The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 

『Vienna 1976』(-)
vienna1976

『Vienna 1976』(-) 3CD

June.23 1976 Stadthalle,Wien,Austria

Mono Audience Recording
Quality:Very Good

(※)Disc-3 Track1-10,12-16
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good

(Disc-1)
1.Introduction/2.Honky Tonk Women/3.If You Can't Rock Me〜Get Off Of My Cloud/4.Hand Of Fate/5.Hey Negrita/6.Ain't Too Proud To Beg/7.Fool To Cry/8.Hot Stuff/9.Star Star/10.You Gotta Move/11.You Can't Always Get What You Want
(Disc-2)
1.Band Introductions/2.Happy/3.Tumbling Dice/4.Nothing From Nothing/5.Outa Space/6.Midnight Rambler/7.It's Only Rock'n'Roll/8.Brown Sugar/9.Jumping Jack Flash/10.Street Fighting Man
(Disc-3)
1.Hey Negrita/2.Ain't Too Proud To Beg/3.Fool To Cry/4.Hot Stuff/5.Star Star/6.You Gotta Move/7.You Can't Always Get What You Want/8.Band Introductions/9.Happy/10.Tumbling Dice/11.Nothing From Nothing/12.Outa Space/13.Midnight Rambler/14.It's Only Rock'n'Roll/15.Brown Sugar/16.Jumping Jack Flash/17.Street Fighting Man(part)

1976年欧州ツアー最終公演は、前回73年欧州ツアーのスタートとなったオーストリアはウイーンの同会場で開催されましたが、本作はその最終公演を2種のオーディエンス音源をフルに使って作成されたタイトル。

Recorder 1と称されたディスク1とディスク2は、幾つかのタイトルでブート化されてきた音源。

遠目ながらも安定していて聴きやすい録音で、盛り上がる箇所では手拍子が結構被ったりはしていますが、不快に感じるほどではありません。

曲中カットはなく、曲間もどこが欠落しているか分からないというほぼ完全なサイズのものにつき、ディスク3に収録されている別音源からの補填はなし。

したがってこの点では既発タイトルとの差は無いことから、違いといえば音質とディスクの面割り程度となりますので、そのあたりを軽く触れてみますと・・・。

この音源から作られた最初のプレスブートが『Tour Of Europe'76』(-)
テープをほとんど加工せずに作成したのではというくらいに自然・・・というか地味な音。面割りはディスク2がキースの紹介から"Happy"が始まるという形にしていますが、ディスク1の終わらせ方が"Happy"のイントロ途中でカットアウトという雑な編集となっています。

tourofeurope76


続いてリリースされたのがEXILEの『Happy For You』(EXCD-016/17)
クリアーな音質にすべく派手目な音造りとした影響で、高域が逆にキツ目になってしまっているというもの。面割りの方は"Tumbling Dice"までをディスク1に収録しており、ディスク2はビリープレストンのコーナーから。

exilehappyforyou


そして事典で代表盤として挙げたEXILEの『End Of Europe 1976』(EXCD-023/024)
型番見ても分かるとおり、先の『Happy For You』からあまり間をおかずに再リリースされたタイトルで、音造りが過剰すぎたことを認識したのか、『Tour Of Europe'76』と『Happy For You』の間をゆく音質となっています。ディスクの面割りは、メンバー紹介からディスク2スタートに変更。

exileendofeurope


そして事典出版後にリリースされたTarantura『The Winner Of the Wiener』(TCDRS-36-1,2)
こちらもやや高域強めの音造りで、面割りは『End Of Europe 1976』同様にメンバー紹介からディスク2スタート。

taravienna76


さて本作、音質の方は『End Of Europe 1976』や『The Winner Of the Wiener』が加工による影響と思しきクセが若干高域にあるのに対し、本作はそういったクセなく、ヒスノイズは多めとなったものの『End Of Europe 1976』に近いクリアーさを保った音に仕上がっています。

また、既発タイトルはいずれも若干右寄りの定位だったのに対し、本作は定位を修整してバランスよく聴けるようにしているのもポイントかと。

ディスクの面割りは、『End Of Europe 1976』同様にメンバー紹介からディスク2スタートとなっていますが、ライブでは"You Can't Always Get What You Want"が終わった後のミックの観客の煽りから、そのままメンバー紹介へという流れとなっていたので、Tumbling Dice"から始まる編集の方が良かったのではといった気も。


ディスク3にRecorder 2として収録されているのが、初のブート化となるステレオオーディエンス音源。

音自体はディスク1と2に収録されていたものより演奏自体は大きめに捉えており、周りが静かな曲ではかなり状態の悪いサウンドボードテープっぽく聞こえる箇所もあったりはするのですが、ギターは遠くで控えめに聞こえているといったややバランス欠けたもの。

音質は低域強めのモコっとしたものですが、意外と聴きやすい音となっています。

ただこの音源はカットが多く、"Hey Negrita"の途中からスタートでそれまでの曲が無いのはまだしも、始まってすぐに展開前のギターソロの一部に早くも欠落あり。

その後も"Fool To Cry"は最初のサビ前から後奏に入る前まで。その終了直後から"Hot Stuff"は間奏途中まで、続く"Star Star"は最後のワンショット部分が欠落。"You Gotta Move"はイントロの途中数秒と曲を終わらせた直後の余韻部分、間髪入れず始めた"You Can't Always Get What You Want"は僅かな頭切れの後、1番Aメロの数秒と間奏後のサビの繰り返し2回目から曲の終わりまで。"Tumbling Dice"は後奏のドラムが再び入ってきてスネアドラムをたたき始めたところから欠落。"Nothing From Nothing"はこの音源では丸々欠落しており、続く"Outa Space"も開始40秒弱あたりまで欠落。"Midnight Rambler"はスローブルースパートでのミックの煽り部分の一部と、同じくスローブルースパートの演奏のみの部分の一部、そしてスローブルースパート後半からテンポアップしてしばらくまでの部分が欠落。"It's Only Rock 'n Roll""Brown Sugar"の2曲は無傷でしたが、"Jumping Jack Flash"は2番が始まった直後までで以降は欠落といった具合。

これら欠落部にはディスク1と2に収録されていたRecorder 1のオーディエンス音源が補填されており、スムーズに音源が切り替わる丁寧な編集自体は良かったりするのですが、補填音源の方がクリアーすぎるため、ここは補填音源の高域を落とすなりして音質差を軽減させておいてもらいたかったところ。

また、先に触れたように、このRecorder 2音源では"Nothing From Nothing"が丸々欠落していたことから、本作はRecorder 1からこの曲を持ってきて"Hey Negrita"以降をノーカットで聴けるという編集にしてはいるものの、収録時間の関係からかオーラスの"Street Fighting Man"が最後のサビ途中でフェードアウトとなってしまっています。

これならば"Nothing From Nothing"を入れず"Street Fighting Man"をフル収録してライブを最後まで聴かせるか、"Street Fighting Man"を丸々カットして"Junping Jack Flash"でディスクを終わらせるかどちらかにした方が、この中途半端感がなかったような気がしたりもするのですが・・・。

by Hara ¦ 10:00, Saturday, May 26, 2018 ¦ 固定リンク


『Licks Japan Tour 2003』 (-) 12CD
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『Licks Japan Tour 2003』(-) 12CD

Mar.10 2003 Budokan Hall,Tokyo,Japan
Mar.12 2003 Yokohama Arena,Yokohama,Japan
Mar.15&16 2003 Tokyo Dome,Tokyo,Japan
Mar.20&21 2003 Osaka Dome,Osaka,Japan

Stereo Audience Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Opening/2.Jumping Jack Flash/3.You Got Me Rocking/4.Live With Me/5.Let It Bleed/6.No Expectations/7.Rocks Off/8.Everybody Needs Somebody To Love/9.Worried About You/10.Midnight Rambler/11.Band Introductions/12.Slipping Away/13.Before They Make Me Run
(Disc-2)
1.Start Me Up/2.It's Only Rock'N Roll/3.Rock Me Baby/4.Can't You Hear Me Knocking/5.Honky Tonk Women/6.Tumbling Dice/7.Brown Sugar/8.Satisfaction
(Disc-3)
1.Introduction/2.Street Fighting Man/3.It's Only Rock'n Roll/4.If You Can't Rock Me/5.Don't Stop/6.Monkey Man/7.You Got Me Rocking/8.Ruby Tuesday/9.Loving Cup/10.All Down The Line/11.Tumbling Dice/12.Band Introductions/13.Slipping Away/14.Happy
(Disc-4)
1.Sympathy For The Devil/2.Start Me Up/3.Honky Tonk Women/4.Satisfaction/5.B-Stage S.E./6.Mannish Boy/7.When The Whip Comes Down/8.Brown Sugar/9.Jumping Jack Flash
(Disc-5)
1.Introduction/2.Brown Sugar/3.Start Me Up/4.You Got Me Rocking/5.Don't Stop/6.Rocks Off/7.You Can't Always Get What You Want/8.Bitch/9.Can't You Hear Me Knocking/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.Slipping Away/13.Before They Make Me Run
(Disc-6)
1.Sympathy For The Devil/2.B-Stage S.E./3.It's Only Rock'n Roll/4.Little Red Rooster/5.Midnight Rambler/6.Gimme Shelter/7.Honky Tonk Women/8.Street Fighting Man/9.Jumping Jack Flash/10.Satisfaction
(Disc-7)
1.Introduciton/2.Brown Sugar/3.Start Me Up/4.It's Only Rock'n Roll/5.Don't Stop/6.All Down The Line/7.Angie/8.Monkey Man/9.Midnight Rambler/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.Slipping Away/13.Happy
(Disc-8)
1.Sympathy For The Devil/2.B-Stage S.E./3.When The Whip Comes Down/4.Mannish Boy/5.You Got Me Rocking/6.Gimme Shelter/7.Honky Tonk Women/8.Street Fighting Man/9.Satisfaction/10.Jumping Jack Flash
(Disc-9)
1.Introduction/2.Brown Sugar/3.You Got Me Rocking/4.Start Me Up/5.Don't Stop/6.Rocks Off/7.You Can't Always Get What You Want/8.Bitch/9.Can't You Hear Me Knocking/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.Thru And Thru/13.Before They Make Me Run
(Disc-10)
1.Sympathy For The Devil/2.B-Stage S.E./3.It's Only Rock'n Roll/4.Let It Bleed/5.Midnight Rambler/6.Gimme Shelter/7.Honky Tonk Women/8.Street Fighting Man/9.Satisfaction/10.Jumping Jack Flash
(Disc-11)
1.Introduction/2.Brown Sugar/3.Start Me Up/4.It's Only Rock'n Roll/5.Don't Stop/6.All Down The Line/7.Wild Horses/8.Monkey Man/9.Midnight Rambler/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.Slipping Away/13.Happy
(Disc-12)
1.Sympathy For The Devil/2.B-Stage S.E./3.Mannish Boy/4.Like A Rolling Stone/5.You Got Me Rocking/6.Gimme Shelter/7.Honky Tonk Women/8.Street Fighting Man/9.Satisfaction/10.Jumping Jack Flash

2003年Licks Japan Tour全6公演をオーディエンス音源で収録した12枚組ボックス『Licks Japan Tour 2003 Complete Box』(OOC 001-012)の再発盤。

licksjapanoocbox

オリジナルはOut Of Control Records名義でしたが、本作はノンレーベル。ジャケットデザインの変更に伴い、客電が落ちてストーンズが演奏開始するまでのSE表記が"Opening"から"Introduction"に変わっています。

また、OOC盤の方には、90年初来日初日公演をオーディエンス音源で収録した2枚組タイトル『The First Night』(Out Of Control Records)がボーナスCDとして付属していましたが、本作には無し。

thefirstnight

音の方は若干音量が上げてある程度で特に加工していないようですが、近年の音傾向として中低域に厚みを持たせているものが多いことから、本作もその傾向と比較すると物足りなさを感じる印象となるため、今回はそちらに近づけた音造りにしても良かったような気も・・・。

個別の内容については、事典に書いたものをベースとして軽く触れておくと。

ディスク1と2に収録されているのは、ツアー初日にして目玉の3月10日武道館公演。
演奏を大きく捉えた録音で、耳障りな手拍子・拍手の類はほとんど無し。マイルドな聴きやすい音質。後発の武道館音源と比べると、やや音の厚みに欠ける印象なので、先に触れたように近年の厚みを持たせた音造りにするのも手だったかも。また、序盤ほんのわずかながら定位が左寄りだったので、ここは修正してもらいたかったかところ。

続くディスク3と4は、3月12日の横浜アリーナ公演。
メインスピーカーから離れた位置での録音だったのかメインステージの音像は小さ目ですが、Bステージについては、Bステージ用のスピーカーが近くにあったようでかなり音が近くなっており、他のタイトルはどちらかというとBステージの音に難があるものが多いため、その点では優位性があるのかと。気になる手拍子は盛り上がるところの一部程度なので、総じて聴きやすい印象。

ここからの4公演はドーム公演となり、ディスク5と6に収録されているのは3月15日東京ドーム公演。
演奏自体は大きく捉えた好録音ですが若干軽めな印象の音につき、こちらも近年の音造りを反映させても良かったかも。Bステージもメイン同様に演奏を引き続き大きく捉えていますが、音質はやや音が中域に集まり気味。
一部、手拍子や叫び声が若干気になるところあり。

ディスク7と8は、翌3月16日東京ドーム公演。
メインステージとBステージ共にスピーカーの近くで録ったかと思しき音の近さですが、モノラルに近い印象の音となっているので、今回のリリースにあたって疑似ステレオ処理する等して左右の音を拡げると良かったかも。

ディスク9と10は、場所を大阪に移しての3月20日大阪ドーム公演
演奏を大きく捉えた好録音で、低域もしっかりと出たクリアーでバランスの良い音質の音源。全体の音量を上げたことにより、若干高域が耳につく箇所が生じてしまっているので、ここはうまく調整しておいてもらいたかったところ。盛り上がる部分ではそこそこ手拍子を拾ってはいるものの、さほど気にならないレベル。Bステージ移動の際のBGMで音が大きく回りますが、以降で定位のバランスが変わることは無し。

ディスク11と12の3月21日大阪ドーム音源も、前日公演音源同様に演奏を大きく捉えた好録音で、こちらも手拍子や歓声も多少拾ってはいますが気にならないレベル。Bステージの音がやや左寄りだったので、これは直しておいてもらいたかったところ。

06:30, Tuesday, Apr 10, 2018 ¦ 固定リンク


『Chicago 2006 2nd Night』(-)
chicago20062ndnight

『Chicago 2006 2nd Night』(-) 2CD

Jan.25 2006 United Center,Chicago,IL

Mono Audience Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Introduction/2.Jumping Jack Flash/3.It's Only Rock'n Roll/4.Rough Justice/5.Love Is Strong/6.Memory Motel/7.Rain Fall Down/8.Ain't Too Proud To Beg/9.Midnight Rambler/10.Tumbling Dice/11.Band Introduction/12.This Place Is Empty/13.Happy
(Disc-2)
1.Miss You/2.Respectable/3.Get Off Of My Clud/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Start Me Up/7.Brown Sugar/8.You Can't Always Get What You Want/9.Satisfaction

約1か月のインターバルを置いて1月10日より再開したA Bigger Bang アメリカツアーの7公演目にあたる、1月25日シカゴ公演全曲収録盤。

この日は、3年に及んだABBツアーでは結局その10日前の1月15日ボストン公演とこの公演の2回のみだった"Memory Motel"や前週18日のMSG公演で8年ぶりの披露となり結局このアメリカツアーでは3回しか演奏しなかった"Love Is Strong"(翌年の欧州では5回)、こちらもアメリカツアーでは3回のみの演奏となった"Respectable"(翌年の欧州では4回)と比較的レアな曲が揃ったセットリストとなっています。

そんなセットリストに注目しがちなこの公演ですが、演奏の方でも聴きどころ満載。

まずは"Rough Justice"、イントロではキースが何を勘違いしたのか、今演奏をし終えたばかりの"It's Only Rock'n Roll"をまた弾き始めそうになり、慌てて気づいて帳尻を合わせようとして変なフレーズになってしまっているのをはじめ、レア曲2曲を挟んで演奏された"Rain Fall Down"は、リフのアタック部分を補完しているチャックのキーボードがオフになっていたのか、はたまた音色の切り替え忘れだったのかフェードイン気味に入ってきたため、何とも締りのないイントロでの曲スタート。

"Tumbling Dice"ソロ後の3コーラス目のサビでは、チャーリーがアクセントを一発いれるだけのところから突如リズムを刻み始め、"Midnight Rambler"イントロ前のフリー演奏部分では、ギターが全然入って来ないことからチャーリーだけがドカドカ叩いているだけの状態となってしまったことから、やむなくミックが「ドラムソロ」とコメントを挟んで場を取り繕っていたり、キースの"Happy"では間奏のソロでロニーが入り損ねたことから、挽回とばかりにロニーが後半部に色々弾いてはいるものの、中途半端にソロフレーズが完結しないまま曲が終了。

Bステージでの"Respectable"ではキースが迷子になってしまったことから、バックのコード進行が無茶苦茶になっているところを、ミックが強引に歌いきって何とか大崩れせずにすませたものの、Bステージを終えた後の"Sympathy For The Devil"では、そのミックがサビ前のAメロで変な間を開けてしまったがために変なことに。

そしてオーラスの"Satisfaction"では、キースがイントロに変化を与えようと試みるも(単純に弾き間違いのような気も)、訳の分からないものになってしまっているという、この日はとてもツアー再開2週間とは思えないほどの凡ミスのオンパレード状態となっています。

そんなこの公演の既発タイトルはというと、前々日のシカゴ同所公演を全曲収録した『abiggerbangustourchicago'06』(Check This Out)に、先に触れたレア曲"Love Is Strong""Memory Motel""Respectable"に日替わり曲の"Rough Justice""Get Off Of My Clud"の計5曲がボーナストラックとして収録されていましたが、こちらは本作とは別のオーディエンス音源。

ctochicago06

ややエコーがかってはいるものの演奏を大きく捉えた好録音ではありますが、肝心の"Memory Motel"で近くの客の咳を曲中でそこそこ大きく拾ってしまっているというちょっと難のあるもの。

ちなみにWLRの13枚組ボックス『A Bigger Bang World Tour 2006』(WLR-2178)にも、この公演からの"Love Is Strong"と"Respectable"がディスク2に、"Memory Motel"がディスク4にそれぞれボーナス収録されていますが、これらもCheck This Out盤と同じ音源。

wlrabb2006worldtourbox

また、Hermetic Societyの14枚組ボックス『A Bigger Bang North American Tour 2006』(HS 70)のディスク2にボーナス収録されている"Love Is Strong"と"Memory Motel"もまた、Check This Out盤と同じ音源となっています。

abbnorhamerica2006box

本作はCheck This Out盤とは異なるオーディエンス音源から作成。

演奏を大きく捉えていることに加えて周りの観客も静かという好音源ではあるものの、何故かモノラル録音ということもあり左右の音の拡がりに乏しいので、疑似ステレオ処理をしてあれば尚良しだったかもしれません。

06:30, Friday, Mar 23, 2018 ¦ 固定リンク


『Memphis 2005』 (-)
memphis2005

『Memphis 2005』 (-) 2CD

Dec.3 2005 FedEx Forum,Memphis,TN,USA

Stereo Audience Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Intro/2.Start Me Up/3.It's Only Rock'n Roll/4.Shattered/5.Tumbling Dice/6.Oh No,Not You Again/7.Rain Fall Down/8.Angie/9.Mr.Pitiful/10.Night Time Is The Right Time/11.Band Introductions/12.Slipping Away/13.Infamy
(Disc-2)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.Get Off Of My Cloud/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/
6.Brown Sugar/7.Jumping Jack Flash/8.You Can't Always Get What You Want/9.Satisfaction

2005年A Bigger Bang アメリカツアー最終日にあたる12月3日メンフィス公演の全曲収録盤。

この公演からは過去に曲単位のリリースもなかったことから、本作がプレスCDでは初のブート化となります。

"Start Me Up"で普段目立たない部分のロニーのバッキングがはっきりと聞こえることから、ロニー側のスピーカー近くでの録音のようで、"It's Only Rock'n Roll"や"Shattered"はじめ幾つかの曲で隠し味的にミックスされているブロンディのアコースティックギターも明瞭に聞き取れるほどの音の近さとなっています。

周りの観客はというと、キースコーナーでざわつく以外では、ライブ前半に左側の男性客のホーという叫び声が耳につきますが、幸いなことに叫んでいるのは曲間だけで基本的に曲を邪魔することはなく、ライブ中盤以降は男性客が場所を移ったのか、その叫び声を耳にすることはなくなります。

この音源、ライブ前半は定位が右に寄ってしまっており"Rain Fall Down"あたりで一旦改善はしますが、メンバー紹介から"Slipping Away"の前半にかけては再びかなり右に寄ってしまっているので、ここは調整してもらいたかったところ。

また、"It's Only Rock'n Roll"のイントロで音ブレがそのままだったり、"Miss You"の開始前にチャックが毎回入れる指慣らし風のキーボードの遊びをディスク1の最後に入れてフェードアウトしてるまでは良かったのですが、ディスク2のスタートはその後からになっていてこの遊びが入っていない等、もう少し気を使って欲しかったと感じる面も。

この日はメンフィスでの公演ということもあり、ツアー4回目にして最後となる"Mr.Pitiful"を日替わり曲として演奏していたりもしますが、ハイライトとなるのはオーラスの"Satisfaction"。イントロでキースがミストーンを出してはいるものの、曲の後半ではミックのハイテンションなアドリブに加え、4分30秒過ぎからのチャーリーのフィルインの連発も相まって2005年の最後を飾る素晴らしい演奏を繰り広げています。

なお、キースが歌う"Infamy"も翌年翌々年のツアーでは演奏されなかった為、この公演が最後となっています。

06:30, Thursday, Mar 22, 2018 ¦ 固定リンク


『"All Meat Music" Winter Tour 1973』 (-)
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『"All Meat Music" Winter Tour 1973』 (-) 1CD

Jan.18 1973 Inglewood Forum,Los Angels,CA

Mono Audience Recording
Quality:Very Good

1.Intro/2.Brown Sugar/3.Bitch/4.Rocks Off/5.Gimme Shelter/6.Route 66/7.It's Al Over Now/8.Happy/9.Tumbling Dice/10.No Expectations/11.Sweet Virginia/12.You Can't Always Get What You Want/13.Dead Flowers/14.Stary Cat Blues/15.Live With Me/16.All Down The Line/17.Rip This Joint/18.Jumping Jack Flash/19.Street Fighting Man

前項前々項と1973年ウインターツアーものを採り上げてきましたが、本項もウインターツアーから。

本作が収録しているのは、ツアー初日となる1月18日のロサンゼルス公演。

この日は、前年12月に起きたニカラグア大地震の被災者救済の為にストーンズが開催した「ニカラグア大地震被災者救援コンサート」という特別公演であることから、セットリストもこの後から始まるツアーの基本的なものとは異なり、"Route 66"や"It's All Over Now"、"No Expectations"、"Stary Cat Blues"といったこの日限りのレア曲が挟まれているというスペシャルなもの。

このレア曲の中で唯一"It's All Over Now"だけは、次のハワイ公演でも演奏されてはいますが、そのハワイでの演奏ともスタジオ版とも67年の「Sunday Night At The London Palladium」出演時のアレンジとも異なる、後年ミックとキースそれぞれがソロでカヴァーするフレディキングの"Going Down"風のリフで始まるというアレンジでこの日は演奏されています。

この公演のブート化されているオーディエンス音源は唯一つで、アナログLP時代から『Winter Tour 1973』(TMQ 72006もしくはD-305)をはじめ幾つものタイトルでリリースされ続けてきていますが、アンコールで演奏された"Midnight Rambler"は残念ながら未収録、ラストの"Street Fighting Man"も終盤でフェードアウトしてしまうものの、ライブ本編はほぼカバーしているというもの。

allmeatmusiclp2

その音の方は、演奏が近く録れてはいるんですが、録音位置がテイラーのアンプの前だったようで、ほとんどの曲がテイラーのギターばかり大きく聞こえるというアンバランスなものになってしまっており、別のオーディエンス音源の発掘が望まれるところですが、ライブから45年経った今も出て来ず。

さて本作ですが、事典で代表盤として挙げた、LPの基テープから作成されたVGP『All Meat Music』(VGP-283)とは異なり、アナログLPから起こされたタイトル。

VGP 2004年版ジャケット
vgpallmeatmusic2004

VGP 2001年版ジャケット
vgpallmeatmusic2001

本作は基にしたLPの盤のコンディションの悪かったようで、ザザっといったノイズが入っていたり、"Route 66"や"You Can't Always Get What You Want"の前半あたりは細かな音ブレがあったりします。

スクラッチノイズの方はきちんと除去処理しているようで、時折ほんの僅かに聞こえる程度となっていますが、こちらも元々のノイズが多かったのか、少し強めの処理にしてしまっているようで、"Dead Flowers"前後で顕著なように歓声部の余韻がおかしくなってしまっているところも。

VGP盤は基テープから作成されていることから、高域強めで少しシャリシャリした質感の音造りだったアナログLPとは異なり、地味と評する意見もあるものの中低域に重きを置いた丸みのある落ち着いた音だったのに対し、
本作はアナログLP起こし故に当然ながら高域が強調されたクリアーな音となっていますが、基LPほどシャリシャリさせておらず聴き易くしているのが特徴。

この音源、トータルで80分を若干超えてしまうため、ほとんどの既発タイトルが2枚組となっていましたが、
同じくLP起こしのCD『All Meat Music』(007)は、LP冒頭に収録されていた録音者による録音チェック用もしくは記録用のアナウンスをカットしているのはライブと関係ない部分なので当然ですが、曲間のMCまでカットして無理やりCD1枚に収めているというタイトル。

numberallmeatmusic

この007盤ですが、音質の方もストレートなLP起こしではなく、音に奥行き感を出すエフェクトをかけているというこのシリーズ特有のもので、その効果によって手拍子が浮き上がってしまったりしていることから、好みの分かれるところかもしれません。ピッチはLPほどではありませんがやや高め。

この音源をCD1枚に収めたものとしては他に、13CD+1DVDのボックス『Tour 1973』(WLR-2135)もありますが、こちらはLPのピッチの高さそのままなことに加えて、冒頭アナウンスだけではなく"Brown Sugar"スタート前のバンドの音出し部分もカットしているといった編集となっています。

wlr73box

では本作はどうやってCD1枚に収めているかというと、冒頭のアナウンスカットは同様ですが、曲間のMCはそのまま。

ピッチがLP並みに高いのかというとほぼ正常となっていたことから、同じくピッチほぼ正常なVGP盤と同時再生して比べてみたところ、何と音程はそのままにテンポを若干上げるという処理が施されているようです。

よって、1曲あたり1〜2秒ほど時間が短くなっているため、CD1枚に曲間MCをカットなく収めることが出来てはいますが、この比較しなくては気づかない程度のテンポアップを良しとするか悪しきとするかは評価の分かれるところかと。

06:30, Wednesday, Mar 21, 2018 ¦ 固定リンク


『Mick Taylor Years CD4』 (SRS)
srsmicktayloryears4

『Mick Taylor Years CD4』 (CD-SRS-17-04-43) 1CD

Feb.27 1973 Royal Randwick Racecource,Sydney,Australia

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.Love In Vain/8.Sweet Virginia/9.You Can't Always Get What You Want/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Midnight Rambler/13.Band Introductions/14.Little Queenie/15.Rip This Joint/16.Jumping Jack Flash/17.Street Fighting Man

アルバムタイトルにCD4とあるように、SRSレーベル4連作の4番目となるのが本作。

これまでの3つが、何故今更このタイトルからのコピー?というものでしたが、本作もやはりその路線。

今回のコピー元は12CD+1DVDのボックス『The Mick Taylor Years』(-)のCD4と、狙ったのかどうかは定かではありませんが、奇しくもアルバムタイトルと同じディスクナンバー。

themicktayloryears

・・・と書いていて、ようやく気づきましたが、このSRSシリーズ4作はこのボックスの最初の4枚と全く同じ。
だからタイトルにCD1じゃのCD2じゃの付いていたのかと。したがってこれまでの3作もこのボックスからのコピー、ということでボックス自体がコピーもの中心なので、本作含むこのシリーズはコピーのコピーということになります・・・。

少し脱線しますが、このボックスのCD12が何とも摩訶不思議な企画で、72年〜73年の"You Can't Always Get What You Want"中間部のテイラーのソロだけを抜粋した、22公演分+1リハーサル(!)の計23トラックを1枚のCDにまとめているというもの。たしかにテイラーはその都度、多彩なソロを披露してはいますが、延々曲の中間のソロ部分だけ聞かされても・・・という微妙な珍品だったりします。このシリーズのリリースが止まっているので、まさかこのディスクまでは単品コピーリリースは無いと思いますが、もしこんなもんまで単品リリースされると・・・。

さて、そんなボックスからコピーした本作が収録しているのは、1973年ウインターツアー最終日となる2月27日シドニー公演のミキサー卓直結のステレオサウンドボード音源。

このウインターツアーからは24日のパース、26日のシドニーのミキサー卓直結のサウンドボード音源も流出していますが、これらは全て不完全で、全曲が流出しているのはこの27日のシドニー公演のみ。

音質の方は24日や26日に比べると、カセットダビングを何度か経た感じの高域が減退したものとなっていますが、キースとテイラーのギターが前面に出た生々しいミックスはこの公演でも同様。逆に24日や26日でパシャパシャとした薄い録れ音だったドラムは、この27日の方が太い音で録れていたりもします。

この音源、オープニングの"Brown Sugar"のイントロが左から鳴り、バンドが入ると右によるという違和感のあるミックスになっていたり、"Jumping Jack Flash"と"Street Fighting Man"の2曲は少し後になってから流出したことから、この音源を収録したほとんどのタイトルが左右逆となっていましたが、本作も同様となっています。

そんな本作(=ボックス)の基となっているのは、Tarantura『Back Strap Jacket』(TCDRS-3-1,2)。

taranturabackstrapjacket

ちなみに、この左右問題にきちんと対応している唯一のタイトルが、事典で挙げたVGP『Welcome To Australia』(VGP-110)のリマスター盤。

vgpwelcometoaustralianew1

なお、"Brown Sugar"を始める前にミックが一声発しており、VGP盤はきちんとそれを収録していますが、本作はその一声の後からディスクスタートとなっているため未収録。

また、テープチェンジにあたった"You Can't Always Get What You Want"終了直後の処理に関しても、『Welcome To Australia』のリマスター盤や『Sydney,Royal Randwick Racecourse February 26th 1973』(SAM 009)では、曲が終わった後にミックが発した「Thank you very much」の後の二言も聴くことが出来ましたが、本作はそれ以外のタイトル同様に「Thank you very much」の後、すぐに"Honky Tonk Women"のイントロが始まる編集となっています。

sydneyroyalrandwick

06:30, Tuesday, Mar 20, 2018 ¦ 固定リンク


『Mick Taylor Years CD3』 (SRS)
srsmicktayloryears3

『Mick Taylor Years CD3』 (CD-SRS-17-03-43) 1CD

Feb.24 1973 Western Australia Cricket Ground,Perth,Australia

(※) Track-7,8,9,15
Feb.26 1973 Royal Randwick Racecourse,Sydney,Australia

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.Love In Vain/8.Sweet Virginia/9.You Can't Always Get What You Want/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Midnight Rambler/13.Band Introduction - Happy Birthday Nicky Hopkins/14.Little Queenie/15.Rip This Joint

久々のSRSレーベル4作同時リリースのうちの3つめ。
これまで採り上げてきたCD1,CD2と、今となっては微妙なタイトルをコピーしていましたが本作もまた然り。

本作がコピーしているのは、これまたいにしえのタイトルTSP『Rocks Off!』(TSP-CD-056)

tsprocksoff

このTSP盤同様、本作もジャケットのクレジットでは全曲2月24日公演としていますが、そのようなことはなく"Love In Vain""Sweet Virginia""You Can't Always Get What You Want""Rip This Joint"の4曲は、次のシドニー公演から。

24日公演、26日公演共にキースとテイラーのギターが前面に出た生々しいミックスの、ミキサー卓直結の高音質ステレオサウンドボード音源ですが、このTSP盤は26日音源の左右チャンネルが逆。本作も当然修正などしない丸コピー盤なので逆のままという・・・。

またTSP盤ならびに本作は過剰なノイズ除去処理により、曲間の場内音や楽器の余韻がかなりおかしなことになっていて、今聞くとかなり違和感を抱くものとなっています。

本作がメインとしている24日公演の最大の目玉が、メンバー紹介時にバンドで余興演奏した"Happy Birthday Nicky"。初出のLP時代から幾つものアルバムタイトルにもなった曲ですが、本作は何故か"Happy Birthday Nicky Hopkins"という実際に歌ってもいないフルネーム表記・・・。親切心なのか、はたまた他との差異をつけようとしてのクレジットなのかは不明ですが、何とも微妙なものではあります。

そしてこの公演の、ある意味もう1つの聞きどころなのが"Gimme Shelter"。チャーリーが半拍ずれて曲に入ってしまい、途中で叩くのを止めたりするもののそれでもリズムを合わせられず、1番はリズムがずれたまま進行し、ようやくバンドに合わせることが出来たのは2番に入ってからという珍演となってしまっています。

【追記】
本作は上記で挙げたタイトルからの直接コピーではなく、本作から遡ること10年前にリリースされていた『The Mick Taylor Years』(-)からのコピーでしたので、上記で挙げたタイトルのコピーのコピーということになります。

themicktayloryears

06:30, Monday, Mar 19, 2018 ¦ 固定リンク


『Midnight Ramblers』 (DAC)
dacmidnightramblers

『Midnight Ramblers』 (DAC-184) 2CD

Disc-1
Nov.10 1969 San Diego International Sports Arena,San Diego,CA

Mono Audience Recording
Quality:Excellent

Disc-2
July.26 1972 Madison Square Garden,NY

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Introduction - Carol/2.Sympathy For The Devil/3.Prodigal Son/4.You Gotta Move/5.Under My Thumb/6.Live With Me/7.Little Queenie/8.Satisfaction/9.Honky Tonk Women/10.Street Fighting Man
(Disc-2)
1.All Down The Line/2.You Can't Always Get What You Want/3.Midnight Rambler/4.Band Introductions/5.Bye Bye Johnny/6.Rip This Joint/7.Love In Vain/8.Sweet Virginia/9.Jumping Jack Flash


本作は、アナログ2枚組LP『Midnight Ramblers』(Phoenix Records 44785)のアップグレード復刻作。

midnightramblerlp

ディスク1は、Phoenix盤LPのサイド1と2に収録されていた、69年11月10日サンディエゴ公演からのオーディエンス音源。

このオーディエンス音源、当時のオーディエンス録音としてはトップレベルの高音質を誇っていましたが、Phoenix盤LPの方はダビングを重ねたテープが基になっているようで、まるで幕がかかったかのようなコモり気味の音質。

一方の本作は裏ジャケットにわざわざクレジットしているように、この音源を録音したダブ・テイラー自身が作成したTMOQの1枚物LP『San Diego'69』(TMOQ-71078)を基にしていることから、そのTMOQ盤に遜色ない高音質となっています。

こちらの画像はネットから
tmoqsandiego69

今回チェックに使ったのは同スタンパーの『Stoneaged San Diego'69』(Box Top Records)

stoneagedsandiego69

このサンディエゴ公演については、ブートCD黎明期よりLPの基となったテープ音源からCDが作成されていたことから、コンサート全曲を容易に聞くことが出来ましたが、このTMOQ盤の抜粋された曲目によるCDといえば、その黎明期にリリースされたアナログ起こしの『Stoneaged』(WPOCM 1189 D 043-2)のみだったので、本作はこのWPOCM盤以来となります。

stoneaged

ここでカットされた曲は"Jumping Jack Flash""Stray Cat Blues""Love In Vain""I'm Free""Midnight Rambler"の5曲。オープニングの"Jumping Jack Flash"がカットされているのは、コンサート全体をダイジェスト収録したライブ盤としてはマイナスですが、そこを除けば中盤のアコースティックコーナー含め、コンサートの流れをきちんと押さえた選曲となっており、1番途中からキースのギターのチューニングが狂ってしまうものの、そのままギターを変えずに最後まで押し通すという、演奏の崩れが少ないこのツアーでは珍しい類となるラストの"Street Fighting Man"もきちんと収録していることはポイントかと。

これまでの既発CDでは、ノイズ除去処理の影響により音の余韻がおかしかったタイトルがあったり、いずれのタイトルも曲間にヒスノイズ除去処理特有のシュワシュワとしたデジタルノイズが多少なりとも乗っていたりした中、本作はテクノロジーの進歩のおかげか、そのようなことのない自然な音となっています。

事典でこの音源の代表盤として挙げた、VGPの『Stoneaged San Diego Sixty-Nine』(VGP-008) -Digital Remastered Edition-も、やはりノイズ除去処理特有のデジタルノイズが若干あることに加えて、全体的にやや硬質な音となっていたので、本作もLPの抜粋選曲とはせず全曲収録としてあれば尚良しでしたが、残念ながら今回はあくまでもLPの復刻が主眼のようなのでそうはしなかったのでしょう。

vgpstoneagedsandiego69


ディスク2は、1972年北米ツアー最終日となる7月26日マジソン・スクエア・ガーデン公演から、ミキサー卓直結のクリアーな高音質ステレオサウンドボード音源。

このサウンドボード音源、残念ながらライブ中盤から終盤までの9曲しか発掘されていないため、序盤から中盤にかけての"Brown Sugar""Bitch""Rocks Off""Gimme Shelter""Happy""Tumbling Dice"、本編ラストの"Street Fighting Man"、アンコールの"Uptight〜Satisfaction"の計8曲が未収録なのに加えて、
"Jumping Jack Flash"は曲の途中でフェードアウトしてしまうというもの。

この音源、アナログLP時代は"All Down The Line"から始まるタイプと、"Bye Bye Johnny"から始まるタイプという2種類の曲順がありましたが、Phoenix盤『Midnight Ramblers』は後者の"Bye Bye Johnny"から始まるタイプ。

このPhoenix盤収録の音源は、ミックテイラー側のチャンネルをモノラル化したもののため、曲中のキースの音量が著しく低かったりするというアンバランスな音だったのに対し、本作が収録しているのは、裏ジャケットに復刻元としてクレジットしているように"All Down The Line"から始まるアナログLP『Welcome To New York』(TMOQ-71080)からの左右に音が分離したステレオ音源。

welcometonewyorklp

こちらのステレオ音源の事典で挙げた代表盤は『Nasty Songs』(DAC-065)

dacnastysong1

『Nasty Songs』は、それまでのCDタイトルのいずれもがヒスノイズ除去により程度の差こそあれ微妙におかしかったのに対し、ヒスノイズをある程度残してでも余韻がおかしくならない様に処理して、音の自然さを強調したタイトルでしたが、本作も使っているマスター自体は『Nasty Songs』と同じで、全体の音量を少し抑え目にしているだけ。

ただ、曲順については『Nasty Songs』が曲をライブの演奏順に並べ替えていたのに対し、本作はアナログLP『Welcome To New York』に準じたランダムなもの。

またLP時代からあった"Midnight Rambler"11分37秒付近でのテープレコーダーの一時停止操作ミスによると思しき音切れも、ほとんどの既発CDタイトルはいずれも音を摘んでいて音飛びの様になっていましたが、『Nasty Songs』は基テープそのままの音切れ状態のまま収録。

それに対して本作は摘んで繋いではいるものの、きちんとテイラーのギターフレーズを活かした違和感のない繋ぎ処理としています。

02:57, Saturday, Mar 17, 2018 ¦ 固定リンク


『Togo(東郷)』 (Mayflower)
mayflower1995togo

『Togo(東郷)』 (MF-097/098) 2CD

Mar.9 1995 Tokyo Dome,Tokyo,Japan

Stereo Audience Recording
Quality:Very Good

(Disc-1)
1.Introduction/2.Not Fade Away/3.Tumbling Dice/4.You Got Me Rocking/5.All Down The Line/6.Rocks Off/7.Sparks Will Fly/8.Satisfaction/9.No Expectations/10.Let It Bleed/11.Rock And A Hard Place/12.Love Is Strong/13.I Go Wild
(Disc-2)
1.Miss You/2.Band Introductions/3.Honky Tonk Women/4.Before They Make Me Run/5.The Worst/6.Sympathy For The Devil/7.Monkey Man/8.Street Fighting Man/9.Start Me Up/10.It's Only Rock'n Roll/11.Brown Sugar/12.Jumping Jack Flash

ちょっと古めのタイトルですが、今日が公演からちょうど23年後にあたるということで紹介。

本作が収録しているのは、Voodoo Lounge Japan Tour 3公演目となる1995年3月9日東京ドーム公演。

この日は初日と2日目に演奏しなかった"All Down The Line"と"No Expectations""Let It Bleed"、そしてキースの"The Worst"が日本初登場。中でも"No Expectations"は、前年の北米ツアーでもツアー開始前のシークレットギグ含めて2回しか演奏しておらず、この後の欧州ツアーでも演奏されなかったというレア曲。

また、この日の"Brown Sugar"のイントロ始まりは、スタジオ版に準じた「チャッチャ」ではなく、この時期としては比較的珍しい『Love You Live』で聴ける「チャラッチャ」となっています。

そんな9日公演を収録している本作は3枚組『Voodoo Lounge Tour Memorial March 1995』(-)の中の日替わり曲集「Rarities」や、『13th Memories』(-)に収録されていた音源の全長版。

voodooloungetourmemorial1995

13thmemorys

エコーがかってはいるものの演奏自体はそこそこ大きめに捉えており、周りもさほど騒がしくないという良好音源でしたが、本作の場合は迫力を出そうとしたのか、チャーリーのバスドラム付近の周波数をかなり持ち上げたことにより低域が過剰に響いてしまっているので、ここは強調するにしてももう少し抑え気味にしておいてもらいたかったところ。

なお、事典では『Voodoo Lounge Tour Memorial March 1995』と『13th Memories』を別項で採り上げていましたが、これはイコライジングの違いだけでしたので、ここで同音源と訂正します。

その他の既発タイトルにも触れておくと、この公演をフル収録したタイトルは2つ。

まずは『Never Tired』(VGP-065)
演奏を大きく捉えた好録音で耳障りな歓声もさほど拾っていないというもの。時折オーバーレベルと思しき音の歪みがあったりもしますが、気になる程では無し。

vgpnevertired

もう1つが東京最終となった17日公演とのカップリング4枚組『Voodoo Lounge In Tokyo Third Night & Last Night』(-)
やや奥行きを感じる録音で、音質はクリアーではあるもののシンバル類が耳についたりと高域持ち上げすぎな感が。また"Satisfaction"ではミックに合わせて歌う1人の観客の歌声を拾ってしまっていて耳障りだったりします。

voodooloungeintokyothirdnight

06:30, Friday, Mar 09, 2018 ¦ 固定リンク


『Seattle 2005』 (-)
seattle2005

Oct.30 2005 Key Arena,Seattle,WA,USA

Stereo Audience Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Introduction/2.Start Me Up/3.Shattered/4.She's So Cold/5.Tumbling Dice/6.Oh No,Not You Again/7.Angie/8.Rain Fall Down/9.Bitch/10.Night Time Is The Right Time/11.Band Inroductions/12.The Worst/13.Infamy
(Disc-2)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.Get Off Of My Cloud/4.Honky Tonk Women/5.Out Of Control/6.Sympathy For The Devil/7.Brown Sugar/8.Satisfaction/9.You Can't Always Get What You Want/10.Jumping Jack Flash

まるで"入れ歯を外した爺さま"といった風情のミックがジャケットの本作。収録しているのは2005年10月30日のシアトル公演。

この公演からは"Oh No, Not You Again"が、オフィシャルサイトRS.comの「Virtual Ticket Videos」コーナーにて、当時フルコーラスで映像が公開されていましたが、コンサート全体のプレスブート化は本作が初。

ややエコーがかった奥行きのある音ですが、演奏を大きく捉えていることに加えて耳障りな歓声や手拍子の類のない音源で、耳につくことないクリアーでバランスの良い音質も相まって大変聴き易いものとなっています。時折定位が左に寄っていたりする箇所はあるものの、それほど極端ではないので気になるほどのレベルでは無し。

毎度の如くキースが"Shattered"のイントロでやらかしてはいますが、この公演で特筆なのはかなり速いテンポで演奏されたアンコール曲"Jumping Jack Flash"。このシアトル公演が行われた時期はこれまで、10月15日のアトランタ公演から11月4日のアナハイム公演までの公演がブート化されていなかったことから、その前のフィラデルフィア公演や後のハリウッドボウル公演を確認してみても、ここまで速いテンポで演奏とはなっていないので、どのあたりの公演からテンポを速めて、また落ち着かせたのかが気になるところではありますが、やはりこういうイレギュラー(?)な演奏は魅力的かと。

なお、前述のRS.com"Oh No, Not You Again"は、事典で挙げた『Ultra Rare Bangs』(-)や『A Bigger Bang Soundboard 2006-2007 Volume 4』(WLR-2055)といったタイトルで、そのサウンドボード音声を聴くことが出来ます。

ultrararebangs1

wlrabbsbdvol4a

06:30, Thursday, Mar 08, 2018 ¦ 固定リンク


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