The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 

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2019年 1月

『Zipping Through The Days』(Golden Eggs)
goldeneggzipping1

『Zipping Through The Days』(Egg 44) 1CD

July.15 1972 Maple Leaf Gardens,Toronto,Canada (1st Show)

Mono Audience Recording
Quality:Very Good-Good

1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.Love In Vain/8.Sweet Virginia/9.You Can't Always Get What You Want/10.All Down The Line/11.Midnight Rambler/12.Bye Bye Johnny/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man

本作の裏ジャケットのクレジットには「June.27 1972 Muncipal Auditorium,Mobile,AL」との記載がありますが、実際のところ本作が収録しているのは、そこから18日後となる7月15日カナダはトロントでのファーストショー。

goldeneggzipping2

この公演は、VGPがこの日のセカンドショーのアナログ拡大復刻作『Standing At The Kitchendoor』(VGP-304)のディスク1にて唯一ブート化していましたが、このVGP盤に収録されていた音源は離れた席での録音だったようで音の分離が悪く、低音部が割れている上に高域もキツ目といった音。

vgpstandingatthekitchendoor

また、このVGP盤の"Midnight Rambler"は3種の音源で構成されており、歌い出しから1分30秒まではセカンドショー音源を補填。一旦元の音源に戻った後、8分33秒から"Jumping Jack Flash"までは同じファーストショーの別音源を補填と事典には書きましたが、この補填音源、メインのものと比べると若干マイルドで音質が結構異なっていたため別としていましたが、今回あらためて確認したところ、歓声が非常にメイン音源と似通っているので、ひょっとしたら更にダビングを経た同音源かもしれません。

さて本作ですが、VGP盤とは異なる初のブート化となる音源にて収録。
こちらも結構離れた席からの録音だったようで、録れている音像は小さいものの、そこそこバランスは良いというもの。"Bitch"や"All Down The Line"等々、曲によっては何故かベースを大きくを拾ってしまい聞きづらくなる箇所もあるので、ここは低域を削る等の調整をしてもらいたかったかと。

全体の音質は、当時のカセット録音そのままといったモコっとした質感のものですが、変に高域を持ち上げていない分聴き易いかもしれません。ただヒスノイズ除去処理の弊害であるチャリチャリとしたノイズが若干載ってしまっているのが玉にキズ。

またピッチも全体的に低めなので、ここは合わせておいてもらいたかったところ。

テープチェンジによるカットは"You Can't Always Get What You Want"の曲を終わらす際の最後のサビの途中から終了後の歓声までと"All Down The Line"終了後の歓声から"Midnightb Rambler"の歌い出し寸前まで。後発なのだから既発VGP音源を補填してあれば良かったのですが、残念ながらそのまま。まあ、クレジット自体を間違えていたくらいだから、欠落部にアラバマ公演を補填されたらもっと変なことになっていたので、これはこれで良しとしなくてはならないのかも。

この公演では、ミックが"All Down The Line"の展開部でサビを歌いかけて慌てて合わせていたり、"Street Fighting Man"ではイントロでチャーリーが一旦叩くのをやめてしまったり、ミックはミックでタイミングをつかめなかったのかなかなか歌い出さなかったりといったことに加えて、曲の終わらせ方も中途半端な感じといったツアー後半にしては珍しいドタバタぶりを聴くことが出来ます。

by Hara ¦ 08:34, Saturday, Jan 05, 2019 ¦ 固定リンク


『Grugahalle』(DAC)
dacgrugahalle

『Grugahalle』(DAC-191) 1CD

Oct.11 1973 Grugahalle,Essen,West-Germany

Mono Audience Recording
Quality:Excellent

(※)Track-13
Mono Audience Recording
Quality:Very Good

1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Dancing With Mr.D/7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash


73年欧州ツアー終盤、西ドイツ・エッセン公演3日連続公演の3日目となる10月11日公演収録盤

この公演の既発ブートは2タイトルありますが、基となった音源はいずれも本作と同じ。ベースがブイブイと響き気味であるものの、演奏を大きく捉えたバランスの良いオーディエンス録音で、このツアーの中では上質の部類に入るもの。

この音源を最初にリリースしたのはDigger Productionで『Essen 1973』(DP 9304)。
ジェネレーション高めのテープから作成されていたようでピッチがかなり高く、定位も右寄り。

dpessen1973

続いてリリースされたのが事典で代表盤として挙げていたVGP『Satellite Delayed』(VGP-273)
こちらはDP盤と比べ、状態の良いテープから作成されていることから定位・ピッチ共に問題なく、厚めな音の質感は残しつつ、DP盤で響き気味だった低音域を少し抑えて聴き易くしたタイトル。

vgpsatellitedelayed2

本作はVGP盤同様に響き気味だった低音域を調整していることに加えて、中域もVGP盤に比べて少し抑えていることから聴き易さが向上しています。

そんな本作の目玉となるのが初登場となるこの日の"Jumping Jack Flash"。
VGP盤は裏ジャケのクレジットだけみると11日の全曲収録盤のようにみえますが、事典でも触れたように既発2タイトルはいずれも前日10日の音源から"Jumping Jack Flash"と"Street Fighting Man"を持ってきて疑似全曲収録盤としていたのに対し、本作は"Jumping Jack Flash"をメインの音源とは別の11日音源を見つけ出して補填。

この補填音源、メインの音源と比べると若干音が奥に引っ込んだ印象を受けるものの、極端にバランスが変わっているわけではないので、さほど違和感は覚えず。

テープの劣化による緩やかな音のゆらぎや、ノイズ除去処理によるものと思しきチャリチャリとしたノイズが若干載ってはいますが、気になるほどのレベルではありません。

続く"Street Fighting Man"はないのかと期待してしまいますが、頭のキースのギター3小節ほどでカットアウト。あえてフェードアウト処理としていないのは、これ以上は無いということなのでしょう。

この公演では、"Brown Sugar"でキース一人が終われず、慌ててチャーリーが合わせようと再び叩き始めるものの、キースが終わるタイミングに合わせられず、今度はチャーリーだけが終われていないというグダグダなこととなってしまっていますが、崩れたのはそこだけで、以降は翌週のオフィシャル化されたブリュッセル公演並みの素晴らしい演奏を繰り広げています。

by Hara ¦ 14:08, Thursday, Jan 03, 2019 ¦ 固定リンク


『Fuckin'And Suckin』(DAC)
dacfuckinandsuckin

『Fuckin'And Suckin』(DAC-190) 1CD

Track-1〜9
Apr.11 1967 L'Olympia,Paris,France (2nd Show)

Track-10
Sep.23-Oct.6 UK

Track-11,12,15,16
Oct.1 1966 City Hall,Newcastle-upon-Tyne,UK (2nd Show)

Track-13,14,17,18
Oct.7 1966 Colston Hall,Bristol,UK (2nd Show)

Track-19〜22
Mar.29 1966 L'Olympia,Paris,France (2nd Show)

Track-23,24
Feb.6 1966 ABC-TV(UK) 「Eamonn Andrews Show」


Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent

(※)Track-3,8,23,24
Mono Soundboard Recording
Quality:Very Good


1.Paint It Black/2.19th Nervous Breakdown/3.Lady Jane/4.Get Off Of My Cloud - Yesterday's Papers/5.Under My Thumb/6.Ruby Tuesday/7.Let's Spend The Night Together/8.Goin'Home/9.Satisfaction/10.Band Introdustion By Long John Baldry/
11.Under My Thumb/12.Get Off Of My Cloud/13.Lady Jane/14.Not Fade Away/15.The Last Time/16.19th Nervous Breakdown/17.Have You Seen Your Mother, Baby Standing in the Shadow?/18.Satisfaction/19.19th Nervous Breakdown/20.Get Off Of My Cloud/21.The Last Time/22.Satisfaction/23.Mick Discusses With Eamonn Andrews/24.19th Nervous Breakdown

DACによるアナログブートLP拡大復刻作。

本作のアルバムタイトルの基となったアナログLPは『Fuckin'and suckin'』(RS-TAP 010-PRO)

lpfuckinandsuckin

このLPはフランスのAM局で放送された67年と65年のパリ公演音源収録盤でしたが、本作は67年のパリ公演音源と66年のパリ公演含む幾つかの66年音源で構成されています。

トラック1から9は、そのLP『Fuckin'and suckin'』(でメインだった1967年4月11日のパリ・オリンピア公演を最良のソースで再構築したもの。

FMで再放送された高音質音源をベースに、再放送されなかった"Lady Jane"と"Ruby Tuesday"、そして"Satisfaction"の曲終盤は1982年5月31日にフランスのラジオ局Europe 1(この当時はAM局)で放送された「Radio Libre Aux Rolling Stones」の音源を補填。

このFM放送+AM放送という編集についてはDAC『Paris Match』(DAC-007)やGoldplate『Olympia Live In The Sixties』(GP-1302CD1/2)でも聞けたものでしたが、これらの既発タイトルがかなり高域強めの音造りだったのに対し、本作は高域控えめで低域に厚みのある音造りとなっていることから聴き易さが向上していることに加えて、ピッチも既発よりもより正常に近くなるよう修正が施されています。

dacparismatch

goldplateolympialiveinsixties

また、これら既発タイトルは本作のインフォメーションによると、2004年にネットにアップされた「Musicorama Mixdown」なる音源をベースにしていたようですが、本作は新たに素材から造りなおしているようで、"Ruby Tuesday"終了直後から20秒ほどCM前のアナウンス(ステーションブレーク)を新たに聞くことが出来るようになっています。とはいえ、このステーションブレークのバックはストーンズのライブ音源ではないので、あくまでも新たに造りなおしたという証のようなものではあるのですが・・・。

ただその逆に"Satisfaction"の4分57秒から5分53秒までの1分弱に補填したAM音源は、曲の最終盤にアナウンスが被ってきてすぐにフェードアウトしており、ここについては既発同様の長さですが、VGP『Ready Steady Stones』(VGP-248)は本作含めたこれら既発タイトルよりアナウンス部分が若干長め、ということはバックで流れている"Satisfaction"もほんの僅かながら長く聴けるということになるので、大差ないといえば大差ありませんが、この長さで収録してあると更なる差別化になったのではという感も。

vgpreadysteadystones


トラック10から18は、DACがノンレーベルでギフトとしてリリースしていた『We Want The Stones』(-)の中の「Got Live If You Want It! 1966 (reconstructed)」パートから、65年の"Time Is on My Side"と"I'm Alright"をカットして66年音源のみとしたもの。

dacwewantstones

ベースとなっているのは現行のabkcoミックスの『Got Live If You Want It』リマスター盤。
このリマスター盤、本作のインフォによればモノラルではなく「実際にはほんの僅かに演奏を右、ボーカルを左へパンして」とありますが、そう書かれればそうなのかもといった実際ほとんど分からないレベルのものであり、わざわざリマスター時にそんな微細なミックスをするのかといった疑問もあったりするので、ここではこれまで通りのモノラルとしておきます。

"Under My Thumb"は、abkcoミックスだとイントロのギターの頭が欠けてしまっていますが、本作はその欠けている部分をLPから持ってきて、まったく違和感を抱かせない見事な移植編集が施されています。

続く"Get off of My Cloud"も、abkcoミックスではイントロのリズムからフィル・インに入る寸前の部分がちょっと欠けてしまっていることから、つんのめった感じに聞こえますが、本作はおそらくその前の部分のリズムをうまくコピー補填して、すっきりと聞けるように編集。

"Lady Jane"は特に編集なし。

"Not Fade Away"は、LPと比べてabkcoミックスではドラムが入ってから歌までの2小節がカットされてしまっており、『We Want The Stones』の方も補填なしのabkcoミックスそのままだったので、本作も残念ながら追加補填なし。

"The Last Time"は、LPで聞くことができたリズムギターが入る前の一番最初のリフ1回がabkcoミックスではカットされており、リフ3回で歌に入る構成になっていますが、最初のリフをLPから持ってきて本来のリフ4回で歌に入る構成となる編集が施されています。

"19th Nervous Breakdown"は特に変わらず。

"Have You Seen Your Mother, Baby Standing in the Shadow?"は楽曲自体の編集は無し。ただしabkcoミックスでは曲がカットアウトされて歓声が繋がれていましたが、LP同様に次曲"Satisfaction"に繋がる編集。

そしてラストの"Satisfaction"は、『Got Live If You Want It!』と同演奏のエンディングが収録された『Charlie Is My Darling』スーパーデラックスエディションのものに差し替え。ちなみにインフォによると、この曲のエンディングは他公演のものとありますが、はたして真相は如何に。

その"Satisfaction"終了後3分26秒からは、リマスター前のabkcoミックスのみ収録の歓声と場内客出し用SEである英国国歌が繋がれています。

ただ、『We Want The Stones』を採り上げた際に触れましたが、ここまでやるのであればモノラルLPミックスで聞けた曲後半に2回入るブレイク部の、1回目のブレイクの後から2回目のブレイクまでの間の演奏や、2回目のブレイクの後のチャーリーがロールを刻むアレンジの部分といった、abkcoミックスになってからカットされてしまった部分をLPから補填収録して現在出来得る完全版とすれば尚良しだったのですが、『We Want The Stones』と差別化をはかる追加編集がなかったのは何とも残念。

トラック19から22は、1966年3月29日のパリ・オリンピアのセカンドショーを、再放送された高音質音源から収録。

"19th Nervous Breakdown""Get Off Of My Cloud""The Last Time"の3曲は事典でベストとした『A Rolling Stone Gathers No Moss』(VGP-101) に収録の、Europe1で1995年12月に抜粋再放送された音源。

vgparollingstonegathersnomoss

放送では"19th Nervous Breakdown"冒頭にアナウンスが被ってフェードインとなっていましたが、本作はアナウンスを嫌ってアナウンスが終わった後からのフェードインスタート。

トラック22の"Satisfaction"は先に触れたDAC『Paris Match』(DAC-007)やGoldplate『Olympia Live In The Sixties』(GP-1302CD1/2)でも聴くことが出来た再放送音源。
残念ながら2分20秒までの不完全版で、これら既発2タイトルはオーディエンス音源を繋げて完走する編集としていましたが、本作はオーディエンス音源の補填はせずこの高音質再放送音源のみでフェードアウトとしています。

編集の都合なのか『Paris Match』は4小節ほど、『Olympia Live In The Sixties』は3小節半ほど本作より再放送音源部分が短くなってしまっていることから、本作が最長で聞くことが出来るということになります。

トラック23と24は、初登場となるは1966年2月6日出演した英国ABCテレビの「Eamonn Andrews Show」から。

トラック23はトークだけのトラックで、トラック24の"19th Nervous Breakdown"はオフィシャルのバッキングトラックにヴォーカルだけが生というもの。バッキングトラックはレコード同様にフェードアウトですが、最後にベースの16分弾きだけが残るというこの番組独自の編集がされてはいるものの、その編集部分が雑になっているのもある意味聞きどころかも。

この手のテレビ音源にありがちなモコモコの音ではないすっきりとした質感の音で、ヒスノイズもほとんどない状態で収録されていますが、ヒスノイズ除去の弊害である余韻の不自然さが若干と、チャリチャリとしたノイズが載ってはいますが、気になるほどのレベルではありません。

by Hara ¦ 23:31, Tuesday, Jan 01, 2019 ¦ 固定リンク


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