやたらと賑やかで、一部の曲の間奏やサビでは耳に付くレベルで大騒ぎしていたり、興味のない曲になると周りがざわつく音までもしっかりと拾ってしまっているのが何とも。また、テレコのオートレベル機能の弊害で、"Street Foghting Man"の後半は、盛り上がる観客に演奏が埋もれてしまっていたりもします。

音質の方はというと、高域の抜けは今一つながら耳障りな周波数が持ち上がっているということもないので、聴き易いものであるといえます。

なお、演奏はというと全体的にゆったり目に感じる程度で、特筆すべきことは特に無し。
6月4日からのパリ4連続公演より演奏されるようになった"Angie"はこの公演をもってセット落ちとなっています。

by Hara ¦ 15:09, Sunday, Oct 20, 2024 ¦ 固定リンク

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