The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



【番外編】ゲイリー・ムーアとの競演盤
新譜ではありませんが、せっかくですので番外編。

ストーンズとゲイリー・ムーアで思い浮かぶことと言えば、1992年6月28日ロンドンはハマースミスオデオンで行われた「A Celebration Of The Blues」というイベントでのミックやチャーリー、ロニーとの競演。

この時は、ゲイリー・ムーアのバンドをバックに、ミックが"I'm Going Down""Checkin'Up On My Baby""Everybody Knows About My Good Thing""Who Do You Love"のまず4曲を、そしてそこにチャーリー、ロニー、ジミー・ロジャース、バディ・ガイ、オーティス・ラッシュ等々が加わって"I Just Want To Make Love To You"と"The Blues Is Alright"の2曲の計6曲が競演され、その中から"Everybody Knows About My Good Thing"がミックのオフィシャルシングル『Don't Tear Me Up』に収録されていました。

donttearmeup

では、他の曲はというと、BBCで生放送されたという説もありますが、その放送されたという音のブートは現時点で確認出来ず。

ただし、オーディエンス音源に関しては、何と3種類もの音がブートCD化されていますので、そちらを紹介しておきます。


●『The Blues Is Alright』(IMP-CD 004)
impbluesisalright

チャーリーワッツ・クインテットの2曲とバディ・ガイ&ロンウッドの"Sweet Home Chicago"、そしてミックとゲイリーの6曲を収録。

中域に集まり気味のレンジの狭い音で、全体的に若干歪み気味。演奏自体は大きく拾っており、耳障りな手拍子なし。モノラル録音。


●『A Celebration To The Blues』(Toast)
acelebrationtotheblues

これもチャーリーワッツ・クインテットの2曲とバディ・ガイ&ロンウッドの"Sweet Home Chicago"、そしてミックとゲイリーの6曲を収録。

やや遠目の音で定位右寄り。話し声等も時折拾っていますが、不快な程では無し。DAT録音ならではのクリアーな音質ではありますが、オーバーレベルと思しき歪みが全編に漂ってます。ステレオ録音。


●『We Want Moore Jagger』(Rock It! Records)
wewantmoorejagger

バディ・ガイ&ロンウッドの"Sweet Home Chicago"、ミックとゲイリーの6曲、ゲイリーバンドの5曲、そして何故か全く関係ないレニー・クラビッツの91年パリ公演にミックが飛び入りした際の"No Expectations"を収録。

DAT録音と思しき大変クリアーな音質のステレオ音源ですが、録音位置が後ろだったようで、低音部をあまり拾っていない軽い音。またマイクの接触不良と思しき音ブレ多数。加えて"I'm Going Down"が歌い始め寸前からのフェードインなのが大減点。


といった具合で、これらオーディエンスブートはどれも何らかの欠点があるので、もし本当に生中継されていたのであれば、ブート化を望むところではあります。

【追記】
アップ後、Hot Stuff BBSに、この生中継音源がアップされているサイトのリンクが貼られていました。残念ながら"I'm Going Down"は終盤のみ、ラストの"The Blues Is Alright"も途中までの収録で、生中継のはずなのに何故か"I Just Want To Make Love To You"が未収録といった内容。今後完全版の発掘が望まれるところです。

by Hara ¦ 01:26, Tuesday, Feb 08, 2011 ¦ 固定リンク

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