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『Black And Blue In Nice』(DAC) |
『Black And Blue In Nice』(DAC-094) 2CD
June.13 1976 Parc Des Sports De L'ouest,Nice,France Mono Audience Recording Quality:Very Good-Good
(Disc-1) 1.Honky Tonk Women/2.If You Can't Rock Me - Get Off Of My Cloud/3.Hand Of Fate/4.Hey Negrita/5.Ain't Too Proud To Beg/6.Fool To Cry/7.Hot Stuff/8.Star Star/9.Angie/10.You Gotta Move/11.You Can't Always Get What You Want (Disc-2) 1.Band Introductions/2.Happy/3.Tumblinhg Dice/4.Nothing From Nothing/5.Outa Space/6.Midnight Rambler/7.It's Only Rock'n Roll/8.Brown Sugar/9.Jumping Jack Flash/10.Street Fighting Man
スペインを1公演挟んで再び帰ってきたフランスはニース公演。
10日前のパリ公演からセットリストに組み込まれた"Angie"は、フランスとスペインでの特別演奏曲だったようで、この公演をもって以後はセットリストから外されてしまいます。
さて、この公演の既発盤としては、まずVGPが『Live In Nice 1976』(VGP-091)という1枚物で"Honky Tonk Women""You Can't Always Get What You Want""Nothing From Nothing""Outa Space"がカット、そして"SFM"は途中までという状態の14曲入りでリリース。
続いて後発のRisk Disc『Tumbling Nice』(Risk Disc-012)。
"Honky Tonk Women"を除いたVGP盤未収の3曲を追加、そして"SFM"も完走となり、終了後のミックのMCまで含んだ全19曲仕様にてリリースされましたが、残念ながらピッチは全体的にかなり遅め。
音の方は、両盤とも同じ音源を使用しており、ビルのアンプの前で録音したのかと思える位にベースがよく聞こえる、低音かなり強めの録音。
この音源、実際聞いてみると音が近くて、オンになった低音の効果も相まった迫力もあるので、意外と好感の持てる音ではありますが、時折リミッターがかかって音が頭打ちになるのと、会場全体の音量がピークとなった"SFM"の終盤では、テレコ自体の許容量を超えてしまったのか、音が割れすぎて何をやっているのか分からず、ほとんど音楽に聞こえない状況となっていたのが難点。
さて本作、使用音源は既発同様ですが、既発未収録だった"Honky Tonk Women"が、その前のSEから収録されたことにより、ようやく全曲収録を達成。
ただしこの"Honky Tonk Women"で使用されたテープは、メインの音源と比べるとテープのジェネレーションが高かったようで、やや音が奥に引っ込んでしまっているのと、ヒスノイズが以降に比べて強め。
Risk Discで問題のあったピッチに関しては、さすがに当然の如く正常。
なお、この音源の難点であった低音問題ですが、本作は低域を下げるのはもとより、高域の方も持ち上げることによって音にメリハリをつけており、ヒスノイズは既発より若干増えたものの、聞きやすさ自体は向上。そして問題の"SFM"終盤もイコライジング効果によりギターが既発よりやや前面に出たことにより、かなりの改善が見られるようになっています。 |
by Hara ¦ 07:06, Friday, Feb 12, 2010 ¦ 固定リンク
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