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『Blind Date』(DAC-197)
Apr.22 1979 Civic Auditorium,Oshawa, Canada (2nd Show)
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(Disc-1) 1.Cliff Lorrimer - John Belushi Introduction/2.Sweet Little Rockn'Roller/3.F.U.C.Her/4.Breath On Me/5.Infekshun'/6.I Can Feel The Fire/7.Am I Grooving You/8.Seven Days/9.Before They Make Me Run (Disc-2) 1.Prodigal Son/2.Let It Rock/3.Respectable/4.Star Star/5.Beast Of Burden/6.Just My Imagination/7.When The Whip Comes Down/8.Shattered/9.Miss You/10.Jumping Jack Flash (※)ストーンズの演奏は"Let It Rock"以降
キースのヘロイン不法所持による裁判で、執行猶予の条件として命令されたことから、1979年4月22日に2回実施された全カナダ盲人協会(Canadian National Institute For The Blind 略してC.N.I.B)の慈善コンサート。
本作はアルバムタイトルからも推測できるように、アナログ時代からお馴染みの2ndショー。
ミックが歌に入れず1コーラス丸々バッキングトラック状態の"Satr Star"、ニューバーバリアンズにベーシストとして参加しているスタンリー・クラークがステージに上がり、曲調無視でチョッパー弾きまくるビルとのツインベースの"Miss You"、そしてギターのチューニングがずれたまま最後まで演奏が続けられ、エンディングでは周りが既に演奏を止めてるのも気にせず、チャーリーがひたすらシンバルを叩きまくる"JJF"等、いつ聞いてもインパクト充分な迷演ぶりが楽しめるこの2ndショーは、 オーディエンス音源とミキサー卓直結のサウンドボード音源、双方とも高音質でブート化されてきましたが、本作が収録しているのはステレオサウンドボード音源。
このステレオサウンドボード音源を収録した既発盤としては
『Blind Date』(TSD-026/27)
事典では「何故か"I Can Feel The Fire"と"Shattered"にカットがある」と書いてしまいましたが、 実のところは他のタイトルが巧妙に繋いでおり、こちらはまったくのテープそのままだったというタイトル。
VGPがノンレーベル扱いで出した『Blind Date Revisted』(-)
テープチェンジによると思しき"Respectable"の欠落したイントロは、オーディエンス音源を補填せずにそのままでしたが、曲中欠落のあった"I Can Feel The Fire"と"Shattered"については違和感のないスムーズな繋ぎ処理が施されています。
事典で代表盤に挙げていた『Blind Date Revisited』(TSP-CD-202-2)
"I Can Feel The Fire"と"Shattered"の巧妙な繋ぎ処理はこちらも同様。欠落していた"Respectable"のイントロについては、LP時代からのオーディエンス音源を補填。ストーンズブート専門レーベルであるVGPが、音源の補填処理を行うようになったきっかけとなったのがこの処理だったという、ある意味重要なタイトルでもあります。
ちなみに『Nothern Dancer』(MF-58/59) や『Blind Date Revisited』(GREX 062)はこのTSP盤のコピー。
そして4枚組の大作『Blind Date C.N.I.B.1979 2nd Show』(-)
サウンドボード音源とオーディエンス音源のそれぞれを全長収録したタイトル。 欠落部はそれぞれの音源で補填しており、これまでのタイトルでは曲中の一部が欠落していたままだった"I Can Feel The Fire"と"Shattered"も補填されてノーカットで聴くことが出来るようになっています。また、基にしたサウンドボード音源もそれまでのタイトルより状態の良いものだったことから、音質もアップしています。
さて本作、サウンドボード音源の音質については『Blind Date C.N.I.B.1979 2nd Show』とほとんど変わりなく、オーディエンス音源の補填箇所・処理についても同じ。
では、違いはというと、オーディエンス音源の音造りにあります。 『Blind Date C.N.I.B.1979 2nd Show』の方はやや高域寄りの音になっているため、ヴォーカルのサ行が潰れ気味になっていますが、本作は高域抑えめにした音造りとしていることから、ボーカルのサ行も潰れることなく聴けるようになっています。
また、『Blind Date C.N.I.B.1979 2nd Show』のオーディエンス音源の定位は左に寄ってしまっていますが、本作はきちんと中央に定位しているため、サウンドボード音源との切り替わり部がよりスムーズとなっています。
なお、『Blind Date C.N.I.B.1979 2nd Show』の方はミックが出てきて最初に発する言葉まで13秒なのに対し、本作は53秒と、ディスク冒頭としてはやや冗長な感が。本作の方がミック登場の盛り上がり部分を収録しているといえばそうなのですが、元々が歓声をあまり拾っていない卓直結音源故、この部分はディスク1の最後に持ってきて、ディスク2がすっきりと始まるようにしてあった方が良かったかも。 |
by Hara ¦ 18:15, Friday, Jul 17, 2020 ¦ 固定リンク
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