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『Trident Demos』(DAC-123) 2CD
● Regent Sound Studios & Decca Studios,London Disc-1 Track.15 (Aug.31-Sep.4 1964)
● Olympic Sound Studios,London Disc-1 Track.4,7,12,13 (May.13-23 1968) Disc-2 Track.6 (June.28 1968) Disc-2 Track.3 (Nov.17,1968) Disc-1 Track.14 (Feb.10-Mar.31 1969) Disc-1 Track.3,9 Disc-2 Track.4 (Apr.17-July.2 1969) Disc-1 Track.2 Disc-2 Track.1 (June.16-July.27 1970)
● Sunset Sound Studio & Elektra Studios,L.A. Disc-1 Track.6 (Oct.17-26,28-Nov.2 1969)
● Olympic Sound Studios,London & Stargroves,Newbury Disc-1 Track.5 Disc-2 Track.2 (Mar-May 1970) Disc-1 Track.1,8,11 (Oct.17-31 1970)
● Villa Nellcote,Villfranche-sur-mer,France Disc-2 Track.7-12 (Late July & Oct.14-Nov.23 1971)
● Island Recording Studios,London Disc-1 Track.10 (May.28 onwards 1973)
● The Record Plant,Los Angels Disc-2 Track.5 (Late December 1973)
(Disc-1) 1.Travellin' Man/2.Leather Jacket/3.Jiving Sister Funny(I)/4.Give Me A Hamburger To Go/5.Dancing In The Light(I)/6.I'm Going Down(I)/7.Blood Red Wine/8.Potted Shrimp/9.Down Town Suzie(I)/10.Save Me(IV)/11.Aladin Story(I)/12.Family(I)/13.Still A Fool/14.And I Was Just A Country Boy/15.Sleepy City(I) (Disc-2) 1.Who Am I?/2.Trident Jam/3.Memo From Turner(III)/4.I Don't Know Why(I)/5.Too Many Cooks(II)/6.Family(II)/7.Instrumental/8.Soul Survivor(II)/9.I'm Not Signfying(II)/10.All Down The Line(IV)/11.Rocks Off(I)/12.Rip This Joint(II)
Stereo Soundboard Recordings Quality:Excellent
(※)Disc-2 Track 7-12 Stereo Soundboard Recordings Quality:Very Good
DACによる、スタジオアウトテイク収録LP『Trident Demos 1969』(2R-68)複刻作。
中身はディスク1とディスク2のトラック6までがLP収録曲で、トラック以降がネット公開されたニッキー・ホプキンスが所有していた『メインストリートのならず者』アウトテイク。
LP複刻部分については、基のLP自体がクリアーさに欠ける音だったことから、当然の如くLPをそのまま落としたのではなく、新たにテープからの作成。
この時期のアウトテイク集としては、同じくDACがこちらもLP複刻という形はとっているものの最良のマスターに差し替えて作成した『The Trident Mixes』(DAC-052)をリリースしており、決定盤的なタイトルとなっていましたが、その収録曲全てが本作にも収録されています。
という訳で、まずはその『The Trident Mixes』と比較してみると・・・。
まず音質としては、本作の方がクリアーさを増しつつも、『The Trident Mixes』よりも重心低めな落ち着いた印象を受ける音造りで、本作と聞き比べると『The Trident Mixes』はやや中域がオン気味。
"Travellin' Man""Down Town Suzie"は右チャンネルが広がってステレオ感が増していたり、ヒスノイズ除去技術の向上からか、"Family(I)"のイントロに被るシンバルの音や、"Still A Fool"のミックのヴォーカルは本作の方がより自然に聞こえるようになっています。
本作で右チャンネルの音量が上がった"Blood Red Wine"は、左寄りだったミックのヴォーカルとアコギが中央で聞こえるようになった反面、同様に上がった"Aladin Story"は逆に左チャンネルが小さく感じてしまうといったことも。
"Jiving Sister Funny"は右チャンネルの広がりがやや狭まった印象。
"Trident Jam"はヒスノイズを嫌ったのか、早いフェードインで曲が入ってくる処理が施されていることから、最初の1音のアタックが消えてしまっているのは同じ。
なお、『The Trident Mixes』にて初登場した、イントロに会話が被っていた"Leather Jacket"や"Give Me A Hamburger To Go"、イントロやり直し部分でこれまでと違う物音が入っていた"Im Going Down"。本作のこれらの曲については会話や物音の被らないものが収録されたことから、とりあえず『The Trident Mixes』が不要になるということにはならないようです。
続いてDACの『The Trident Mixes』未収録だった4曲。
"Save Me(IV)"は、映画「Metamorphoses」からという説のヴォーカルがダブルトラックのテイク。実は意外とCD化されていないテイクだったりしますが、Godfatherの『Goats Head Soup Outtakes Collection』(G.R.732)は、この曲の4テイクが全て収録されているという便利ものなタイトル。本作収録の同曲の音質はこのGodfather盤とほぼ同じ。
"Sleepy City(I)"は、Midnight Beatの『The Allen Klein Collection』(MB CD 128)が、最も音質の良いタイトルでしたが、それに比べると本作はヒスノイズの多いテープを基に作成したようで、ノイズ除去によるシュワシュワとしたノイズが漂ってしまってます。
"Memo From Turner(III)"と"Too Many Cooks(II)"は、DAC盤やオリジナルLPには未収録でしたが、懐かしのLiving Legend Recordsの『The Trident Mixes』には収録。本作の"Memo From Turner(III)"はヒスノイズはLLR盤より減少している反面、ノイズ除去処理の弊害であるシュワシュワとしたノイズが漂ってしまっています。"Too Many Cooks(II)"の方は音質が格段に向上、こちらはシュワシュワノイズがありません。
ディスク2後半に収録された、ボーナストラック扱いの『メインストリートのならず者』アウトテイク6曲については、いずれもミックのヴォーカルが入る前のインスト状態のテイクばかりで、聴いていてあまり面白みが感じられなかったりはしますが、既発でリリースされていたのは以下の2タイトル。
まずはGOLDPLATEの『"Exile on Main St"Chronology』(GP-1103CD1/2)。高域を強調し過ぎで、シンバルが完全に潰れて耳に刺さる音になっちゃってます。
続いては6枚組LP+4枚組CDの超大作ボックス、Red Tongue Recordsの『The Real Alternate Exile On Main Street』(RTR-014) 。こちらは高域控えめの、音がやや奥に引っ込んだ感のあるおとなしめな音造り。
本作はRTR盤に比べ、ややメリハリがついた感のある音造りで、ヒスノイズは他盤同様多めなものの、シュワシュワとしたノイズは他の2タイトルより抑えめに聞こえます。 |
by Hara ¦ 00:10, Friday, Dec 28, 2012 ¦ 固定リンク
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