The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 

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2010年 2月

史上初?『Training Wheels』(Rattle Snake)
rattletrainingwheels

『Training Wheels』(RS 228) 1CD

Studio Outtakes
Mar.29 - May.5 1989 Air Studios,Monserrat,West Indies

Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent

1.Blinded By Love/2.Terrifying/3.Continental Drift/4.Break The Spell/5.Can't Be Seen/6.For Your Precious Love/7.Fancy Man Blues/8.Slipping Away/9.Rock And A Hard Place/10.Ready Yourself/11.Sad Sad Sad/12.Mixed Emotions/13.Almost Hear You Sigh/14.Giving It Up/15.Hearts For Sale/16.Hold On To Your Hat

『Steel Wheels』の初期アウトテイク集である『Training Wheels』(Social Graces 001/002)の丸コピー盤。

trainingwheel

そもそもSocial Graces盤はトータルで80分越える為に2枚組になっていた訳で、実際に本作の裏ジャケのクレジットもトータルタイムが83分12秒となってはいるものの、

90cdtotaltime

それを1枚に収めるということは、どこかをカットするか、はたまたピッチを早めるしかないかと思っていたのですが・・・。

なんとこれはオフィシャルですらほとんど存在しない90分収録CDで、おそらくストーンズのブートCDとしては史上初。実際CDプレイヤーでも83分12秒の表示が出ています。

そういえばよく見てみると、裏ジャケやディスク盤面にもCDロゴの横に90の文字が。

90cdjacket

90cddisc

数年前、たしかドイツ製の90分収録の生CD-Rを発見し、私も興味本位で購入して2枚組の音源を1枚にまとめてみようとトライしてみたものの、ライターが対応してなかったので結局はゴミとなってしまいましたが、ついにプレスの方で商品として登場したんですね〜。

微妙な長さだったこのアウトテイク集が、1枚にまとまったのはたしかに便利。

しかし今後90分CDがポピュラーになるとすると、今まで微妙な長さで2枚組となっていた公演に関しては、またもや出し直しとなるのでしょうか・・・。

by Hara ¦ 12:10, Sunday, Feb 28, 2010 ¦ 固定リンク


『EMI Studio』(SODD)
soddemistudio

『EMI Studio』(SODD 103) 1CD

(※)Track1-11
Mar.3-5 1995 Toshiba-EMI Studios,Tokyo,Japan

(※)Track12-14
July.23-26 1995 Estudios Valentim De Carvalho,Lisbon,Portugal

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

1.Let's Spend The Night Together/2.Honest I Do/3.The Spider And The Fly/4.No Expectations/5.Wild Hoeses/6.Memory Motel/7.Love in Vain/8.Beast Of Burden/9.Slipping Away/10.Let it Bleed/11.Little Baby/12.Not Fade Away/13.I'm Free/14.Sweet Virginia

タイトルにもあるように、1995年の東京は東芝EMIスタジオでのレコーディング曲をメインとした編集盤なんですが、大変雑な造りのようで・・・。


"Let's Spend The Night Together"は、曲頭に歓声が被っていることから、VGP『Came To Rock The Arena』(VGP-191)のコピー。ちなみに『Stripped Companion』(RSTS)は被り無し。

vgpcametorockthearena

strippedconpanion


"Honest I Do"は、オフィシャルサントラ『Hope Floats』からのコピーかと思いきや、左チャンネルの広がりがオフィシャルより若干落ちていることと、トラックタイムがオフィシャル3分53秒に対し、本作は3分55秒となっていることからブートからのコピー。コピー元のブートはというと『Stripped Companion』も3分55秒ではありますが、他の未公開4曲がわざわざ頭に別音が被っているVGPからのコピーなので、今回のSODDは『Stripped Companion』を使用していない事が明白につき、これは『You Got Me Rocking』(DL054/55)のコピー

dandeyougotmerocking



"The Spider And The Fly"は、曲頭に歓声が被っていることからオフィシャル『Stripped』のコピー。なお、この曲はテレビショーでも放送されており、そちらはイントロに歓声が被ってなかったりするのですが・・・

strippedoffi



"No Expectations"は、曲頭に客出しBGMが被っていることから、VGP『Babylon Four On The Floor』(VGP-192)のコピー。『Stripped Companion』(RSTS)は被り無し。

vgpbabylonfouronthefloor



"Wild Hoeses"は、トラック内にチャットが入ってないことから、オフィシャル『Stripped』のコピー。



"Memory Motel"は、曲頭に客出しBGMが被っていることから、VGP『Rock'n Roll Avalanche』(VGP-194)のコピー。したがって5分43秒にある一瞬の音切れもそのまんま。『Stripped Companion』(RSTS)は被りも無ければ音切れも無し。

vgprockandorollavalanche



"Love in Vain"は、イントロにチャットが被ってることから、テレビショーからの収録ですが、そのチャットの頭切れ具合から『Censored』(30041)のコピー。オフィシャル『Stripped』にも同じ演奏が入っていて、しかもオフィシャルコピーしているトラックまであるのに、何故わざわざ音質の落ちるテレビショーから音を持ってくるのか理解不能。

censored



"Beast Of Burden"は、曲頭に歓声が被っていることから、VGP『Check Out What's Rolling』(VGP-193)のコピー。『Stripped Companion』(RSTS)は被り無し。

vgpcheckoutwhats



"Slipping Away"は、曲頭に歓声が被っていることから、オフィシャル『Stripped』のコピー。



"Let it Bleed"は、トラック頭に歓声が残っていることから、『But Naked』(VGP-071)からのコピー。"Love in Vain"をコピーした『Censored』(30041)の方は、曲前のカウントがトラック割によって切れてしまっているので、VGP盤からのコピーになったんでしょうけど、だったら"Love In Vain"もVGP盤から持ってきた方が楽だろうにと思うのですが、それをしないのは何とも理解不能。

vgpbutnaked



"Little Baby""Not Fade Away""I'm Free""Sweet Virginia"は、オフィシャル『Stripped』からのコピーですが、最後の3曲"Not Fade Away""I'm Free""Sweet Virginia"は東京ではなくリスボンでのレコーディング曲。東京セッションの音だけではトータルタイムが短いと考えたのか、オマケとして東京ではないけどアコースティックな曲を入れておけといった安易な発想なんでしょうけど、これ入れるならVLツアーの日本公演でのアコースティック曲のSBD音源("Angie""Sweet Virginia")をボーナス収録した方がまだ、スタジオとライブの違いこそあれ、全て日本での録音ということで統一感があるような気もするんですが・・・


といった具合で、後発のコピー盤にも関わらず、まとまなものからコピーせず、わざわざ難のある方を選りすぐってコピーしてるんじゃないかと思ってしまえる程のトホホな珍盤。

by Hara ¦ 01:32, Friday, Feb 26, 2010 ¦ 固定リンク


『Philaderphia (Dress Rehearsals) Special 2』(SODD)
soddphiladerphiadressrehearsal2

『Philaderphia (Dress Rehearsals) Special 2』(SODD 100/101) 2CD

Aug.29 1989 John F. Kennedy Stadium, Philadelphia,PA

Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Start Me Up/2.Bitch/3.Shattered/4.Sad Sad Sad/5.Undercover Of The Night/6.Harlem Shuffle/7.Tumbling Dice/8.Miss You/9.Ruby Tuesday/10.Play With Fire/11.Dead Flowers/12.One Hit/13.Mixed Emotions/14.Honky Tonk Women/15.Rock And A Hard Place
(Disc-2)
1.Midnight Rambler/2.You Can't Always Get What You Want/3.Little Red Rooster/4.Before They Make Me Run/5.Happy/6.Paint It Black/7.2000 Light Years From Home/8.Sympathy For The Devil/9.Gimme Shelter/10.It's Only Rock'n Roll/11.Brown Sugar/12.Satisfaction/13.Jumping Jack Flash

8月29日に行われたゲネプロ、高音質モノラルSBD音源にて収録したタイトル。

本作は『Philaderphia (Dress Rehearsals) Special 1』同様、『Dead Man Coming』(The Eternal Records)のフォックスボロ側ディスクの丸コピー盤。

deadmancummingbox

deadmancummingfoxboro

こちらもやはりせっかくの後発なのに、音圧を上げて若干高域を絞る程度のことしかやっていないので、"You Can't Always Get What You Want"終了直後や"Brown Sugar"終了後にミックが発した「Thank You」で発生している音ブレ、"Honky Tonk Women"でのテープ状態に起因する定位の片寄りの修正は無し。

なお、同音源を収録している『Better Than The Rebirth』(Vague Records 001/002)には、上記音ブレはありません。また、"Honky Tonk Women"の定位片寄りに関しても、基にしたテープの左右が逆だったようで本作や『Dead Man Coming』とは異なり、左右が逆になっています。

betterthantherealrebirth

まあ取り柄といえば、この音源が初めてきちんと8月29日とクレジットされた点かと(既発はいずれのタイトルも9月29日のフォックスボロと表記)。

ちなみに本作は2枚組なのに厚プラケース仕様。3枚組厚ケースの『Philaderphia (Dress Rehearsals) Special 1』と対になるようにと仕様を合わせたんでしょうけど、今時ちょっと迷惑かも。

by Hara ¦ 21:35, Wednesday, Feb 24, 2010 ¦ 固定リンク


『Philaderphia (Dress Rehearsals) Special 1』(SODD)
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『Philaderphia (Dress Rehearsals) Special 1』(SODD 097/098/099) 3CD

Aug.28 1989 John F. Kennedy Stadium, Philadelphia,PA

Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Start Me Up/2.Bitch/3.Shattered/4.Sad Sad Sad/5.Undercover Of The Night/6.Harlem Shuffle/7.Miss You/8.Tumbling Dice/9.Ruby Tuesday/10.Play With Fire/11.Dead Flowers
(Disc-2)
1.One Hit/2.Mixed Emotions/3.Honky Tonk Women/4.Rock And A Hard Place/5.Midnight Rambler/6.You Can't Always Get What You Want/7.Little Red Rooster
(Disc-3)
1.Before They Make Me Run/2.Happy/3.Paint It Black/4.2000 Light Years From Home/5.Sympathy For The Devil/6.Gimme Shelter/7.It's Only Rock'n Roll/8.Brown Sugar/9.Satisfaction/10.Jumping Jack Flash

SWツアー開始に先だち、8月28・29日の両日にJFKスタジアムにて行われたリハーサルの内、28日分を収録したタイトル。

事典ではこの日28日もゲネプロと表現しましたが、あらためて音を聴く限りでは29日の音源と違って、この日は曲間での拍手が全く聞こえないことや、かなりメンバー間の会話で曲間が空くこともあることから、単なる通しのリハーサルだったと思われます。

音の方は、高音質のサウンドボード録音。基にした音源は、ビデオテープとカセットテープを経由しているようで、時折ハムノイズやトラッキングノイズが聞こえたり、音ユレがあったりします。

聴き所は"Rock And A Hard Place"。29日の音源でも聴くことが出来ますが、曲がぴったりと終わらせた後にミックが「And A Hard Place」とボーカルで引っぱる、結局ツアー初日のみで止めることになるアレンジは、良し悪しは別として、今聴くとなんとも新鮮。

さて本作ですが、若干音圧を上げて高域を気持ち絞ってはいるものの、5CD+1VHSボックス『Dead Man Comming』(The Eternal Records)の
ワシントン側ディスクの丸コピー盤。

deadmancumming

deadmancummingwashington

したがって、"You Can't Always Get What You Want"で特に多い左右の音ユレや、"Paint It Black"曲中で発生している、左チャンネルの一時的なコモりもそのまま。

元々がモノラル音源なのだから、新たにもう一度モノラル変換するなりすれば、これらの欠点も解消できるのですが、後発なのにそこまで手をかけない
(気付かない?)のは、なんとも残念。

まあ、これまでボックスでしかリリースされてなかった音源が、単体で手に入るようになったことと、『Dead Man Comming』で音源の出処が分からない様に「9月23日ワシントン」とわざと誤表記していたクレジットを、今回正しく表記された点は評価できるかなと。

ちなみに、『Dead Man Comming』と本作共々クレジットはありませんが、"Start Me Up"の前にはちゃんと"Continnetal Drift"が収録されています。ただし卓のフェーダーが下がったままだったのか音量はかなり小さめ。

by Hara ¦ 21:19, Wednesday, Feb 24, 2010 ¦ 固定リンク


『Beggars Banquet -Beta Mixes-』(SODD)
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『Beggars Banquet -Beta Mixes-』(SODD 091) 1CD

Mar-July 1968 Olympic Sound Studios,London

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(※)Track-3,8,10,17,19
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent

1.Sympathy For The Devil/2.No Expectations/3.Dear Doctor/4.Parachute Woman/5.Jigsaw Puzzle/6.Street Fighting Man/7.Prodigal Son/8.Stray Cat Blues/9.Factory Girl/10.Salt Of The Earth/11.Jumping Jack Flash/12.Family/13.Downtown Suzie/14.Stuck Out All Alone/15.I Was A Country Boy/16.Still A Fool/17.Sympathy For The Devil/18.Dear Doctor/19.Jumping Jack Flash

『Beggars Banquet』関連のアウトテイク集。

この時期の音源の代表的タイトルは『R.S.V.P.』(-)や『The Trident Mixes』(DAC-052)の2つ

rsvpcd

dactridentmixe

これらタイトルに比べると本作は、各トラックの終わりの絞りが早かったり、この時期のSODDタイトルの特徴である低域に厚みを持たせるエフェクトの影響で、逆に音が劣化してしまっており、既発よりも劣った印象を受けます。

ただし、ラストに(記憶によればおそらく)初登場の"JJF"があったりするので、なんとも微妙なタイトルではあります。

一応、各曲に触れておきますと・・・

1.Sympathy For The Devil
現行アブコ盤より若干ピッチが遅い位で、音質以外の違いは無し。

2.No Expectations
曲前チャットの笑い声が『R.S.V.P.』に比べて若干頭切れ。最後の余韻も『R.S.V.P.』より絞りが早い。

3.Dear Doctor
『R.S.V.P.』のトラック16と同じモノラルミックス。前曲同様、トラック頭の立ち上がりが遅く、最後の絞りが早い。

4.Parachute Woman
『R.S.V.P.』と比べ、トラック頭の立ち上がりが遅く、最後の絞りが早い。

5.Jigsaw Puzzle
『R.S.V.P.』と比べ、最後の絞りが早い。

6.Street Fighting Man
エフェクトの影響でフェードアウトが遅く聞こえますが、基本的にはオフィシャルと長さ含め、音質以外の差は無し。

7.Prodigal Son
『R.S.V.P.』と比べ、最後の絞りが早い。

8.Stray Cat Blues
『R.S.V.P.』にあった曲前の一言が無い。これも最後の絞りが早い。

9.Factory Girl
『R.S.V.P.』と比べ、最後の絞りが早い。

10.Salt Of The Earth
『R.S.V.P.』と比べ、最後の絞りが早い。

11.Jumping Jack Flash
オフィシャルのモノラルミックスに、"JJF"について語っているチャットを
どこかから引っぱってきて繋げただけのもの。

12.Family
『The Trident Mixes』に収録の"Family(retake)"と同じですが、何故かイントロ前にあった、1音を16分で弾くフレーズをカット。これもまた絞りが早い。

13.Downtown Suzie
『The Trident Mixes』に収録されたものと同じ、最初のサビで音飛びしないもの。左右の分離がDAC盤より悪く、これも絞りが早い。

14.Stuck Out All Alone
『R.S.V.P.』と比べ、最後の絞りが早い。

15.I Was A Country Boy
『The Trident Mixes』では"I Was Just A Country Boy"とクレジットされている曲。音質以外は同じ。

16.Still A Fool
『R.S.V.P.』や『The Trident Mixes』にあった曲前のフレーズ練習をカットしている上、6分付近から後ろを3分近くカットした独自のエディットバージョン・・・。

17.Sympathy For The Devil
『R.S.V.P.』に入っていた3番省略テイク。これまた最後の絞りが早い。

18.Dear Doctor
『R.S.V.P.』に入っていた、歌い出しがミック一人のテイク。これまた最後の絞りが早い。

19.Jumping Jack Flash
最後の最後で本作唯一の収穫となるのがこれ。プロモビデオからの音声ですが、ブートCDとしては初登場となるテイク。イントロの「ワンツー」は無く、間奏ではミックが唸り、リフに戻ればミックが軽くリフを口ずさんでいます。また、後奏でもミックのアドリブボーカルが聴け、最後のオルガンソロも長めに聴くことが出来ます。

by Hara ¦ 03:00, Tuesday, Feb 23, 2010 ¦ 固定リンク


『Live From England 1973』(DAC)
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『Live From England 1973』(DAC-090) 2CD

(Disc-1)
Sep.12 1973 King's Hall-Bell Vue,Manchester,UK
Mono Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good

(Disc-2)
Sep.16 1973 Apollo Thetre,Glasgow,Scotland
Mono Audience Recording
Quality:Good

(Disc-1)
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Angie/7.You Can't Always Get What You Want/8.Dancing With Mr.D/9.Doo Doo Doo Doo Doo/10.Midnight Rambler/11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash
(Disc-2)
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Dancing With Mr.D/7.Doo Doo Doo Doo Doo/8.Angie/9.You Can't Always Get What You Want/10.Midnight Rambler/11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man

ディスク1は、1973年9月12日のマンチェスター公演。

このマンチェスター公演を唯一収録していた既発タイトルがVGPの『European Tour - Manchester 1973』(VGP-021)でしたが、本作はそのVGP盤の拡大アップグレード盤。

vgpmanchester1973

まずは収録曲ですが、VGP盤の方は"Rip This Joint"までの収録となっており、その"Rip This Joint"が終わった直後に"Dooテ�5"終了後の歓声が繋げられてディスクが終わる作りとなっていましたが、本作の方はというと収録時間が増え、次曲"JJF"はフルに収録され、ラストの"SFMはフェードアウトしながらではありますが、イントロ4小節分まで聴けるようになっています。

このライブ、"All Down The Line"では、ミックが展開部で曲構成を勘違いしたミスを取り返すべく、やたらと「Yeah!」を連発しながらテンションを上げて、"Rip This Joint"に突入したまでは良かったんですが、そこでまたもやミックが曲の構成を間違えてしまっており、そのような状況での以降の曲でのミックが気になるところでしたが、今回発掘された"JJF"を聴く限りでは、曲終盤で2回「Alright」と叫んでいることを除けば、意外とクールに歌っているのが確認出来ます。

ディスクスタート部分に関しても、本作はVGP盤より2秒程長くなっていますが、バンドコール後からミックのかけ声が入るまでの間のことで、残念ながら今回もバンドコールが聴けるようになったということは無し。

ちなみに、テープチェンジによる"Midnight Rambler"イントロ前のアドリブハープ部分のカットは、VGP盤と同様。

音の方ですが、やや遠目からの録音である為、低域部分の分離はイマイチなものの、適度に拾った手拍子含めてバランス自体は大変良好な好録音。

そして音質の方はというと、高域が若干ざらついた感を受けるものの、基本的にはクリアーで聴きやすい音で、VGP盤では若干響き気味だった低音を本作は調整して軽減しています。

また、今回は新たなマスターから作成されているだけのことはあって、VGP盤の"Gimme Shelter"や"Tumbling Dice""You Can't Always Get What You Want"にあった音ブレは解消。

"Star Star"では1分27秒付近から約3秒程、基テープの劣化が原因で、VGP盤は音がかなりくぐもってしまっていますが、本作の音質変化は若干に抑えられています。

なお、"Dooテ�5"のイントロでドラム入るところからヒスノイズは減るものの、高域の伸びが減退しているのはVGP盤同様ですが、VGP盤はこれ以後の曲全ての高域が若干波打ってしまっているのに対し、本作ではそのような事がありません。


変わってディスク2は、その4日後に行われたグラスゴー公演。

この公演の既発タイトルは、本作より若干リリースが早かった全曲収録タイトル『Glasgow 1973』(-)

glasgow73

本作も『Glasgow 1973』と同じ音源から作成されており、バンドコールが終わった後のミックのかけ声からの収録で、"You Can't Always Get What You Want"後半のサックスソロ途中からAメロ途中までに渡ってのテープチェンジによる曲中カットも同じ。

『Glasgow 1973』では、"Tumbling Dice"や"JJF"に一瞬の音切れ、"Dancing With Mr.D"の曲前では曲紹介のMCに一部欠落が、そして"Angie"終了後の曲間カットにより"You Can't Always Get What You Want"ではイントロに音ブレが発生していましたが、本作はいずれも無し。

ちなみに"Brown Sugar"でのテープ劣化に起因する音伸びや音質のくぐもりや、"You Can't Always Get What You Want"1番のサビで発生していた一瞬の音切れ、"Happy"終了後の曲間カットに関しては、本作にも同様にあります。

音の方は、ほとんどシンバル類が聞こえない分離が悪い団子状態の録音ではあるものの、演奏自体は大きく拾われており、邪魔な手拍子の類もないことから、慣れてしまえばそれなりに聞こえる音なのは『Glasgow 1973』同様。

ただ、『Glasgow 1973』と音を比較してみると、ヒスノイズ対策で高域を削った分、団子状態の音に拍車がかかってしまっており、音自体が丸くなった分、ただでさえ分離の悪かった団子状態だった音が、一層輪郭がなくなってしまっているのが、やや残念。

したがって『Glasgow 1973』のレビューでの音質表記は、限りなくGoodに近い意味合いでのVery Goodとしていましたが、本作は音の輪郭がなくなった分、Good表記とせざるをえないかなと。

by Hara ¦ 16:25, Saturday, Feb 20, 2010 ¦ 固定リンク


『Munish Ramblers』(Cat Records)
munichramblers

『Munish Ramblers』(Cat Records CR 112) 1LP
June.3 1990 Olympiastadion,Munich,Germany

Stereo Audience Recording
Quality:Very Good

(Side-A)
1.Honky Tonk Women/2.Midnight Rambler/3.You Can't Always Get What You Want
(Side-B)
1.Before They Make Me Run/2.Happy/3.Paint It Black/4.2000 Light Years From Home

近年のリリースでは、その大半がCD化された既発音源ばかりで、タイトルによってはCDばりにチャプターギャップの無音部があったりと、数々リリースされる割にはろくなものがなかったアナログブートですが、本作は久々の初ブート化音源収録盤。

1枚物のLPにつき、当然の如く全曲収録とはならず、珍しい曲を演っている訳でもなく、特に変わったことをしている訳でもないライブ中盤のみを抜き出しただけの選曲は、如何にもアナログブートといった風情。

演奏自体を大きく拾った好録音で、音質の方はというと、低音が若干不足気味なことから全体的に軽めの印象の音。ただ、シンバル類に歪みが生じている程に高域が強めなので、この辺りは調整して欲しかったかなと。

曲間では、マイク近くの観客の話し声が大きく拾われたりするところもありますが、"Happy"のイントロに話し声が被るところを除けば、曲中では静かなので、その辺は一安心といったところ。

また、"Paint It Black"の前でテープチェンジがあったようで、イントロから歌い出して少しの間は、若干音がくぐもったりしています。

ジャケットデザインには当日のチケット写真も使われたりして、それなりの雰囲気を醸し出してはいますが、"2000 Light Years From Home"が終わって、さあ次曲"Sympathy For The Devil"のパーカッションが鳴り出そうかという寸前にブツ切れで終わってしまうという雑な編集、そしてその何とも微妙な感じの選曲も相まって、どことなく中途半端な印象を受けてしまうタイトル。

by Hara ¦ 00:41, Thursday, Feb 18, 2010 ¦ 固定リンク


『Glasgow 1973』(-)
glasgow1973

『Glasgow 1973』(-) 1CD

Sep.16 1973 Apollo Thetre,Glasgow,Scotland

Mono Audience Recording
Quality:Very Good

1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/
6.Dancing With Mr.D/7.Doo Doo Doo Doo Doo/8.Angie/
9.You Can't Always Get What You Want/10.Midnight Rambler/
11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Rip This Joint/
14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man

本作リリース時は、プレスブートとしては初登場だった1973年グラスゴー公演収録盤。

バンドコールが終わった後のミックのかけ声からの収録で、唯一"You Can't Always Get What You Want"後半のサックスソロ途中からAメロ途中までに渡って、テープチェンジによる曲中カットがある以外は、全曲を収録。

音の方はというと、中域に音が集まった典型的なカセット録音の音質で、録れている音自体も分離の悪い団子状態になっており、シンバル類はほぼ聞こえません。ただ、演奏自体は大きく拾われており、邪魔な手拍子の類もないので、慣れてしまえばそれなりに聞こえる音ではあります。

本作が基にしたテープは、かなり傷んでいたようで、"Brown Sugar"ではテープ劣化に起因する音伸びや音質のくぐもりが、また"Tumbling Dice"や"You Can't Always Get What You Want""JJF"では、ほんの一瞬の音切れがありますが、これらはさほど気にならない程度のもの。

また、"Star Star"から"Angie"まではヒスノイズが若干大きくなりますが、こちらも耳障りと感じる程のレベルではなし。

あと、これはおそらくマスターではなく、ダビングを経た時のものだと推測されますが、"Happy""Star Star""Angie"それぞれの後の曲間にカットあり。そのおかげで"You Can't Always Get What You Want"のイントロは、テレコの再スタートがぎりぎりになったようで、1音目に音ブレが発生しています。

by Hara ¦ 00:19, Wednesday, Feb 17, 2010 ¦ 固定リンク


『Training Wheels』(Social Graces)
trainingwheels

『Training Wheels』(Social Graces 001/002) 2CD

Studio Outtakes
Mar.29 - May.5 1989 Air Studios,Monserrat,West Indies

Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Blinded By Love/2.Terrifying/3.Continental Drift/4.Break The Spell/
5.Can't Be Seen/6.For Your Precious Love/7.Fancy Man Blues/8.Slipping Away
(Disc-2)
1.Rock And A Hard Place/2.Ready Yourself/3.Sad Sad Sad/
4.Mixed Emotions/5.Almost Hear You Sigh/6.Giving It Up/
7.Hearts For Sale/8.Hold On To Your Hat

『Steel Wheels』のアウトテイクというと、DAC『For Your Precious Love』(DAC-057)やIMP『Steel Wheels Primitive Mixes 1989』(IMP-N-007)に代表される音源がこれまでリリースされていましたが、本作は新たに発掘された、これらよりも前の段階のアウトテイクを集めたもので、既発とのダブりは無し。

dacforyourpreciouslove

impswout

厳密に言うと、1989年12月10日にBBCで放送されたTV番組「Rhythms Of The World "The Rolling Stones In Morocco"」にて、"Continental Drift"のベーシックトラックの断片が放送されていましたが、本作収録の"Continental Drift"は、正にそのベーシックトラックの全長版。

ちなみにこの放送は、「Remasterd Version」と謳っている割には、メインのアトランティックシティの映像がちっとも綺麗ではないプレスDVD『Rolling Stones Steel Wheels Tour Remasterd Version』に収録されています。

atlanticdvd

本作収録のテイクの大半はまだ歌詞も出来ていない状態のものばかりですが、この手のアウトテイクにありがちな、ヴォーカルが入っていないというテイクは少ないので、飽きずに楽しめる内容となっています。

目玉となるのは、やはり今回初登場となった未発表曲"Giving It Up"。
いかにも鍵盤で作曲したという印象を受ける、Mick主導と思しきバラードタイプの楽曲で、歌詞は未完成。

そして前回の発掘ではインストだった"Ready Yourself"は、今回キースのヴォーカル入りですが、まあコードをなぞったような感じで、結局ボツになったのも分かるような気が・・・。

歌詞もまだ出来ていない初期テイク中心の本作ですが、"For Your Precious Love"はカヴァーということもあり、比較的早く仕上がっていたようで、これまでのほぼ完成と思われるテイクからコーラスとピアノをマイナスした程度の違いとなっています。

なお、音質の方はこれまでのアウトテイクに比べると、若干高域の鮮度が落ちた"如何にもカセット経由"という音ではありますが、充分高音質といえるレベル。

by Hara ¦ 00:42, Tuesday, Feb 16, 2010 ¦ 固定リンク


『Hound Dog -The Lost Handsome Girls-』(-)
hounddog

『Hound Dog The Lost Handsome Girls』(-) 1CD

(※)Track1,16-18
June.29 1978 Rupp Arena,Lexington, Kentucky
(※)Track2-12
July.6 1978 Masonic Temple Auditorium,Detroit,Michigan
(※)Track13-15
July.19 1978 Sam Houston Coliseum,Houston,Texas

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(※)Track18
Mono Soundboard Recording
Quality:Very Good-Good

1.Introductions(6/29)/2.Let It Rock(7/6)/3.All Down The Line(7/6)/4.Honky Tonk Women(7/6)/5.Star Star(7/6)/6.When The Whip Comes Down(7/6)/7.Lies(7/6)/8.Miss You(7/6)/9.Beast Of Burden(7/6)/10.Just My Imagination(7/6)/11.Shattered(7/6)/12.Love In Vain(7/6)/13.Support Member Introductions(7/19)/14.Tumbling Dice(7/19)/15.Happy(7/19)/16.Brown Sugar(6/29)/17.Jumping Jack Flash(6/29)/18.Hound Dog(6/29)

サブタイトルにもあるように、ストーンズブート史上に残る名盤であるTSPの『Handsome Girls』に未収録のトラックをメインとした編集盤。

tsphandsomegirl


まずはオープニングの"Introductions"。
ミックジャガーによるアナウンスと、楽器の調整音だけのトラックで、『Just Another Gig』(MAG 901401)や『King Biscuit Flower Hour』(KBFH CD-001-2)で聴けましたが、『Handsome Girls』には未収録だったもの。

justanothergig

kbfh


続いての"Let It Rock"から"Love In Vain"までは、サイト「Wolfgang's Vault」にて公開されたデトロイト公演のラジオショーアウトテイク。

単なる偶然かとは思いますが、公開された音源の内、本作に収録された部分のみが『Handsome Girls』未収録で、あとは他のタイトルでも聴くことが出来たお馴染みの音源。

この公開音源を収録した既発タイトルに関しては、幾つかリリースされてきましたが、やや早めだったピッチの修正も含めた上での代表タイトルがDACの『Abandoned In Detroit』(DAC-068)

dacabandonedindetroit

本作とDAC盤を比較すると、ピッチに関してはほぼ同じで問題なし。

また、この音源は、右に定位したハイハットが妙に浮き立つミックスとなっていたことから、やたらハイハットが耳につくのが難点でしたが、本作はイコライジングによりハイハットの周波数を若干下げ、ギターの周波数を上げることにより、その難点を軽減しています。

DAC盤の方はといえば、音の拡がりを重視して全体的な音圧を上げているだけで、ハイハットの処理は特にされていないので、ハイハットは浮き立ったままですが、それさえ気にしなければ全体的な音のレンジの広さはDAC盤なので、どちらを取るかは好みの分かれるところ。

なお、ラジオショーと重複する"Let It Rock""When The Whip Comes Down""Miss You""Just My Imagination""Love In Vain"の5曲は、ラジオショーのミックスでは前述のような事がない為、-Altanate Mix-と表記されていますが、"Let It Rock"に関しては、さほどの差は無し。

ちなみにこの音源では"Love In Vain"の前にサポートメンバーの紹介が入りますが、これは『Handsome Girls』にも収録されている上、ミックスが違うわけでもなく、またこの後にヒューストンでのメンバー紹介が収録されていることから、カットされています。


続く"Support Member Introductions"から"JJF"までの5トラック4曲は、ラジオ放送されていたにも関わらず、TSP『Handsome Girls』未収録だったもの。

"Tumbling Dice"に関しては、構成を間違えたミックが放送禁止用語を口にしたようで、ピー音が入っています。

これら4曲全てを収録した既発タイトルとしては、アナログでは下記の4タイトル

『Special Collector's Series Volume 8』(OBR 93008)
obrspecolle8

『Can't Stop Rollin』(OBR 93008)、
obrcantstoprollin

『Can't Stop Rollin』(Diamond Sound)
cantstoprollinlp

『Live From England 1974』(-)
livefromengland1974

『Can't Stop Rollin』2種と『Special Collector's Series Volume 8』は同じテープから。高域不足によるレンジ狭めの音で、"Brown Sugar"はイントロ途中からのフェードイン。"Tumbling Dice"と"JJF"はなんとか曲最後の1音まで聴けるもののフェードアウト。その"Tumbling Dice"と"JJF"には基テープの劣化に起因する音ブレあり。

意味不明なアルバム名の『Live From England 1974』は上記2タイトルと別のテープから作成。上記2タイトルに比べると音のクリアーさは譲るものの、音の鮮度自体はこちらが上。フェードインやフェードアウトに関しては同様ですが、音ブレ位置が異なります。

CDではTSP『Handsome Girls』のコピー+追加トラックの下記2タイトル。

『Handsome Girls』(DL030-33)
dandehandsomegirls

『Handsome Girls Definiteve Version』(DPCD-09/10/11/12)
handsomedefenitive

この2作収録の4曲はいずれも『Can't Stop Rollin』もしくは『Special Collector's Series Volume 8』からのコピー。したがってフェードイン・フェードアウト、音ブレ位置も同じ。

ちなみに『Handsome Girls Definiteve Version』では、前述した"Tumbling Dice"のピー音を嫌ってか、その部分のみ7月6日デトロイト公演の音に差し替えています。

さて本作、音ブレが発生している位置から察するに、前述のアナログ『Live From England 1974』から作成されているようですが、"Tumbling Dice"や"JJF"のフェードアウトに関しては、ぎりぎりまで音量を持ち上げた上、歓声をうまく被せていて違和感なし。そしてイントロがフェードインだった"Brown Sugar"に関しても、おそらく7月19日ヒューストンの音を繋いでいるようですが、こちらも見事な繋ぎで全く違和感がありません。

音質の方も、既発より格段にクリアーとなり、『Handsome Girls』本編と比べると若干落ちるものの、同じ78年ラジオ放送音源を高音質収録した
『Just Another Gig』(MAG 901401)や『Lacerated』(VGP-004)あたりと同レベルの音質になっています。

justanother

lacerated

vgplaceratedcolor


最後にボーナストラックとして収録されたのは、本作のタイトルにもなった初登場となるレキシントン公演の"Hound Dog"。

1978年ツアーで2回しか演奏されなかったレア曲で、メンフィス公演の方はラジオ放送もされているのでお馴染みですが、今回登場したのはオーディエンス音源すら発掘されてなかったレキシントン公演でのもので、しかもサウンドボード音源。

ただ、サウンドボード音源といっても、本編のラジオ放送アウトテイクとは違い、歓声がほとんど入っていない卓直結と思しきモノラル音源。

音質の方は、基テープのジェネレーションがかなり高かったようで、シンバルの聞き取りすら出来ない位のコモった音。したがって高音質の本編には組み込めずにボーナス扱いとなったんでしょうけど、今後のアップグレード音源の発掘に期待。


といった具合で、1978年ラジオショー関連の音源に関しては、TSPの『Handsome Girls』と本作さえあれば、高音質で全て揃えることが出来るという便利もののタイトル。

by Hara ¦ 14:28, Sunday, Feb 14, 2010 ¦ 固定リンク


『Black And Blue In Nice』(DAC)
dacblackandblueinnice

『Black And Blue In Nice』(DAC-094) 2CD

June.13 1976 Parc Des Sports De L'ouest,Nice,France
Mono Audience Recording
Quality:Very Good-Good

(Disc-1)
1.Honky Tonk Women/2.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/3.Hand Of Fate/4.Hey Negrita/5.Ain't Too Proud To Beg/6.Fool To Cry/7.Hot Stuff/8.Star Star/9.Angie/10.You Gotta Move/11.You Can't Always Get What You Want
(Disc-2)
1.Band Introductions/2.Happy/3.Tumblinhg Dice/4.Nothing From Nothing/5.Outa Space/6.Midnight Rambler/7.It's Only Rock'n Roll/8.Brown Sugar/9.Jumping Jack Flash/10.Street Fighting Man

スペインを1公演挟んで再び帰ってきたフランスはニース公演。

10日前のパリ公演からセットリストに組み込まれた"Angie"は、フランスとスペインでの特別演奏曲だったようで、この公演をもって以後はセットリストから外されてしまいます。

さて、この公演の既発盤としては、まずVGPが『Live In Nice 1976』(VGP-091)という1枚物で"Honky Tonk Women""You Can't Always Get What You Want""Nothing From Nothing""Outa Space"がカット、そして"SFM"は途中までという状態の14曲入りでリリース。

vgpliveinnice

続いて後発のRisk Disc『Tumbling Nice』(Risk Disc-012)。

riskdisctumblingnice

"Honky Tonk Women"を除いたVGP盤未収の3曲を追加、そして"SFM"も完走となり、終了後のミックのMCまで含んだ全19曲仕様にてリリースされましたが、残念ながらピッチは全体的にかなり遅め。

音の方は、両盤とも同じ音源を使用しており、ビルのアンプの前で録音したのかと思える位にベースがよく聞こえる、低音かなり強めの録音。

この音源、実際聞いてみると音が近くて、オンになった低音の効果も相まった迫力もあるので、意外と好感の持てる音ではありますが、時折リミッターがかかって音が頭打ちになるのと、会場全体の音量がピークとなった"SFM"の終盤では、テレコ自体の許容量を超えてしまったのか、音が割れすぎて何をやっているのか分からず、ほとんど音楽に聞こえない状況となっていたのが難点。

さて本作、使用音源は既発同様ですが、既発未収録だった"Honky Tonk Women"が、その前のSEから収録されたことにより、ようやく全曲収録を達成。

ただしこの"Honky Tonk Women"で使用されたテープは、メインの音源と比べるとテープのジェネレーションが高かったようで、やや音が奥に引っ込んでしまっているのと、ヒスノイズが以降に比べて強め。

Risk Discで問題のあったピッチに関しては、さすがに当然の如く正常。

なお、この音源の難点であった低音問題ですが、本作は低域を下げるのはもとより、高域の方も持ち上げることによって音にメリハリをつけており、ヒスノイズは既発より若干増えたものの、聞きやすさ自体は向上。そして問題の"SFM"終盤もイコライジング効果によりギターが既発よりやや前面に出たことにより、かなりの改善が見られるようになっています。

by Hara ¦ 07:06, Friday, Feb 12, 2010 ¦ 固定リンク


『ALL The Girls In Hannover』(DAC)
dacallthegirlsinhannover

『ALL The Girls In Hannover』(DAC-091) 4CD

June.6&7 1982 Nidersachsenstadion,Hannover,West-Germany

(※)Disc-1,Disc-2
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent

(※)Disc-3,Disc-4 Track1-11
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good

(※)Disc-4 Track12
Mono Audience Recording
Quality:Good

(Disc-1)
1.Take The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Chantilly Lace/12.Let Me Go/13.Time Is On My Side/14.Beast Of Burden/15.Let It Bleed
(Disc-2)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introductions/3.Little T&A/4.Tumbling Dice/5.She's So Cold/6.Hang Fire/7.Miss You/8.Honky Tonk Women/9.Brown Sugar/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.Satisfaction/13.Tchaikovsky Overture 1812 Opus 49
(Disc-3)
1.Tke The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Chantilly Lace/12.Let Me Go/13.Time Is On My Side/14.Beast Of Burden/15.Let It Bleed
(Disc-4)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introduction/3.Little T&A/4.Tumbling Dice/5.She's So Cold/6.Hang Fire/7.Miss You/8.Honky Tonk Women/9.Brown Sugar/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.Satisfaction

82年ツアー序盤のハノーヴァー2日連続公演収録盤。

まず、ディスク1と2に収録されているのは、初日の6月6日公演

この日は会場のPAが最悪で、"Just My Imagination"から"Let It Bleed"までの間、何度となく録音者側のスピーカーがオフになるというトラブルが発生。当然の如く、音がオフになっている間は反対側のスピーカー(ひょっとしたらステージ上のモニターの音だけかも)の音しか鳴っていないことから、音がものすごく遠くなってしまっており、"Beast Of Burden"などは、音が消えている内に曲が終っていた、なんて事態が起きてしまってます。ただ、この日の観客は寛容だったのか、音が消えても驚きの声こそ聞こえてくるものの、ブーイングは無く、音を聞く限りではのどかな雰囲気でライブが進行しています。

さて、この公演の既発タイトルは『Hannover 82』(IMP-CD-030-31) のみ。

imphannover82

高域が少しシャリシャリしていますが、この時期のカセット録音としてはトップクラスの高音質音源を収録していたタイトルですが、本作も使用している音源はこのIMP盤と同じ。

音質は、全体的に低域を増強していることから、やや軽めの音だったIMP盤に比べると、音が太くなった印象を受けます。

時折あった録音者のマイクの向きに起因する左チャンネルの高域の抜けの悪さは、さすがに改善出来なかったようで、これに関してはIMP盤と同様。

そのIMP盤は"A列車"の前の場内BGMから収録していましたが、本作はIMP盤よりも25秒分長く収録。とはいえ、その25秒はテープ節約の為、一旦テープを止める前の部分ですので、IMP盤は丁度テープを再び回したところからの収録だったことが分かります。

テープチェンジによるカット部分に関しては、テープチェンジ直後となった"Twenty Flight Rock"前の曲名紹介MCが、IMP盤だとややオーバーレベルになっていましたが、本作もミックの声がまだ若干割れてはいるものの、音量レベルは調整されていて、IMP盤のようにMCが急に大きい音量で入ってくるということはありません。

続いて"You Can't Always Get What You Want"終盤でサビを繰り返す部分でのカットに関しては、IMP盤がそのまま音飛びを起こしているのに対し、本作はその前のサビの似たような部分をコピーして繋いでおり、繋ぎ目の部分が若干不自然ではあるものの、曲のサイズ自体は合わせています。

また、IMP盤では"Satisfaction"の中盤で、右チャンネルにマイクの接触不良と思しきノイズと音切れが発生していましたが、本作はその部分をモノラルにして対応。

"Satisfaction"終了後の花火打ち上げBGMチャイコフスキー序曲「1812年」に関しても、IMP盤は未収録だったのに対し、本作は40秒強の収録となっています。


続くディスク3と4は、翌7日公演を収録。

こちらの公演の既発収録盤としては、何故かジャケにSW-UJツアーの写真が使われている『Hannover 82』(Check This Out)がありましたが、本作も使用されている音源は同じ。

ctohannover82

頭から本編ラストの"JJF"までで使用されているメインの音源は、盛りあがる部分では手拍子に演奏が埋もれてしまう部分もありますが、基本的に演奏を大きく拾っている好録音で、音質の方もディスク1&2程のクリアーさはないものの充分聴きやすい音。

CTO盤がバンドコールからの収録だったのに対し、本作は"A列車"を30秒強長く収録。

また、CTO盤は"Band Introduction""Hang Fire""Brown Sugar"を除けば、ほとんどの曲終了後で、いちいちフェードアウト処理がされてしまってましたが、当然本作はそのような事はなし。

ただし、テープチェンジにあたってしまった"Tumbling Dice"終了時の余韻部分に関しては、本作もカットとなっています。

また、これは録音者のマイク向きによるものだと推測されますが、CTO盤だとライブ序盤は定位がやや右寄りとなっていますが、本作はそこもしっかりと修正。

音質の方はというと、中域が響き気味だったCTO盤と比べると、本作の方が高域が伸びている分、音が落ち着いた印象を受けます。

ただし、曲によってはスネアドラムの胴鳴りが響き過ぎとなってしまっている為、このあたりの周波数もうまく調整してくれれば、なお聞きやすくて良かったかも。

アンコールの"Satisfaction"はメインとは別音源が使用されていますが、こちらもCTO盤と同じで、音が遠いコモった音質のモノラルAUD録音。

曲終了後にミックが「Thank You」と叫んでいるところでフェードアウトはCTO盤同様ですが、イントロ前はCTO盤より長く収録。

こちらはCTO盤より高域が伸びていて音が、若干すっきりした印象は受けますが、気持ち音が奥に引っ込んだ印象。

この音源の方もメイン同様に、スネアドラムの胴鳴り部分の周波数帯域が響き過ぎに聞こえるので、こちらも調整してあると良かったかなと。

といった具合で、既発の欠点はほぼ解消されている点は、さすがに後発だけのことはあってポイント高し。

by Hara ¦ 22:06, Tuesday, Feb 09, 2010 ¦ 固定リンク


『Helsinki 1970』(DAC)
dacliveinhelsinki1970

『Helsinki 1970』(DAC-095) 1CD

Sep.2 1970 Olympiastadion,Helsinki,Finland

Mono Audience Recording
Quality:Very Good

(※)Track11-16
Aug.30 1970 Baltiska Hallen,Malmo,Sweden
Mono Audience Recording
Quality:Very Good - Fair

1.Introduction/2.Jumping Jack Flash/3.Roll Over Beethoven/4.Sympathy For The Devil/5.Stary Cat Blues/6.Love In Vain/7.Prodigal Son/8.You Gotta Move/9.Dead Flowers/10.Midnight Rambler/11.Live With Me/12.Let It Rock/13.Little Queenie/14.Brown Sugar/15.Honky Tonk Women/16.Street Fighting Man

初登場となるツアー2日目ヘルシンキ公演収録盤。

主にヴォーカルとギター中心で、合間に時折ドラムが聞こえるという状態ではありますが、演奏自体は大きく録れており、手拍子もさほど邪魔に感じない為、案外と聞きやすい音源。

全体的に低音が響き気味で、その低音部に若干の歪みが生じてはいますが、聴きづらいという程のレベルではありません。

ちなみに、会場全体の音量が低くなるアコースティックコーナー等の曲に関しては、オーバーレベルにはならなかったようで、歪みも無くよく録れている印象を受けます。

この年代の音源によくあるヒスノイズに関しては、余韻がおかしくならない程度の除去で、まだまだ残ってはいますが、耳障りというほどでは無し。

残念ながらこのヘルシンキ公演の音源は、頭から"Midnight Rambler"までで、以後の後半6曲に関しては、その2日前に行われたツアー初日のマルメ公演を補填。

ここで補填に使われた音源は『Made In Sweden』(VGP-105)や『Sweden 1970』(VGP-032)で使われていたものと同じもの。

vgpmadeinsweden

vgpsweden1970

遠目の録音で、音が団子になるところもあったりするものの、単体で聴けばそれなりに聴きやすい部類の音源ではありますが、メインのヘルシンキ音源の音が近かった分、それと比較してしまうと、やはり劣る印象を受けます。

既発と比べると、ヒスノイズを不自然とならない程度に除去し、低音も増強されて聴きやすくなってはいますが、その代わりとして既発にあった音のクリアーさに関しては若干後退。

また既発最大の欠点であった"Live With Me"から"Let It Rock"の途中までの、基テープの状態の悪さに起因する音の波打ちに関しては、今回も既発と同じマスターテープを使用したようで、問題の解消は無し。

この初日音源の補填に関しては、ライブの流れを引き継ぐ形なので"Live With Me"の前に演奏された"Gimme Shelter"も当然収録されると考えるのが妥当ですが、その"Gimme Shelter"に関しては、音の波打ち問題が既発でも特にひどかったので、あえて収録しなかったのかなと推測。

なお、既発の"Brown Sugar"にあった、間奏の大きなノイズはきれいに無くなっていますが、曲前のMCが中途半端に切れているのと、イントロの頭が欠けて始まったかと思うとすぐに切れて、再びイントロ途中からフェードインしてくるという状態については本作も同様。

by Hara ¦ 01:52, Wednesday, Feb 03, 2010 ¦ 固定リンク


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