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2007年11月
『Germany 1970』(DAC-070) 2CD
(Disc-1)
Sep.18 1970 Sprthalle,Cologne,West Germany
Mono Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good
1.Jumping Jack Flash/2.Roll Over Beethoven/3.Sympathy For The Devil/4.Stary Cat Blues/5.Love In Vain/6.Dead Flowers/7.Midnight Rambler/8.Live With Me/9.Let It Rock(part)/10.Little Queenie/11.Brown Sugar/12.Honky Tonk Women/13.Street Fighting Man
(Disc-2)
Sep.20 1970 Killesberg,Stuttgart,West Germany
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
(※)Track9・・・Quality:Very Good-Good
1.Jumping Jack Flash/2.Roll Over Beethoven/3.Sympathy For The Devil/4.Stary Cat Blues/5.Love In Vain/6.Dead Flowers/7.Midnight Rambler/8.Live With Me/9.Let It Rock/10.Little Queenie/11.Brown Sugar/12.Honky Tonk Women/13.Street Fighting Man
1970年ツアーからドイツ2公演をカップリングした、興味深い新音源含むタイトル。
ディスク1は9月18日のケルン公演。
この公演を収録した既発ブートとしては、音質が優れていた上に、他のタイトルと比べて唯一"Little Queenie"で音飛びを起こしていなかったVGP『Cologne 1970』(VGP-049)がこれまでの代表盤。
本作に収録されている音源もこのVGP盤と同じで、元々1970年ツアーの音源の中でもバランス・音質共に良い部類の音でしたが、今回は新たに状態の良いマスターから作成されており、VGP盤に比べてヒスノイズが明らかに減っているのに加え、音の鮮度もアップしていて音質は更に向上。
またそれに加え、今回は新たに発掘・追加収録された部分も。
まずは冒頭にノンクレジットで収録されている前座の音。
こちらは残念ながら曲のエンディングの1フレーズだけにつき、曲名の判断すらつかないといった感じではありますが、たしかに貴重ではあります。
ただこの音、ストーンズのオープニング"JJF"と同じトラックに纏められちゃってるのが難点といえば難点。わずか23秒とはいえ、トラックは分かれていた方が親切だった様な気が・・・。
続いては、私も海賊盤事典の方で「セットから外された」と書いてしまった、まさかの"Let It Rock"。
Aメロ一部と曲終了直後の余韻というわずか14秒の収録ではありますが、今回の発掘により実は演奏されていた事が判明。
また、これにより"Live With Me"と"Little Queenie"の間で"Carol"を演奏したという一部の説も完全に否定されることと相成ったのでありました。
ちなみに"JJF"と"Honky Tonk Women"のイントロが少し欠けているのは、従来タイトルと同じ。
ディスク2の方は、その2日後のシュトッツガルト公演を収録。
この公演を収録した既発タイトルとしてはVGPの『Europien Tour Stuttgart 1970』(VGP-187)がありますが、本作は基本的にVGP盤とは別の初登場音源。
VGP盤の方は音の分離が悪く、ドラムも聞き分けが難しい状態だったのに対し、本作で登場した音源は、音の分離がVGP盤音源に比べると良く、全体の音量が上がったライブ終盤はベース音がやや歪んでいる箇所がありますが、総じてVGP盤よりも断然聴きやすい印象。
また、VGP盤の"JJF"冒頭部分は、叫び声やら話し声が大きく入っていたり、音が団子状態なことから音楽に聞こえなかったりしましたが、本作は最初からしっかりと聞き取ることが出来ます。
更にVGP盤では"SFM"が途中でフェードアウトしていましたが、本作は最後までしっかりと収録。
ただし、テープチェンジにあたったと思しき"Let It Rock"だけは、VGP盤の音源を丸々流用していますが、その事により全曲ノーカット収録を実現。
その音源の切り替わり部分に関しては、VGP音源の方もたまたま客があまり騒いでいなかったこともあり、音がやや奥に引っ込んだかなといった印象程度。また、音質も中域にやや音が集まったメイン音源に合わせているので、こちらも違和感の軽減に貢献しています。
といった具合で、両方とも音質良好音源なこともあり、なかなか楽しめるタイトルかなと。 |
by Hara ¦ 02:53, Thursday, Nov 15, 2007 ¦ 固定リンク
『A Bigger Bang In Dusseldorf』(WLR) |
『A Bigger Bang In Dusseldorf』(WLR-2044) 2CD
Aug.13 2007 LTU Arena, Dusseldorf, Germany
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Intro/2.Start Me Up/3.You Got Me Rocking/4.Rough Justice/5.All Down The Line/6.Let It Bleed/7.You Can't Always Get What You Want/8.Can't You Hear Me Knocking/9.I'll Go Crazy/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions
(Disc-2)
1.You Got The Silver/2.Wanna Hold You/3.Miss You/4.It's Only Rock'n Roll/5.Satisfaction/6.Honky Tonk Women/7.Sympathy For The Devil/8.Paint It Black/9.Jumping Jack Flash/10.Brown Sugar
デュッセルドルフ公演収録盤。
遠目の位置からの録音だった様で、全体的にエコーがかっている上、ギターはイントロやソロの目立つ部分こそはっきりと聞こえますが、曲中となると引っ込み気味になってしまうというバランス。
歓声や手拍子はそこそこ拾ってはいるものの不快に感じる程ではなく、また聴きやすいマイルドな音質で、バスドラムやタム等の低音がオンになっていてそれなりに迫力はあるので、もう少し音の分離が良ければといった印象。
なお、収録時間には余裕があるというのにメンバー紹介後のキース挨拶途中でのディスク分けというこのレーベルの幾つかのタイトルにありがちな難点もあり。
ミックが歌い出しをミスって必死にメンバーに指示を送っている、やたら妙にショボいイントロで始まる(笑)"IORR"は別の意味で聴きものといえば聴きものかなと。 |
by Hara ¦ 06:53, Tuesday, Nov 13, 2007 ¦ 固定リンク
『A Bigger Bang In London』(WLR) |
『A Bigger Bang In London』(WLR 2049) 2CD
Aug.26 2007 The O2 Arena,London,UK
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Intro/2.Start Me Up/3.You Got Me Rocking/4.Rough Justice/5.Ain't Too Proud To Beg/6.She Was Hot/7.You Can't Always Get What You Want/8.Can't You Hear Me Knocking/9.I'll Go Crazy/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.You Got The Silver/13.Wanna Hold You
(Disc-2)
1.Miss You/2.It's Only Rock'n Roll/3.Satisfaction/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Paint It Black/7.Jumping Jack Flash/8.Brown Sugar
「A Bigger Bang Tour」千秋楽公演収録盤。
この公演を収録したタイトルとしては他に『02 Arena 2007/Last Night』(SODD 050/51)がありましたが、本作はそれとは別音源。
遠目と思しき録音ながら、それなりに演奏が大きく録れてはいますが、元々右寄りの定位ですがBステージでは更に右寄りになってしまっていたり、手拍子・歓声の類を結構拾っているのでうるさく感じる箇所もあり。
全体の音自体も低域が不足気味で、やや強めに感じる高域も相まって、厚みにかけた音という印象。
しかしそれよりなにより最大の難点は、チャプターが変わる前に必ず2秒間の空白が入ってしまっていること・・・。これだけでも興ざめしてしまうので、この辺はもう少し丁寧に作ってもらいたかったかなと。 |
by Hara ¦ 03:24, Friday, Nov 09, 2007 ¦ 固定リンク
『Live at Stadi Olimpic Montjuic, Barcelona, Spain.June 21,2007』(SRS) |
『Live at Stadi Olimpic Montjuic, Barcelona, Spain.June 21,2007』(SRS Records) 2CD
June.21 2007 Stadi Olimpic Montjuic, Barcelona, Spain
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good
(Disc-1)
1.Start Me Up/2.Let's Spend The Night Together/3.Rough Justice/4.Rocks Off/5.Ain't Too Proud To Beg/6.Street Of Love/7.Midnight Rambler/8.I'll Go Crazy/9.Tumbling Dice-Band Intoroductions/10.You Got The Silver/11.Wanna Hold You
(Disc-2)
1.Miss You/2.Respectable/3.It's Only Rock'n Roll/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Jumping Jack Flash/7.Brown Sugar/8.Satisfaction
曲の頭ではなく、曲終了直後にチャプターが振られているという大変不便な作りの本作は、バルセロナ公演収録盤。
クレジットはされていませんが、きちんと収録されているオープニングSEからBステージ途中迄、基本的に演奏は左斜め前の定位。
ライブ序盤はPAの出音が小さい為、コモった音質の分離が悪い音ですが、出音が安定した中盤以降は音も近くなり、低音は強目ですが充分高音質といえるレベル。
盛り上がる部分では手拍子・歓声をかなり拾ってはいますが、その大半が不快に感じる一人二人のパチパチしたメトロノームのような手拍子ではなく、多数観客による手拍子につき、不思議なもので臨場感は感じるものの不快感はさほど感じず。
ただし、前年ツアーで公演中止となったことから特別に組み込まれたであろう、この年唯一の演奏となった"Streets Of Love"では、盛りあがらないのか、やたら私語を多く拾っているのが玉にキズ。
ちなみに本作は『Southern Bang In El Ejido』(SODD 042/43)のボーナスCD-Rと同じ音源から作成されていますが、SODDの方は基にしたテープの鮮度が良くなかったようで、全体的に音の締まりに欠けており、本作に比べると音がボヤけてしまってます。
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by Hara ¦ 00:22, Tuesday, Nov 06, 2007 ¦ 固定リンク
『Don't You Wanna Live With Me』(DAC) |
『Don't You Wanna Live With Me』(DAC-071) 2CD
(Disc-1)
Nov.7 1969 State University,Fort Collins,CO
Mono Audience Recording
Quality:Good
1.Sam Cutler Intro/2.Jumping Jack Flash/3.Carol/4.Sympathy For The Devil/5.Stray Cat Blues/6.Midnight Rambler/7.Under My Thumb/8.Prodigal Son/9.Love In Vain/10.I'm Free/11.Little Queenie/12.Gimme Shelter/13.Satisfaction/14.Honky Tonk Women/15.Street Fighting Man
(Disc-2)
Mar.6 1971 Coventry Theatre Coventry.U.K.
Mono Audience Recording
Quality:Very Good-Good
1.Jumpin'Jack Flash/2.Live With Me/3.Dead Flowers/4.Stray Cat Blues/5.Love In Vain/6.Midnight Rambler/7.Band Introduction/8.Bitch/9.Honky Tonk Women/10.Satisfaction/11.Little Queenie/12.Brown Sugar/13.Street Fighting Man
ディスク1は記念すべき69年ツアー初日。
この公演はプレスCDのBlack Light『Catch Your Dreams』(BL 101)で全曲収録のブート化されていましたが、本作収録の音源も基本的には同じで、遠目のダンゴ気味の音ながら、ヴォーカルやギターは意外によく聞こえる録音。
全体的な音質は、異常にピッチが早かったBL盤に対して、本作はピッチを正常に修正した分、クリアーさはBL盤に譲るものの、逆に本作の方が音に若干厚みを感じさせる作り。
更にBL盤では"Under My Thumb"間奏後のサビ後半に歓声が上書きされていましたが、本作にそれは無し。念のため、他のサビの同じような部分をチェックしてみましたが、微妙に異なる部分がある為、他から持ってきて繋いだということはなく、純粋に上書きされていないテープを入手して作成してあるようで、晴れて曲中カット無しの全曲収録盤と相成りました。
冒頭のバンドコールや"I'm Free"の音ユレ、"Little Queenie"前半部の周期的なドロップアウトに関しても解消。
また、BL盤ではテープチェンジ後となった"I'm Free"と"Little Queenie"がモコモコした音質になっていましたが、本作はやや低域が強めになったかなと感じる程度まで改善。
残念ながら"Little Queenie"後半のテープ伸びによる音ムラに関してはBL盤同様ですが、全体的ではBL盤に比べるとはるかにグレードアップしている印象。
ディスク2は1971年ツアー唯一の全曲収録音源として知られるコベントリー公演。
この公演、全曲収録ということもさることながら、終盤に被さってくるはずのブラス隊が完全に構成を見失ってリフを被せてこないが故に、ボビーキーズがアドリブでソロを吹いて曲を立て直そうとしている"Bitch"、モニターの不調からかミックとバックの演奏が1コーラス丸々ズれまくっているという"SFM"といった聴き所も幾つか。
この音源を収録していたのはVGPの『Farewell Tour 1971』(VGP-095)
本作もやや団子気味の録音であるVGP盤と同じ音源を収録していますが、VGP盤はヴォーカルがやや割れていたのに対し、本作は状態の良い別のテープから作成した様で、VGP盤に比べると落ち着いた質感の音となった上、ヴォーカルの音割れや"Love In Vain"ラストの音ブレに関しても解消。
VGP盤よりも聴きやすさが増しており、こちらもディスク1同様に既発よりもグレードアップしている印象。 |
by Hara ¦ 02:30, Friday, Nov 02, 2007 ¦ 固定リンク
『A Bigger Bang In Lausanne』(WLR) |
『A Bigger Bang In Lausanne』(WLR-2046) 2CD
Aug.11 2007 Stade Olympique de la Pontaise, Lausanne, Switzerland
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good-Fair
(Disc-1)
1.Crowd/2.Start Me Up/3.You Got Me Rocking/4.Rough Justice/5.Bitch/6.Love Is Strong/7.You Can't Always Get What You Want/8.Midnight Rambler/9.I'll Go Crazy/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions
(Disc-2)
1.You Got The Silver/2.Wanna Hold You/3.It's Only Rock'n Roll/4.Respectable/5.Satisfaction/6.Honky Tonk Women/7.Sympathy For The Devil/8.Paint It Black/9.Jumping Jack Flash/10.Crowd/11.Brown Sugar/12.Crowd and Fireworks
いきなり冒頭のクレジットが"Crowd"となっていたことから、聴く前から嫌な予感がするこのCD。
その"Crowd"自体は、コモり気味で音が遠いだけのオープニングSEでしたが、次の"Start Me Up"から地獄のスタート(笑)。
いきなり録音者の右側にいる男性客が絶叫したかと思うと、演奏よりはるかに近い大きな声で歌ってます(苦笑)。この男性、次の"You Got Me Rocking"でひとしきり「Hey Hey」歌うと、後は時折騒ぐ程度で歌は落ち着いたかと思いきや・・・。次はBステージで地獄が待っていたのでした(泣)。
大盛り上がりの観客の大合唱もさることながら、録音者のポジションがBステージの終着地だったようで、メインスピーカーの音とBステージの音がズレて同時になっていることから演奏は二重に聞こえ、更に観客によって手拍子を合わせる基準がメインとBステでバラバラなことから、このCDの音だけ聴いてると何やってるんだかさっぱり分からない状態に・・・(笑)。
最悪のBステージ部分以外は、基本的に遠い音で観客が盛りあがると、演奏は歓声の奥に引っ込んでしまう状態なのと、
風の影響なのか高域が波打つ箇所が幾つかありますが、観客が静かな部分はまあバランスもそこそこに聴きやすい感じ。
また編集が雑で、"Bitch"の前にボリュームの上げ下げがあり、音量がやや大きくなったかと思いきや、"Love Is Strong"ではまた音量が小さく。
メンバー紹介が終わり、キースがMCを発して曲紹介をする前に、ブツ切れでディスク1終了。
フェードイン処理もせずプツっとはじまるディスク2では、"JJF"のイントロ一発目のリフの2音目と3音目の間にわずかなカットがあり、不自然なリフになっちゃってる上、ミックの歌い出し部分で音飛び発生・・・。
音は凄まじく編集は雑と、よくリリースしたなといった感じのCD。
なお、ディスク2の"Crowd"関連はただワーワーいってるだけのトラック。 |
by Hara ¦ 02:40, Thursday, Nov 01, 2007 ¦ 固定リンク
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