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2022年 5月
『Perth 1973 Soundboard』(-) |
『Perth 1973 Soundboard』(-) 1CD
Feb.24 1973 Western Australia Cricket Ground,Perth Australia
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.Honky Tonk Women/8.All Down The Line/9.Midnight Rambler/10.Band Introduction / Happy Birthday Nicky/11.Little Queenie
メンバー紹介時、この日が誕生日のニッキー・ホプキンスに向けて、ミックがバック付きでハチャメチャに歌うバースデイソング"Happy Birthday Nicky"でブート収集家間で有名なこの公演を、ミキサー卓直結のサウンドボード音源にて、しかもこの時期としては珍しいステレオで収録したタイトル。
残念ながら全曲流出はしておらず、コンサート中盤の"Love In Vain""Sweet Virginia""You Can't Always Get What You Want"、終盤のRip This Joint""Junping Jack Flash"""Street Fighting Man"の6曲は未収録だったり、この手の音にしてはドラムが薄めに録れていたりする影響で全体に軽めに聴こえはするものの、両方のギターが前面に出た生々しいミックスはそれを補って余りあるくらい聴き応え充分な音源。
この音源の初出はアナログLPの『Happy Birthday Nicky』(Noja Records 002)
※片側のCDデザイン等によく使われる大陸ベロの方が表ジャケットっぽいデザインになっているが、レコードの取り出し口を標準的な向かって右とするならば、こちらが表ジャケかと。
高域の伸びた非常にクリアーな音で収録されているが、曲順が変えられており、"Bitch"の後に"Tumbling Dice"が来て、飛ばされた3曲は"Little Queenie"の後に何故か"Gimme Shelter"と"Rocks Off"が逆になった状態で収録。
この音源を収録した代表盤として挙げたのがDACの『Happy Birthday Nicky』(DAC-017)
幾つかの既発タイトルにあったチャンネルの左右反転やピッチを修正。
LPで軽めに感じた音も低域を持ち上げて全体的に厚みを持たせた上で、音質もマイルドにして聞き易さの向上を図ったタイトル。もちろん曲順も正しいものに並び替えられています。
さて、本作ですが、リリース・インフォに記載されていたように、新たにテープを入手して作成したのではなく、ブートCD黎明期のタイトルOH BOYの『Happy Birthday Nicky』(Oh Boy 2-9039)をベースに作成。
遅かったOH BOY盤のピッチを修正。
OH BOY盤では何故か欠落していた"Brown Sugar"が始まる寸前のミックの喋りと、"Honky Tonk Women"のイントロ冒頭を、これまた黎明期にリリースされた24日・26日混合盤のRockawhile Productions『Live In Perth Australia』(RS89101)から補填。
音が整えられた近年リリースのものではなく、まだイコライジング等のなかった黎明期タイトルを使っているため加工しやすかったのか、違和感のない繋ぎとなっています。
この公演についてはオーディエンス音源が発掘されていないため、新たに聞けるパートや楽曲の補填は無し。
音質はというと、シャリシャリ気味だったアナログLPほどではありませんが、耳につかない程度に高域を持ち上げ、中低域も響き気味になりそうな帯域を抑えることにより、これまでの代表盤だったDAC盤より全体的にすっきりとした音に仕上がっています。
なお、本作のインフォにあった"Rocks Off""Gimme Shelter""Happy"の曲間重複の件
たしかにOH BOY盤は露骨に重複している箇所があったりしましたが、DAC盤は気づかないレベルにきちんと重複部分の削除編集がされており、本作もDAC盤とほぼ同等に仕上げています。
ただ、"Bitch"終了後に途中切れとなっているテイラーが弾いているワウのかかったギターの続きが"Rocks Off"の後にあったりするのに、DAC盤同様にこれはそのまま。せっかくそこに着眼したのだから、そこはきちんと編集してもらいたかったところ。 |
by Hara ¦ 08:28, Saturday, May 07, 2022 ¦ 固定リンク
『All Meat Music 1973』(Mayflower) |
『All Meat Music 1973』(MF-181/182) 2CD
Jan.18 1973 Inglewood Forum,Los Angels,CA,USA
Mono Audience Recording
Quality:Excellent - Very Good
(Disc-1)
1.Introduction/2.Brown Sugar/3.Bitch/4.Rocks Off/5.Gimme Shelter/6.Route 66/7.It's All Over Now/8.Happy/9.Tumbling Dice/10.No Expectations
(Disc-2)
1.Sweet Virginia/2.You Can't Always Get What You Want/3.Dead Flowers/4.Stary Cat Blues/5.Live With Me/6.All Down The Line/7.Rip This Joint/8.Jumping Jack Flash/9.Street Fighting Man
前年12月に起きたニカラグア大地震救済の為に、ストーンズが開催した「ニカラグア大地震被災者救援コンサート」収録盤。
3日後から始まるウインターツアーとは異なリ、デビュー10周年を意識したのか"Route 66"や"It's All Over Now"といった初期の曲や、"No Expectations"、"Stray Cat Blues"といったレア曲が挟まれているという魅力的なセットリストのこの公演、アナログLP時代か幾つものタイトルがリリースされ続けてきてはいますが、基になっている録音は全て同じ。
演奏を大きく捉えてはいるものの、肝心の録音位置がテイラーのアンプの前だったようで、大半の曲はテイラーのギターばかりが大きく聞こえるという、ちょっと残念なバランスの音源。
、
テープ切れだったのか、曲の終盤でフェードアウトしてしまう本編ラストの"Street Fighting Man"以降が未収なため、、アンコールの"Midnight Rambler"を聴くことが出来なかったりはしますが、ほぼコンサートの全貌を捉えてはいます。
このオーディエンス音源を収録した代表的タイトルとしては、まずアナログ時代の2枚組LP『Winter Tour 1973』(TMQ 72006もしくはD-305)。
すっきりとしたクリアーな音質ではありますが、低域が不足気味につき全体的に軽い印象を受ける音。ピッチが速いのが玉にキズ。
CDでは事典で代表盤として挙げたVGP『All Meat Music』(VGP-283)
アナログLPではなくテープから作成したしただけあって一部曲間が長くなったりしていますが、音質の方はというと高域の抜けが悪いため、全体的にモコっとした印象を受けてしまう音。
事典後にリリースされたものとしては、微妙に1CDに収まらない長さのこの音源を、
曲間をカットせず音程も変えずにテンポだけ上げて1枚ものにまとめた、LH製と称されるアナログ起こしの『"All-Meat Music" Winter Tour 1973』(-)
そのいじられたテンポについては"Brown Sugar"で比較すると、ピッチが正確なVGP盤に対してトータルタイム1秒ほど短かかったりはしますが、テンポどころか音程も高くなっている(=ピッチが早くなっている)アナログLPだと6秒も短くなっていたりするので、いじっているとはいえほとんど気づかないレベルではあるかと(邪道といえば邪道ではありますが・・・)。
アナログLPより高域控えめにした音造りで、スクラッチノイズのみならず一部の手拍子も消して聴き易さを向上させていたりします。
さて本作、若干クセはあるもののアナログLP同様にクリアーな高域に加え、低域の方も厚みを持たせた音造りにしてあることから、音質は既発のどのタイトルよりも向上。LH盤同様に一部の耳障りな手拍子もきちんと削除してあるのもポイント。
惜しむらくはディスク1ラストの"No Expectations"。本作はLP同様に曲が終わると歓声がほとんど入らずにフェードアウトしてしまいますが、VGP盤はきちんと歓声長めに入っていたので、ここは何とか補填等しておいてもらいたかったところ。 |
by Hara ¦ 02:35, Tuesday, May 03, 2022 ¦ 固定リンク
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