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『Zipping Through The Days』(Golden Eggs) |
『Zipping Through The Days』(Egg 44) 1CD
July.15 1972 Maple Leaf Gardens,Toronto,Canada (1st Show)
Mono Audience Recording Quality:Very Good-Good
1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.Love In Vain/8.Sweet Virginia/9.You Can't Always Get What You Want/10.All Down The Line/11.Midnight Rambler/12.Bye Bye Johnny/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
本作の裏ジャケットのクレジットには「June.27 1972 Muncipal Auditorium,Mobile,AL」との記載がありますが、実際のところ本作が収録しているのは、そこから18日後となる7月15日カナダはトロントでのファーストショー。
この公演は、VGPがこの日のセカンドショーのアナログ拡大復刻作『Standing At The Kitchendoor』(VGP-304)のディスク1にて唯一ブート化していましたが、このVGP盤に収録されていた音源は離れた席での録音だったようで音の分離が悪く、低音部が割れている上に高域もキツ目といった音。
また、このVGP盤の"Midnight Rambler"は3種の音源で構成されており、歌い出しから1分30秒まではセカンドショー音源を補填。一旦元の音源に戻った後、8分33秒から"Jumping Jack Flash"までは同じファーストショーの別音源を補填と事典には書きましたが、この補填音源、メインのものと比べると若干マイルドで音質が結構異なっていたため別としていましたが、今回あらためて確認したところ、歓声が非常にメイン音源と似通っているので、ひょっとしたら更にダビングを経た同音源かもしれません。
さて本作ですが、VGP盤とは異なる初のブート化となる音源にて収録。 こちらも結構離れた席からの録音だったようで、録れている音像は小さいものの、そこそこバランスは良いというもの。"Bitch"や"All Down The Line"等々、曲によっては何故かベースを大きくを拾ってしまい聞きづらくなる箇所もあるので、ここは低域を削る等の調整をしてもらいたかったかと。
全体の音質は、当時のカセット録音そのままといったモコっとした質感のものですが、変に高域を持ち上げていない分聴き易いかもしれません。ただヒスノイズ除去処理の弊害であるチャリチャリとしたノイズが若干載ってしまっているのが玉にキズ。
またピッチも全体的に低めなので、ここは合わせておいてもらいたかったところ。
テープチェンジによるカットは"You Can't Always Get What You Want"の曲を終わらす際の最後のサビの途中から終了後の歓声までと"All Down The Line"終了後の歓声から"Midnightb Rambler"の歌い出し寸前まで。後発なのだから既発VGP音源を補填してあれば良かったのですが、残念ながらそのまま。まあ、クレジット自体を間違えていたくらいだから、欠落部にアラバマ公演を補填されたらもっと変なことになっていたので、これはこれで良しとしなくてはならないのかも。
この公演では、ミックが"All Down The Line"の展開部でサビを歌いかけて慌てて合わせていたり、"Street Fighting Man"ではイントロでチャーリーが一旦叩くのをやめてしまったり、ミックはミックでタイミングをつかめなかったのかなかなか歌い出さなかったりといったことに加えて、曲の終わらせ方も中途半端な感じといったツアー後半にしては珍しいドタバタぶりを聴くことが出来ます。 |
by Hara ¦ 08:34, Saturday, Jan 05, 2019 ¦ 固定リンク
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