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2020年10月
『The Incredible Art Collins Tapes Vol.3』(DAC) |
『The Incredible Art Collins Tapes Vol.3』 (DAC-202) 2CD
Apr 1983 Pathe-Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
May-Aug 1983 The Hit Factry,New York City,USA
(※)Disc-1 Track1
Nov-Dec 1979 Electric Lady Studios,New York City,USA
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Dance Pt.1/2.I Think I'm Going Mad/3.She Was Hot (withdrawn 12"version)/4.Too Much Blood/5.Undercover Of The Night(Short Dub)/6.Undercover Of The Night(Long Dub)/7.Too Much Blood/8.Too Much Blood/9.Too Much Blood/10.Too Much Blood/11.Too Much Blood/12.Too Much Blood/13.Too Much Blood
(Disc-2)
1.Too Much Blood/2.Too Much Blood/3.Too Much Blood/4.Too Much Blood/5.Too Much Blood/6.Too Much Blood/7.Too Much Blood/8.Too Much Blood
DACの「Art Collins Tapes」第三弾で、こちらもVol.1、Vol.2同様に『Undercover』のアウトテイクを集めたタイトル。
本作が収録しているのはインフォによるとテープ・ナンバーNo.19、No.22、No.23とのことで、先にリリースされていたEmpress Valleyの11枚組ボックス『Art Collins Tapes And More...』(EVSD-1288-1298)に該当するのは、
CD-08のトラック14から16、
CD-09のトラック1から3
CD-10のトラック12から17
そしてCD-11は丸々全てとなります。
本作もVol.1、Vol.2同様、『Art Collins Tapes And More...』の欠点だった、逆転した左右のチャンネルや高めのピッチ、
そしてばらつきのあった音量を整えて、聴き易さを向上させています。
ちなみに『Art Collins Tapes And More...』CD-08のトラック9"Claudine"、トラック10"I Can See It(See Me)"、トラック11"We Had It All"、トラック12"Let's Go Steady"、トラック13"Aladdin Story"もテープ・ナンバーNo.19に収録されていたようですが、インフォによると"Claudine"から"Let's Go Steady"までがアナログ『Accidents Will Happen』(EVA Records)、そして"Aladdin Story"はアナログ『Trident Mixes』(K&S 072)をカセットに録音しただけのものだったようで、本作では収録を見合わせたとのこと(EV盤には収録)。
これらアナログブートのリリース時期を考えると『Tattoo You』のリワーク対象に入っていたわけではないようですが、ひょっとしたら『Undercover』にリワークして収録する曲の候補資料として、これらのブートから使えそうな曲をとりあえず入れたたんじゃないかとと推測しますが、真相は如何に。
本作は先に触れたとおり基本的には『Undercover』アウトテイク集ですが、ディスク1冒頭の"Dance Pt.1"だけは『Emotional Rescue』関連の音源。裏ジャケのクレジットに注釈付けて、その後リリースするであろう『Emotional Rescue』関連音源編にボーナス収録した方がすっきりした気もするのですが・・・。
なお、この"Dance Pt.1"はアートコリンズテープで初登場となったオフィシャルテイクのロングバージョンなので、リリース時にカットされたヴァースやヴォーカル等を聴くことが出来ます。
続くトラック2の"IThink I'm Going Mad"。
ぱっと聞きは『Accidents Will Happen』収録の同曲と同じものに聞こえますが、本作収録のミックスはピアノが途中から入ってくるものとなっています。
ちなみにアナログLPとその復刻CDであるVGP『Accidents Will Happen』(VGP-370)はスライドギターが右で、ピアノが左と、オフィシャルリリース版に準じていますが、本作は逆となっていたりします。これは『Art Collins Tapes And More...』も同様のため、ひょっとしたら左右反転処理漏れなのかもしれません。
トラック3の"She Was Hot (withdrawn 12"version)"
インフォメーションでは『Too Much Blood』(DAC-182)と同テイクとありますが、ミックのヴォーカルが本作はシングルトラックなのに対し、『Too Much Blood』の方はダブルトラックとなっていますので、別ものとした方がいいかと。
トラック4の"Too Much Blood"は、オフィシャル『Undercover』収録テイクのショートエディット。
トラック5の"Undercover Of The Night(Short Dub)"は、オフィシャル『Undercover』冒頭を飾る正規テイクとミックス、長さ変わらず。
トラック6の"Undercover Of The Night(Long Dub)"の方は、オフィシャル12インチのExtended Cheeky Mixとミックス、長さ変わらず。
以降の7トラックにディスク2の全てを占める8トラックの計15トラックの"Too Much Blood"は、12インチのリリ−スに向けてのミックス過程のもの。
資料性が高いのはもちろんのこと、ある意味バラエティに富んではいるものの、一気に聞くには111分30秒弱の長さはハードルが高いかも。 |
by Hara ¦ 08:41, Saturday, Oct 17, 2020 ¦ 固定リンク
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