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2006年 9月
『Champions Of The World』(The Godfatherrecords) |
『Champions Of The World』(G.R.156/157) 2CD
July.11 2006 Stadio Giuseppe Meazza, San Siro, Milan, Italy
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent-
(Disc-1)
1.Jumping Jack Flash/2.It's Only Rock'n Roll/3.Oh No Not You Again/4.Let's Spend The Night Together/5.Tumbling Dice/6.Street Of Love/7.Con Le Mie Lacrime/8.Midnight Rambler/9.Night Time Is The Right Time/10.Before They Make Me Run/11.Slipping Away
(Disc-2)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.Under My Thumb/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Start Me Up/7.Brown Sugar/8.You Can't Always Get What You Want/9.Satisfaction
キースの怪我により約1月半遅れにて始まった欧州ツアー初日。
セットリストの方は、シングルリリースから一年近くも経ってようやくツアー初登場の(笑)"Streets Of Love"や、こちらもツアー初登場の"Under My Thumb"、ライブ演奏自体が初となる"Con Le Mie Lacrime"(とはいっても今ツアー日替わり曲の"As Tears Go By"の歌詞を会場に合わせてイタリア語に変えただけのものですが・・・)の初登場3曲に加え、キースの2曲も2006年になってからは"This Place Is Empty"と"Happy"に固定されていましたが、こちらも総入れ替えとなかなかスペシャルな曲目。
加えてこの公演は、前々日にイタリアがサッカーW杯で優勝したこともあり、コンサート中にミックがMCでその件に触れたり、本編とアンコールの間にはそのW杯の映像が会場に流された上、最後は優勝メンバーであるマテラッツィとデルピエロの両選手をステージに上げる等、かなりご当地を意識した内容となっています。
さて、この公演を収録した本作、クレジットにはありませんが、オープニングのSEからアンコール前のW杯映像の音声、そして終演後の前述2選手(?)のコメントまで、曲中カット無しの全曲収録。
音の方は、最初の"JJF"はPAバランスが悪く、ヴォーカル以外のパートの音が遠くてあまりいい印象を持ちませんが、会場全体のPAバランスが良くなった2曲目以降は、邪魔な歓声や手拍子がほとんど無いこともあり、演奏を大きく拾ったなかなか迫力ある音になっています。ただし、時折ミックのヴォーカルや一部ギターが歪んでいたり、左側での録音だったのかロニーのギターの方が大きく聞こえ、キースが小さめなのが玉にキズ。
と、やや難点はありますが、大変レアな"Con Le Mie Lacrime"を高音質で聴くことが出来、作りも3面開き紙ジャケ仕様となかなか優良なタイトル。
惜しむらくは海外製ということもあり、手軽に入手出来るという物でないのが残念。 |
by Hara ¦ 04:02, Friday, Sep 29, 2006 ¦ 固定リンク
『Glasgow Broadcast 2006』 (IMP) |
『Glasgow Broadcast 2006』(IMP-N-010) 2CD
Aug.25 2006 Hampden Park,Glasgow,Scotland,GB
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Jumping Jack Flash/2.It's Only Rock'n Roll/3.Oh No Not You Again/4.She's So Cold/5.Sway/6.Ruby Tuesday/7.Rain Fall Down/8.Tumbling Dice/9.Band Introductions/10.Slipping Away/11.Before They Make Me Run
(Disc-2)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.Start Me Up/4.Honky Tonk Women/5.Brown Sugar/ 6.You Can't Always Get What You Want/7.Satisfaction
UK Radio Show "Still Live"
Including Interviews with The Stines in Amsterdam,July.31 2006
8.MC incl Keith Richards Message/9.Charlie Watts/10.Ron Wood/11.Mick Jagger/12.Keith Richards/13.Charlie Watts,Mick Jagger and Ron Wood/14.Keith Richards/15.Charlie Watts/16.Mick Jagger/17.Charlie Watts/18.Ron Wood/19.Keith Richards
いつになくリリース速度が遅く、
再び北米ツアーが始まろうかという頃になって、ようやくリリースされた今年の欧州ツアーブート。
このブートは8月25日にBBC Radio2で放送された音源が基。
ストーンズのライブ放送も最近はTVがメインで、FMでの放送となると、数曲の断片的なものでなく、まとまった形の放送としては、1998年のB2Bサンディエゴ公演以来、
また欧州ツアーとなると同じくBBCが放送した1990年のロンドン公演以来。
放送された曲は、この公演の演奏曲全19曲中17曲で、"Live With Me"と"Sympathy For The Devil"の2曲がカット。まあ、この2曲に関しては、カットされてもさして影響なしといったとこですが。
残念ながら欧州ツアーから日替わり曲として新たに加わった"Street Of Love"は、この日はセットから外された為に聴くことが出来ず、"Ruby Tuesday"がこの日の日替わり曲。今更ブート対策もないような気もしますが、これは残念。
ただ、キースコーナーはこれまでのABBツアー放送(リオ・ブエノスアイレス・さいたま)とはがらりと選曲が変わって、"Slipping Away""Before They Make Me Run"になっているので、毎度の曲といえば毎度の曲ではありますが、この辺はおいしいかも。
肝心のミックスですが、ストーンズのFM放送というとVLのニューオリンズ(全曲放送の方)やB2Bサンディエゴのような、場内エコーをふんだんに取り入れた分離のいまいちなミックスではなく(個人的にはこのミックスならAUD録音の方が聴きやすいと感じますが)、また、さいたまやリオ等テレビ放送のすっきりとしたミックスとも違った、音がぎっしり詰まった感じにミックスされており、若干潰れ気味の音(これもそういうミックス)も相まって、迫力ある音となっています。ただし、若干ハイハットが浮いて聞こえるのと、"Honky Tonk Women"のイントロでコーラス隊が鳴らすカウベルとギロが大きくミックスされていて正直鬱陶しく感じるのが玉にキズ。
更に、普段あまり聞こえない事が多いベースも、他の放送に比べて大きめにミックスされており、"You Can't〜"のエンディングでテンポアップするところなどはペキペキと鳴っており、かなり印象が変わって聞こえるのも新鮮(毎回だと鬱陶しいかも)。
また、印象が変わるといえば、ラストの"Satisfaction"。イントロはSW後期〜UJツアーを彷彿させる8分の刻みカッティングから曲が始まり、リフもこれまでの短音から複音で弾いており、なんとなくぎこちなく感じなくもないですが、これまで以上にラフで荒い印象を受けます。
さて、やたら前置きが長くなりましたが(苦笑)、そのBBCの放送から作成された本作。音質は当然最高で、受信ノイズ等もなく全曲収録。
ただし、残念ながらアナウンス部分はカットされており、そのアナウンスが被るオープニングのSEもカット。したがってJJFが始まる寸前からのフェードインでのディスクスタートとなっています。個人的には、この始まりだとあまりに唐突な感を受けるので、出来ればアナウンスが被っていてもSEはいれてもらいたかった。
あと、前述しましたがハイハットが若干浮く感じのミックスにつき、少し控え目になるようイコライジングしてもらうと尚良かったかなと。
ボーナストラックは、同じくBBCの「Still Live」という番組で放送された7月31日アムステルダムでのメンバーのインタビューを収録。メンバー毎にチャプターが振ってるのは大変親切ですが、英語が分からないとあまり面白いとは言えないかも。まあ、あくまでもボーナスだし資料的には良いのかも。
といった訳でこのブート、SE未収録なのは残念ですが音は良く、ストーンズ自体の演奏も"JJF"のイントロは相変わらず怪しいですが(苦笑)、さすがに放送絡みにつきまとまった演奏を聴くことが出来ることや、喉頭炎あがりの為、リックスツアー後半の様な抑揚の少ない無難な歌い方をするかと思っていたミックもしっかりと歌っている為、なかなか聴き応えのあるタイトル。 |
by Hara ¦ 07:39, Friday, Sep 22, 2006 ¦ 固定リンク
『Steel Wheels Outtakes』(SODD) |
『Steel Wheels Outtakes』(SODD 011)
1.Sad Sad Sad/2.Mixed Emotions/3.Terrifying/4.Hold On To Your Hat/5.Hearts For Sale/6.Blinded By Love/7.Rock And A Hard Place/8.Can't Be Seen /9.Almost Hear You Sigh/10.Continental Drift/11.Break The Spell/12.Slipping Away/13.Fancy Man Blues/14.For Your Precious Love/15.Ready Yourself
●Studio Outtakes
Recorded & Mixed at Air Studios and Olympic Studios
March - June 1989
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent
『Steel Wheels Monitor Mix』(HALCYON)
『Steel Wheels Primitive Mixes 1989』(IMP-N-007)
に続いてリリースされた『Steel Wheels』アウトテイク。
ハルシオンとIMPに関しては、前項で書いたとおり。
さて、このSODD盤はといえば・・・。
曲順は、IMPと同様にオフィシャルに準じた曲順でですが、最後の未発表曲2曲の順が逆。他の2タイトルは、未発表カバーでしっとりとディスク終わらせているのに対し、SODD盤はあまり出来がいいとはいえないインスト曲で終了。個人的には"For Your Precious Love"で終わった方が、アルバムが締まっていいような気がするんですが・・・
チャンネルはハルシオン盤同様に逆。
音質は、他の2タイトルとほぼ同等でヒスノイズも多め。
ピッチは、若干早めだったハルシオンよりも更に早めですが、気持ち悪いという程では無し。
またIMPとハルシオンの差違であった、
"Rock And A Hard Place"曲前の"1"だけのカウント。これはSODDにも収録されています。
・・・が、このSODD盤、"Mixed Emotions"や"Break The Spell""Slipping Awayはフェードアウトで音が無くなる寸前でブチ切れ、"Hearts For Sale"はイントロ前の空ピックをカット。
そして最大の欠点が"For Your Precious Love"。
この曲はネットに流出した際、チャプターのズレから、曲のカウント及びイントロ1音が"Terrifying"のトラックの最後に収録されてしまったのですが、このSODD盤も同様。したがってSODD盤の"For Your Precious Love"は
イントロが欠けてしまっている上、なんと曲の最後も、何故か数秒早めに終わってしまってます。
オマケのDVD-Rは、テレビ放送された
1990年2月26日東京ドーム公演の全長映像。全体的にぼやけたオフィシャル級とはほど遠いレベルの映像ですが、この映像をプレスで出した
『TOKYO 1990』(DPDVD-01/02)
よりはブロックノイズが少ない分、見やすいといった程度のレベル。
このSODD盤、映像のオマケ付きと大判振る舞いなタイトルですが、肝心のアウトテイクが、既発よりはるかに劣ってしまっているというトホホなタイトル。
競合が予想された音源だけに、しっかり作ってもらいたかったものです。 |
by Hara ¦ 08:00, Thursday, Sep 21, 2006 ¦ 固定リンク
『Steel Wheels Monitor Mix』
(HALCYON)
1.Sad Sad Sad/2.Hearts For Sale/3.Almost Hear You Sigh/4.Call Girl Blues"Break The Spell"/5.Continental Drift/6.Can't Be Seen/7.Fancy Man Blues/8.Blinded By Love/9.Hold On To Your Hat/10.Steel Wheels"Rock And A Hard Place"/11.Mixed Emotions/12.Slipping Away/13.Ready Yourself/14.Terrifying/15.For Your Precious Love
『Steel Wheels Primitive Mixes 1989』
(IMP-N-007)
1.Sad Sad Sad/2.Mixed Emotions/3.Terrifying/4.Hold On To Your Hat/5.Hearts For Sale/6.Blinded By Love/7.Rock And A Hard Place(as "Steel Wheels")/8.Can't Be Seen /9.Almost Hear You Sigh/10.Continental Drift/11.Break The Spell(as "Call Girl Blues")/12.Slipping Away/13.Fancy Man Blues/14.Ready Yourself/15.For Your Precious Love
●Studio Outtakes
Recorded & Mixed at Air Studios and Olympic Studios
March - June 1989
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent
ようやく発掘された『Steel Wheels』のアウトテイク集2種。これまでこのアルバムの別テイクというと
OBRの『Alternates』
に収録された『25x5』の(おそらく)ラフカットとおぼしきビデオからの音声落としか、『Talk Is Cheap』のアウトテイク集
『"Breakin"』
に収録された"Almost Hear You Sigh"の未完成状態のアウトテイク程度で、本当の意味でのアウトテイクはこれが初登場となります。
収録曲は、エディット前のロングバージョンな上、シンセによるミックのガイドメロディーが入っていたり、かけ声の代わりにオーケストラヒットが入っている"Continental Drift"。
SW-UJツアーでは採用されず『Flash Point』で突如採用された"Rock And A Hard Place"のイントロ・ホーンアレンジが、実は『Flash Point』用にアレンジされたものではなく、この時期にアレンジされていたといった興味深い事実や、リードが違いピアノが前面に出ている、まったく印象の異なる"Hold On To Your Hat"等々、オフィシャル全曲のアウトテイクに加え、シングルのカップリング曲"Fancy Man Blues"のアウトテイク。ストーンズのアウトテイクによくありがちな、リリースは絶対されないだろうと思える、ほのぼの系未発表曲(笑)の"Ready Yourself"。そして未発表カバーである"For Your Precious Love"と単体で聴いても退屈することなくかなり楽しめる音源です。
また、音質の方もヒスノイズがやや多めで、
曲間の静かな部分ではテープの転写があったりはしますが、充分高音質といってさしつかえないかなと。
この音源、久々の上ネタということもあって、今後も幾つかのプレスタイトルでのリリースインフォが流れているようですが、とりあえず現時点でリリースされている2種の比較をば。
全体的な音質は、ハルシオンの方が若干硬めに感じますが、ほとんど大差なし。
アウトテイク物でよく狂っていることが多いピッチは、1曲目の"Sad Sad Sad"をオフィシャルと同時に鳴らせば分かりますが、ハルシオンは早め、IMPは遅めとなっています。
とはいえ、あくまでも同時にならせば気付く程度ですので、絶対音感がある人以外は気にならないかなと。
続いて左右チャンネルの差違。
こちらはIMPがオフィシャルに準じてるのに対しハルシオンは逆。これはネットで出回った音源も左右逆で、ハルシオンも同じではありますが、オフィシャルはこのミックス以降の段階で全曲左右逆にミックスしてリリースしたとは考え難いので、ネット及びハルシオンのチャンネルは「左右逆である」ということになります。
そして、"Rock And A Hard Place"のカウント。IMPの方は曲前のカウントの他に、カウント"1"でテープを止めた様なカウントが前のトラックに入ってますが、ハルシオンは無し。
このIMPの方に収録されている"1"だけのカウント、よく聴くとバックに違う音が鳴っていたりするので、両タイトルに収録されている曲前のカウントとは別物といえます。
曲順に関しては、ハルシオンはテープの順番、
IMPはオフィシャルに準じてということですが、個人的にはオフィシャルの曲順に準じていた方が、慣れている分良いかなとは思いますが、まあこの辺は個人の好みで。
最後に、未発表カバーの"For Your Precious Love"
オリジナルのインプレッションズ
の他、オーティスレディングもカバーしており、
ストーンズもこちらかと思いきや、コーラスの入れ方等、インプレッションズの方を参考にしているようです。とはいえ、さくっと終わる原曲に対し、このカバーは後奏を無茶苦茶長く演奏していますが。
というわけで、ハルシオンは、毎度の星柄はさておき(笑)、オフィシャルのパロディ的なジャケットには魅力を感じますが、肝心のチャンネルが逆な点がちと残念。
一方のIMPの方は、チャンネル及び曲順がオフィシャルに準じている点や"Rock And〜"の断片だけのカウントとはいえもらさず収録している点等、音的にはこちらの方が若干優位とはいえますが、果たして後発は如何に・・・。 |
by Hara ¦ 14:07, Monday, Sep 18, 2006 ¦ 固定リンク
『Philaderphia Special』(VGP-244 -Remaster-) |
『Philaderphia Special』
-Remaster-(VGP-244) 1CD
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
1.Brown Sugar(7/21-1)/
2.Bitch(7/21-1)/
3.Rocks Off(7/21-1)/
4.Gimme Shelter(7/21-1)/
5.Happy(7/21-1)/
6.Tumbling Dice(7/21-1)/
7.Love In Vain(6/24-1)/
8.Sweet Virginia(6/24-1)/
9.You Can't Always Get What You Want(6/24-1)/
10.All Down The Line(7/21-1)/
11.Midnight Rambler(6/24-2)/
12.Band Introductions(7/21-2)/
13.Bye Bye Johnny(7/21-2)/
14.Rip This Joint(6/24-1)/
15.Jumping Jack Flash(6/24-1)/
16.Street Fighting Man(6/24-1)
つい最近SODDからボリュームダウン(苦笑)のコピー盤が出たかと思いきや、今度は本家(?)からリマスター版が登場。
今回最大の目玉は、これまでのこの音源最大の欠点だった、ライブ前半に頻繁にあった基カセット劣化による、右チャンネルの細かいドロップアウトがほとんど改善されていて、ヘッドフォンで聴いた場合の不快感がほぼ無くなっている点。
いままでこの種の改善と言えば、78年ニュージャージー公演収録の
『Out On Bail』(VGP-278)での、
この音源の欠点であった片チャンネルのドロップアウト部分を、その部分のみモノラル処理してすっきり聴かせるという手法でしたが、今回の『Philaderphia Special』は、(実際はそうなのかもしれませんが)いちいちモノラルにしているようには聞こえずに自然な感じに仕上がっています。これはパソコン上での波形操作によるものなのか分かりませんが、いやはや最近のテクノロジーは何ともすごいもんです。
更に音質、旧VGP盤は当時の主流であったドンシャリサウンドで、聴いていて耳が疲れましたが、今回は高域抑えめの厚い音で、格段に聴きやすく迫力も増しています。
惜しむらくは、インフォにもあった通り、2000年のマスターを使用という事から、アナログ『Philaderphia Special』にはなかった追加トラック"Band Introductions"と"Bye Bye Johnny"がマスター作成時のテープが別だったと推測される音質の違いから、旧VGP盤では一段とキンキンの音になってましたが、今回のリマスター盤も音質は全体的に一括作成したようで、音的にはかなりマイルドに改善されてはいますが、一部の歓声とギターが耳につく箇所があります。
また、片面収録時間の関係で実際のコンサートの流れと異なったアナログの曲順("Rambler"と"All Down The Line"の順がアナログは逆)を、コンサートの曲順通り入れ替えた際にカットされた"Rambler"曲前のMCは今回もカット。
と、まあこの辺は大して問題ないようなレベルですが・・・。
今回のリマスター盤で一番困ったのは見分け方。
表ジャケが同じなのはともかく、裏ジャケも全く同じ・・・。
また盤のデザインも同じなので(苦笑)
見分け方は盤面のマトリクスしかありません。
(旧盤)VGP型番の横に7桁の数字有り
(リマスター盤)VGP型番の横に数字無し
直営店でしたら大丈夫でしょうが、
他店での購入の場合は要チェックですね(苦笑)。
ここまで良くなったのなら、CD追加曲と同じくフィラスペ関連曲である"Don't Lie To Me"も追加して(収録時間的には充分)、DACで出せば紛らわしくなくて良かったのにって気もしますが(^^;)、まあ、今回のリマスターは旧盤よりも格段に聴きやすくなったので、このタイトルが好きな方やこれから72年ツアーを聴いてみようという方には大変宜しいかと。 |
by Hara ¦ 07:17, Friday, Sep 15, 2006 ¦ 固定リンク
『Wembley High Rollers』(HALCYON) |
『Wembley High Rollers』(HALCYON) 2CD
Sep.8 1973
Empire Pool,Wembley,UK (1st Show)
Mono Audience Recording
Quality:Excellent
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Angie/7.You Can't Always Get What You Want/8.Dancing With Mr.D/9.Doo Doo Doo Doo Doo/10.Midnight Rambler/11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
9月8日ウェンブレーファーストショーは2つのオーディエンス音源がブート化されており、まずは
『London'73』(TRASH-03)
にて登場の音源。カセット録音特有のレンジの狭い音質ではありますが、演奏が大きく録れている良好モノラル音源。そしてもう一つが
『EMPIRE POOL』(BW-8973)
にて登場した音源。
『London'73』の音源に比べると演奏は若干遠いものの、高域がすっきりと伸びた大変クリアーな音質で、73年欧州ツアー中でもトップクラスのオーディエンス音源。
そしてこの『EMPIRE POOL』と同じ音源を使用し、"Gimme Shelter"中盤以降の欠落を初めとした、この音源の欠点を『London'73』と同じ音源にて補填して決定盤的タイトルとしていたのが
『Timeless'73』(VGP-373)
とここまでがこの公演の既発ブートの流れでしたが、今回のハルシオン盤は、後者の高音質ソースをメインに収録。
このソース最大の欠点だった、"Gimme Shelter"のギターソロの途中から最後までが切れずに収録されています。またこの部分がカットされてない事により、次曲"Happy"の最初の1音も『EMPIRE POOL』はフェードイン気味、『Timeless'73』は別ソースの繋ぎにより若干波打ってましたが、ハルシオンははっきりと聞こえます。
そして、テープチェンジにあたったもう一ヶ所のカット部分である"Honky〜"のイントロは、『EMPIRE POOL』『Timeless'73』共にフェードインでしたが、ハルシオンはそのままカットインにて収録しているので、既発でフェードインしてくる音のアタック音まではっきりと聴くことが出来ます。
とここまでは良い事ずくめなんですが・・・。
今回ハルシオンに使われた音源は『EMPIRE POOL』『Timeless'73』に使用されたテープよりもジェネレーションが高かったようで、若干中域強めのレンジの狭いクリアーさに欠けた音質となっています。
また全体的に定位が左寄りなんですが、基にしたテープのテープチェンジの状態により"Honky〜"と"All Down The Line"は定位が右寄り。またMCのカットはないものの"Rambler"の曲間にも既発に無かった編集痕が確認できます。
"Gimme Shelter"がすっきりと聴けるようにはなったものの、メインの音源の音質が落ちてしまっているのが、やや残念なタイトル。 |
by Hara ¦ 07:27, Monday, Sep 11, 2006 ¦ 固定リンク
『As The Years Go By』(DAC) |
『As The Years Go By』(DAC-051) 4CD
Mar.22&24 2006 Tokyo Dome,Tokyo,Japan
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent
Mar.22 2006 Tokyo Dome,Tokyo,Japan
(Disc-1)
1.Opening/2.Jumping Jack Flash/3.Let's Spend The Night Together/4.She's So Cold/5.Oh No Not You Again/6.Sway/7.As Tears Go By/8.Tumbling Dice/9.Rain Fall Down/10.Night Time Is The Right Time/11.Band Introductions/12.This Place Is Empty/13.Happy
(Disc-2)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.Get Off Of My Cloud/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Start Me Up/8.Brown Sugar/9.You Can't Always Get What You Want/10.Satisfaction
Mar.24 2006 Tokyo Dome,Tokyo,Japan
(Disc-3)
1.Opening/2.Start Me Up/3.It's Only Rock'n Roll/4.Oh No Not You Again/5.Bitch/6.Tumbling Dice/7.Worried About You/8.Ain't Too Proud To Beg/9.Midnight Rambler/10.Gimme Shelter/11.Band Introductions/12.This Place Is Empty/13.Happy
(Disc-4)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.You Got Me Rocking/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Jumping Jack Flash/7.Brown Sugar/8.You Can't Always Get What You Want/9.Satisfaction
インフォによれば、品薄廃盤間近となってるらしい初日傍受音源の
『First Bang In Tokyo』(DAC-050-1/2)
2日目傍受音源の
『Second Bang In Tokyo』(DAC-050-3/4)
をカタログに残す為の再発的扱いに読みとれますが、実際の中身は単なる再発とは違い、興味深い内容となっています。
基本的にこの傍受音源は、ストーンズの4人の音のみ(ミックの弾くギターは除く)が収録されており、ベースや鍵盤、ホーンセクション、コーラスはかすかに聞こえる程度という変わったバランスの音でしたが、別の傍受をミックスしたともいわれる今回の音源は、ストーンズの4人の音に加え、ホーンとコーラスが聞こえる様になっています。
ベースと鍵盤、ミックのギターが聞こえない点、また両方のギターが抑えめにミックスされている上、キースよりもロニーのギターが大きく聞こえる点、アコースティックギターがかなり小さい点、そしてチャーリーのバスドラムが強めにミックスされている点は従来盤と変わらず。
全体的な音質は、従来盤よりマイルドに仕上げてあり、硬質な音好みな向きには物足りないかも。また従来盤では聴けなかったオープニングSE(歓声や拍手の感じからオーディエンス録音)が聴けるようになっており、代わりにカウント含むバックステージでのチャットが聴けなくなっています。これはSEを入れた方が実際のライブの雰囲気を味わえる様にする為の処理と推測しますが、同じく傍受にSEを被せたSODDの東京ドームミックス盤の項で書いた様に、場内SEとバックステージの音が重なる不自然さを避けての編集かと。
なお、コーラスが聞こえるようにはなりましたが、ブロンディの声がメインで出ており、初日の"Night Time Is The Right Time"辺りは、ホーンにリサの声がかき消されていたりもしますので、この曲の物足りなさは相変わらず。
逆に二日目の"Ain't Too Proud To Beg"辺りは、AUD音源よりもホーンが前面に聞こえる為、よりソウル色濃く聞こえたりして、実際の会場音とは印象が異なりますが、別の楽しみ方が出来るかなと。
まあ、初日に関しては全てのパートが聴ける『Naked』があり、また両日とも高音質のAUD音源がある為、バランス面やトータルでは不利な状況ですが、核となるバンド4人の音が楽しめるこの音源ならではの点や、聴くことの出来るパートが既発DAC盤よりも増えた点では評価できるタイトル。ただ、これが出たことにより、旧DAC盤の存在が微妙ではありますね(笑)
しかし、またも東京ドーム・・・。
全曲放送のあったさいたま公演はさておき、未だ傍受しか出ていない札幌はリリースされないもんですかね・・・。 |
by Hara ¦ 07:18, Monday, Sep 11, 2006 ¦ 固定リンク
『Love You Live Los Angels』(DAC) |
『Love You Live Los Angels』(DAC-049) 2CD
July.9 1975
Inglewood Forum,Los Angels,CA
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Fanfale For The Common Man/2.Honky Tonk Women/3.All Down The Line/4.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/5.Star Star/6.Gimme Shelter/7.Ain't Too Proud To Beg/8.You Gotta Move/9.You Can't Always Get What You Want/10.Happy/11.Tumbling Dice/12.It's Only Rock'n Roll/13.Band Introductions/14.Doo Doo Doo Doo Doo
(Disc-2)
1.Fingerprint File/2.Angie/3.Wild Horses/4.That's Life/5.Outa Space/6.Brown Sugar/7.Midnight Rambler/8.Rip This Joint/9.Street Fighting Man/10.Jumping Jack Flash/11.Sympathy For The Devil
7月13日公演と並んで75年ツアー屈指の好録音である、7月9日ミラード音源。
この音源に関しては、高音質ながら"You Can't〜"のギターソロに欠落がある
『Live At L.A.Forum July 9,1975』
(Screamer-04008/009)
音質が若干落ちるもの"You Can't〜"に欠落なくスムーズに聴ける
『L.A.Fog』(VGP-277)
とありましたが、本作は後発なだけあって、
いいとこ取りしたような作り。
メインとなる部分はScreemer盤と同じ高音質ソースからで、ピッチやや遅めだったScreemer盤と比べ、ピッチはほぼ正常。
また全体の音も厚めな作りになっています。
そして今回最大の目玉となる中盤の"You Can't〜"のソロ、今回のDAC盤もやはり欠落しているのですが、Screemer盤より切れる前は1分10秒程、切れた後の元に戻る部分は57秒程の計2分強長くなっており、このことからScreemer盤のコピーでないことが分かる上、今回のDAC盤の欠落部には
アナログ『L.A. Fog』(TMQ 8207/8)
の別録音音源が1分17秒程使われており、
この部分はVGP『L.A.Fog』始めミラード音源を使用した既発盤全てに使用されていない事から、既発も実はカットがあり、繋がれていた事が判明しました。ま、これは別音源のアナログをちゃんと比較すれば気付いた事なんでしょうけど(^^;)
という訳で、今回のDAC盤に使用された高音質音源は、これまで出ていた音の劣化した音源と同じ長さが収録されていることとなります。
なお、既発にあった他のカット部分に関しても触れておきますと、まずは"You Gotta Move"のエンディングのドロップアウト。
Screemer盤はそのまま、VGP盤は微妙にうまく摘んで目立たなくしており、TOTONKAやEV盤は13日の同じ部分を繋いでいたりしましたが、今回のDAC盤もドロップアウトそのままで微妙に間を詰めて収録しています。
続いてScreemer盤で"JJF"のイントロの頭一音が微妙に欠けている部分に関しては、VGP盤とEV盤のいずれも頭にチャーリーが入ったリフで始まっており、もう一つの収録盤であるTOTONKA盤がフェードインだった事から、同曲の他の部分から持ってきて貼り付けているのかと思いきや、私信でVGP盤の頭にはドラムは入っているけれどもベースが入っていないとの指摘を受けたので、こちらもアナログ『L.A.Fog』で再確認したところ、こちらも頭にドラムが入っておりましたので、Screemer盤やTOTONKA盤が入手したテープに不具合があっただけだったと思われます。
という訳で、事典も大幅に修正が必要ですが(苦笑)、今回のDAC盤は、高音質ミラード音源を旧来の音の劣るミラード音源と同じ長さまで収録したので、7月9日のLA音源収録盤としては、欠落部の高音質ミラード音源が発掘されない限りは決定盤的タイトルとなりました。とはいえ、些細な違いといえば違いにつき、拘らない人には既発でも充分ではありますが。 |
by Hara ¦ 07:09, Monday, Sep 11, 2006 ¦ 固定リンク
『The Great Lost Live Album』(DAC) |
『The Great Lost Live Album』(DAC-047) 2CD
July.25 1972
Madison Square Garden,NY (2nd Show)
Mono Audience Recording
Quality:Very Good-Good
(Disc-1)
1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.Love In Vain/8.Sweet Virginia/9.You Can't Always Get What You Want/10.All Down The Line
(Disc-2)
1.Midnight Rambler/2.Band Introductions/3.Bye Bye Johnny/4.Rip This Joint/5.Jumping Jack Flash/6.Street Fighting Man/7.Uptight - Satisfaction
<>
June.25 1972
Hofheinz Pavilion,Houston,TX (2nd Show)
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-2)
8.Happy/9.All Down The Line
未公開映画『Cocksucker Blues』で"SFM"と"Uptight - Satisfaction"が
採用されている7月25日のセカンドショー。
SBD音源は上記の映画のみですが、オーディエンス音源の方は『New York New York』(EXILE-33/34/35)、『(Five English Gentlemen Spend A Day In A)New York Garden』(FAP-007/008/009)『Cold English Blood Runs Hot』(VGP-372)といった3タイトルで競合。
この中ではVGP『Cold English Blood Runs Hot』
がピッチ及び定位正常で一番聴きやすくはあったのですが、基の音源自体が、音は遠く団子状態の上、低音は歪んでいるというやや厳しい録音。
今回のDAC盤はそれらとは別の新発掘音源で、音はこちらも遠目で分離も良好とは言えませんが、VGP盤よりはクリアーさで若干譲るものの、音が近くなり、邪魔な手拍子もないのでかなり聴きやすい印象。
残念ながらこの音源での全曲収録ではなく、"All Down The Line"はVGP盤の音源を収録。
またアンコールの"Satisfaction"は曲の最後の最後でブチ切れており、その後に終了後の歓声及びBGMが繋がれています。
また"Tumbling Dice"や"SFM"終了後の歓声が急にクリアーになりますが、これは別音源補填ではなく、基テープのテープチェンジによるもの。
なお、"You Can't〜"の1分35秒付近に編集跡とおぼしき音の引っ込みがありますが、こちらも繋ぎとかはしてなく、ただ単にノイズが何かの除去、もしくはこちらも基にしたカセットのテープチェンジかと推測されます。
ボーナストラックは、最近出回った『Ladies And Gentlemen』のアウトテイク映像からのもので、残念ながらこちらはモノラル。
この公演のSBD音源はこれまで"Brown Sugar""All Down The Line""Midnight Rambler""Street Fighting Man"の4曲を
『Amrican Tour 1972』(VGP-259)
等のタイトルで聴くことが出来ましたが、この2曲が加わって計6曲をSBDで聴くことが出来るようになり、今後の更なる発掘に期待。 |
by Hara ¦ 07:03, Monday, Sep 11, 2006 ¦ 固定リンク
『Vive la France!』(SODD 009/010)2CD
June.7 1976
Les Abattoirs,Paris,France
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Intro/2.Honky Tonk Women/3.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/4.Hand Of Fate/5.Hey Negrita/6.Ain't Too Proud To Beg/7.Fool To Cry/8.Hot Stuff/9.Star Star/10.Cherry Oh Baby/11.Angie/12.You Gotta Move/13.You Can't Always Get What You Want
(Disc-2)
1.Band Introductions/2.Happy/3.Tumbling Dice/4.Nothing From Nothing/5.Outa Space/6.Midnight Rambler/7.It's Only Rock'n Roll/8.Brown Sugar/9.Jumping Jack Flash/10.Street Fighting Man
76年パリ公演最終日収録盤。
この公演はAUD,SBDそしてTV放送と様々な音源がブート化されてますが、こちらはオーディエンス音源で、邪魔な歓声もほとんどなく演奏も大きく録れた下手なSBD音源よりも全然聴きやすい素晴らしい録音。
この音源、アナログ時代は『Vive La France!』(ARC 3001)
という3枚組LPでリリースされていましたが、CDでは前述のアナログから落としたタイトル以外は、テープから起こした『Europe'76』(VGP-056)
が出ており、アナログ落としのタイトルはいずれも盤質の悪いカラー盤から落とした為、チリチリノイズが多く、聴くに堪えないものでしたが、このVGP盤はCDでは唯一ストレスなく聴けるタイトルでした。
今回のSODD盤はそのVGP盤からボーナストラックをカットし、パリ公演の音だけをコピーしたタイトル。したがってアナログに比べ、音に厚みはありますが、ややすっきり感が減退した音で、IORRの一回目のサビ前に音ブレがあるのも同様。
音の方は、VGP盤より気持ち音を太めにした程度でヒスも若干少なくなっていますが、大差ないといって差し支えないレベル。
VGP盤を持っている人には不要ですが、VGP盤が既に廃盤で高値で取引されている現状を鑑みると、これはこれで意義あるリリース。
オマケのCD-Rは
『From San Francisco To Paris』
等でお馴染み"Happy"以降のステレオSBD音源で、当然の事ながら高音質。
この音源最大のネックである"Brown Sugar"歌い出しのテープが伸びた部分は、丸々カットしてある為、音が飛んでいます。 |
by Hara ¦ 06:56, Monday, Sep 11, 2006 ¦ 固定リンク
『Tokyo Bang 2006』(SODD-005-008) 4CD
Mono Soundboard + Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
Mar.22 2006 Tokyo Dome,Tokyo,Japan
(Disc-1)
1.Opening/2.Jumping Jack Flash/3.Let's Spend The Night Together/4.She's So Cold/5.Oh No Not You Again/6.Sway/7.As Tears Go By/8.Tumbling Dice/9.Rain Fall Down/10.Night Time Is The Right Time/11.Band Introductions/12.This Place Is Empty/13.Happy
(Disc-2)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.Get Off Of My Cloud/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Start Me Up/8.Brown Sugar/9.You Can't Always Get What You Want/10.Satisfaction
Mar.24 2006 Tokyo Dome,Tokyo,Japan
(Disc-3)
1.Opening/2.Start Me Up/3.It's Only Rock'n Roll/4.Oh No Not You Again/5.Bitch/6.Tumbling Dice/7.Worried About You/8.Ain't Too Proud To Beg/9.Midnight Rambler/10.Gimme Shelter/11.Band Introductions/12.This Place Is Empty/13.Happy
(Disc-4)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.You Got Me Rocking/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Jumping Jack Flash/7.Brown Sugar/8.You Can't Always Get What You Want/9.Satisfaction
初日傍受音源の
『First Bang In Tokyo』(DAC-050-1/2)
2日目傍受音源の
『Second Bang In Tokyo』(DAC-050-3/4)
そして両日を高音質オーディエンス録音にて収録した
『Bang At The Tokyo Dome』(NT-01/02/03/04)
をコピーして、それぞれの日毎にミックスしたタイトル。・・・ですが、元々AUD音源の方もバランス良く録れている為、実際聴いた印象も若干ヴォーカルとバスドラムが強調されたかな程度で、New Tattoo盤とほとんど大差無い為、ほとんどミックスの効果は無し。
逆に、オープニングのSEにバックステージの音が被っている為、違和感を感じることもあり、正直これならそれぞれの音源を聴いた方が楽しめるかと。
オマケのCD-Rは競合盤多数のさいたま放送音源。
厚みのある音作りで好感は持てますが、Rなのが残念。しかも既に競合盤多数につき、AUDで出してもらった方が価値あったかも。 |
by Hara ¦ 06:49, Monday, Sep 11, 2006 ¦ 固定リンク
『Philaderphia Special』(SODD) |
『Philaderphia Special』(SODD 004) 1CD
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
1.Brown Sugar(7/21-1)/2.Bitch(7/21-1)/3.Rocks Off(7/21-1)/4.Gimme Shelter(7/21-1)/5.Happy(7/21-1)/6.Tumbling Dice(7/21-1)/7.Love In Vain(6/24-1)/8.Sweet Virginia(6/24-1)/9.You Can't Always Get What You Want(6/24-1)/10.Midnight Rambler(6/24-2)/11.All Down The Line(7/21-1)/12.Band Introductions(7/21-2)/13.Bye Bye Johnny(7/21-2)/14.Rip This Joint(6/24-1)/15.Jumping Jack Flash(6/24-1)/16.Street Fighting Man(6/24-1)
(※)Midnight Ramblerは7/21 1st,
All Down The Lineは6/24 2ndと誤記
SODD 第3弾(ちなみに第1弾だけはDVD)もアナログ名盤複刻。
このタイトルも数多くリリースされてきましたが、CDではとりあえずVGP『Philaderphia Special』(VGP-260)
が代表盤。このVGP盤、他タイトルだと逆だったチャンネルや合っている物が、ほとんどなかったピッチをほぼ正常に、さらにアナログ未収録だった"Band Introductions"と
"Bye Bye Johnny"も追加収録する等、かなりの力作ではありましたが、この時期のVGPの特徴であったドンシャリな音質だったのが玉にキズ。
このSODD盤は、オリジナルのアナログに準じての複刻ということで、VGP盤と比べると"Rambler"と"All Down The Line"の位置が入れ変わり、VGP盤に収録されていた"Band Introductions"と"Bye Bye Johnny"がカットされてはいますが・・・。
なんとアナログから落としての複刻ではなく、そのVGP盤からのコピー・・・。
したがって、アナログでは聴けたけどVGP盤では聴けなかった"Rambler"前のMCは当然の如く未収録。全体的な音質も気持ち太くしている様ですが、ほとんど大差なし。
挙げ句、裏ジャケの曲目も入れ替えたまでは良かったんですが、ローケーションを入れ替え忘れていた様で間違ってしまってます(苦笑)。
まあ、VGPが廃盤なのを狙ってのリリースなんでしょうけど、後発が既発よりレベルダウンっていうのは何ともはや・・・。
オマケのCD-Rは、72ツアーで唯一"Sweet Black Angel"を演奏した6月24日フォートワースの1stショー。
元々CD2枚でないと入りきらないサイズのコンサートを1枚に収めていることから、曲間詰めて1枚に収めた既発盤『A Few Hearts Broken, A Few Strings Busted』(SCRO-010/011)
のコピーかと思いきや、新たに編集し直して作った様で、『A Few〜』の欠点であった"SFM"の前のブランク等はありませんが、
硬質な音質は相変わらず。 |
by Hara ¦ 06:43, Monday, Sep 11, 2006 ¦ 固定リンク
『Nasty Music』(SODD 002/003) 2CD
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Brown Sugar(10/17 1st)/2.Happy(9/9)/3.Gimme Shelter(9/9)/4.Tumbling Dice(10/17 1st)/5.Doo Doo Doo Doo Doo(9/9)/
6.You Can't Always Get What You Want(10/17 1st)/7.Dancing With Mr.D(10/17 1st)/8.Angie(10/17 1st)
(Disc-2)
1.Honky Tonk Women(10/17 1st)/2.Midnight Rambler(10/17 1st)/3.All Down The Line(7/26 '72)/4.Bye Bye Johnny(7/26 '72)/5.Love In Vain(7/26 '72)/6.Sweet Virginia(7/26 '72)/7.Rip This Joint(10/17 1st)/8.Jumping Jack Flash(10/17 1st)/9.Street Fighting Man(9/9)
アナログ時代からの有名タイトル複刻作。
一応『Nasty Music』に関して簡単にまとめておくと、このタイトルは2種類の音源から作られており、メインとなるのは73年欧州ツアーを収録したラジオ番組「King Biscuit Flowers Hour」の1974年放送分からの曲。こちらからは放送された14曲の内、曲の中盤でミックが構成ミスをしている"All Down The Line"を除く13曲を収録。
そして、その放送音源を補う形で収録されている1972年7月26日MSG公演の流出卓直結音源。こちらからは前述の理由で放送音源からはカットされた"All Down The Line"と放送音源には入っていなかった3曲の計4曲を収録し、高音質でオフィシャルで出ていないテイラー期のライブが楽しめるといった趣向のタイトル。
と前置きが長くなりましたが(^^;)、今回「2006 Original Remastered Version」と銘打った(以下2006版)本作。『Nasty Music』のこれまでの代表作としては、VGPが変名でリリースした
『The Original Nasty Music』(SODD 012)
でしたが、そのVGP盤と2006版を比較すると、まずはメインとなるKBFH音源。
全体的な音質は、VGP盤が高域の伸びたやや硬めの音に対し、2006版は高域を控えめにして低域に厚みを持たせた太い音の作りで、どちらかというとこのKBFH音源のこれまでの決定盤である『Europe'73』(VGP-011)
に近い音質ですが、それよりも音が太い反面、やや中域に音が集まり気味の音で、音の抜けがイマイチに感じる人もいるかも。
そのVGP『Europe'73』最大の売り"Happy"の1:31、2:04付近及び"Gimme Shelter"の30秒以降にあったスクラッチのようなノイズ除去ですが、本作も全て綺麗に消してあります。それに加え、"Angie"のオルガンソロに被るノイズ、これは音源供給がCDになった80年代後半のラジオショーでも確認出来たので、収録時に入ったものと思われますが、これも見事に消えています。またVGP盤のもう一つの「売り」だった"Dooテ%uEFBFBD"終盤の左チャンネル音ユレ無しに関しては2006版も無しですが、定位がやや右寄り。
では、欠点補正ポイントが似通っていることから、2006版がVGP盤のコピーかというと、曲間等の編集が微妙に違っているので、コピーでは無い模様。
一番分かり易い部分としては、"You Can't〜"のイントロ前にオリジナルのアナログではスネアが「タン」と一発入っていますが、
『The Original Nasty Music』『Europe'73』のいずれのVGPも、このスネアがカットされているのに対して、2006版にはしっかりと収録されています。
ちなみに、このスネア一発はこの日のAUD音源収録盤『Nasty Muzik』(VGP-252) や後述する本作のボーナスディスクでも
同位置で確認できるので、入っているのが本来の形となっており、ラジオショー自体をそのまま収録した
『Headin' For An Overload』(Totonka CD PRO 18)
にも収録されていますが、同じくKBFH音源を収録していたアナログ時代の名盤Royal Soundの『Europe'73』(RS 002 -ジャケ写はVGP盤と同じ-)は、曲順を修正する際に、このスネアをカットしてしまっています。したがってVGP『Europe'73』はRoyal Sound盤の再現を目指して作成していた為に、スネアがカットされていると推測できますが、何故かVGP『The Original Nasty Music』もカット。
VGPはこのKBFH音源を多種リリースしており、
『The Lost Brussels』(VGP-088)
や変名リリースの
『European Tour 1973』(RS-561)
にはこのスネアが収録されているので、ここは些細とはいえやや残念。
他には"Angie"前の「ブン」というギターのグリッサンド。VGP『Europe'73』や『The Original Nasty Music』には、"You Can't〜"の前にもこのグリッサンドが重複収録されていますが、これはここまで挙げたブートがいずれも1974年の2回のラジオショーを基にして編集しており、"Angie"はその2回共に放送されたことに起因するもの。
2006版は正規の"Angie"前のみで、"You Can't〜"前はきちんとカットされています。なお前述のアナログRoyal Sound盤『Europe'73』の"You Can't〜"の前には収録されていませんので、後述する"Dooテ%uEFBFBD"終盤の編集含め、VGP盤はRoyal Sound盤のコピーでない事がこの事からも分かりますが、これまた些細とはいえど編集の際に気付かず重複収録されているのはやや残念。
続いて72年の卓直結音源部分。
こちらは『Welcome To New York』
で有名な音源ですが、この音源を収録したCDはいずれもヒスノイズ除去処理の影響で、キュルキュル無音部分で鳴ってますが、2006版もご多分に漏れず同様。
音質自体も既発と大差なし。72年部分は卓直結につき、歓声がほとんど入ってない為、放送音源から続くとやはり違和感有り。
(Bonus Disc)
Oct.17 1973
Foret Nationale,Brussels,Belgium (1st Show)
1.Intro/2.Brown Sugar/3.Gimme Shelter/4.Happy/5.Tumbling Dice/6.Star Star/7.Dancing With Mr.D/8.Angie/9.You Can't Always Get What You Want/10.Midnight Rambler/11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
Mono Audience Recording
Quality:Very Good - Fair
最後に本来ならCD-Rにつき無視するとこですが(笑)、一応無視出来ない音源につき、少々触れておきます。
収録されている10月17日のファーストショーは、この日の演奏曲全14曲中、"Star Star"を除く13曲がKBFHで放送されており、前述の『Nasty Music』を含み、幾つものタイトルでブート化されていることから
馴染みのある公演ですが、こちらはAUD音源。
この公演のAUD音源としては『Nasty Muzik』(VGP-252)
にてリリースされていましたが、本作は別音源。
『Nasty Muzik』は全体的にエコーがかっていたり、シンバル類がつぶれたりしているものの、バランスの良い録音でしたが、こちらの音源も、シンバル類はやはりつぶれているものの、どちらかというと大人しめの音質で、序盤の内は『Nasty Muzik』より聴きやすい印象。
ただし最初から低音が若干歪み気味ではありますが、"Rambler"の序盤で一旦歪みが激しくなり、"Honky〜"以降はかなり歪んだままという、かなり厳しい音。
1.Introは状態の悪いラジオと思われるエアチェック音源が1分10秒程収録された後、場内BGMが少々といったもので、その場内BGMもぶつ切りで、バンドコールはカットされているという必要性がほとんど感じられないトラック。
おそらくテープチェンジにより"Angie"のイントロはカットイン、"Rambler"は終盤でフェードアウト。そして何故か"Rambler"が始まる前のミックのアドリブハープをダブって収録してしまっているという大変雑な編集。
とまあ、あまりいいとこないような音ではありますが、せっかくの初出音源だし、メインの『Nasty Music』も散々リリースされてきて魅力に欠けるタイトルにつき、CD-Rよりはプレスでオマケとして付けてもらった方が、ある程度のブート購入層にはアピール出来たんじゃないかなという気はしますが・・・。 |
by Hara ¦ 06:28, Monday, Sep 11, 2006 ¦ 固定リンク
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