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『All Meat Music 1973』(Mayflower) |
『All Meat Music 1973』(MF-181/182) 2CD
Jan.18 1973 Inglewood Forum,Los Angels,CA,USA
Mono Audience Recording Quality:Excellent - Very Good
(Disc-1) 1.Introduction/2.Brown Sugar/3.Bitch/4.Rocks Off/5.Gimme Shelter/6.Route 66/7.It's All Over Now/8.Happy/9.Tumbling Dice/10.No Expectations (Disc-2) 1.Sweet Virginia/2.You Can't Always Get What You Want/3.Dead Flowers/4.Stary Cat Blues/5.Live With Me/6.All Down The Line/7.Rip This Joint/8.Jumping Jack Flash/9.Street Fighting Man
前年12月に起きたニカラグア大地震救済の為に、ストーンズが開催した「ニカラグア大地震被災者救援コンサート」収録盤。
3日後から始まるウインターツアーとは異なリ、デビュー10周年を意識したのか"Route 66"や"It's All Over Now"といった初期の曲や、"No Expectations"、"Stray Cat Blues"といったレア曲が挟まれているという魅力的なセットリストのこの公演、アナログLP時代か幾つものタイトルがリリースされ続けてきてはいますが、基になっている録音は全て同じ。
演奏を大きく捉えてはいるものの、肝心の録音位置がテイラーのアンプの前だったようで、大半の曲はテイラーのギターばかりが大きく聞こえるという、ちょっと残念なバランスの音源。 、 テープ切れだったのか、曲の終盤でフェードアウトしてしまう本編ラストの"Street Fighting Man"以降が未収なため、、アンコールの"Midnight Rambler"を聴くことが出来なかったりはしますが、ほぼコンサートの全貌を捉えてはいます。
このオーディエンス音源を収録した代表的タイトルとしては、まずアナログ時代の2枚組LP『Winter Tour 1973』(TMQ 72006もしくはD-305)。 すっきりとしたクリアーな音質ではありますが、低域が不足気味につき全体的に軽い印象を受ける音。ピッチが速いのが玉にキズ。
CDでは事典で代表盤として挙げたVGP『All Meat Music』(VGP-283) アナログLPではなくテープから作成したしただけあって一部曲間が長くなったりしていますが、音質の方はというと高域の抜けが悪いため、全体的にモコっとした印象を受けてしまう音。
事典後にリリースされたものとしては、微妙に1CDに収まらない長さのこの音源を、 曲間をカットせず音程も変えずにテンポだけ上げて1枚ものにまとめた、LH製と称されるアナログ起こしの『"All-Meat Music" Winter Tour 1973』(-)
そのいじられたテンポについては"Brown Sugar"で比較すると、ピッチが正確なVGP盤に対してトータルタイム1秒ほど短かかったりはしますが、テンポどころか音程も高くなっている(=ピッチが早くなっている)アナログLPだと6秒も短くなっていたりするので、いじっているとはいえほとんど気づかないレベルではあるかと(邪道といえば邪道ではありますが・・・)。
アナログLPより高域控えめにした音造りで、スクラッチノイズのみならず一部の手拍子も消して聴き易さを向上させていたりします。
さて本作、若干クセはあるもののアナログLP同様にクリアーな高域に加え、低域の方も厚みを持たせた音造りにしてあることから、音質は既発のどのタイトルよりも向上。LH盤同様に一部の耳障りな手拍子もきちんと削除してあるのもポイント。
惜しむらくはディスク1ラストの"No Expectations"。本作はLP同様に曲が終わると歓声がほとんど入らずにフェードアウトしてしまいますが、VGP盤はきちんと歓声長めに入っていたので、ここは何とか補填等しておいてもらいたかったところ。 |
by Hara ¦ 02:35, Tuesday, May 03, 2022 ¦ 固定リンク
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