The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 

『New York Junction』(DAC)
dacnewyorkjunction

『New York Junction』(DAC-195) 2CD

June.26 1975 Madison Square Garden,New York City,NY,USA

Disc-1 Track1-6(part),7-11
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good

Disc-1 Track6(part), Disc-2 Track3,4
Mono Audience Recording
Quality:Very Good-Good

Disc-1 Track12,13 Disc-2 Track1,2,5-9
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Honky Tonk Women/2.All Down The Line/3.If You Can't Rock Me〜Get Off Of My Cloud/4.Star Star/5.Gimme Shelter/6.Ain't Too Proud To Beg/7.You Gotta Move/8.You Can't Always Get What You Want9.Band Introduction/10.Happy/11.Tumbling Dice/12.It's Only Rock'n Roll/13.Doo Doo Doo Doo Doo
(Disc-2)
1.Fingerprint File/2.Angie/3.That's Life/4.Outa Space/5.Brown Sugar/6.Midnight Rambler/7.Rip This Joint/8.Street Fighting Man/9.Jumping Jack Flash

75年北米ツアー中盤、MSG 6連続公演の5つ目となる6月26日公演収録盤。

この日は他のMSG 5公演でゲスト出演していたThe Steel Associationの都合がつかなかったのか
アンコールの"Sympathy For The Devil"を演奏しなかったことに加えて、ツアー初日のファーストショー以来の"Wild Horses"もカットという、やや短めのセットリスト。

この公演の聴きどころはというと、"Star Star"の1番の後、ミックが構成を勘違いして2番を歌い出さないことから、急遽ギターソロを挟み込んだ意図せぬロングヴァージョンとなっているあたりかと。

さて、この公演はこれまで3種の音源がブート化されていますが、この3種の最良部分を組み合わせての全曲収録盤としているの本作。

まず"Honky Tonk Women"から"Tumbling Dice"までで使われているのが、『Madison Square Garden 1975 5th Night』(-)でリリースされていた音源。

madisonsquare19755thnight

演奏を大きく捉えた、音の線が太い好感の持てる音源ですが、ヴォーカルが引っ込み気味なのが玉にキズ。音質も後半に使われている超高音質オーディエンス録音と比べると、若干高域が落ちた荒れ気味の音ではあるものの、このツアーのオーディエンス音源としては、充分クリアーで聴き易い部類ものとなっています。

本作のこの音源パートの音質に関しては、『Madison Square Garden 1975 5th Night』とほとんど変わらず。

ディスクスタートとなる"Honky Tonk Women"がイントロ途中のカットインで始まるのも両盤共通で、"Ain't Too Proud To Beg"後半部がテープチェンジにあたったため、2分5秒付近からクロスフェードで別音源を補填しているのも同様。

その"Ain't Too Proud To Beg"後半部と、ビリー・プレストンの"That's Life""Outa Space"で使われているのが、『5th Night at MSG 1975』(-)で初めてブート化され、『Madison Square Garden 1975 5th Night』でも本作同様に補填パーツとして使われている音源。

5thnightatmsg1975

低域割れ気味で音の端々が傷んでおり、時折小刻みな音ブレが生じたりもする、高域の伸びも無いレンジの狭いもの。

『Madison Square Garden 1975 5th Night』の方が低域不足気味のやや軽めな音造りに対し、本作は低域に厚みを持たせた音にして補填しているため、音源切り替わりの違和感も少な目。

また、『Madison Square Garden 1975 5th Night』の方は"Ain't Too Proud To Beg"の最後の1音の余韻がブツ切れとなっているため(これは『5th Night at MSG 1975』も同様)、その部分で不自然な印象を受けるのに対し、本作はブツ切れ部分に(おそらく)リヴァーブをかけて余韻を作り、そこに"Star Star"終了後の歓声をクロスフェードさせて、音源が自然に切り替わって聞こえるようにしています。

そして"It's Only Rock'n Roll"から"Angie"までと"Brown Sugar"から最後までに使われているのが、本作と同系列のVGP『Welcome Back To New York』(VGP-039) でリリースされていた高音質音源。

vgpwelcomebacktonewyork

カセット録音らしからぬクリアーな音で、著名テーパーであるマイク・ミラードによるストーンズ75年ツアーを代表する、7月13日LA公演の高音質オーディエンス音源に匹敵するもの。

そのVGP『Welcome Back To New York』では、"Angie"と"Brown Sugar"の間のビリー・プレストンの2曲を、このミラード音源で補填していましたが、そう言われなければ気づかないほど違和感なく聴くことが出来ていることからも、ミラード音源と遜色ないということが分かるというもの。

ちなみに本作のディスク2の最後をフェードアウトではなく、カットアウトとしていることからも分かるように、本作はVGP盤マスターを流用するのではなく、あらためてテープから作成しているようです。

音質はというと元が高音質につき、音質が劇的に変っているわけではありませんが、VGP盤と比べると、気持ち高域をすっきりさせるのと併せて低域に厚みを持たせている分、聴き易さが向上。

なお、"Midnight Rambler"6分58秒のマイクケーブル、もしくはダビング時のケーブル接触不良と思しき微細な音切れは、修正せずそのまま。

by Hara ¦ 19:28, Friday, Oct 15, 2021 ¦ 固定リンク


『The Rolling Stones Steel Wheels 東京 Japan Tour 1990 Tokyo Dome 226』(Empress Valley)
steelwheelsjapantour226

『The Rolling Stones Steel Wheels 東京 Japan Tour 1990 Tokyo Dome 226』(EVSD 1510/1511) 2CD

Feb.26 1990 Tokyo Dome,Tokyo,Japan

(Disc-1)
1.OSC1khz-20/2.OSC1khz-20 L&R/3.Tism Signal/4.CM Spot/5.CM Spot/6.DJ Introduction/7.CM Spot/8.CM Spot/9.CM Spot/10.CM Spot/11.DJ Introduction/12.Start Me Up/13.Sad Sad Sad/14.Tumbling Dice/15.Miss You/16.Ruby Tuesday/17.DJ Introduction/18.CM Spot/19.CM Spot/20.CM Spot/21.DJ Introduction/22.Almost Hear You Sigh/23.Rock And A Hard Place/24.Mixed Emotions/25.Honky Tonk Women/26.Midnight Rambler/27..Can't Be Seen/28.DJ Introduction
(Disc-2)
1.CM Spot/2.CM Spot/3.DJ Introduction/4.Sympathy For The Devil/5.Gimme Shelter/6.Brown Sugar/7.Satisfaction/8.Jumping Jack Flash/9.CM Spot/10.CM Spot/11.CM Spot/12.Band Introduction/13.It's Only Rock'n'Roll/14.CM Spot/15.CM Spot/16.CM Spot/17.CM Spot

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

ストーンズ初来日公演ラジオ特番「Rolling Stones Special Steel Wheels Japan Tour'90」収録盤。

この特番が全国の民放FM局で放送されたのは、2月末で終わったジャパンツアーの余韻がまだ残る3月10日。

こちらは当時のFM誌に掲載されていた番組紹介。
radio

ラジオでの放送は当初テレビとは異なる2月24日公演が予定されており、24日のコンサート中にミックがそのことにも触れていましたが(オフィシャル発売されたDVDやCDで確認可能)、演奏が気に入らなかったのか、ブート対策なのか定かではありませんが、結局はテレビ放送と同じ26日公演が放送。

番組の放送枠が115分しかなかったため"Bitch""Harlem Shuffle""You Can't Always Get What You Want""Happy""Paint It Black""2000 Light Years From Home"の6曲がカット、そして"It's Only Rock'n'Roll"は放送されはしたものの、番組のエンディング・トークが被さり曲の途中でフェードアウトとなっています。

この番組、"Continental Drift"(本作のクレジットはトラック6の"DJ Introduction")と"Start Me Up"の間に、あろうことかCMを入れてしまうという大変残念な構成になっていたり、DJが"Satisfaction"でのミックと観客のコール&レスポンスのシーンに感動したと言っているにも関わらず、そのパートでミックが入りを間違えたことで演奏が崩れかけたのを嫌ってか、
コール&レスポンス部分を丸々カットして放送したりと色々ありはするものの、同年4月29日のテレビ放送までの繋ぎとしては充分すぎる役割を果たしたのでした。

そんな特番をCM含めノーカットで高音質音盤化されたのが本作。

放送マスターからということで、ディスク1冒頭の"OSC1khz-20""OSC1khz-20 L&R"は、録音機器レベル調整用のテストトーン(いわゆるピー音)だったり、時報までも(トラック3の"Tism Signal")わざわざ収録していたりもしますが、これらやDJのトーク、CMの1つ1つにチャプターが振られているのは、ある意味気が利いているかと。

オフィシャルで完全版が出ている今となっては、中途半端に曲だけで音盤化するよりも、こういったCM入りの方が当時を懐かしむといった点で良いのかもしれません。

なお、先に触れた独自短縮編集の"Satisfaction"収録盤についても触れておくと、
LPではCautionの『Steel Wheels Tour』(J 1990)。
DJが被った"Continental Drift"と中途半端だった""It's Only Rock'n'Roll"をカットし、特番で完走していた17曲全てを収録(DJ部分はカット)。音質は良いが、やや音に厚みが欠ける印象。

steelwheelstour226lp

CDでは、事典で採り上げた『Rolling Stones 1990』(COC2261/2262)。
rollingstones90

『The Steel Wheels Performance』(STAR 1)
steelwheelsperformance

『Steel Wheels Japan Tour 1990 + Bonue Memphis'78』(66622/66623)
steelwheelsmenphis78

これらは特番で完走していた曲に加えて、特番後にFM放送されたDJの被らない"Continental Drift"に、"Bitch""Harlem Shuffle""You Can't Always Get What You Want""Happy""Paint It Black"が加わった全22曲を収録(こちらもDJ部分はカット)。

『Rolling Stones 1990』と『The Steel Wheels Performance』は高音質ですが、『Steel Wheels Japan Tour 1990 + Bonue Memphis'78』は音質がかなり劣るので要注意。

by Hara ¦ 00:19, Thursday, Sep 23, 2021 ¦ 固定リンク


『Australian Tour 1966』(DAC)
dacaustraliantour1966

『Australian Tour 1966』(DAC-196) 1CD

Track 1-2
Feb.16 1966 Kingsford Smith Airport,Sydney,Australia

Track 3-12
Feb.18 1966 Commemorative Auditorium Showgrounds,Sydney,Australia (1st Show)

Track 13-21
Feb.24 1966 Palais Thatre St.Kilda,Melbourne,Australia (2nd Show)

Track 22
Oct.26 1965 IBC Studios,London,UK

Track 23
Dec.19 1967 Lime Glove Studios,London,UK


Track 1-12
Mono Soundboard Recording
Quality:Very Good

Track 13-21,23
Mono Soundboard Recording
Quality : Excellent

Track 22
Stereo Soundboard Recording
Quality : Excellent

1.Stones Arrived Kingsford Smith Airport,Februry 16,1966/2.Ward Austin 2UW Airport Interview/3.Ward Austin Introduction/4.Mercy Mercy/5.She Said Yeah/6.Play With Fire/7.Not Fade Away/8.The Spider And The Fly/9.That's How Strong My Love Is/10.Get Off Of My Cloud/11.19th Nervous Breakdown/12.Satisfaction/13.Band Introduction/14.The Last Time/15.Mercy Mercy/16.She Said Yeah/17.Play With Fire/18.Not Fade Away/19.That's How Strong My Love Is/20.Get Off Of My Cloud/21.Satisfaction/22.Lady Jane/23.2000 Light Years From Home

現存するラジオ放送された2公演に、新たに発掘された関連音源を加えて、1966年2月18日から3月2日まで行われたオーストラリアツアーの集大成を目指したのが本作。

冒頭2トラックが新たに発掘された関連音源で、本作の少し前にリリースされた同コンセプトの Callingの『Live In Australia 1966』(LCCD5079)にも収録されていますが、この『Live In Australia 1966』、肝心のシドニー公演の音質がイマイチであったり、トラックが変わる際にギャップ(微細な空白)やノイズが入ってしまっているという、この手のハーフオフィシャルものにありがちな欠点があったりするという、なんとも残念なタイトル。

liveinaustralia1966

トラック1の"Stones Arrived Kingsford Smith Airport,Februry 16,1966"は、ストーンズがキングスフォード・スミス空港(シドニー国際空港)に来ることを伝えるラジオアナウンス。

本作と『Live In Australia 1966』どちらもカットインで始まりますが、本作の方が0コンマ数秒分だけ前から始まっている分、バックに流れるBGM(ストーンズとは関係なし)のホーン1音を聴くことが出来ます。

トラック2の"Ward Austin 2UW Airport Interview"。
Ward Austin(ウォード・オースティン)は人名で、当時のシドニーの人気ラジオDJだそうで、
この方によるストーンズ来豪のレポート(何故か『Live In Australia 1966』には未収録)と、メンバーへのインタビューのトラック。

その両タイトルに収録されているインタビュートラック、本作はヒスノイズ多目ではあるものの自然な音なのに対し、『Live In Australia 1966』はヒスノイズ除去処理をやや強めにしている影響で、金属的なノイズが時折発生しているという難点有り。


トラック3から12は、ツアー初日にあたる2月18日シドニーでの1stショー。

"Mercy Mercy""She Said Yeah""Play With Fire""The Spider And The Fly""That's How Strong My Love Is"、同じく本作に収録されている6日後のメルボルン公演では聴くことの出来ない"The Spider And The Fly"といった、後年演奏されることの少ない当時の新作『Out Of Our Heads』からの楽曲を中心としたセットリスト。

そして"Get Off Of My Cloud"では2番のサビでキースのコーラスが早く入ってしまったが故に、自身のヴォーカルだけが残ってしまったことを自分のミスと勘違いしたミックが、3番ではサビを1ヴァース分短く歌ってしまい、逆に自分だけ早くサビを終わらせてしまうという珍展開、そしてラストの"Satisfaction"では観客がステージに乱入したのか、ミックが1番をまともに歌えないという60年代ならではの場面を捉えていたりと聴きどころの多いこの公演は地元シドニーのFM局「2UW」がライブ全曲を放送。

本作はこの放送のエアチェックテープから作成されています。

基がFM放送ではあるものの、当時のレコーダーの性能によるものなのか、クリアーさに欠ける団子気味の輪郭のぼやけた音ではありますが、さすがに放送音源だけあって音のバランスはしっかりしていて聴き応えのあるものとなっています。

事典でこの音源の代表盤として挙げていた、本作と同系列のVGP『Brian Jones・He Is Not Dead』(VGP-017)リマスター盤と比べても、劇的に変わったまでとはいきませんが、全体の音量を上げているにも関わらずヒスノイズは減少、そして低域の厚みが増していることによって聴き易さが向上しています。

vgpheisnotdead

ちなみに先に触れた『Live In Australia 1966』は逆にミックのヴォーカルを浮きだたせようとしたのか、中域を持ち上げていることに加え、低域を更に薄くしてしまっていることから逆に聴きづらくなってしまっているという残念な出来。

なお、既発全ての"Satisfaction"では、3番まで歌いきった後の3分16秒頃から、テープをデジタル化する際に入り込んだと思しき定期的なピーという信号音が5回入っていましたが、本作はその部分のヒスノイズが瞬間的に増しはするものの、きちんと削除処理しているのがポイント

そして当然ながら『Reelin' And Rockin'』(VGP-274)や『Brian Jones・He Is Not Dead』のリマスター前バージョン(ジャケット同じ)、『Beat Beat Beat』(MCS-101)、『Live In The Sixties』(WLR-2145)といったタイトルにあった、"Get Off Of My Cloud"終わり部分のドロップアウトも『Brian Jones・He Is Not Dead』リマスター版同様にちゃんと修正されています。

vgpreelinandrockin2

beatbeatbeatpaper

wlrliveinthesixties

トラック13から21は2月24日メルボルンでの2ndショー。

この日の2ndショーもメルボルンのFM局「3UZ」にて放送。
先のシドニー公演で演奏された"The Spider And The Fly"と"19th Nervous Breakdown"は放送時のカットなのか、このショーでは演奏されなかったのかは不明ですが選曲には無く、かわりに"The Last Time"が入っています。

この放送、"She Said Yeah"と"That's How Strong My Love Is"の終了後にはアナウンスによるCMを挟んでいることから、"Play With Fire"のイントロにそのアナウンスが被ってしまっていることに加え、ラストの"Satisfaction"は当時の大ヒット曲のはずなのに、イントロからミックが歌詞を間違え3番から1コーラス歌ったところで、エンドクレジットアナウンスが被り、そのままエンディングになってしまうという尺合わせのための強引な短縮編集が玉にキズ。

また、コーラスマイクが不調だったのか、はたまたミックス時のミスかは不明ですが、コーラス用のマイクがオフになってしまっている為、"She Said Yeah"や"Get Off Of My Cloud"といった、コーラスと掛け合いとなっている曲に物足りなさを感じてしまうのもやや難点だったり。

そんなこの放送ですが、シドニーとは異なり超高音質のエアチェックテープが残されていることから、今やハーフオフィシャルの格好の餌食となり、かなりの数のブートが乱発されている状況。

元が良いだけにいずれのタイトルでも高音質で楽しめたりすることから、ここでは事典で代表盤として挙げていた同系列のVGP『Bill Wyman's Black Box』(VGP-329) との比較をしてみましたが、アルバム全体の音量を整えるためかVGP盤より音量が若干小さくなっている程度で、ほとんど変わらず。

vgpbiiwyman1

なお、トラック13の"Band Introduction"は、これまで次の"The Last Time"と同じトラックになっていたものを分けただけなので、新たな部分が発掘されたということではありません。

残りの2曲はボーナストラック的な扱いで、まずトラック22は、オフィシャル未リリースの"As Tears Go By"ステレオミックス。
こちらは過去にはDeggaの『Necrophilia』(SSM 120Y 637)のみ収録されていたというレアなもの(残念ながら未所持のため画像もネットから)。アコースティックギターとヴォーカルはモノラルで、ストリングスのみ左右に振り分けられたミックス。音の鮮度という点ではオフィシャルよりもわずかに落ちますが、充分高音質といえるレベルの音で収録。

degganecrophilia

本作ラストとなるトラック23の"2000 Light Years From Home"は、LPやCDの音盤としては初となるプロモ映像音声。

ミックのヴォーカルとキースのコーラスはオフィシャルと異なる別テイク。

バックの演奏についても、ほとんどオフィシャルと同じなものの、曲終盤の、オフィシャルCDでいうと4分26秒から入ってくるピアノ4音からなるフレーズがオフになっていたり、
1番歌い出しの「Sun turnin'」の「turnin'」、
2番の「Freezing red deserts turn to dark」の「turn」に「Energy here in every part」の「here」、
3番の「Bell flight fourteen you now can land」の「fourteen」と「can」、「See you on Aldebaran」の「Aldebaran」、「Safe on the green desert sand」の「desert」、
それぞれのヴォーカルの上にサウンドエフェクトが被っているのが特徴。

本作が基にしているのはBBC-TV「Top Of The Pops」の近年再放送されたビデオソースからとのことですが、この再放送では残念ながら曲の最後まで放送されなかったことから、3分46秒からはこれまでのフィルムの音を繋いで完走収録。音源切り替わり後、ほんの僅かに音質が変わりますが、よく聴かないと分からないレベルでほとんど違和感ないのがポイント。

なお、このプロモ映像、幾つものブートDVDに収録されてはいるものの、ほとんどのタイトルが音声をオフィシャルに差し替えており、本来の音声のまま収録しているのは『Touring Histry Volume Five(Rare Video 1964-1968)』(Bad Wizard)と『Through The Past Darkly:Sucking in the 60's』(AS 153)の2タイトルのみ。

tourlinghistryvolumefive

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by Hara ¦ 10:44, Saturday, Sep 18, 2021 ¦ 固定リンク


・・・
charlie

06:30, Wednesday, Aug 25, 2021 ¦ 固定リンク


『Palladium 1978』(-)
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『Palladium 1978』(-) 2CD

June.19 1978 New York Palladium,NYC,NY,USA

Mono Audience Recording
Quality:Very Good

(Disc-1)
1.Intro/2.Let It Rock/3.All Down The Line/4.Honky Tonk Women/5.Star Star/6.When The Whip Comes Down/7.Respectable/8.Miss You/9.Just My Imagination
(Disc-2)
1.Far Away Eyes/2.Love In Vain/3.Beast Of Burden/4.Shattered/5.Sweet Little Sixteen/6.Tumbling Dice/7.Happy/8.Brown Sugar/9.Jumping Jack Flash/10.Don't Look Back
(※) Don't Look Back・・・Peter Tosh with Mick Jagger

78年ツアー6公演目、シアターギグとしては4公演目となる6月19日ニューヨーク・パラディアム公演収録盤。

この日の"Brown Sugar"では、ミックが観客との「I said, yeah, yeah, yeah, woo」の掛け合いをする前に曲が終ってしまうという、『Europe 76』(DAC-087)等でブート愛好家なら一度は耳にしているであろう1976年6月7日のパリ公演でのミス再び。
この時もパリ同様に曲が終わった後、演奏なしでミックが掛け合いをして場を収めています。

daceurope76


そんなパラディアム公演、既発盤はEXILEがリリースしていた『New York Palladium』(EXM-005AB)。

exilenewyorkpalldium

全曲ノーカット収録ではあるものの、基になったテープの状態がかなり悪く、"Let It Rock"ではテープ劣化による回転ムラで音が波打ち、"Miss You"はピッチがやや不安定、そして"Just My Imagination"では曲の途中から一段と音の波打ちが激しくなり、"Far Away Eyes"から持ち直すものの"Jumping Jack Flash"では再び音が波打つといった状態のマニア向けタイトル。

本作は、EXILE盤と音源自体は同じですが、状態がはるかに良いマスターから作られているため、音ムラや音の波うちといった問題は無し。

この音源、やや距離を感じる録音ではあるものの、演奏自体は大きめに拾われているのと、曲中に耳障りな手拍子等がほとんど入って来ないことから、案外と聴き易かったりするのですが、主に曲間で入ってくる口笛が耳につくのが玉にキズ。

本作はEXILE盤よりも高域を抑えつつ低域をやや持ち上げた音造りにしているため、明るめの音造りだったがために口笛に加えてシンバル類も時折耳についていたEXILE盤に比べて、聴き易さが向上しています。

EXILE盤同様、ディスク2のラストにボーナストラックとして収録されているのは、前座のピータートッシュのステージに、ミックがコーラスでゲスト参加した"Don't Look Back"。メインに比べるとやや音が遠目の録音。この曲の前半では口笛がうるさかったりしますが、最後までではなく途中で収まります。

本作のディスク割、EXILE盤同様に"Just My Imagination"でディスク1終了としていますが、何故か終わりはEXILE盤のようにフェードアウト処理がしてなくてカットアウト。そしてディスク2冒頭もフェードインではなくカットイン。もしやと思ってこの部分を繋げてみたところ、実はノーカットで奇麗に繋がることが判明。

実際のテープチェンジはディスク2の1曲目"Far Away Eyes"終了後であり、本作もその部分に編集痕があったりするので、素直にディスク1の終わりに"Far Away Eyes"を収録してディスクを終わらせておけば自然だったと思われるのですが・・・。

丁寧な編集のタイトルが多いノンレーベルシリーズ、このタイトルに限ってはやや雑な印象。

by Hara ¦ 07:25, Thursday, May 27, 2021 ¦ 固定リンク


『Complete Lacerated』(-)
completelacerated

『Complete Lacerated』(-) 2CD

June.28 1978 Mid-South Coliseum,Memphis,TN,USA
June.29 1978 Rupp Arena,Lexington,KY,USA
July.6 1978 Masonic Temple Auditorium,Detroit,MI,USA
July.18 1978 Will Rogers Memorial Center,Fortworth,TX,USA
July.19 1978 Sam Houston Coliseum,Houston,TX,USA

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Introduction(6/29)/2.Let It Rock(7/18)/3.Honky Tonk Women(7/19)/4.Star Star(7/19)/5.Lies(6/29)/6.Miss You(6/29)/ 7.Just My Imagination(6/29)/8.Beast Of Burden(7/19)/9.Shattered(6/28)/10.Respectable(7/19)/11.Member Introduction(7/6)/12.Love In Vain(7/6)/13.Tumbling Dice(7/6)/14.Happy(7/6)/15.Hound Dog(6/28)/16.Sweet Little Sixteen(7/19)/17.Brown Sugar(7/19)/18.Jumping Jack Flash(7/19)
(Disc-2)
1.Introduction(7/6)/2.Let It Rock(7/6)/3.All Down The Line(7/19)/4.When The Whip Comes Down(7/6)/5.Lies(7/19)/6.Miss You(7/6)/7.Just My Imagination(7/6)/8.Beast Of Burden(6/29)/9.Member Introduction(6/29)/10.Shattered(6/29)/11.Respectable(6/29)/12.Faraway Eyes(6/29)/13.Member Introduction(7/19)/14.Tumbling Dice(7/19)/15.Happy(7/19)/16.Sweet Little Sixteen(6/29)/17.Brown Sugar(6/29)/18.Jumping Jack Flash(6/29)

1978年ツアーのFMラジオ放送音源収録盤繋がりで少し前に出た・・・と思いきや、実は1年半も経ってしまっていたようですが、とりあえずその気になったので、このまとめタイトルを。

本作は78年ツアーのFMラジオ放送関連音源の集大成となるタイトル。

まずメインとなる、本作全36トラック中29トラックを占めているのが、アメリカのラジオ番組「King Biscuit Fllower Hour」(通称KBFH)の未放送・未編集含む放送用素材音源で、TSP『Handsome Girls』(TSP-CD-200-4)から。

tsphandsomegirl1

素材だけあって、放送ではミックの放送禁止用語部分がカットされた7月6日デトロイト公演のバンドコールはノーカット、そして同じくミックが放送禁止用語を発したためにセンサード・バージョンとなっていた、こちらもデトロイト公演の"Just My Imagination"もピー音が被されない状態で聴くことが出来ます。

音の方は当然ながら超高音質で、基となったTSP盤より若干音の抜けが良くなった印象。

そしてこの放送用素材音源の中、本作独自の編集が施されているのがディスク1、デトロイト公演からの"Tumbling Dice"。ラジオ音源では間奏後のAメロでのミックのヴォーカルがオフになってしまっており、他の楽器用マイクに回り込んだと思しき微かな音量でしか聴くことが出来ず、この点は『Handsome Girls』でも変わりませんでしたが、実際のライブ会場での出音ではしっかりと出ていたことがLP『Abandoned In Detroit』(CS-DM-7678)で確認出来ていたことに目を付け、本作はサウンドボード音源にこのオーディエンス音源を被せることによりミックのヴォーカルを聴けるように試みています。

lpabandonedindetroit2

ただ、オーディエンス音源自体が、エコーがかった遠めの音像のヴォーカルバランスだったため、劇的にヴォーカルがオンになったわけではなく、若干音量が上がった程度の印象ではあるものの、既発よりは僅かながらよく聞こえるように改善されています。

その『Handsome Girls』からは、本作の両ディスクともライブのダイジェストというコンセプトのためか、ラジオに採用されなかった7月18日フォートワース公演からの"Let It Rock"も本作のディスク1に収録。もちろんこちらも超高音質で、同様にTSP盤よりも高域の抜けを良くしている印象。


続いては、ディスク2後半に収録されている7月19日ヒューストン公演からの"Member Introduction""Tumbling Dice""Happy"、6月29日レキシントン公演からの"Brown Sugar""Jumping Jack Flash"の5トラック。これらもKBFH関連ではありますが『Handsome Girls』に未収録だったもの。

この音源についてはアナログLP時代から、基は同じながらダビング工程の異なる2つの系統があります。

まずは『Special Collector's Series Volume 8』(OBR 93008)や『Can't Stop Rollin』(OBR 93008)等のOBR系タイトルに収録されていた方の音源。

obrspecolle8

obrcantstoprollin

高域があまり入っていないレンジ狭めの音につき、Dandelion『Handsome Girls』(DL030-33)等の、こちらの音源を加工収録したCDについてはメインのラジオ音源とはかなりの音質差がついてしまっています。

dandehandsomegirls

もう1つの系統がLP『Live From England 1974』(-)に収録されていた音源。

livefromengland1974

LP自体はコモリ気味に感じる音ではあるものの、実は必要な周波数がしっかりと入っていたことから、この音源をイコライズして収録した『Hound Dog -The Lost Handsome Girls-』(-) 、『The Lost Handsome Girls』(-)、『Handsome Girls Lexington』(DAC-178)、『Handsome Girls Houston』(DAC-172)といったタイトルでは、メインのKBFH音源に比べて音の端々が若干傷んでる程度の印象は受けるものの、ほとんど変わらないくらいの高音質となっています。

hounddog1

thelosthandsomegirls

dachandsomegirlslexington

dachandsomegirlshouston

5トラックの内、ヒューストン公演の"Tumbling Dice"は、ミックが放送禁止用語を発してしまったがためにピー音を被せたセンサード・バージョン。既発ではこのピー音をカットして音飛び状態になっていたり、別公演からの同部分を被せていたりするタイトルがあったりしましたが、本作はピー音そのままの状態で収録。

その"Tumbling Dice"とレキシントン公演の"Jumping Jack Flash"。どちらも曲が終わり切らないうちにフェードアウトし始めますが、本作は既発CD同様に音量を上げて曲中フェードアウト問題を解消。加えて曲終了後の歓声が短いことについての対応として別の歓声を被せることにより唐突な印象を抱かせない造りとしています。

また、レキシントン公演の"Brown Sugar"はイントロが欠けてしまっており、DAC『Handsome Girls Lexington』は欠けたままフェードイン、『Hound Dog -The Lost Handsome Girls-』と『The Lost Handsome Girls』は7月19日ヒューストン公演の同曲イントロを補填してノーカット収録としていましたが、本作は7月18日フォートワース公演のイントロを補填して全く違和感なく通して聴けるようにしています。


そして残るトラックは、本作のオープニングを飾る6月29日公演のミックによるバンドコール。こちらは『Handsome Girls』から唯一漏れたKBFH関連音源で、『King Biscuit Fllower Hour』(KBFH-CD-001-2)や『Just Another Gig』(MAG901 401)、先に触れた『Hound Dog -The Lost Handsome Girls-』(-) 、『The Lost Handsome Girls-』(-)といったで聴けたもの。こちらもまた高音質ですが、既発が中高域上げ気味だったことから、本作はメインに合わせるため逆に高域を少し抑えた音造り。

kbfh

justanother

FMラジオ放送関連音源が1つのタイトルに全てまとまったのは本作が初。

本作のアルバムタイトルの元となった『Lacerated』は一部の曲が漏れてはいるものの、コンサートがダイジェストで楽しめる選曲の放送から作られた音盤でしたが、Completeと銘うった本作もまたその流れを踏襲して、ディスク1とディスク2のどちらか片方を聴いても、同様にコンサートがダイジェストで楽しめるようになっている点がポイント高いかと。

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by Hara ¦ 23:59, Friday, May 21, 2021 ¦ 固定リンク


『Live...1978』(KING STREET)
live1978

『Live...1978』(KINGCD4197) 1CD

June.28 1978 Mid-South Coliseum,Memphis,TN,USA
June.29 1978 Rupp Arena,Lexington,KY,USA
July.6 1978 Masonic Temple Auditorium,Detroit,MI,USA
July.19 1978 Sam Houston Coliseum,Houston,TX,USA

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

1.Intro/2.Let It Rock(7/6)/3.All Down The Line(7/19)/4.Honky Tonk Women(7/19)/5.Miss You(7/6)/6.Just My Imagination(7/6)/7.Shattered(6/28)/8.Hound Dog(6/28)/9.Respectable(7/19)/10.Beast Of Burden(7/19)/11.When The Whip Comes Down(7/6)/12.Love In Vain(7/6)/13.Tumbling Dice(7/6)/14.Happy(7/6)/15.Brown Sugar(7/19)/16.Jumping Jack Flash(7/19)

表ジャケットにも表記されているように本作が収録しているのは、アメリカのラジオ番組「King Biscuit Fllower Hour」(通称KBFH)にて放送された1978年ツアーのライブ音源。

このアルバム、帯では「Alive The Live」と銘打たれていますが、ジャケットやディスクにその表記はないため、実のところは日本独自でつけたシリーズ名のようです。

本作収録のこの選曲は1979年4月29日に放送された時のもので(同じ選曲での再放送があったかは不明)、LP時代から幾つものタイトルがリリースされてきましたが、LP復刻の形をとりながらも音質が向上したVGPの『Lacerated』(VGP-004)が、この選曲のブートとしては代表的なタイトルとなっています。

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ちなみに、VGP盤はここに挙げたカラージャケットだけでなく、それ以前にアナログ盤と同じモノクロジャケットでのリリースもされていましたが、単なるジャケ替え再発ではなく、"When Th Whip Comes Down"終了直後にチャーリーがドラムをドカドカと叩いている部分が、カラージャケットの方が長く余分に収録されているといった違いがあったりします。

lacerated

放送音源につき、ミック・ジャガーによるライブ開始時のバンドコールは放送禁止用語部分をカット、また"Just My Imagination"間奏後のAメロでもミックが放送禁止用語を発しており、こちらは曲中なのでその部分をカットするわけにもいかず、ピー音を被せたセンサード・バージョンとなっています。

そのこれらの部分を未編集で聴けるようにしたことに加え、音質も向上したタイトルがTSPの『Handsome Girls』(TSP-CD-200-4)。

tsphandsomegirl1

さて本作、全体的に中域を持ち上げた音造りのため、"Respectable"等の一部の曲ではギターやヴォーカルが耳につく聴きづらい音となってしまっているのが何ともで、一応Excellentにはしていますが、VGP盤と比べると音質は劣っている印象。

そして前述の"Just My Imagination"のピー音部分はというと、あろうことかその部分をカットしてしまってるが故に、曲が音飛び状態になっているという・・・。

唯一VGP盤に勝っている点がラスト"Jumping Jack Flash"のエンディング部分。
VGP盤は曲が完全に終わり切らないうちにフェードアウトが始まり、曲が完全に終わってから僅か3秒ほどでディスクエンドとなるのに対し、本作は曲が終わった後の歓声部分が8秒弱もあるので、VGP盤で感じるであろう唐突さが軽減されています。

by Hara ¦ 23:28, Monday, May 17, 2021 ¦ 固定リンク


『Philadelphia 1989 Second Night』(-)
philadelphia1989secondnight

『Philadelphia 1989 Second Night』(-) 2CD

Sep.1 1989 Veteran's Stadium, Philadelphia,PA

Stereo Audience Recording
Quality:Very Good

(Disc-1)
1.Continenntal Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Undercover Of The Night/6.Harlem Shuffle/7.Tumbling Dice/8.Miss You/9.Ruby Tuesday/10.Play With Fire/11.Dead Flowers/12.One Hit/13.Mixed Emotions/14.Honky Tonk Women/15.Rock And A Hard Place/16.Midnight Rambler
(Disc-2)
1You Can't Always Get What You Want/2.Little Red Rooster/3.Before They Make Me Run/4.Happy/5.Paint It Black/6.2000 Light Years From Home/7.Sympathy For The Devil/8.Gimme Shelter/9.It's Only Rock'n Roll/10.Brown Sugar/11.Satisfaction/12.Jumping Jack Flash/13.Carmen

プレスでのブート初登場となる1989年Steel Wheelsツアー2日目、9月1日フィラデルフィア公演収録盤。

前回投稿で採り上げた初日の音源に似た感じの、音の輪郭は甘めなものの演奏を大きく捉えたバランスの良い音源が基となっており、曲中カットは無し。

ただし、ディスク1のラスト"Midnight Rambler"は曲が完全に終わり切らないうちにフェードアウト開始してしまっているので、ここはその後のフェードアウトが急になったとしても、曲が終わりきった後の開始の方が良かったかも。

"One Hit"ではマイクを隠したりしたようで音が不安定になったり、曲の中間部では周りの観客のしゃべりが耳障りだったりもしますが、他は基本的に曲中は周りが静かめで安定しているので、さほどストレスなくコンサート全編を聴くことが出来ます。

とはいえ、主に曲間で吹いていることから、さほど不快というほどのことではないかもしれませんが、録音者近くの観客による口笛が大きなレベルで入り込んできてしまっているので、リミッターがかかった印象になってしまう可能性はあるものの、口笛部分のみの音量を少し下げた方が聴き易さが向上したかと。

前日、停電トラブルのあった"Shattered"はセット落ち。
またアレンジも前日から若干変更を加えており、バンド全体が止まった後に「And a hard place」とミックが歌うエンディングが付いていた"Rock And A Hard Place"は、バンド全体が止まって曲が終わるお馴染みのエンディングに。

そして前日なかなかキースが弾き始めなかったがために、やたらと間が空いてしまった"Paint It Black"はなんと鍵盤がイントロを担当・・・。さすがにやり過ぎとなったのか次の公演からはキースに戻りましたが、ある意味これがこの公演の目玉かと。

またこの日の"Miss You"では、見せ場のはずのミックの中間のファルセットヴォーカルが何故かオクターブ下げだったり、これはそれほどレアでもないような気もしますがキースはキースで自分が歌う曲のイントロを2曲とも弾き損じ(よりによって本作のジャケットはそのキースが歌っている写真という・・・)、本編ラストの"Satisfaction"ではミックのコール・アンド・レスポンスの譜割りがおかしかったりといった、ツアー序盤ならではのイレギュラーな演奏も聴くことも出来ます。

by Hara ¦ 23:50, Friday, May 14, 2021 ¦ 固定リンク


『Philadelphia 1989 First Night』(-)
philadelphia19891stnight

『Philadelphia 1989 First Night』(-) 2CD

Aug.31 1989 Veteran's Stadium, Philadelphia,PA

Stereo Audience Recording
Quality:Very Good

(Disc-1)
1.Continenntal Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Shattered/5.Sad Sad Sad/6.Undercover Of The Night/7.Harlem Shuffle/8.Tumbling Dice/9.Miss You/10.Ruby Tuesday/11.Play With Fire/12.Dead Flowers/13.One Hit/14.Mixed Emotions/15.Honky Tonk Women/16.Rock And A Hard Place
(Disc-2)
1.Midnight Rambler/2.You Can't Always Get What You Want/3.Little Red Rooster/4.Before They Make Me Run/5.Happy/6.Paint It Black/7.2000 Light Years From Home/8.Sympathy For The Devil/9.Gimme Shelter/10.It's Only Rock'n Roll/11.Brown Sugar/12.Satisfaction/13.Jumping Jack Flash/14.Carmen〜The Ride Of Valkyries

1989年Steel Wheelsツアー初日となる8月31日フィラデルフィア公演収録盤。

7年ぶりに復活ツアーの初日ということで注目度も高かったはずのこの公演、当時はLPでのリリース告知もあったようですが結局実現せず、ステージでの停電発生でライブが中断するハプニングが起きた"Shattered"のみが『20 Years Rare Live 1969-1989』(GF 002)等幾つかのタイトルでリリースされてきただけでしたが、

20yearsrarelive

ようやくライブから10年後の1999年にDirty Work Productionがリリースした『Electrical Discharge』(DWP-003)で、この公演の全曲が聴けるようになったのでした。

electricdischarge

このDWP盤、音の輪郭はやや甘めながら演奏を大きめに捉えたバランスの良い音源から作成されていましたが、本作はそのDWP盤と同じ音源ながらジェネレーションが低いテープが基となっているため、ヒスノイズが少なくなっている分だけ聴き易さが若干向上。

本作が基にしたテープは終演後も長く収録されており、DWP盤では"Jumping Jack Flash"が終わったらフェードアウトでディスク終了となっていたのに対し、本作はその後の場内で流れる"Carmen"と"The Ride Of Valkyries"も聴けるようになっています。

また、DWP盤で若干早めだったピッチも正常になっていることに加え、録音レベル調整により音量が上下していた"Start Me Up"もほぼ均等になるよう修正されています。

ちなみにDWP盤が基にしたテープでは"Dead Flower"の前が意図的にカットされていたようで
(カットの前にテープチェンジ後の曲間部がほんの僅か聞こえる)、イントロが若干欠けていましたが、本作はyoutubenにもアップされているオーディエンス映像の音声を補填して、"Play With Fire"終了後から"Dead Flowers"が始まるまでをスムーズに聴けるようにしたことにより、DWP盤では聴けなかったミックの曲紹介MCも聴けるようにしています。

惜しむらくは、"Happy"終了後から"Paint It Black"のイントロを弾き出すまでののカット部も同様の処理がされていれば、なかなかキースがイントロを弾き始めないため、場繋ぎ(?)として発したミックの言葉が聴けるだけでなく、翌9月1日フィラデルフィア公演の"Paint It Black"のイントロをキーボードが受け持つことになった理由が、これではないかということが分かったのにという点で残念。

by Hara ¦ 23:15, Wednesday, May 12, 2021 ¦ 固定リンク


『Let It Bleed Sessions』 (Mayflower)
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『Let It Bleed Sessions』 (MF-162/163) 2CD

Feb.9-Mar.31 1969 Olympic Sound Studios,London,UK

(※)Disc-1 Track1
May.23 1968 Olympic Sound Studios,London,UK

(※)Disc-1 Track11-17
Apr.12-July.2 1969 Olympic Sound Studios,London,UK

(※)Disc-2 Track1-10
Oct.17-Oct.26 1969 Sunset Studios L.A.USA & Oct.28-Nov.2 1969 Elektra Studios L.A.USA

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Love in Vain(Take 6 Blues Version)/2.Midnight Rambler(Take 18)/3.Love In Vain(Rough Vocal Mix)/4.You Got The Silver/5.Gimme Shelter #1/6.Let it Bleed(Inst)/7.Honky Tonk Women/8.Gimme Shelter #2/9.Sister Morphine(Without Piano)/10.And I Was A Country Boy/11.Downtown Suzie/12.Country Honk(Inst)/13.Country Honk(Without Fiddle)/14.Loving Cup/15.Jiving Sister Fanny/16.I Don't Know Why/17.Let It Bleed(Rough Vocal Mix)/18.Sister Morphine(Longer Early Version)
(Disc-2)
1.All Down The Line(Acoustic)/2.Hillside Blues/3.Gimme Shelter(1st Guitar + Percussions)/4.Gimme Shelter(2nd Guitar)/5.Gimme Shelter(Bass)/6.Gimme Shelter(Percussion)/7.Gimme Shelter(Piano,Guitar,Mouth Organ)/8.Gimme Shelter(Vocal)/9.Gimme Shelter(Backing Track)/10.Gimme Shelter(Rock Band Expert Full Band)/"You Can't Always Get What You Want" Choir Overdub Session
11.Rehearsal 1/12.Rehearsal 2 & 3/13.Take 1/14.Take 2 & Practice/15.Rehearsal 4/16.Rehearsal 5/17.Take 3/18.Rehearsal 6/19.Take 4/20.Take 5/21.Take 6

Mayflower、2度目のリリースとなる『Let It Bleed』アウトテイク&セッション集。

前作『Let It Bleed Sessions』(MF-40/41)は、何故かオフィシャル『Jamming With Edward』がアルバム丸々入っていたり、肝心のアウトテイクはというと左右が逆のテイクや漏れがあったりと、何とも雑なタイトルでしたが、本作はうってかわって69TRAX等の近年流出した音源もきちんとフォローした『Let It Bleed』関連の集大成的タイトル。

mfletitbleessessionsold

本作リリースの少し後に『Fully Finished Studio Outtakes』(BFR 101-103)にて、"Curtis Meets Smokey"(クレジットでは1966年と表記されていますが実際は1969年の音源)が発掘されたため、この曲だけは漏れてしまっていますが、それ以外は全て収録しているという力作。

fullufinishedouttakes

ディスク1、トラック3の"Love In Vain"とトラック17の"Let It Bleed"の2曲のアセテート音源は、DAC『The Olympic Sound Studios Sessions 1968-1969』(DAC-198)にてブート初登場となったもの。本作もDAC盤同様、youtubeで公開されていた曲の前半1分半から45秒程度のものですが、どちらもヴォーカルが異なる貴重な音源につき、フルサイズの流出が望まれるところ。

dactheolympicsoundstudiossessions

ディスク2のトラック3からトラック9までは、前作にも入っていたJam Trackなるソフト用の分離トラック群ですが、ディスク2のトラック11以降収録の、69TRAXからの"You Can't Always Get What You Want"のコーラスダビングセッション音源同様に、何度も聴くような音源ではないので、ディスク2の最後の方に固められてるのは親切かも。

その観点でいうと、ゲームソフト「Rock Band」用に制作されたフェードアウトせずに曲が終わる編集が施された、本作が初収録となるトラック10"Gimme Shelter(Rock Band Expert Full Band)"が、分離トラック群の前に配置されていたら尚良しだったかも。

by Hara ¦ 21:18, Sunday, May 09, 2021 ¦ 固定リンク


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