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『Live From England 1973』(DAC) |
『Live From England 1973』(DAC-090) 2CD
(Disc-1) Sep.12 1973 King's Hall-Bell Vue,Manchester,UK Mono Audience Recording Quality:Excellent-Very Good
(Disc-2) Sep.16 1973 Apollo Thetre,Glasgow,Scotland Mono Audience Recording Quality:Good
(Disc-1) 1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Angie/7.You Can't Always Get What You Want/8.Dancing With Mr.D/9.Doo Doo Doo Doo Doo/10.Midnight Rambler/11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash (Disc-2) 1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Dancing With Mr.D/7.Doo Doo Doo Doo Doo/8.Angie/9.You Can't Always Get What You Want/10.Midnight Rambler/11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
ディスク1は、1973年9月12日のマンチェスター公演。
このマンチェスター公演を唯一収録していた既発タイトルがVGPの『European Tour - Manchester 1973』(VGP-021)でしたが、本作はそのVGP盤の拡大アップグレード盤。
まずは収録曲ですが、VGP盤の方は"Rip This Joint"までの収録となっており、その"Rip This Joint"が終わった直後に"Dooテ�5"終了後の歓声が繋げられてディスクが終わる作りとなっていましたが、本作の方はというと収録時間が増え、次曲"JJF"はフルに収録され、ラストの"SFMはフェードアウトしながらではありますが、イントロ4小節分まで聴けるようになっています。
このライブ、"All Down The Line"では、ミックが展開部で曲構成を勘違いしたミスを取り返すべく、やたらと「Yeah!」を連発しながらテンションを上げて、"Rip This Joint"に突入したまでは良かったんですが、そこでまたもやミックが曲の構成を間違えてしまっており、そのような状況での以降の曲でのミックが気になるところでしたが、今回発掘された"JJF"を聴く限りでは、曲終盤で2回「Alright」と叫んでいることを除けば、意外とクールに歌っているのが確認出来ます。
ディスクスタート部分に関しても、本作はVGP盤より2秒程長くなっていますが、バンドコール後からミックのかけ声が入るまでの間のことで、残念ながら今回もバンドコールが聴けるようになったということは無し。
ちなみに、テープチェンジによる"Midnight Rambler"イントロ前のアドリブハープ部分のカットは、VGP盤と同様。
音の方ですが、やや遠目からの録音である為、低域部分の分離はイマイチなものの、適度に拾った手拍子含めてバランス自体は大変良好な好録音。
そして音質の方はというと、高域が若干ざらついた感を受けるものの、基本的にはクリアーで聴きやすい音で、VGP盤では若干響き気味だった低音を本作は調整して軽減しています。
また、今回は新たなマスターから作成されているだけのことはあって、VGP盤の"Gimme Shelter"や"Tumbling Dice""You Can't Always Get What You Want"にあった音ブレは解消。
"Star Star"では1分27秒付近から約3秒程、基テープの劣化が原因で、VGP盤は音がかなりくぐもってしまっていますが、本作の音質変化は若干に抑えられています。
なお、"Dooテ�5"のイントロでドラム入るところからヒスノイズは減るものの、高域の伸びが減退しているのはVGP盤同様ですが、VGP盤はこれ以後の曲全ての高域が若干波打ってしまっているのに対し、本作ではそのような事がありません。
変わってディスク2は、その4日後に行われたグラスゴー公演。
この公演の既発タイトルは、本作より若干リリースが早かった全曲収録タイトル『Glasgow 1973』(-)
本作も『Glasgow 1973』と同じ音源から作成されており、バンドコールが終わった後のミックのかけ声からの収録で、"You Can't Always Get What You Want"後半のサックスソロ途中からAメロ途中までに渡ってのテープチェンジによる曲中カットも同じ。
『Glasgow 1973』では、"Tumbling Dice"や"JJF"に一瞬の音切れ、"Dancing With Mr.D"の曲前では曲紹介のMCに一部欠落が、そして"Angie"終了後の曲間カットにより"You Can't Always Get What You Want"ではイントロに音ブレが発生していましたが、本作はいずれも無し。
ちなみに"Brown Sugar"でのテープ劣化に起因する音伸びや音質のくぐもりや、"You Can't Always Get What You Want"1番のサビで発生していた一瞬の音切れ、"Happy"終了後の曲間カットに関しては、本作にも同様にあります。
音の方は、ほとんどシンバル類が聞こえない分離が悪い団子状態の録音ではあるものの、演奏自体は大きく拾われており、邪魔な手拍子の類もないことから、慣れてしまえばそれなりに聞こえる音なのは『Glasgow 1973』同様。
ただ、『Glasgow 1973』と音を比較してみると、ヒスノイズ対策で高域を削った分、団子状態の音に拍車がかかってしまっており、音自体が丸くなった分、ただでさえ分離の悪かった団子状態だった音が、一層輪郭がなくなってしまっているのが、やや残念。
したがって『Glasgow 1973』のレビューでの音質表記は、限りなくGoodに近い意味合いでのVery Goodとしていましたが、本作は音の輪郭がなくなった分、Good表記とせざるをえないかなと。 |
by Hara ¦ 16:25, Saturday, Feb 20, 2010 ¦ 固定リンク
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