The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 

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2006年 8月

『Earl's Court 1976』(DAC)
earlsdac

May.22 1976 Earl's Court Arena,London,UK

『Earl's Court 1976』(DAC-045) 2CD

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

Mono Audience Recording
Quality:Good-Fair

(Disc-1)
1.Fanfale For The Common Man/2.Honky Tonk Women/3.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/4.Hand Of Fate/5.Hey Negrita/6.Ain't Too Proud To Beg/
7.Fool To Cry/8.Hot Stuff/9.Star Star/10.You Gotta Move
(Disc-2)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introductions/3.Happy/4.Tumblinhg Dice/5.Nothing From Nothing/6.Outa Space/7.Midnight Rambler/8.It's Only Rock'n Roll/
9.Brown Sugar/10.Jumping Jack Flash/11.Street Fighting Man/12.Sympathy For The Devil

アールズコート6連続公演の2日目の決定盤であった
『Down In The Court』(VGP-250)

earlsvgp

のグレードアップ的タイトル。
この公演は卓直結のステレオSBD音源が残されており『Earl's Court 1976』(RS-90-10876),『Earls Court 1976』(RSCD 076),『Live In London 1976』(SGRS-014),『Hot Stuff-Black & Blue Tour 1976』(LLR CD 090)、『Out Of The Court』(RSCDX 502/624 006-2)、『Order In The Court』(OCR 7601)といったタイトルでリリースされてきましたが、VGP盤はもっとも長くSBD音源を収録しており、音質も他に比べヒスノイズ多めながらすっきりとした音の上、SBD音源欠落部はAUD音源を補填して、一部のカットはあるものの一応全曲を聴くことが出来る様になっていました。

さて本DAC盤、メインとなるSBD音源の長さはVGP盤と同じで"Honky〜"の1コーラス目途中から"You Gotta Move"終了までと、
"You Can't〜"のイントロ途中から"JJF"の2コーラス目途中まで。

音の方は、ジェネレーションの若いテープを入手したようで、音のクリアーさは段違いに向上して一段と聴き易くはなっていますが、
ヒスノイズはVGP盤より減少しているもののまだ多め。

またVGP盤に比べ、DAC盤は左右の分離がかなり向上しており、ステレオ感が一段と増してはいますが、このステレオミックス、所謂オフィシャルの様なギターが左右に分かれている訳ではなく、右チャンネルにはキース・ロニーとオリーブラウン、左チャンネルにビリーの鍵盤、そして中央(時折左に寄りますが)にミック・チャーリー・ビルといったちょっと変わった振り分けになっている上、ロニーはかなり小さめにミックスされているのに対し、ビリーが大きめにミックスされているので、鍵盤がやや鬱陶しく感じることがあります。

なお、VGP盤にて初登場した"You Can't〜"にあった序盤2分程度のテープ劣化による波打ちは当然の如く無し。

続いてSBD音源の補填に使用されているAUD音源。VGP盤はホールエコーが強い分離の悪い遠めの音が使用されていましたが、今回のDAC盤も同じ音源を使用。

音質の方は、メインの音質に少しでも合わせようと、高域を上げ若干すっきりさせているので聴きやすくはなっていますが、分離の悪さはさして変わらず。

ただし、長さの方はDAC盤の方がかなり長くなっていて、まずはオープニング部分、VGP盤は"Honky〜"のイントロ寸前からのスタートでしたが、DAC盤はこの日のオープニングSEだった"Fanfare For The Common Man"を1分50秒も収録。また、"JJF"の中盤以降のライブ終盤は、VGP盤がアンコールの"Sympathy〜"の終盤ソロ途中の5分52秒でフェードアウトとなっているのに対し、DAC盤は10分少々あるこの曲を最後まで収録しており、曲が終った後にフェードアウトとなっています。

ちなみに、SBD音源のもう一つの欠落部分である"You Can't〜"のイントロ。
こちらはAUD音源もSBD音源同様にテープチェンジにあたって音源が無いのか、はたまたディスクの頭に音の悪い音源を持ってこない様に配慮したのか不明ですが、この部分には補填がされていない為、ライブ完全収録には至らず。
ただし、あくまでもイントロのほんの一部なので、気にならない程度ではありますが、
75-76ツアーでは前曲"You Gotta Move"から間髪入れずに、この曲が始まっているので、ここが欠けているのはやや残念。

とまあ色々書いてきましたが、なんだかんだ言ってもSBD部分が格段に向上していたり、アンコールの悪魔が完走していたりするので、本DAC盤がこの公演を収録したブートでは現時点でベストかなと。

by Hara ¦ 07:15, Thursday, Aug 31, 2006 ¦ 固定リンク


『Absolutely Mindblowing』(DAC)
riodac

『Absolutely Mindblowing』
(DAC-048) 4CD

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

来日前の放送音源を高音質でまとまた4枚組タイトル

Feb.18 2006 Rio De Janeiro,Brazil
(Disc-1)
1.Intro/2.Jumping Jack Flash/3.It's Only Rock'n'Roll/4.You Got Me Rocking/5.Tumbling Dice/6.Oh No Not You Again/7.Wild Horses/8.Rain Fall Down/9.Midnight Rambler/10.Night Time Is The Right Time/11.Band Introductions/12.This Place Is Empty/13.Happy
(Disc-2)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.Get Off Of My Cloud/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Start Me Up/7.Brown Sugar/
8.You Can't Always Get What You Want/9.Satisfaction

まずは100万人以上集まったとされるコパカバーナ・ビーチでのフリー・コンサート。
この公演はテレビでの生中継の他、インターネットでも生中継及びしばらくの間放送されていましたが、
既発『Bang At The Rio』(DPCD-07/08)

riodp

はそのインターネット放送から作成されたタイトル。
音自体はサーといったノイズが全体的に漂っている他、シンバル類はネット落し特有のチャリチャリした音。
そしてライブ前半は、翌日から曲間をカットした1曲単位での放送となった再放送から収録している為、それなりにうまく繋げてはいますが、落ち着かない印象を受けます。ライブ後半は生放送を基にしているので、そんな事はないのですが、生中継当日は何回か完全放送していたので、何故それを使用しなかったのかなと。
"Tumbling Dice"は曲が終わり切らない内にフェードアウト開始。"Oh No Not You Again"は音切れ音飛びがあり、"Start Me Up"もイントロに音飛びありと、綺麗な装丁の割には、肝心の音の方の作りが雑な印象。

対して本作、こちらはテレビ放送から作られている為、音はばっちり。
惜しむらくは、オープニングのSEがレポーターのナレーションと被る為に序盤がカット。また"Satisfaction"は、放送自体がそうだった為、曲終了の余韻が残る内にフェードアウトしてしまっています。オープニングはさておき、"Satisfaction"の方はネット音源を繋いで欲しかったかなと。
しかしこの公演、一向にインフォが出ませんが、本当にDVD化されるのでしょうか(笑)

Feb.5 2006 Ford Field,Detroit,Michigan,USA
(Disc-2)
10.Start Me Up/11.Rough Justice/12.Satisfaction

ディスク2のオマケ的に収録されているのは「SUPER BOWL XL」ハーフタイムショーの模様。
この放送はスネアドラムの反響音がやや多いNHKで放送されたミックスとその他の放送局で放送されたミックスの2種類ありますが、
本作に収録されているのは後者。
歓声の熱狂ぶり(?)を多めに拾う為、曲のイントロや序盤がオフ気味になるという難点がありますが(生中継の為、丁寧にミックスすることは難しかったのかな)、コンパクトにまとまった気合いの入った演奏を聴くことが出来ます。
しかしどうせだったら、マニアックにNHK放送バージョンもディスク4の最後に入れてくれれば親切だったかも。


Feb.21 2006 River Platea Stadium,Buenos Aires,Argentina
(Disc-3)
1.Jumping Jack Flash/2.It's Only Rock'n'Roll/3.Shattered/4.Oh No Not You Again/5.Tumbling Dice/6.Worried About You/7.Rain Fall Down/8.Midnight Rambler/9.Night Time Is The Right Time/10.This Place Is Empty/11.Happy
(Disc-4)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.Start Me Up/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Brown Sugar/8.You Can't Always Get What You Want/9.Satisfaction

ディスク3&4は同じくテレビ放送されたアルゼンチン公演。
こちらは既発では国内で手に入り易いプレスブートは無し(海外は不明)。
全体的な音質は、もう少し高域の抜けがあってもいいように感じますが、充分高音質といえる音。
なお、このテレビ放送、残念ながら全曲放送ではなく"Shattered"と"Start Me Up"がカット。"Shattered"はまあ順当とは思いますが、何故に代表曲である"Start Me Up"がカットされたかと思いきや、演奏を聴くと、実は構成行方不明の滅茶苦茶ぶりなんで(笑)、これはテレビ局の判断でやむなしだったのかなと。
これらカットされた2曲に関しては、この公演もインターネットで生中継されており、その音が補填されています。
ただし、音の方は、全体的にネット落とし特有のチャリチャリした音がなっているVery Good クラス。しかもブート対策だったのか、曲中にアナウンスが被ってしまっていまるという難点はありますが、音質をメインのテレビ音源に近く作っている為、音が切り替わった際の違和感は多少程度。

とまあ、色々ありますが、放送音源が高音質できちんとまとまっていて便利なタイトルではあります。

by Hara ¦ 07:05, Thursday, Aug 31, 2006 ¦ 固定リンク


『Naked』(HALCYON)
nakedhal

Mar.22 2006 Tokyo Dome,Tokyo,Japan
『Naked』(HALCYON) 2CD

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Introduction/2.Jumping Jack Flash/3.Let's Spend The Night Together/4.She's So Cold/5.Oh No Not You Again/6.Sway/7.As Tears Go By/8.Tumbling Dice/9.Rain Fall Down/10.Night Time Is The Right Time/11.Band Introductions/12.This Place Is Empty/13.Happy

(Disc-2)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.Get Off Of My Cloud/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Start Me Up/8.Brown Sugar/9.You Can't Always Get What You Want/10.Satisfaction
(Secret Track)
11.Miss You

これまでのリリースから単なるコピーレーベルかと
思わざるを得なかった(笑)ハルシオンから、今年の東京ドーム初日のSBDがリリースということで、モニター傍受の
『First Bang In Tokyo』(DAC-050-1/2)

firstbangdac

のコピーかいなと思いきや、こちらは初登場の卓直結ステレオSBD音源。

ただ、ステレオとはいえ、オープニングのSEが綺麗なステレオに分離されている以外は、イントロやソロで中央にミックスが変わり事を除けば、ヴォーカルがやや左寄りで、ピアノは基本右、アコギ及びギターもやや右寄りでコーラス・ドラム・ホーンは中央にといったほとんどモノラルに近い定位。

ミックスは、DAC盤使用のモニター用傍受音源と違い、DAC音源ではほとんど聞こえなかったベース・ホーン・コーラス・鍵盤のサポートメンバーの音や、"Rain Fall Down"で核となるミックの弾くギター、"As Tears Go By"や"This Place Is Empty"でのアコギも、しっかりとミックスされています。

加えて初日の傍受音源はギターが引っ込み気味でしたが、本作の音源では前面に出ていて、オンにミックスされたミックのヴォーカルも相まって生々しい音になっており、鍵盤が前面に出た大人しめな印象を受けるさいたまアリーナの放送音源よりも、迫力が段違いとなっています。

ただし、一部のミックのヴォーカルや"You Can't〜"のイントロのホーン等、音がオンになり過ぎて音が若干割れるヶ所があったり、"Rain Fall Down"以降、チャーリーのバスドラムがオフ気味になるのがやや残念。

なお、Bステージでミックのヴォーカルが一部音切れしますが、これはオーディエンス録音であるNew Tatooの
『Bang At The Tokyo Dome』(NT-01/02/03/04)

newtattoo

でも音切れしているので、
ワイヤレスシステムの障害かと思われます。

音の方は、このレーベル特有のいじった感じの音ではなく、高域もすっきりと嫌みなく伸びたマイルドな音で、充分高音質。

惜しむらくは完全収録ではなく、"Miss You"中間部が3分4秒から1分10秒程カットされており、こちらは欠落部分の少し前からキュルキュルというノイズが聞こえるので、なんらかの障害があったのが原因かなと。

この部分に関しては、メインではカットされたまま繋がれていますが、ディスク最後にシークレット扱いで、きちんとAUD音源を繋いだテイクがボーナストラックとして収録されています。

ここで繋ぎに使用されているAUD音源は、エコーがかった、ややぼけた音像ではあるものの、これまでプレスでリリースされていたSilver DiscやNew Tattooの音源と違って手拍子が入っていない為、音源が切り替わってもさほど違和感は感じず、これだったらメインの部分に、この繋いだテイクを使用した方がとは思うんですが、そこは拘っているのかなと。

ただ、ライブを一通り聴いた後に、もう一回"Miss You"が出てきてもあまり聴く気にはならないのですが(^^;)

この東京ドーム初日、今年の日本公演屈指のセットリストであったにも関わらず、ブートの方は、音は良いがやたら歓声が鬱陶しいAUD音源とバランスに難のあった傍受音源だけで、物足りなさを感じていただけに、こうしてきちんとした音で出てきた事は素直に賞賛に値することかなと。

しかし何故Empress Valleyで出さず、悪名高きハルシオンで出したんだろう(笑)

by Hara ¦ 21:39, Monday, Aug 28, 2006 ¦ 固定リンク


『First Castle Magic 1988』(IMP)
mjoskaimp

Mar.15 1988 Osaka Castle Hall,Osaka,Japan
『First Castle Magic 1988』(IMP-N-008) 2CD
Stereo Audience Recording

Quality:Excellent-Very Good

(Disc-1)
1.Opening S.E./2.Honky Tonk Women/3.Throwaway/4.Bitch/5.Let's Spend The Night Together/6.Lonely At The Top/7.Beast Of Burden/8.Tumbling Dice/9.Miss You/10.Ruby Tuesday/11.Just Another Night/12.War Baby/13.Lucky In Love/14.Harlem Shuffle/15.Say You Will
(Disc-2)
1.Party Doll/2.Band Introduction/
3.You Can't Always Get What You Want/4.Radio Control/5.Shoot Off Your Mouth/6.Drum Solo(Edited)/7.Guitar Solo/8.Gimme Shelter/9.Start Me Up/10.Brown Sugar/11.It's Only Rock'n Roll/12.Jumping Jack Flash/
13.(I Can't Get No)Satisfaction/14.Syampathy For The Devil/15.Ending S.E.& Announcement

久々リリースのミックジャガー初来日公演ブート。
その来日公演でも特に記念となる初日の大阪公演を収録したのが本作。
この公演は『Stone Alone』(TNT-940141/2)
stonealone
が既発でありますが、
遠目の録音で、ギターが若干歪み気味で歓声もうるさいといった音の上、"Harlem Shuffle""JJF""Sympathy〜""Satisfaction"の4曲が欠落。
まあ、これら4曲に関してはツアー後半のみ演奏の"Foxy Lady"と共にツアー最終日3月28日大阪公演の音が補填されており、一応コンサート全体の流れを押さえる形にはなってはいましたが・・・

本作は別音源で、こちらも若干遠目の録音で歓声もそれなりに拾っており、全体的に定位やや左寄りの歪み気味の音ながら、音は既発よりも格段にすっきりした音になっており、
ミック日本公演のAUD録音では最上のアナログ『LAST NIGHT』(VLT-1)にクリアーさでは及ばないものの、充分良いといえる音質です。

そして前述の『Stone Alone』と違い、本作はオープニングの場内BGMから帰りのアナウンスまでも収録。
ただし、"Lucky In Love"の曲前5秒とイントロの一部、ドラムソロの1分過ぎからジョー・サトリアーニのギターソロの終わりまで、そして"JJF"後半4分7秒からの終了後の歓声5分54秒までは、音がかなり割れた聴きづらい別音源が繋がれています。
この別音源部分、音が割れているのを差し置いたとしても、音質自体がかなりキンキンの為、音が変わった際にそれだけでも違和感を
感じるので、せめて音質は合わせた方が良かったかも。

なお、"Drum Solo(Edited)"となっているのは、ソロ途中で音源が切り替わる部分の数フレーズが欠落(おそらく両音源ともテープチェンジにあたったのかな)しているだけのものですが、『Stone Alone』収録のドラムソロと聞き比べなければ分からない程度に巧妙に繋がっているので、まるで問題なし。

まあ、色々ありますが、日本のファンにとっては歴史的なコンサートであったこの公演が
ようやく全曲聴けるようになったのはありがたいことではあります。

by Hara ¦ 17:31, Saturday, Aug 26, 2006 ¦ 固定リンク


『Ladies & Gentlemen』(HALCYON)
l6ghalcyon

Movie "Ladies And Gentlemen"
『Ladies & Gentlemen』(HALCYON) 2CD
Stereo Soundboard Recording

Quality:Excellent

(Disc-1)(Disc-2)共に
1.Introduction/2.Brown Sugar(6/25-2)/3.Bitch(6/24-2)/
4.Gimme Shelter(6/24-1)/5.Dead Flowers(6/24-1)/
6.Happy(6/24-1)/7.Tumbling Dice(6/25-1)/8.Love In Vain(6/25-1)/
9.Sweet Virginia(6/24-1)/10.You Can't Always Get What You Want(6/25-1)
11.All Down The Line(6/25-2)/12.Midnight Rambler(6/25-2)/
13.Band Introductions(6/24-2)/14.Bye Bye Johnny(6/25-1)/
15.Rip This Joint(6/24-2)/16.Jumping Jack Flash(6/25-1)/
17.Street Fighting Man(6/25-2)

ハルシオン第4弾は毎度の有名音源複刻で、
今回は映画『Ladies And Gentlemen』。
基になっている音源は21世紀に入ってから発掘されたステレオ高音質ソース。
この音源収録ブートでは事典でも取りあげている『You Can't Do That Baby』(VGP-314)
lgvgp
がベストでしたが現在廃盤。

今回のハルシオンは、ヘッドフォンで聴いた場合、VGP盤に比べると若干音の広がりが狭めに感じますが充分高音質。
そして特筆すべき点はVGP盤がコンサート前後の長い歓声迄も収録したが為に、2枚組となっているのに対し、ハルシオンは1枚に収まっています。

で、なんでこのハルシオン盤が2枚組になっているかというと、それがこのレーベルらしいとこで(笑)、Disc-1とDisc-2に全く同じ内容の物が収録されており、違うのは音量が若干程度なだけ・・・。
ジャケ表記では1枚物になってるようだし、値段も1枚物に抑えているので、まあいいんですが、相変わらずだなという印象(笑)。

とはいえ、現在"まともな"この音源収録盤が入手困難だっただけに,持ってなかった人や、VGP盤のディスクの入れ替えを面倒に感じていた人には良いアイテムかも。

by Hara ¦ 17:26, Saturday, Aug 26, 2006 ¦ 固定リンク


『Bill Wyman We Miss You』(IMP)
bwwemissyouimp

June.27 1982 Ashton Gate Park,Bristol,UK
『Bill Wyman We Miss You』(IMP-N-003) 2CD
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good

(Disc-1)
1.Take The"A"Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/
4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/
7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock〜Going To A Go Go/10.Chantilly Lace/11.Let Me Go/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden
(Disc-2)
1.Let It Bleed/2.You Can't Always Get What You Want/3.Band Introductions/4.Little T&A/5.Tumbling Dice/6.She's So Cold/7.Hang Fire/8.Miss You/9.Honky Tonk Women/10.Brown Sugar/11.Start Me Up/12.Jumping Jack Flash/13.Satisfaction/14.Land of Hope And Glory/15.Fireworks/16.Announcement

新IMP第3弾は、82年ツアーのハイライトだったウェンブレイ2日連続公演の次にあたるブリストル公演収録盤。

この公演はこれまで『Bill Wyman We Miss You』(IMP BRIS-0082)
bwwemissyou
にてリリースされており、カセット録音特有のレンジの狭い音質ながら、演奏が大きく録れている上、低音がしっかり出たバランスの良い録音で、ツアー中盤までしか演奏されなかったレア曲"Chantilly Lace"も、若干音がユレこそあるものの状態よく聴くことの出来た秀作タイトル。

ただし、この旧IMP盤は"Shattered"から"Hang Fire"までの間から抜粋された、中途半端な選曲の1枚物だったのが難点で、
事典の方にも書きましたが、全長版のリリースが望まれるタイトルでした。

今回の複刻IMP盤は、その旧IMP盤で使用されていた音源をメインに欠落している部分を別音源を繋いで、オープニングから終演後のアナウンスまでほぼ完全収録を達成。

そのメインとなる旧IMP音源の音質に関しては、音圧を上げてあるのはもちろん、旧IMP盤の聴きやすさを生かしつつ、全体的に厚みのある音作りに仕上げています。

そのメイン音源のカット部分に関しては、
"Whip Comes Down"52秒から"Lets Spend〜"2分35秒まで。
"Just My Imagination"終了直後9分22秒から9分40秒まで。
"Let It Bleed"終了直後7分51秒から8分11秒まで。
"You Can't〜"終了直後10分10秒から10分16秒まで。
そして"Miss You"終了後8分20秒から
"Honky Tonk Women"イントロ開始2音目途中の0分3秒まで。

"Whip〜"から"Let's Spend"の間のみ大幅な欠落がありますが、ライブ序盤につきテープチェンジとは考えがたいので、おそらく基テープが切れてしまったか、テープを上書きしてしまったかと推測されますが、大幅な欠落はここ位で、それ以外のカットに関してはほとんどがMCの一部程度という録音者の努力(笑)が浮かばれます。

欠落部分に繋がれているAUD録音に関しては、かなりエコーがかった音ではありますが、意外と演奏がオンに録れているので、音源が切り替わった際も、エコーが深くなったと感じる程度で、極端な違和感は感じません。
惜しむらくは"Going To A Go Go"にチャプターが振られていない点。まあこれに関しては飛ばし聴きしない限り、特に問題ありませんが、終演後の音楽・花火・アナウンスと、他の部分でまめにチャプターを振っているだけにイージーミスなのかなと。

演奏の方は、ややまったりした印象をうける面もありますが、前日ウェンブレーでの大失敗を教訓(?)に、チャーリーがイントロやや早めに入ってくる"She's So Cold"等の聴きどころもあります。

今回ついに全曲収録となったことにより、本作も82年ツアーブートの代表の内の一つとなったのかなといった印象。

by Hara ¦ 16:56, Saturday, Aug 26, 2006 ¦ 固定リンク


『Pavillon De Paris』(DAC)
pari4dac

June.4 1976 Les Abattoirs,Paris,France
『Pavillon De Paris』(DAC-046) 2CD
Stereo Audience Recording Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Introduction/2.Honky Tonk Women/
3.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/4.Hand Of Fate/5.Hey Negrita/6.Ain't Too Proud To Beg/7.Fool To Cry/8.Hot Stuff/9.Star Star/10.You Gotta Move/11.Angie/12.You Can't Always Get What You Want/13.Band Introductions/14.Happy/15.Tumblinhg Dice/16.Nothing From Nothing/
17.Outa Space/18.Midnight Rambler
(Disc-2)
1.It's Only Rock'n Roll/2.Brown Sugar/3.Jumping Jack Flash/4.Street Fighting Man

メインは、76欧州ツアーのハイライトの一つであるパリ4日連続公演の初日。
既発『Allright Charlie Watts』(DWP-001)
pari4dwp

『First Does In Paris』(EXCD-31/32)
pari4exile

と同じAUD録音で、音は近く歓声もバランスよく入ったこの時代としては最良の録音で、曲中カットも無し。

音質も、既発に比べたら気持ち程度すっきりした印象。既発のやや団子状な音に比べて若干高域が伸びてすっきりした分、ヒスも若干耳につくようにはなりましたが、いずれにせよ大差なし。

という訳で、この音源部分だけに関しては、
既発含めてどれか1タイトルもっていれば充分と思われます。
まあ、VGP/DACでは唯一リリースしてなかったパリ音源なので、VGP/DACファンにとっては待望(?)のリリースではあります。

(Disc-2)
5.Honky Tonk Women(6/6)/6.Hand Of Fate(6/6)/7.Fool To Cry(6/7)/8.Hot Stuff(6/7)/9.Star Star(6/6)/10.Angie(6/4)/11.Tumblinhg Dice(6/7)/12.Outa Space(6/7)/13.Midnight Rambler(6/7)/
14.Jumping Jack Flash(6/6)/15.Street Fighting Man(6/6)

June.4,6,7 1976 Les Abattoirs,Paris,France
Mono Soundboard Recording Quality:Excellent-Very Good

後半はTV放送音源。75-76年ツアーはラジオ放送もなく、放送音源といえばこのパリ公演のテレビ放送みにも関わらず、過去リリースされていたブートは、CD時代になってからリリースの『Vive La France』(VGP-046)
paritvvgp

のみ。
このVGP盤、コンプレッサーかけすぎの影響で余韻はおかしく、高音が耳に突き刺さる程のキツい音だったのが難点。

今回のDAC盤は、やや高域の抜けはイマイチですが、マイルドかなり聴きやすい音作りとなっています。
惜しむらくは、基とした放送がVGP盤と同じで選曲も同じにつき、6月6日の"If You Can't〜Get Off""Hey Negrita""You Gotta Move""You Can't〜""Band Intro""Happy""IORR""Brown Sugar"、
そして6月7日"Tumbling〜"の8曲が未収録の為、未に全曲ブート化されていないこと。
まあ、近年は綺麗な映像も出回っているので、そちらで楽しめば充分ともいえますが、気軽に音だけ楽しみたい時もあるので、いずれはきちんと全曲リリースしてもらいたいものです。
とか書いちゃうと、どっか出したりして(笑)

by Hara ¦ 16:34, Saturday, Aug 26, 2006 ¦ 固定リンク


『The Return Of The Exiles』(HALCYON)
fortworthhalcyon

June.24 1972 Tarrant County Center,Fortworth,TX (2nd Show)
『The Return Of The Exiles』(HALCYON) 1CD
Stereo Soundboard Recording
Quality:Exellent

1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Don't Lie To Me/6.Love In Vain/7.Sweet Virginia/8.You Can't Always Get What You Want/9.Tumbling Dice/10.Midnight Rambler/11.Band Introductions/12.Bye Bye Johnny/
13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man

映画『Ladies And Gentlemen』のサントラや『Philaderphia Special』と並ぶ1972ツアーSBD音源の優良タイトル。

この音源に関しては『Fort Worth Express』(VGP-205)
fortworthvgp

がベストと事典にも挙げましたが、本作はそのコピー盤。
まずSBD音源が切れていた"Brown Sugar"のイントロに『Ain't No Angel On Main Street』(VGP-133) 等でリリースされているAUD音源を補填している編集が同じ。

また『Fort Worth Express』は同日1stショーの"Happy"を追加収録して、疑似1コンサートに仕立てていましたが、本作ではその部分をカット。その"Happy"は繋ぎの部分をクロスフェードして切れ目無い編集がされてたのですが、本作はそのクロスフェード部分を丸々カットしてしまっているので、この音源の初出盤『How's Your Lungs』SOF 8002)と比べるとSBD部分が若干短くなってしまっています。まあここに関しては影響はほとんどないですが(苦笑)

全体的な音質は、このレーベル過去2作の様な耳に刺さる音作りではありませんが、ちょっと重低音が出すぎで一部のカーステやミニコンポの様な音を作ってしまうハードでは
ちょっと低音が耳障りになるかも。

by Hara ¦ 16:24, Saturday, Aug 26, 2006 ¦ 固定リンク


『Acetates 1970-1974』(IMP)
acetatesimp

『Acetates 1970-1974』(IMP-N-002)
1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Let It Rock/4.Silver Train/5.Criss Cross Man(%uE285A0)/6.Hide Your Love/7.100 Years Ago/8.Criss Cross Man(%uE285A1)/9.Ain't Too Proud To Beg/10.If You Can't Rock Me/11.Till The Next Goodbye/12.Drift Away/13.Dance Little Sister/14.Ain't Too Proud To Beg (Edited Version)/
15.Fingerprint File/16.Time Waits For No One (Long Version)

復活IMP第二弾。こちらは旧IMPタイトルの拡張&リマスターではなく、最近入手が難しくなっていた、オフィシャルの別ミックスや
ロングバージョン、そして未発表曲をオフィシャル級の音質で収録したMidnight Beatの『Acetates』(MB CD 045)
acetatesmb
と同内容の音源に
ボーナストラックを加えたもの。

全体的な音は、MB盤よりも全体の音量が上がっている上、MB盤より音に厚みが増してメリハリも若干ついた印象。
ただMB自体も高音質につき、さほど大差はなし。
シンバルの音等が若干潰れているのはどちらも同じ。
まあ、これは基がアセテート盤だから仕方ないのかなと。

MB盤とのその他の差異は、まず曲順。
MB盤は、年代順には拘らずにアセテート盤単位で(中ジャケットやディスクトレイ部にそのアセテート盤の写真有)並べていたのに対し、IMP盤はおおよその年代順に並べ、
同じ曲に関しては連続させないという"聴くのに飽きさせない"という並べ方にしているようですが、この辺は評価の分かれるところ。

次に10曲目の"If You Can't Rock Me"と
13曲目の"Dance Little Sister"の定位がMB盤と逆。これはキースのリズムギターを右にするという配慮と推測。この定位を逆にするという編集は同レーベル第一弾
『The Harder They Come 1978』(IMP-N-001)でもありましたが、この2曲に関してはオフィシャルと逆になってしまっていて、
これは裏目であるとともにマイナスポイント。MB盤は、当然オフィシャルと同じ定位。

ラストにボーナス収録された"Time Waits For No One"は編集盤『Time Waits For No One』収録のロングバージョン。
このバージョンはオフィシャル未CD化はもちろん、ブート化もほとんどされていないので意外と便利。

ただ、収録時間にはまだ余裕があるので、『Time Trip Vol.1』や『The Lost Sessions Vol.2』に収録されているものの、いずれも左右が逆になってしまっていた"Angie"の別ミックスを左右修正してボーナス収録する等してもらいたかったかなと。

いずれにせよMB盤より若干の音質向上はあるものの、2曲の定位を逆にしてしまったマイナス点やMB盤との差別化であるボーナス曲が1曲と少ないので、既にMB盤を持っている人にはちょっと厳しいかなというタイトル。

by Hara ¦ 16:17, Saturday, Aug 26, 2006 ¦ 固定リンク


『L.A Connection special edition』(EXILE)
rslaconnection

Oct.9 1981 Memorial Coliseum,Los Angels,CA

『L.A Connection special edition』(EXCD-042A/B) 2CD+1DVD-R

Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent

Stereo Audience Recording
Quality:Very Good

(Disc-1)
1.Take The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/
4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/
10.Let Me Go/11.Time Is On My Side/12.Beast Of Burden/13.Waiting On A Friend/14.Let It Bleed
(Disc-2)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introductions/
3.Little T&A/4.Tumbling Dice/5.She's So Cold/6.All Down The Line/7.Hang Fire/8.Star Star/9.Miss You/10.Start Me Up/11.Honky Tonk Women/12.Brown Sugar/13.Jumping Jack Flash/14.Street Fighting Man

『Never Too Old To Rock And Roll』(DAC-011)
rsnevertoooldrock
と同内容盤。
SBD音源の長さは同じで、SBD音源が欠けている"Let It Bleed"のイントロ数秒及びその前の歓声数秒をアナログ『Never Too Old To Rock And Roll』(ud6583/4/5)等でお馴染みのAUD音源で補填するという編集の仕方、またそのAUD音源の長さも同じなので、コピーの可能性は高いかなと。

オマケのDVD-Rはニュースショーのアウトテイク映像等を80分程にまとめたものですが、D-STONEの『81/82 Vol.1』から
ロゴ部分をモザイク消去しただけのもの。
プレスで出すというのなら、コピーでも意味あるんでしょうが、Rで出されても・・・ってとこですか。

EXILEは編集が雑だったりはしますが、独自の音源も多数発掘するので、
それなりに聴くのが楽しみなメーカーではあったのですが、今回のダブルコピーは・・・ちょっと残念。

by Hara ¦ 16:11, Saturday, Aug 26, 2006 ¦ 固定リンク


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