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2007年 2月
『Glasgow'06』(Check This Out) |
『Glasgow'06』(Check This Out) 2CD
Aug.25 2006 Hampden Park,Glasgow,Scotland,GB
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good
(※)Disc1-Track8,Disc-2 Track1
***Bonus Track
●Disc-2 Track5-7
May.10 2005 Julliard School Of Music,Lincoln Center,NY
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
●Disc-2 Track8-10
Feb.5 2006 Ford Field,Detroit,Michigan
Stereo Soundboard Recording
Quality:Very Good
●Disc-2 Track11-13
Apr.8 2006 Shanghai Grand Stage,Shanghai,China
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Jumping Jack Flash/2.It's Only Rock'n Roll/3.Oh No Not You Again/4.She's So Cold/5.Sway/6.Ruby Tuesday/7.Rain Fall Down/8.Live With Me/9.Tumbling Dice/10.Band Introductions/11.Slipping Away/12.Before They Make Me Run/13.Miss You/14.Rough Justice/15.Start Me Up/16.Honky Tonk Women
(Disc-2)
1.Sympathy For The Devil/2.Brown Sugar/3.You Can't Always Get What You Want/4.Satisfaction
-Bonus Track-
5.Start Me Up/6.Oh No Not You Again/7.Brown Sugar/8.Start Me Up/9.Rough Justice/10.Satisfaction/11.You Got Me Rocking/12.Bitch/13.Midnight Rambler
メインはグラスゴー公演のFM放送音源。
この放送では"Live With Me""Sympathy For The Devil"がカットされていますが、本作はその2曲をオーディエンス音源で補填して、この日の演奏曲を全てカバー。
SBD+AUDの同趣向盤としては『Swayed In Glasgow』(DAC-059)がありますが、本作はそのコピーではありません。
まずはメインとなるSBD音源。音質は、放送時に浮き気味だったシンバル類をうまく丸めたDAC盤同様の聴きやすい音作りとなっていますが、DAC盤よりも低域が厚めになっています。
ただ、DAC盤には収録されていたアナウンスが被ったオープニングSEがカット。そして"Miss You""Rough Justice"間の歓声が、フェードアウト・イン処理されているのに加え、"Start Me Up"前の歓声が音飛びしているという難点あり。
続いて補填に使われているAUD音源。
DAC盤は音の遠いモノラルオーディエンス音源を使用しており、メインのSBD音源との切り替わり時に結構違和感を感じましたが、本作はDAC盤より音の近いステレオオーディエンス音源を使用しているので違和感はほとんど無し。ただし"Live With Me"に入る前の歓声の編集が変なのが難点。
グラスゴー公演部分に関しては、使用している音源・音質ともに良かった為、オープニングをきちんと収録し歓声の難点さえなければグラスゴー公演収録盤の決定盤となったのに、ちょっと残念かなと。
ボーナストラックは3種。
まずはツアーに先駆けて行われた記者会見時のライブ演奏3曲。クレジットにはSBDと表記されていますが、実のところはAUD音源。この音源、プレスブートとしては『It's Sweet Virginia』(DAC-042)に高音質収録されていますが、本作も同じ音源でDAC盤同様に高音質。
続いては、2006年スーパーボウルでの3曲。
この音源もプレスブートとしては『Absolutely Mindblowing』(DAC-048)に高音質収録されていましたが、本作収録の音源は今時珍しい位に
ヒスノイズの多い音源を使用。コピーの得意なメーカーなだけに、どっかから持ってきた方が良かったかも。
そして最後に上海公演から3曲。
上海公演は、Exileの『Shanghai Banging』(EXM-016A/B)に高音質AUD音源でブート化されており、本作収録の音源も同じですが、Exile盤よりも低域が厚めとなっており迫力が若干増しています。
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by Hara ¦ 05:12, Wednesday, Feb 28, 2007 ¦ 固定リンク
『Alive In Seattle』(DAC-062) 2CD
July.18 1975 Seattle Center Coliseum,Seattle,WA
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Fanfale For The Common Man/2.Honky Tonk Women/3.All Down The Line/4.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/5.Star Star/6.Gimme Shelter/7.Ain't Too Proud To Beg/8.You Gotta Move/9.You Can't Always Get What You Want/10.Happy/11.Tumbling Dice/12.It's Only Rock'n Roll
(Disc-2)
1.Band Introductions/2.Fingerprint File/3.Wild Horses/4.That's Life/5.Outa Space/6.Brown Sugar/7.Midnight Rambler/8.Rip This Joint/9.Street Fighting Man/10.Jumping Jack Flash
ツアーも終盤に差しかかったシアトル公演収録盤。
この日は、セットリストこそ前公演であるカウパレス2日目からの全20曲と小振りなものの、途中でリズムが裏返ってしまう"IORR"はご愛敬として(笑)全体的にはテンポ良く、ミックも序盤からハイテンションな為、かなり楽しめる演奏を繰り広げています。
シアトル公演を収録したブートは本作含め幾つかのタイトルが出ていますが、いずれも基は同じ音源。
この音源、高域がすっきり伸びたLAやカウパレス程のレンジの広い音質ではありませんが、75年ツアーのオーディエンス録音の中でもかなり良い方の音で、演奏が大きく録れていて歓声や拍手が耳障りでない良好録音。
また、70年代のオーディエンス録音にしては珍しくバスドラムを大きく拾っており、オン気味の低音に加え、そのドカドカと録れたリズムも相まってなかなか迫力のある音になっています。
この音源の初登場は8枚組ボックス『Tour Of The Americas 75』(RS01-08)にて。こちらはコモり気味の音質な上、ピッチが早いという難点あり。
続いて『Seattle 1975』(Risk Disc 011)と
事典で取りあげた『Rockin'The Coliseum』(EXM-003AB)
この2種は、音圧の違いこそあれ音質はほぼ同等。ピッチの方もほぼ正常でしたが、ヒスノイズが若干多めなのと、音質自体はやや中域強め。
さて、今回のDAC盤。ヒスノイズ自体は既発と大差なし。音質は、やや低域の方に重心を移した音作りしているようで、Risk Disc盤やExile盤に比べると落ち着いた印象を受けます。
また、先程"ほぼ正常"と書きましたが、よく聴くとライブ序盤から中盤までのピッチが微妙に遅かったRisk Disc盤やExile盤に比べ、DAC盤は最初から最後までピッチをきちんと修正。
ちなみに"You Can't Always Get What You Want"ギターソロ後のAメロ(DAC盤のタイムでは9分31秒)の音飛びはDAC盤もですが、これはおそらくテープチェンジによるものと推測。 |
by Hara ¦ 04:09, Monday, Feb 26, 2007 ¦ 固定リンク
『Wizards From New York』(DAC) |
『Wizards From New York』(DAC-061) 2CD
June.25 1975 Madison Square Garden,New York City,NY
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Fanfale For The Common Man/2.Honky Tonk Women/3.All Down The Line/4.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/5.Star Star/6.Gimme Shelter/7.Ain't Too Proud To Beg/8.You Gotta Move/9.You Can't Always Get What You Want/10.Tumbling Dice/11.It's Only Rock'n Roll/12.Band Introduction/13.Doo Doo Doo Doo Doo
(Disc-2)
1.Fingerprint File/2.Angie/3.Wild Horses/4.That's Life/5.Outa Space/6.Brown Sugar/7.Midnight Rambler/8.Rip This Joint/9.Street Fighting Man/10.Jumping Jack Flash/11.Sympathy For The Devil
75年ツアーMSG6日連続公演4日目収録盤。
既発ブートは、事典に載せた75年ツアー4公演収録の8枚組ボックスセット『Tour Of The Americas 75』(RS 01-08)のみで、本作収録の音源も
基は同じ録音。
遠目からの録音につき、若干分離度には欠ける音ではありますが、邪魔な歓声がほとんど無く演奏を大きく拾っている好音源。その分離度に関しては、遠いながらも上物はきちんと聴くことが出来ますが、チャーリーのバスドラムは埋もれてしまってます。ただし低域がオンに録れているのでビルのベースラインは聴くことが出来ます。
音質に関しては、ボックスの方はマイルドながら若干もわっとした感じだったのに対し、本作はやや高域を持ち上げている為、若干ナチュラル度が薄れていますが、その分音にメリハリがついて聴きやすくなっています。
またボックスでは早めだったピッチも本作は修正している上、新たにモノラルで作り直している様でボックスにあった左右の音ユレも無し。
また、ボックスよりも状態の良いテープを使ったようで、ボックス最大の欠点であった曲間等でうっすらと関係ない音楽が聞こえて来たりする基テープ転写に起因する問題も、本作は無し。
更にボックスでは"Dooテ%uEFBFBD"が終わりきらない内にフェードアウトしていましたが、本作は最後まで聴くことが出来、その後のMC(本作ではDisc-2の頭)もボックスより長く聴くことが出来ます。ただし、逆にボックスでは最初から聴くことが出来た"庶民のファンファーレ"が本作は途中からの収録なのと、"Brown Sugar"と"Midnight Rambler"の間のミックの雄叫びがボックスでは聴けたのに本作では聴けないという、些細な点ながらもこれはやや残念な点。
ちなみに、曲目を見ると"Happy"が演奏されていませんが、この日は演奏しておりません。とはいえトータル140分弱もの長尺ライブなんで、物足りなさは感じないかと。 |
by Hara ¦ 08:20, Saturday, Feb 24, 2007 ¦ 固定リンク
『Hannover 82』(Check This Out) |
『Hannover 82』(Check This Out) 2CD
June.7 1982 Nidersachsenstadion,Hannover,West-Germany
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(※)Disc-2 Track12・・・Mono Audience Recording
***Bonus Track
(Disc-2 Track13)
Sep.25 1981 J.F.K.Stadium,Philaderphia,PA
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-2 Track14)
Nov.13 1981 Madison Square Garden,New York,NY
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-2 Track15,16)
Dec.13 1981 Sun Devil Stadium,Phoenix,AZ
Stereo Sound Board Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Under My Thumb/2.When The Whip Comes Down/3.Let's Spend The Night Together/4.Shattered/5.Neighbours/6.Black Limousine/7.Just My Imagination/8.Twenty Flight Rock/9.Going To A Go Go/10.Chantilly Lace/11.Let Me Go/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden/14.Let It Bleed
(Disc-2)
1.You Can't Always GetWhat You Want/2.Band Introduction/3.Little T&A/4.Tumbling Dice/5.She's So Cold/6.Hang Fire/7.Miss You/8.Honky Tonk Women/9.Brown Sugar/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.Satisfaction
***Bonus Track
13.Mona/14.Miss You/15.Satisfaction-Star Spangled Banner
82年ツアー2つ目の公演地ハノーヴァー公演2日目収録盤。
前日6月6日に行われた同会場公演に関しては『Hannover 82』(IMP-CD-030-31)というやや難点ありの高音質ブートが出ていましたが、7日の公演はプレスブート初登場。
盛りあがる部分では手拍子に演奏が埋もれてしまう部分もありますが、基本的に演奏を大きく拾っている好録音で、音質の方もIMP盤程のクリアーさはないものの充分聴きやすい音。
定位は、序盤右寄りで"Chantilly Lace"からは左寄り、そして"Beast Of Burden"からは中央になっていますが、これは録音者のマイク向きによるものと推測されます。
基本的に全曲を収録していますが、"A列車"は数秒のみの収録でアウトロは無し。また、テープチェンジの都合で"Tumbling Dice"は曲終了後の余韻部分がカット。
それよりなにより問題なのは、このレーベル特有の曲間カットが例によってあり、"Band Introduction""Hang Fire""Brown Sugar"を除くほとんどの曲終了後にいちいちフェードアウト処理をしてしまっているという最大の難点があること。
せめて曲間を繋ぐ位の処理をしてくれていれば、せわしなく次から次へと曲が始まるので落ち着かないという印象程度で済んだような気もするんですが・・・。
なお、"Satisfaction"だけは音質の落ちるモノラルAUD録音となっています。
ボーナストラックは81年ツアーから。
まず"Mona"は9月9日フィラデルフィアのSBD音源という大変滅茶苦茶なクレジットがされていますが、実際のところは9月26日公演で音の方はAUD録音。これは『Waiting On 50 Million Friends』(VGP-047)のコピー。
"Miss You"はクレジットされている11月12日ではなく翌13日公演のモノラルSBD音源で『Stonesd M.S.G.1981』(VGP-271)より若干高域が丸い印象。
そして"Waiting On A Friend"は『Satisfaction Guaranteed』(VGP-136)から。
"Satisfaction-Star Spangled Banner"も同会場故上記VGP盤からと思いきや、"星条旗"が始まる前に音ブレがあることからこちらはオフィシャル『Still Life』から持ってきている模様。
ちなみに、ジャケはどういう訳か81-82年の物を使わず、SW-UJツアーの写真を使っているという今時珍しいトンチンカンなタイトル。 |
by Hara ¦ 07:30, Thursday, Feb 22, 2007 ¦ 固定リンク
『The Bigger Bang In Germany』(RS-BBG) |
『The Bigger Bang In Germany』(RS-BBG 030806-1/2) 2CD
Aug.3 2006 Gottlieb-Daimlerstadion,Stuttgart,Germany
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
***Bonus Track (Disc-2 Track8-13)
July.21 2006 Olympiastadion,Berlin,Germany
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Intro/2.Jumping Jack Flash/3.It's Only Rock'n Roll/4.Oh No Not You Again/5.Let's Spend The Night Together/6.Ruby Tuesday/7.Streets Of Love/8.Tumbling Dice/9.Midnight Rambler/10.Night Time Is The Right Time/11.Band Introductions/12.Slipping Away/13.Before They Make Me Run/14.Miss You/15.Rough Justice
(Disc-2)
1.Start Me Up/2.Honky Tonk Women/3.Sympathy For The Devil/4.Paint It Black/5.Brown Sugar/6.You Can't Always Get What You Want/7.Satisfaction
*** Bonus Track
8.Sway/9.Angie/10.Streets Of Love/11.Tumbling Dice/12.Night Time Is The Right Time/13.Before They Make Me Run
99年Bridges To Babylon欧州ツアーブート『Sweet Home London』(CC 493-95)に収録されていたウェンブレー公演音源は、そのあまりの高音質録音故、幾つかのタイトルにSBDと偽ってコピーリリースされたという名音源でしたが、
本作に収録された音源も、それに匹敵するといっても過言ではない超高音質録音。
ちょっと低音が強めではありますが、キース側のスピーカー近くの最前列で録音したのではないかという音で、音が無茶苦茶近いのはもちろん、歓声は後ろから遠目で回り込んでくる様な感じで邪魔な歓声は全く無し。ちょっと聴いた感じではSBDといっても騙されそうな位の素晴らしい音です。
惜しむらくは"Midnight Rambler"の後半から"Night Time Is The Right Time"全般にデジタルノイズが入ってしまっていること。
デザインはよくあるパターンですが、豪華6面紙ジャケ仕様と作りも良く、音源自体もABBツアー屈指の名録音なので、このデジタルノイズはちょっと残念。
シュトッツガルト公演に関してはCheck This Outもリリースしている様ですが、こちらは到着が来週につき、現時点では未チェック。
しかし、いずれにせよどちらも海外盤で入手が容易ではないので、こういった音源こそ入手を容易にしてもらいたいもんなんですが・・・。
ボーナストラックは、7月21日ベルリン公演からの音源でライブ中盤からの抜粋。ボーナストラック6曲中、なんと本編のシュトッツガルト公演と4曲も被ってしまっているというなんとも理解に苦しむ選曲。
この音源は『To Be With The One You Love』(DAC-055)と同じ録音ですが、
DAC盤よりも音がクリアーで、どちらかというとDAC盤のコピーながら高域の抜けをよくした『Sympathy For Berlin』(TSP-CD-4449/50)に近い音質。
TSPよりも音圧はありますが、左右の広がりはTSPよりも若干狭くなってます。
しかし本編があれだけ良いのだから、このオマケは不要な気も・・・。 |
by Hara ¦ 03:07, Wednesday, Feb 21, 2007 ¦ 固定リンク
『Japan'06 Special』(Check This Out) |
『Japan'06 Special』(Check This Out) 2CD
Apr.2 2006 Saitama Super Arena,Saitama,Japan
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
***Bonus Track (Disc-2 Track7-12)
Mar.22 2006 Tokyo Dome,Tokyo,Japan
Mono Soundboard Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Opening/2.Jumping Jack Flash/3.It's Only Rock'n'Roll/4.Let's Spend The Night Together/5.Oh No Not You Again/6.Sway/7.Wild Horses/8.Rain Fall Down/9.Midnight Rambler/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.This Place Is Empty/13.Happy/14.Miss You/15.Rough Justice/16.Start Me Up
(Disc-2)
1.Honky Tonk Women/2.Sympathy For The Devil/3.Paint It Black/4.Brown Sugar/5.You Can't Always Get What You Want/6.Satisfaction
*** Bonus Track
7.She's So Cold/8.Rain Fall Down/9.Wild Horses/10.As Tears Go By/11.Going To A Go Go/12.Back Of My Hand
曲目を見てのとおり『A Bigger Bang In Saitama 2006』(DAC-050-11/12)のコピー盤。
全体的に若干コンプレッサーをかけているのかDAC盤より少し派手めな音。
とはいってもほとんど大差ありませんが・・・。
メインのさいたま公演は、放送音源につき音質最高なのは当たり前。
ただしコピー時の失敗か、一部のトラック変わり目にギャップブレが生じているのが難点。
ボーナストラックは、東京ドーム初日リハを傍受した音源。
"She's So Cold"ではチューニングを変えながら電波を探している様で、ブロンディのギターしか聞こえなくなったりドラムしか聞こえなかったりと、一連のDAC傍受シリーズの謎を解くカギとなるなかなか興味深い内容。
なお、DAC盤では曲間のしゃべり等も収録していましたが、本作はこのレーベル恒例の曲間カットが行われている為、トータルでDAC盤より4分近く短くなってしまってます。
しかし、裏ジャケ・中ジャケ、そしてディスクにまで表記されている「猪」。
どこで覚えたんだか知りませんが、おそらく干支のことなんでしょうけど、それは今年であって、さいたま公演の年は「戌」なんですが(苦笑) |
by Hara ¦ 03:03, Wednesday, Feb 21, 2007 ¦ 固定リンク
『Little S&M』(DAC-058) 2CD
***Disc-1&2
Sep.27 2006 Giants Stadium, East Rutherford, NJ
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Opening/2.It's Only Rock'n Roll/3.Live With Me/4.Monkey Man/5.Sway/6.Far Away Eyes/7.Streets Of Love/8.Just My Imagination/9.Midnight Rambler/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.You Got The Silver/13.Little T&A
(Disc-2)
1.Under My Thumb/2.Rough Justice/3.Start Me Up/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Jumping Jack Flash/7.Satisfaction/8.Brown Sugar
***Disc-3&4
Sep.29 2006 Churchill Downs, Louisville, KY
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-3)
1.Opening/2.Jumping Jack Flash/3.It's Only Rock'n Roll/4.Oh No Not You Again/5.Let's Spend The Night Together/6.Dead Flowers/7.Streets Of Love/8.Midnight Rambler/9.Tumbling Dice/10.Band Introductions/11.You Got The Silver/12.Little T&A
(Disc-4)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.Start Me Up/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Brown Sugar/8.You Can't Always Get What You Want/9.Satisfaction
2006年秋の北米ツアー3公演目と4公演目を収録した本作。
ディスク1と2は9月27日のジャイアンツスタジアム公演。
06年北米ツアー前半は前年に引き続きという事もあり、オープニングに色々な曲をもってきていましたが、この日のオープニングは"IORR"。
2005年にABBツアーがスタートした際は、新機軸を打ち出そう的発想でコンサートのオーラスという大役を担っていましたが、やはり盛りあがりに欠けるのか、いつの間にかライブ序盤が定位置となり、挙げ句時折セットから外されもしましたが、またもや性懲りもなく(笑)今度はオープニングでの起用と相成りました。
ただまあ、SEが途切れてしばしの沈黙という何ともいえない間の悪さから始めた挙げ句、ろくに弾けてないこの日のイントロのせいと言うまでもなく、曲調云々より現行の演奏スタイルでは、この曲でのライブスタートというのはやはり無理があったようで、案の定10月1日にもう一回試して指定席に逆戻りとなった訳ですが(苦笑)。
前置きが長くなりましたが、本作は音の近いバランスの良い録音で、たまに音が左右に揺れたり、Bステージでは手拍子がパラパラと右チャンネルに入っていたり、気にならない程度ですが時折風の影響で右チャンネルに低音ノイズを拾ってはいますが、基本的には邪魔な歓声・手拍子の少ないマイルドな音質の大変聴きやすい音源が使用されております。
成否はともかく前述のオープニングもさることながら、日替わり曲"Far Away Eyes""Just My Imagination""Under My Thumb"そして本作タイトルのネタ(意味がよく分かりませんが・・・)にもなっている"Little T&A"、更に"Tumbling Dice"の前にミックがサビをちょろっとだけ歌うテンプテーションズの"Get Ready"等聴き所の多い公演だけに、なかなか楽しめるかなと。
ディスク3と4は、9月29日のケンタッキー公演。
こちらも演奏自体は大きく録れていて迫力もあるのですが、一部の曲中では時折話し声や歓声・手拍子を大きく拾っていたり、全体的に低音が歪んでしまっているのが難点。
全体的にこの日の演奏自体のノリはよく、また日替わり曲"Dead Flowes"では「Kentucky Derby Day」のヴァースでの地元ファンの盛り上がりがダイレクトに収められている等、それなりに聴き所はありますが単体でのリリースはちと厳しいかという印象。
またDACの最近の傾向にしては珍しく、やや高域上がり気味の明るめの音に仕上がっています。 |
by Hara ¦ 06:43, Saturday, Feb 17, 2007 ¦ 固定リンク
『She Was Hot』(DAC-060) 2CD
Nov.6 2006 McAfee Coliseum, Oakland, CA
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good
(Disc-1)
1.Opening/2.Jumping Jack Flash/3.It's Only Rock'n Roll/4.Let's Spend The Night Together/5.She Was Hot/6.Dead Flowers/7.Streets Of Love/8.Bitch/9.Midnight Rambler/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.You Got The Silver/13.Connection
(Disc-2)
1.Under My Thumb/2.Just My Imagination/3.Start Me Up/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Brown Sugar/8.Satisfaction
ツアー終盤に差し掛かったオークランド公演収録盤。
基本的に全体的な音は、キース側のスピーカー前で録ったと思しき感じの非常に音が近く録れた好録音で、音質も最初やや抜けが悪く感じますが、全体的にはマイルドな仕上がりで聴きやすい印象。
と、最後までこんな感じだと良かったのですが・・・。
この音源、Bステージ移動の関係で"Under My Thumb"途中からマイクの向きを変えたのが運の尽き(笑)。
録音者の後方にはノリノリの女性客がおり、終始叫ぶは、自分の勝手な
節回しで一緒に歌い出すは(しかも音痴)と大騒ぎ。で、前述した通りにマイクの向きを変えたら、当然マイクの先にはその女性客がいた為、哀れその悲鳴と歌声をクリアーに拾ってしまうことに・・・。
ましてやこの日は、その前のビーコンシアター公演からの流れからなのか"Just My Imagination"をよりによってBステージで演奏してしまったもんだから、せっかくのレア曲も音痴な歌の犠牲になってしまってます。
Bステージが終わりメインステージに戻ると、幸いなことにまたその女性客は後ろになる為、また最初からの高音質録音に戻るのですが、Bステージ部分は音質以前にその歌声のおかげでVery Goodの音としか言いようがないかなと。
まあ、その部分はさておき、本作のアルバムタイトルにもなっている2006年秋の北米ツアー日替わり曲"She Was Hot"や"Dead Flowers"、キースコーナーで11月に入ってから演奏するようになった11年ぶりとなる"Connection"あたりを高音質で聴くことが出来るので、それだけでも充分価値のあるタイトルとはいえます。 |
by Hara ¦ 08:17, Friday, Feb 16, 2007 ¦ 固定リンク
『Happy Birthday Keith』(SODD) |
『Happy Birthday Keith』(SODD 019/20) 2CD+1DVD-R
Dec.18 1981 Hampton Coliseum,Hampton Roads,VA
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Take The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Let Me Go/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden/14.Waiting On A Friend
(Disc-2)
1.Let It Bleed/2.You Can't Always Get What You Want/3.Band Introductions-Happy Birthday Keith/4.Little T&A/5.Tumbling Dice/6.She's So Cold/7.Hang Fire/8.Miss You/9.Honky Tonk Women/10.Brown Sugar/11.Start Me Up/12.Jumping Jack Flash/13.Satisfaction-Star Spangled Banner
81年ツアー定番音源であるハンプトン公演。
本作は『Hippy Happy Keith!!』(G.T.-013/14)をコピーして作成されたタイトル。
このGT盤、FMサイマルキャスト放送をエアチェックした音が基になっており、音質自体はナチュラルな質感で良かったんですが、全体的にピッチが遅めなのと、テープに何らかの問題があったのか"A列車"に別音源を使用しており、その繋ぎ目が雑という欠点がありました。
さて今回のSODD盤、冒頭に書いた通りGT盤をコピーして作成されていますが、問題だったピッチはきちんと修正。
もう一つの欠点である"A列車"はGT盤とは別の新たなモノラル音源を繋いでおり、繋ぎ目もきちんとなめらかに繋がっています。
更に、テープチェンジにあたった"Let Me Go"と"Hang Fire"の曲前に関して、GT盤はその部分の繋ぎが雑だったのに対し、SODD盤はきちんとクロスフェードして繋いでいます。ただし、その弊害としてGT盤では聞けた"Let Me Go"前のMCが、一部カットされてしまっていますが・・・。
また GT盤では"星条旗"の前と曲中にラジオ局のアナウンスが被るのですが、SODD盤はコピー隠し(?)なのか、アナウンス部分をカットしている為、"星条旗"はGT盤よりも早く曲途中でフェードアウトしてしまいます。ちなみにSODD盤のクレジットでは"星条旗"も単体でトラック割されている事になっていますが、これは恒例のクレジットミス(笑)で、実際は"Satisfaction"と同じトラックとなっています。
当然の事ながら、GT盤にあった基テープの劣化による"Let Me Go"の音ムラ、"Miss You"の音ユレは本作も同様。
と、ここまではあまりよい印象を受けない感じではありますが、音質に関しては、GT盤のナチュラルな質感を崩さず、更にすっきりとした音に仕上げており、音質最高だったアナログ『Grand Finale』(Le Soir Prod.GT 101881)に匹敵する高音質となっております。
とはいえ音をさほどいじってない分、放送時の音に近いということで、キースがオフなのは相変わらずにつき、その点が気になる方は、やはり若干音が荒くとも、キース側の右チャンネルのギターにあたる周波数をイコライジングにより持ち上げて、ギターの聞こえをよくしているVGP盤の方がバランス的に聞きやすく感じるとは思いますので、その辺は評価の分かれる所。
ちなみに事典の方にはVGPの旧バージョンである『Twenty Flight Rock』(VGP-270)を載せていましたが・・・
現行はジャケット及びタイトルが変更されており、『Happy Birthday Keith』(VGP-270)となっています。音自体は同じ。
オマケのDVD-Rは、ハンプトン公演ではなく81年10月15日のシアトル公演。こちらはビデオ音源を卓直結音源に差しかえたバージョン。映像自体もかなり綺麗で、オマケとしてはなかなか宜しいかと。 |
by Hara ¦ 03:24, Thursday, Feb 15, 2007 ¦ 固定リンク
『The Rolling Stones Swiss Made -A Bigger Bang In Zurich』(WLR) |
『The Rolling Stones Swiss Made -A Bigger Bang In Zurich』(WLR-2012) 2CD
Aug.5 2006 Dubendorf Airfield,Zurich,Switzerland
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
***Bonus Track (Disc-2 Track11)
June.21 2003 Hippodrome,Marcq-en-baroeul,France
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(※)Mick Taylor & Chris Jagger
(Disc-1)
1.Jumping Jack Flash/2.It's Only Rock'n Roll/3.Oh No Not You Again/4.She's So Cold/5.Wild Horses/6.Streets Of Love/7.All Down The Line/8.Tumbling Dice/9.Night Time Is The Right Time/10.Band Introductions/12.Slipping Away
(Disc-2)
1.Before They Make Me Run/2.Miss You/3.Rough Justice/4.Get Off Of My Cloud/5.Honky Tonk Women/6.Sympathy For The Devil/7.Start Me Up/8.Brown Sugar/9.You Can't Always Get What You Want/10.Satisfaction
***Bonus Track
11.I Can't Hold Out/Talk To Me Baby
チューリッヒ公演収録盤。
クレジットにはありませんが、オープニングSE含む全曲を収録。
ロニー側のスピーカー近くで録音した様で、音は大変近く、歓声もほんのわずか拾っている程度の高音質音源。
ロニー側故、キースのギターがイントロやソロ以外は引っ込んでしまうのが難点ではありますが、それを補って余りある音。
残念なのは、チャプターが変わる度に音がブレる点(一部別の部分でもあり)と収録時間的には余裕があるのにキースコーナー途中でディスクが変わる点。
コーティングの6面デジパック仕様と、中身も作りも良いだけに音ブレの欠点が何とも痛いタイトル。
なお、ボーナストラックは、ミック・テイラーのライブにクリス・ジャガーがゲストで出演した時の音源で、やや空間を感じる音ですが、こちらも高音質。 |
by Hara ¦ 03:18, Thursday, Feb 15, 2007 ¦ 固定リンク
『Beautiful Birthday Boy Bill 1981』(IMP) |
『Beautiful Birthday Boy Bill 1981』(IMP-N-015) 2CD
Oct.24 1981 Tinker Field & Tangerine Bowl,Orland,FL
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good
(Disc-1)
1.Under My Thumb/2.When The Whip Comes Down/3.Let's Spend The Night Together/4.Shattered/5.Neighbours/6.Black Limousine/7.Just My Imagination/8.Twenty Flight Rock/9.Let Me Go/10.Time Is On My Side/11.Beast Of Burden/12.Waiting On A Friend/13.Happy Birthday Dear Bill/14.Let It Bleed/15.You Can't Always Get What You Want
(Disc-2)
1.M.C./2.Little T&A/3.Tumbling Dice/4.She's So Cold/5.All Down The Line/6.Band Intoroduction/7.Hang Fire/8.Star Star/9.Miss You/10.Start Me Up/11.Honky Tonk Women/12.Brown Sugar/13.Jumping Jack Flash/14.Satisfaction
ビル・ワイマンの誕生日にあたるオーランド2日連続公演初日。
この公演を収録したブートに関しては、幾つかのタイトルが出ていましたが、どれも同じ音源からの作成されており、その中ではVGPが別名で制作した『Happy Birthday Willy 1981』(WIZARD REKORDS)を代表盤として、事典で挙げていましたが・・・。
本作収録の音源も既発と同じで、盛りあがる部分では歓声や拍手が多めですが、やや遠目の録音にしては演奏を大きく拾っている良好録音。
ただし、基テープのジェネレーションがかなり若いようで、所謂これまでの音源のアップグレード版的なタイトル。
まず、VGP盤にあった"Beast Of Burden""All Down The Line""Hang Fire"のイントロカット。
IMP盤は、いずれもカット無しで頭からきちんと聴くことが出来ます。
続いてVGP盤ではチャーリー迄で途中切れしており、ロニー・ビル・キース部分がカットされていたメンバー紹介。
こちらもIMP盤は収録しており、タイトル名として採用した「Beautiful Birthday Boy Bill Wyman」という紹介も聞くことが出来ます。またこの日参加したボビー・キーズをここで紹介していないことも、本作のリリースにより判明。
続いて惜しくもテープチェンジにあたった"Brown Sugar"終了直後。
VGP盤は音が飛んだように聞こえる雑な編集になっているのに対し、IMP盤は急に歓声が無くなった様には聞こえてしまいますが、すんなりと繋がる編集を施しています。
音質に関しては、VGP盤が"Under〜"から"Band Intoroductions"までは割れ気味で低域強めの音、そして"Hang Fire"以降は高域を引っぱるイコライジングの影響でシンバル類が耳につくという荒い印象の音なのに対し、IMP盤は全体的にマイルドな音で格段に聞きやすい印象。また音質変化も無し。
惜しむらくは、既発同様に"A列車""星条旗"がカットされているのと、時折あるマイクの向きによる定位の片寄りが修正されていないのがやや残念。
ちなみにディスク1の"Happy Birthday Dear Bill"は、ミックがアカペラで歌う"Happy Birthday To You"にチャーリーが軽く合わせているだけのもの。
また、ディスク2冒頭の"M.C."は、ミックの"Little T&A"曲紹介MCに加え、イントロ迄のしばしの沈黙をトラック分けして、"Little T&A"の頭出しを容易にする為の配慮。
余談ですが、TASBの方で番外編として取りあげた、翌日公演収録の同じIMP作成のCD-R『Street Fighting Satisfaction 1981』(OHC-016)。
音的にはやや高域強めの傾向がありますが、録音自体はほぼ同等のクオリティなのと、レアな"SFM""Satisfaction"そろい踏みという珍しい公演でもあり、プレスで単体リリースするにはSBD音源だらけの81年ツアーブートでは弱いということであれば、このIMP盤と組み合わせて低価格に押さえた4枚組プレス盤でリリースしてもらえれば良かったのにと、個人的には思うのですが・・・。 |
by Hara ¦ 11:22, Monday, Feb 12, 2007 ¦ 固定リンク
『Birmingham Remaster 1973』(IMP) |
『Birmingham Remaster 1973』(IMP-N-016) 1CD
Sep.19 1973 Odeon Theatre,Birmingham,UK (1st Show)
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
1.Opening/2.Brown Sugar/3.Gimme Shelter/4.Happy/5.Tumbling Dice/6.Star Star/7.Dancing With Mr.D/8.Angie/9.You Can't Always Get What You Want/10.Midnight Rambler/11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
1973欧州ツアー音源の中では、トップランクに入る好録音である
バーミンガムでの1stショー音源。
この音源、音が近いバランスの良い好録音であると同時に、カットはテープチェンジによるランブラー終了後の一箇所だけの曲中カット無しの全曲収録と、なかなか優れた音源でしたが、既発ブート3タイトルはいずれも何かしらの欠点を抱えています。
まずは事典で代表作に挙げた『Rainy Days In Birmingham』(STO-002)。音質はクリアーですが、テープ劣化による音ユレがある上、ピッチは遅め。
続いて『Birmingham Odeon 1973』(Oh Boy 1-9168)。音質・音ユレは前述STO盤と同等。ピッチはSTO盤より更にやや遅め。
そして『British Tour 1973』(SC-004)。ピッチはほぼ正常に近いんですが、音質は前2タイトルよりかなり落ちており、前の2タイトルがExcellentだとこちらはVery Good程度。
といった具合で、STO盤かOh Boy盤のピッチを修正してリリースし直せば、
基の音源が良いだけに即名盤となるのに、どういう訳かこれまで
コピー盤メーカー含めどこもそれをやらず終いでした。
そしてようやく出た今回のIMP盤。
演奏のテンポが早い為、高めに感じますがピッチはほぼ正常。
更に既発にあったヒスノイズを除去して一段と聴きやすくはしていますが、それにより一部左右の音量バランスが崩れている部分があるので、ここは修正して欲しかったかも。まあ、これは大した点ではありませんが・・・。
残念ながら"Happy"から"Star Star"まで左チャンネルで起きる、テープ劣化による周期的な音量ダウンによる音ユレはそのままなのと、スネアとミックのヴォーカルが時折耳に刺さる箇所があるので、全体的にこの辺りの周波数をやや下げて作ってくれればとは感じますが、現時点ではようやくまともなこの音源の収録盤が出たといった感の強いタイトル。 |
by Hara ¦ 07:31, Friday, Feb 09, 2007 ¦ 固定リンク
『Sympathy For Berlin』(TSP) |
『Sympathy For Berlin』(TSP-CD-4449/50) 2CD
July.21 2006 Olympiastadion,Berlin,Germany
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Intro/2.Jumping Jack Flash/3.It's Only Rock'n Roll/4.Oh No Not You Again/5.Let's Spend The Night Together/6.Sway/7.Angie/8.Streets Of Love/9.Tumbling Dice/10.Night Time Is The Right Time/11.Band Introductions/12.Before They Make Me Run/13.Slipping Away
(Disc-2)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.Start Me Up/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Brown Sugar/8.Encore Cheer/9.You Can't Always Get What You Want/10.Satisfaction
いにしえの名レーベル"TSP"復活!
・・・と思いきや、ふざけた型番見ても分かるとおり、TSPを名乗っているだけの本家とは到底思えない海外製ブート。
デジパック仕様で、裏面にはTSPのロゴまで入っていますが・・・。
(これが裏ジャケ)
この豚ロゴ、ボケボケで本家復活とは到底思えない出来。
ディスクの方も、それなりに似せてはいるのですが、根本的にロゴが違う上、こちらも裏ジャケ同様にロゴがボケボケ・・・。
(こちらはディスク)
で、音の方はというと・・・、こちらはDACの『To Be With The One You Love』(DAC-055)のコピー。
ただし単純なコピーではなく、各ディスクの前後を縮めています。具体的に挙げると、まずオープニングSEの前の場内BGMをカット。ディスク1最後にフェードアウトしていく"Miss You"前のエレピの、フェードアウトするタイミングが早め。ディスク2が始まるポイントが、DAC盤よりほんのわずか遅め。"Satisfaction"終了後の歓声のフェードアウトが早く、DAC盤で聴けた場内BGMはカットとなっています。
また、DAC盤収録のボーナストラックはもちろんカット。
これだけだと何もいいとこが無いように思いますが、音質に関しては、DAC盤がマイルドと言うには若干高域の抜けが今ひとつだったのに対し、このTSP盤は高域が程良く抜けており、DAC盤よりすっきりとした印象を受けます。
音の方は、ベースラインも聞こえる程の良好録音で、定位が変わりがちなBステも変化なく安定しています。
ちなみに、ディスク2の8曲目"Encore Cheer"というのは歓声のみのトラックで、観客がアンコールを待ってただワーワー言ってるだけのもの。 |
by Hara ¦ 00:06, Thursday, Feb 08, 2007 ¦ 固定リンク
『Cologne 06』(Check This Out) |
『Cologne 06』(Check This Out) 2CD
July.23 2006 Rhein-Energie Stadion,Cologne,Germany
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(※)Disc-2 Track 8-11
Sep.20 2006 Gillette Stadium,Foxboro,Boston,MA
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Opening/2.Jumping Jack Flash/3.It's Only Rock'n Roll/4.Oh No Not You Again/5.Let's Spend The Night Together/6.She's So Cold/7.As Tears Go By/8.Streets Of Love/9.Tumbling Dice/10.Night Time Is The Right Time/11.Band Introductions/12.Before They Make Me Run/13.Slipping Away/14.Miss You/15.Rough Justice
(Disc-2)
1.Get Off Of My Cloud/2.Honky Tonk Women/3.Sympathy For The Devil/4.Start Me Up/5.Brown Sugar/6.You Can't Always Get What You Want/7.Satisfaction
*** Bonus Track
8.Paint It Black/9.Monkey Man/10.Sweet Virginia/11.You Got The Silver
ケルン公演全曲収録盤で、既発『All The Way To Duseldorf』(DAC-056)のコピー。
ボーナストラックを収録する都合で、DAC盤ではディスク2に収録されていたBステ2曲をディスク1の最後に繋げて収録。
DACの場合、本ツアーブートに関しては、基本的にキースコーナー終了後の"Miss You"曲前のエレピでディスクを終わらせ、次のディスクはちょっと戻してコーナー終了後のキースのMCから始まるように編集する特徴があるのですが、本作はその被ったMCを編集ポイントとした様で、"Miss You"のチャプターがキースのMCに振られてしまってます。
またディスク1の終わりにあたる"Rough Justice"終了後のMCは、途中からフェードアウトに突入してしまってます。
このレーベルお得意の曲間カットは本作にもあり、"She's So Cold"と"Brown Sugar"終了後の歓声が一部カット。また、DAC盤は"Satisfaction"終了後の客出しBGMまで収録していましたが、こちらも本作はカット。
更に曲間のギャップ処理の影響で、一部のチャプター前にブレが生じているのも難点。
音源自体は、1曲目の"JJF"こそ、出音の問題で音が遠く、エレピが前面に出てギターがほとんど聞こえないという滅茶苦茶なバランスですが、出音が改善された後は演奏も大きく録れており、Bステージ中は全体的にややエコーがかったりはするものの、基本的に邪魔な歓声や手拍子もほとんどない高音質録音。
音質に関しては、DAC盤はマイルドで聴きやすい作りでしたが、本作は音圧を上げた関係でDAC盤に比べるとメリハリがついた印象。
ボーナス収録されているのは、2006年秋のアメリカツアー初日から、オープニング曲となった"Paint It Black"含む4曲。
"Paint It Black"はせっかくのオープニングなのに、その前のSEがカットされてイントロからの収録となっており、ストーンズ自体もオープニングだからといってアレンジを変えてる訳ではない為、曲単体で聴くといつもの演奏と変わらない印象(苦笑)。とはいえ、イントロが滅茶苦茶なのはかなり笑えますが・・・。
"Sweet Virginia"の観客に歌わせるreprise部分もカット無く、もちろん収録。
音の方は、オートレベル機能での録音の様で、歓声含め場内の空気をふんだんに拾っている為、CDが終わった後の静寂でほっとする感じを受ける
ちょっとうるさい印象の音。 |
by Hara ¦ 11:39, Tuesday, Feb 06, 2007 ¦ 固定リンク
『Hannover 06』(Check This Out) |
『Hannover 06』(Check This Out) 2CD
July.19 2006 AWD-Arene,Hannover,Germany
Mono Audience Recording
Quality:Excellent - Very Good
(※)Disc-2 Track 10
July.16 2006 Olympiastadion, Munich, Germany
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good
(※)Disc-2 Track 11
July.31 2006 Amsterdam-Arena,Amsterdam,NL
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good - Good
(Disc-1)
1.Opening/2.Jumping Jack Flash/3.It's Only Rock'n Roll/4.Oh No Not You Again/5.Let's Spend The Night Together/6.Tumbling Dice/7.As Tears Go By/8.Street Of Love/9.Midnight Rambler/10.Night Time Is The Right Time/11.Band Introductions/12.Slipping Away/13.Before They Make Me Run
(Disc-2)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.You Got Me Rocking/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Start Me Up/7.Brown Sugar/8.You Can't Always Get What You Want/9.Satisfaction
*** Bonus Track
10.Angie/11.Satisfaction
欧州ツアー4公演目にあたるハノーヴァー公演収録盤。
この公演を収録したタイトルとしては他に『Hannover Street』(DAC-054)がありますが、ディスク2をキースの曲終了後MCから始める様にするというDAC特有の編集が本作にも見られることから、本作はそのDAC盤のコピー。
DAC盤同様、オープニングSEから終演まで全曲を収録。ただしDAC盤は、オープニングSE前に流れていた場内BGMも収録していましたが、本作はカット。また、"Tumbling Dice""As Tears Go By""Night Time Is The Right Time""Before They Make Me Run""Brown Sugar""Satisfaction"の曲終了後の歓声部分にカットがあります。まあ、これらの部分に関してはフェードイン・アウトではなく、ちゃんと繋がっているのと、歓声部分なので、気にする程のものではありませんが・・・。
音の方は、全体的に多少の拡がり感をあたえる為か若干のエコーがかけられたやや遠目のモノラル録音で、時折パチパチと拍手が入る程度なのでかなり聴きやすい音。
音質は、DAC盤がマイルドな質感だったのに対し、本作は音圧を上げてメリハリをつけた分、ややドンシャリな印象。
ボーナストラックは2曲で、まずミュンヘンのイントロから滅茶苦茶な"Angie"。
こちらは『Der Weltmeister Im Baumklettern』(DAC-053)と同音源で、かなり近い音像の高音質録音。メイン同様、こちらもDAC盤よりメリハリがついています。
もう1曲はアムステルダムでの"Satisfaction"。
エコーがんがんの輪郭のぼやけた録音で、時折音が回るという如何にもボーナストラック的な音。演奏も熱さは伝わりますが、これといった特徴は無し。 |
by Hara ¦ 11:33, Tuesday, Feb 06, 2007 ¦ 固定リンク
『Scottish Wear A Bigger Bang In Glasgow』(WLR) |
『Scottish Wear A Bigger Bang In Glasgow』(WLR-2011) 2CD
Aug.25 2006 Hampden Park,Glasgow,Scotland,GB
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
Mono Audience Recording
Quality:Good
(※)Disc1-Track9,Disc-2 Track5
(Disc-1)
1.Opening/2.Jumping Jack Flash/3.It's Only Rock'n Roll/4.Oh No Not You Again/5.She's So Cold/6.Sway/7.Ruby Tuesday/8.Rain Fall Down/9.Live With Me/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.Slipping Away/13.Before They Make Me Run
(Disc-2)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.Start Me Up/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Brown Sugar/7.You Can't Always Get What You Want/8.Satisfaction
FMで放送されたグラスゴー公演を収録した海外製タイトル。
この音源収録盤では、放送でカットされた2曲をAUD音源で補填した『Swayed In Glasgow』(DAC-059)がこれまでの中では決定盤的タイトルでしたが、本作はそのDAC盤をコピーしたタイトル。
チャプター位置が微妙に変わってはいますが、トータルタイムは同じ。
音質の方もまったく同じで、SBD音源部分は放送で浮き気味だったシンバル類をうまく丸めた厚みのある音。また、補填に使われたAUD音源の方は、かなり音の遠いモノラルオーディエンス録音で、メインのステレオSBD音源に合わせようと若干エコーがかかっています。
ちなみに、裏ジャケでは"Satisfaction"が未収録のようにクレジットされてますが、単なるミスで実際はちゃんと収録されています。 |
by Hara ¦ 20:09, Sunday, Feb 04, 2007 ¦ 固定リンク
『The Greatest Lost 1972 Live Album』(SODD) |
『The Greatest Lost 1972 Live Album』(SODD 016) 1CD+1CD-R
June.24 1972 Fortworth,TX (2nd Show)
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Don't Lie To Me/6.Love In Vain/7.Sweet Virginia/8.You Can't Always Get What You Want/9.Tumbling Dice/10.Midnight Rambler/11.Band Introductions/12.Bye Bye Johnny/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
定番である6月24日フォートワース2ndショーのステレオSBD音源が、やはりこのレーベルからもリリース。
この音源に関しては『Fort Worth Express』(VGP-205)が現行のベストで、
昨年もそのVGP盤をコピーして、迫力を出そうと上げすぎじゃないかと思う位に低音を持ち上げて、かえって聴きづらくなってしまった『The Return Of The Exiles』(HALCYON)が出たばかり。
VGP/DACからのコピーが多いSODDですが、今回は珍しく新たに作成したようで、VGP盤との違いを列挙していくと・・・。
まず曲目、VGP盤にはこの日の1stショーの"Happy"が収録されていましたが、SODD盤はカットしており(これはHALCYONも同様)、純粋に2ndショーのみの収録となっています。
SBD音源の長さに関しては、VGP盤では"Tumbling Dice"終了後のMC
「Thank you very much」が"Happy"とのクロスフェード処理の際、カットされていますが、SODD盤は「Thank you ve」と、途中まで収録されています。ちなみにHALCYON盤は、VGP盤のコピーにつき当然カット。きちんと「Thank you very much」がフェードアウトしつつも聴けるのは
『Hows Your Lungs』(SOF 8002)ではありますが、左右が逆でピッチが遅いという難点あり。
続いてこのSBD音源は"Brown Sugar"のイントロが欠けている為、
VGP盤・SODD盤それぞれAUD音源を補填していますが、VGP盤がぴったりイントロでディスクが始まるようにしているのに対し、SODD盤はその前の音合わせから収録しています。ただし、『Ain't No Angel On Main Street』(VGP-133)に代表される、この公演のAUD音源はバンドコールから収録されていますが、SODD盤に関してはもう少し後の部分から収録されている為、バンドコールは聴けません。
全体的な音質は、SODD盤はVGP盤より中域に厚みを持たせており、シンバル類がVGP盤よりやや濁った印象を受けますが、逆にヴォーカルやギターがやや前面に出た印象を受ける為、この辺は好みの分かれるところ。
ちなみに"Midnight Rambler"の前半には、基テープの劣化による右チャンネルのコモりがありますが、VGP盤は音が沈んでヒスノイズが増えている印象を受けるのに対し、SODD盤はそのノイズを除去しようと試みたのか、若干キュルキュル鳴ってしまっているのがやや残念。
前述の"Brown Sugar"繋ぎに使われているAUD音源に関しては、VGP盤は高域がキツいあまり良い印象を受けない音なのに対し、SODD盤はマイルドな音に仕上げており、音の切り替わりが自然に聞こえます。
オマケのCD-Rは、アナログ名盤『Philaderphia Special』の複刻。
このタイトルに関しては、先日SODD自身がVGP『Philaderphia Special』(VGP-260)の旧仕様盤をコピーした『Philaderphia Special』(SODD 004)としてリリースしたばかりで、何だかなという印象。
この音源に関しては、SODD盤リリース後にVGPがこの音源の欠点だった右チャンネルの細かいドロップアウトを改善したリマスター盤をリリースしたばかり。
今回のオマケCD-Rはアナログの丁寧な複刻ということで、早かったピッチ及び左右逆だったチャンネルを修正。またVGP盤では、実際のコンサートの曲順に合わせようとした為、曲を入れ替えた際にカットされた"Midnight Rambler"曲前のMCも、アナログ通りにつき、しっかり聴くことが出来ます。
ただし、この音源の欠点である右チャンネルの細かいドロップアウトはそのまま。
現行では、VGP盤の方がアナログよりも厚めの音に仕上げている点、前述のドロップアウト修正の点等、CD-Rであるということを差し引いても
SODDより優位ではありますが、基のアナログを手軽に聴くという資料的側面からは、それなりに価値があるかと。
メインのフォートワース部分がなかなか良くできているだけに、このオマケに関しては、だったら最初の『Philaderphia Special』(SODD 004)は出さずに、今回のオマケをプレスにして2枚組で出せば良かったのにって気がする何とも釈然としないタイトル。 |
by Hara ¦ 11:54, Sunday, Feb 04, 2007 ¦ 固定リンク
『Still Rocking Till The End Of Our Life』(-) |
『Still Rocking Till The End Of Our Life』(-) 2CD
Sep.17 2005 Pepsi Arena,Albany,NY
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Start Me Up/2.You Got Me Rocking/3.Live With Me/4.Shattered/5.Rough Justice/6.Back On My Hand/7.You Can't Always Get What You Want/8.Midnight Rambler/9.Night Time Is The Right Time/10.Band Introductions/11.The Worst/12.Infamy
(Disc-2)
1.Miss You/2.Oh No Not You Again/3.She's So Cold/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Jumping Jack Flash/8.It's Only Rock'n Roll/9.Satisfaction/10.Brown Sugar
おそらくリリースは結構前だったと思いますが、最近になって一部国内に
入荷したということで一応。
本作は9月17日のPepsi Arena公演を全曲収録したタイトル。中ジャケや裏ジャケにはどういう訳かB2BやLicksの時の写真が使用されており、嫌な予感がしますが(笑)、中身は全然しっかりとしています。
録音位置はやや遠目からの様で、会場の特性もあってややエコーがかってはいるものの、演奏を大きく拾っている上、邪魔な歓声はあまり無く、
マイルドな音質も相まったかなり上質の音源。Bステージ移動後も定位及び音質の変化は無い為、安心して聴くことが出来ます。
イントロのベースラインをキースがユニゾンでなぞって弾く"Live With Me"、"Shattered"のところで"Rough Justice"と紹介してしまうミックが時折やらかすミスや、歌詞が滅茶苦茶な"She's So Cold"、そして2006年に入ってほとんど演奏していない"Back On My Hand""The Worst""Infamy"といったところが聴ける点等、聴き所も結構ある好タイトル。
ちなみにこの公演の"Midnight Rambler"が『Columbus'05』(Check This Out)にボーナス収録されていましたが、こちらは本作と同じ音源。ただし、Check Out This盤収録の音は、音にメリハリがある上、左右が逆になっています。
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by Hara ¦ 11:50, Sunday, Feb 04, 2007 ¦ 固定リンク
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