The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 

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2011年 2月

『Sucking In Detroit』(Rattle Snake)
rattlesuckingindetroit

『Sucking In Detroit』(RS201/02) 2CD

July.6 1978 Masonic Temple Auditorium,Detroit,Michigan

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(※) Disc-2 Track 3-6
July.19 1978 Sam Houston Coliseum,Houston,Texas

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(※) Disc-2 Track 7
June.29 1978 Rupp Arena,Lexington,KY

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(※) Disc-2 Track 8
June.28 1978 Mid-South Coliseum,Memphis,TN

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(※) Disc-2 Track 9
June.14 1978 Capitol Theatre,Passaic,NJ

Stereo Soundboard + Mono Audience Recording
Quality:Excellent(Soundboard),Very Good(Audience)

(※) Disc-2 Track 10
July.26 1978 Oakland Stadium,Oakland,CA

Stereo Audience Recording
Quality:Very Good-Good

(※) Disc-2 Track 11
July.11 1978 Kiel Opera House,St.Louis,MO

Mono Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good


(Disc-1)
1.Let It Rock/2.All Down The Line/3.Honky Tonk Women/4.Star Star/5.When The Whip Comes Down/6.Lies/7.Miss You/8.Beast Of Burden/9.Just My Imagination/10.Shattered/11.Love In Vain
(Disc-2)
1.Tumbling Dice/2.Happy/3.Sweet Little Sixteen/4.Brown Sugar/5.Jumping Jack Flash/6.Respectable/7.Far Away Eyes/8.Hound Dog/9.Street Fighting Man/10.Satisfaction/11.Don't Look Back

メインはサイト「Wolfgang's Vault」にて公開されたデトロイト公演音源。本作のクレジットもサイト表記に準じている為、メイン部分は全編デトロイトになっていますが、実際のところは、"Sweet Little Sixteen""Brown Sugar""Jumping Jack Flash"の後半3曲が、KBFH等のラジオ放送でお馴染みの7月19日ヒューストン公演から。

この音源、"All Down The Line""Honky Tonk Women""Star Star""Lies""Beast Of Burden""Shattered"の6曲が公開当時初出だったことに加え、"When The Whip Comes Down""Miss You""Just My Imagination"の3曲がKBFH等のラジオ放送とテイクは重複するもののミックスが異なっていたことから、幾つものタイトルでブート化されてきましたが、その中でも代表的なタイトルとしては下記の2つになります。

まずは、ネットで公開されたままのデトロイト+ヒューストンに加え、メイン音源に未収録の2曲"Respectable""Far Away Eyes"をデトロイト公演のオーディエンス音源からボーナス収録した
DAC『Abanded In Detroit』(DAC-068)

dacabandonedindetroit1

続いては、ネット公開のデトロイト部分に、ラジオショー音源の集大成であったTSP『Handsome Girls』に未収だったラジオ音源4曲を過去最高の音質にて収録し、これまた初出のモノラルサウンドボード音源のレキシントン公演"Hound Dog"も収録した
『Hound Dog The Lost Handsome Girls』(-)

hounddog1

『Hound Dog The Lost Handsome Girls』は、デトロイト公演のハイハットが妙に浮き立つミックスを嫌って、ハイハット部分の周波数をやや下げる処理がなされていましたが、本作はDAC盤同様に特に加工せず、そのままの状態でブート化していますが、元々若干早めだったピッチも修正していない点は、気にならない程度とはいえ、後発タイトルとしてマイナスポイントかなと。

ボーナストラックは、1978年ツアーで演奏された全曲目を網羅する形とすべく、メイン音源に未収録だった6曲を他の音源から収録。

まず"Raspectable""Far Away Eyes""Hound Dog"の3曲は、お馴染みのラジオショー音源。

"Street Fighting Man"はキャピトルシアター公演の卓直結サウンドボード音源で、3コーラス目の頭からオーディエンス音源に切り替わる、サウンドボード音源が短いパターンの方。

"Satisfaction"は『Live Rarieties』(RS 9201)からのコピー。したがってイントロはコピー元同様にフェードイン。ヒスノイズ除去処理の影響で、元々少しおかしかった余韻が更におかしくなっているのに加えて、音ユレがまで発生しています。

liverearities

ラストの"Don't Look Back"は、7月26日オークランドとクレジットされてますが、実際のところは7月11日セントルイス公演からで、演奏もストーンズではなく、前座のピータートッシュのバンドにミックが飛び入りした際の音。『The Rolling Stones'78 Satisfaction Guaranteed』(VGP-378)やアナログ『Satisfaction Guaranteed』(IMP 1123)と同音源ですが、音の印象はかなり異なり、VGP盤やアナログがすっきりとした音なのに対し、本作は中低域が厚いモコっとした音になっています。

vgpsatisfactionguaranteed

lpsatisfactionguaranteed

by Hara ¦ 16:42, Saturday, Feb 12, 2011 ¦ 固定リンク


【番外編】ゲイリー・ムーアとの競演盤
新譜ではありませんが、せっかくですので番外編。

ストーンズとゲイリー・ムーアで思い浮かぶことと言えば、1992年6月28日ロンドンはハマースミスオデオンで行われた「A Celebration Of The Blues」というイベントでのミックやチャーリー、ロニーとの競演。

この時は、ゲイリー・ムーアのバンドをバックに、ミックが"I'm Going Down""Checkin'Up On My Baby""Everybody Knows About My Good Thing""Who Do You Love"のまず4曲を、そしてそこにチャーリー、ロニー、ジミー・ロジャース、バディ・ガイ、オーティス・ラッシュ等々が加わって"I Just Want To Make Love To You"と"The Blues Is Alright"の2曲の計6曲が競演され、その中から"Everybody Knows About My Good Thing"がミックのオフィシャルシングル『Don't Tear Me Up』に収録されていました。

donttearmeup

では、他の曲はというと、BBCで生放送されたという説もありますが、その放送されたという音のブートは現時点で確認出来ず。

ただし、オーディエンス音源に関しては、何と3種類もの音がブートCD化されていますので、そちらを紹介しておきます。


●『The Blues Is Alright』(IMP-CD 004)
impbluesisalright

チャーリーワッツ・クインテットの2曲とバディ・ガイ&ロンウッドの"Sweet Home Chicago"、そしてミックとゲイリーの6曲を収録。

中域に集まり気味のレンジの狭い音で、全体的に若干歪み気味。演奏自体は大きく拾っており、耳障りな手拍子なし。モノラル録音。


●『A Celebration To The Blues』(Toast)
acelebrationtotheblues

これもチャーリーワッツ・クインテットの2曲とバディ・ガイ&ロンウッドの"Sweet Home Chicago"、そしてミックとゲイリーの6曲を収録。

やや遠目の音で定位右寄り。話し声等も時折拾っていますが、不快な程では無し。DAT録音ならではのクリアーな音質ではありますが、オーバーレベルと思しき歪みが全編に漂ってます。ステレオ録音。


●『We Want Moore Jagger』(Rock It! Records)
wewantmoorejagger

バディ・ガイ&ロンウッドの"Sweet Home Chicago"、ミックとゲイリーの6曲、ゲイリーバンドの5曲、そして何故か全く関係ないレニー・クラビッツの91年パリ公演にミックが飛び入りした際の"No Expectations"を収録。

DAT録音と思しき大変クリアーな音質のステレオ音源ですが、録音位置が後ろだったようで、低音部をあまり拾っていない軽い音。またマイクの接触不良と思しき音ブレ多数。加えて"I'm Going Down"が歌い始め寸前からのフェードインなのが大減点。


といった具合で、これらオーディエンスブートはどれも何らかの欠点があるので、もし本当に生中継されていたのであれば、ブート化を望むところではあります。

【追記】
アップ後、Hot Stuff BBSに、この生中継音源がアップされているサイトのリンクが貼られていました。残念ながら"I'm Going Down"は終盤のみ、ラストの"The Blues Is Alright"も途中までの収録で、生中継のはずなのに何故か"I Just Want To Make Love To You"が未収録といった内容。今後完全版の発掘が望まれるところです。

by Hara ¦ 01:26, Tuesday, Feb 08, 2011 ¦ 固定リンク


『West German Roll Over』(Godfather)
godfatherwestgermanrollover

『West German Roll Over』(G.R.500) 1CD

Oct.7 1970 Grugahalle,Essen,West-Germany

Mono Audience Recording
Quality:Excellent

(※)Track 12-17
Sep.18 1970 Sprthalle,Cologne,West Germany

Mono Audience Recording
Quality:Excellent

1.Jumping Jack Flash/2.Roll Over Beethoven/3.Sympathy For The Devil/4.Stray Cat Blues/5.Love In Vain/6.Dead Flowers/7.Midnight Rambler/8.Live With Me/9.Let It Rock/10.Little Queenie/11.Brown Sugar/12.Roll Over Beethoven/13.Sympathy For The Devil/14.Stary Cat Blues/15.Brown Sugar/16.Honky Tonk Women/17.Street Fighting Man

Godfatherストーンズ年代別ライブシリーズ、1970年編。

メインに収録されているのは、高音質でアナログ時代からの代表的音源である10月7日のエッセン公演。

演奏を大きく拾った、曲に被る歓声もほとんどない下手なライン録音よりもバランスの良い優良録音。

残念ながら"Brown Sugar"の終盤までの収録で、その後演奏されたと思しき"Honky Tonk Women"と"SFM"は未収録。

この音源、これまで多数のタイトルがリリースされてきましたが、既発ベストは『Two Great Albums Cheap』(VGP-348)

vgptwogreatalbumscheap

このVGP盤もテープからではなくアナログ盤から作成したものですが、針音はほとんど聞こえない上、元々低域不足で軽めな印象を受けがちだった音を、中低域を持ち上げて全体的に厚みのある音に調整。

加えて、"JJF"のエンディング付近に2ヶ所程発生していたマイクの接触不良と思われるノイズを、最初の軽い方は(3分26秒)残ってしまっているもののその後の激しいノイズは綺麗に除去しています。

さて本作の方ですが、アナログの面代わりにあたっていた"Stray Cat Blues"イントロのクロスフェード処理が全く同じであることから分かる様に、VGP盤からのコピー。

VGP盤より若干高域が上がり気味の音ですが、耳に刺さる程ではありません。

また、前述したVGP盤では残ってしまっていた"JJF"エンディング付近のノイズも本作は綺麗に除去していることから、本作が現時点で唯一の接触ノイズ無しの"JJF"収録盤ということになっています。

ただ、コピー隠しのつもりなのか、ディスクの開始部分である所謂"JJF"が始まる前の歓声をVGP盤よりも2秒弱短くしてしまっているのは、なんとも理解不能な処理。とはいえ、チューニングの音すら鳴っていない部分につき、何の影響もないところではありますが・・・。

ディスク後半は9月18日のケルン公演から6曲抜粋収録。

エッセン音源と比べると、エコーがかった感じで音の輪郭はややぼやけていますが、こちらも1970年ツアーのオーディエンス音源では上質の部類。

"SFM"の2コーラス目途中でマイクがオフになってしまい、結局最後までミックのヴォーカルが復活しないまま、伴奏のみで演奏が終わってしまうという悲惨な状況を本作でも聴く事が出来ます。

こちらは音の感じが酷似していることから、『Germany 1970』(DAC-070)のコピーと推測されますが、テープチェンジにあたった"Honky Tonk Women"のイントロ前は、DAC盤がフェードイン処理されていたのに対し、本作はクロスフェード処理が施されています。

dacgermany19701

by Hara ¦ 01:22, Monday, Feb 07, 2011 ¦ 固定リンク


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