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『Grugahalle』(DAC-191) 1CD
Oct.11 1973 Grugahalle,Essen,West-Germany
Mono Audience Recording Quality:Excellent
(※)Track-13 Mono Audience Recording Quality:Very Good
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Dancing With Mr.D/7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash
73年欧州ツアー終盤、西ドイツ・エッセン公演3日連続公演の3日目となる10月11日公演収録盤
この公演の既発ブートは2タイトルありますが、基となった音源はいずれも本作と同じ。ベースがブイブイと響き気味であるものの、演奏を大きく捉えたバランスの良いオーディエンス録音で、このツアーの中では上質の部類に入るもの。
この音源を最初にリリースしたのはDigger Productionで『Essen 1973』(DP 9304)。 ジェネレーション高めのテープから作成されていたようでピッチがかなり高く、定位も右寄り。
続いてリリースされたのが事典で代表盤として挙げていたVGP『Satellite Delayed』(VGP-273) こちらはDP盤と比べ、状態の良いテープから作成されていることから定位・ピッチ共に問題なく、厚めな音の質感は残しつつ、DP盤で響き気味だった低音域を少し抑えて聴き易くしたタイトル。
本作はVGP盤同様に響き気味だった低音域を調整していることに加えて、中域もVGP盤に比べて少し抑えていることから聴き易さが向上しています。
そんな本作の目玉となるのが初登場となるこの日の"Jumping Jack Flash"。 VGP盤は裏ジャケのクレジットだけみると11日の全曲収録盤のようにみえますが、事典でも触れたように既発2タイトルはいずれも前日10日の音源から"Jumping Jack Flash"と"Street Fighting Man"を持ってきて疑似全曲収録盤としていたのに対し、本作は"Jumping Jack Flash"をメインの音源とは別の11日音源を見つけ出して補填。
この補填音源、メインの音源と比べると若干音が奥に引っ込んだ印象を受けるものの、極端にバランスが変わっているわけではないので、さほど違和感は覚えず。
テープの劣化による緩やかな音のゆらぎや、ノイズ除去処理によるものと思しきチャリチャリとしたノイズが若干載ってはいますが、気になるほどのレベルではありません。
続く"Street Fighting Man"はないのかと期待してしまいますが、頭のキースのギター3小節ほどでカットアウト。あえてフェードアウト処理としていないのは、これ以上は無いということなのでしょう。
この公演では、"Brown Sugar"でキース一人が終われず、慌ててチャーリーが合わせようと再び叩き始めるものの、キースが終わるタイミングに合わせられず、今度はチャーリーだけが終われていないというグダグダなこととなってしまっていますが、崩れたのはそこだけで、以降は翌週のオフィシャル化されたブリュッセル公演並みの素晴らしい演奏を繰り広げています。 |
by Hara ¦ 14:08, Thursday, Jan 03, 2019 ¦ 固定リンク
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