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『Bird's Vault - RI 61/16(Volume Three)』(OBR) |
『Bird's Vault - RI 61/16(Volume Three)』(OBR 93 CD 039) 1CD
Studio Outtakes
Track-1-7,10-12 Nov.11-Dec.17 1982 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
Track-8 Jan.30-mid March 1983 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
Track-9 mid Oct-Nov.7 1982 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
Stereo Soundboard Recordings Quality:Excellent
1.It Must Be Hell(I)/2.Too Tough/3.Pink Pick/4.Stop That(II)/5.Chris Song/6.Melobar/7.Stop That(III)/8.All Mixed Up(Inst)/9.Cookin'Up(I)/10.Part Of The Night/11.Pretty Beat Up(I)/12.Wanna Hold You(II)
初登場を多数含んだOBRの『アンダーカヴァー』アウトテイク集。
●1.It Must Be Hell(I) ミックのヴォーカルが異なり、コーラスもミックのみ、そしてマラカス等のパーカッションも後半からしか入って来ないというLP時代からリリースされてきたアウトテイク。
DAC『Think You Like It』(DAC-109)やGoldplate『Complete Undercover Sessions』(GP-1701CD1-6CDSET)といった近年リリースタイトルにも収録されていますが、本作収録の音源はこれらタイトルよりも状態の良いテープから作成されており、ヒスノイズ除去による余韻の不自然さの改善はもちろん、既発ではやや潰れ気味だった音の端々もすっきりとなっています。加えて曲の後半も15秒強長くなっているのもポイント。
●2.Too Tough 初登場となるオフィシャルテイクの別ミックス。これまでのアウトテイクが(I)だったので、これは一応(II)にあたるかと。こちらの方がギターが前面に出ていてオフィシャルよりも印象がいいような気も・・・。 加えてオフィシャルと尺も異なり、オフィシャルは1コーラス目Aメロ最後の「Suffocationg Love」の後すぐサビに入りますが、こちらのミックスでは2コーラス目同様サビ前に「Too Tough,Too Tough」とミックが曲名を連呼するヴァースが入っています。また曲の後半もオフィシャルより30秒近く長く収録されており、意図してかどうかは分かりませんがチャーリーがリズムパターンを変えているのを聴くことが出来ます。
●3.Pink Pick 初登場となる"Beast Of Burden"のイントロを発展させたかのようなインスト曲。
●4.Stop That(II)/7.Stop That(III) 以前は"Cahin-Saw-Rocker"という曲名でブート化されていた"Luxury"を彷彿させるメロディーのアップテンポの8ビート曲で、いずれも初登場テイク。
先に触れたGoldplate『Complete Undercover Sessions』に"Stop That(II)"というのがありますが、これは"Stop That(I)"が途中でフェードアウトしているだけのもので、DAC『Can't Find Love』(DAC-159)収録のものと同じ。ちなみにDAC『Can't Find Love』と異なりGoldplate盤は左右が逆。
楽曲の構成は全て同じで、大きな違いといえばイントロの合いの手のギター。(I)がメロディアスな刻みだったのに比べ(II)は頭に休符を入れた単調な刻み、(III)は刻まずに裏からハネた感じで入ったゆったりとしたもの、といった具合でそれぞれが異なるフレーズとなっています。また(II)と(III)は、(I)と比べるとややテンポが遅め。
ミックのヴォーカルは仮歌のためなのかオフ気味にミックスされており、遠くでかすかに聞こえる程度のものというのは全テイク共通。
●5.Chris Song 初登場曲。ピアノとミックのファルセットを前面に出したミディアムテンポの曲で、歌詞はほとんど出来ておらずまだ仮メロ段階というもの。
●6.Melobar こちらも初登場のウォームアップ的なシャッフルリズムのインストジャム曲。
●8.All Mixed Up(Inst) DAC『All Mixed Up』(DAC-111)の7曲目に収録されていたインストテイクの全長版。『All Mixed Up』の方は2分40秒弱でしたが、本作は約8分半もの長さで演奏を終えるところまで収録。冒頭も1音ではあるものの『All Mixed Up』より長く収録しています。また『All Mixed Up』はヒスノイズが多く、やや中高域持ち上げ気味の音だったのに対し、本作はヒスノイズの少ない落ち着いた質感の音となっています。
●9.Cookin'Up(I) 先に触れたDAC『Think You Like It』やGoldplate『Complete Undercover Sessions』では"In Your Hand"とされていた曲。本作が収録しているのは初登場となる既発より前のテイク。既発のテイクは81年ツアーの"Let Me Go"を彷彿させるスネアでリズムを刻むタイプの8ビート曲でしたが、本作収録のものは若干テンポ遅めな普通の8ビート曲。
音質はやや低域がオーバーレベルにより潰れ気味。
ミックの仮歌が若干オフ気味なのは両テイク共通ですが、本作収録のテイクの方がややオンに捉えられています。
●10.Part Of The Night 同セッションの未発表曲"Golden Caddy"に仮歌をつけたテイク。"Golden Caddy"はピアノがオンにミックスされ、ギターもコーラスがかかっていたりましたが、本作収録のテイクはピアノが入っておらず、ギターにコーラスもかかっていません。またDAC『Pain Of Love』(DAC-107)に収録の"Golden Caddy(III)"にもヴォーカルらしき歌声がかすかに聞こえはしましたが、本作収録のテイクはヴォーカルがオンに捉えられています。
●11.Pretty Beat Up(I) 歌入れ(ミックス?)前のインストテイク。DAC『Chain Saw Massacre』(DAC-110)に代表される既発タイトルは曲の途中からの収録でしたが、本作は曲の頭から収録。ただし本作は曲が始まってから5分50秒ほどでフェードアウトしてしまうのに対し、既発は20秒強も長く演奏終了まで収録しているという、両方合わせてようやく全てが聴けるというもの。ヒスノイズが多く、音のエッジがやや甘めの落ち着いた印象の音につき、ざらついた感じの既発と繋げて完全版というのは厳しかったのかなと。これ自体がボーナストラック扱いですが、繋いだものを更なるボーナストラックとして収録してくれていても良かったかも。
ちなみに演奏前の指慣らしとカウントも収録していますが、これについては(II)でも消さずに残されていたようで、そちらで聴けたものと同じ。
●12.Wanna Hold You(II) こちらもDAC『Chain Saw Massacre』に収録されていたものと同じですが、カウント前のギターの指慣らし分だけ長く本作の方が収録されています。また既発DAC盤は中域がオン気味の音でしたが、本作は自然な感じの落ち着いた音となっています。 |
by Hara ¦ 18:59, Tuesday, Apr 30, 2019 ¦ 固定リンク
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