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2008年 4月
『Germany 1973』(DAC-072) 2CD
Sep.3 1973 Eisstadion Mannheim,West-Germany
Mono Audience Recording
Quality:Very Good
(※)Disc-2 Track 6-16
June.4 1972 Center Coliseum,Seattle,WA (2nd Show)
Mono Audience Recording
Quality:Very Good - Good
(Disc-1)
1.Intro/2.Brown Sugar/3.Bitch/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.100 Years Ago/8.Star Star/9.Angie/10.Sweet Virginia/11.You Can't Always Get What You Want/12.Dancing With Mr.D/13.Doo Doo Doo Doo Doo/14.Midnight Rambler
(Disc-2)
1.Honky Tonk Women/2.All Down The Line/3.Rip This Joint/4.Jumping Jack Flash/5.Street Fighting Man/
**Bonus Track
6.Brown Sugar/7.Bitch/8.Rocks Off/9.Gimme Shelter/10.The Loveliest Night Of The Year/11.Happy/12.Tumbling Dice/13.Love In Vain/14.Sweet Virginia/15.Loving Cup/16.Band Introductions
73年欧州ツアー2日目にあたるマンハイム公演収録盤。
結局ツアー2回目の演奏にして、早くもこの公演を最後にセットリストから外されてしまう当時の新曲"100 Years Ago"、前年からの定番曲でしたが同じくこの公演を最後にセットリストから外される"Sweet Virginia"、そしてその次の公演でこれまた外されてしまう構成が怪しい"Bitch"や、イントロのキーを間違えた"Rip This Joint"、ツアー前半のみの試みであるイントロをバックにメンバー紹介を行う"Honky Tonk Women"等、聴き処が満載のこの公演ですが、これまで3種類のソースがブート化されています。
とりあえず、それぞれのソースを紹介しますと・・・。
●ソースA
アナログ時代からリリースされていた音源で、前述のレア曲"100 Years Ago"のみブート化。
定位右寄りの低音部が割れた音で、曲中に話し声が入ったりもしますが、総じて周りの観客が静かなこともあり、それなりに聴ける音。
この音源を収録しているのはアナログ『100% Odd Lots Of "The Best Of The Rest"』(TMOQ ODD-ONE-A/B)とその複刻タイトルCD『100% Odd Lots Of "The Best Of The Rest"』(ODD-1)
●ソースB
CD『Mannheim On Ice』(OBR 458CD027)にて登場した音源で、オープニングから"All Down The Line"まで。
やや遠目の音でレンジも狭いものの、ドラムをそれなりに拾っているバランスの良い録音。何故か2曲目の"Bitch"がフェードインなのと"Midnight Rambler"は2コーラス目からの収録。
●ソースC
前述『Mannheim On Ice』(OBR 458CD027)の"Rip This Joint"以降で使用されていた音源で、EXILEの『Fire And Blimstones』(EXM-008AB)にて全曲登場。
ただしテープチェンジに起因すると思しきカットが、"Midnight Rambler"の曲中に。また、"You Can't Always Get What You Want"と"SFM"の曲中にはドロップアウトあり。
このソースも遠目での録音で、一部音が団子気味になるところもありますが、全体的にはクリアーですっきりとした印象の音。
オープニングの"Brown Sugar"では出音が小さいこともあり、手拍子で演奏が埋もれてしまってますが、"Bitch"以降は観客も落ち着いて、邪魔な手拍子・拍手の類があまりなくなることや、その"Bitch"の途中からマイクの位置も変わったのか全体的な音もすっきりとすることから、この公演の目玉である"100 Years Ago"を聴くならこのソースが一番聴きやすいかも。
ただし、ソースBに比べると、キースのギターが奥に引っ込んでしまっているのがやや難点。
このソース、初出のOBR盤の3曲が全体的に軽めの音だったのに対し、EXILE盤は中低域を増強している分、OBR盤より若干音の厚みが増していますが、それでもまだ軽めの印象を受ける音。また、OBR盤の3曲は全体的にキーンといった高周波ノイズがただよっていましたが、EXILE盤の同曲にはそういったノイズは無し。
さてDAC『Germany 1973』ですが、基本的にはEXILE盤同様にソースCをメインに作成されていますが、低域に重心を置いた音作りをしている為、EXILE盤と比べると低音もしっかりと出ていますが、クリアーさに若干欠けるモコっとした印象の音。
ただしEXILE盤は、中域も結構持ち上げていた為、中域が響き気味で、全体の音量が上がるライブ終盤になると、ヴォーカルが響き過ぎで聴きづらくなってしまっている部分もあったのですが、DAC盤に関しては前述の音作りが功を奏して、聴きづらさが緩和されています。
また、EXILE盤ではカットされたままだった"Midnight Rambler"の曲中は、ソースBを補填。キースの音量差はあるものの、さほど違和感の無い繋ぎが施されています。
ピッチに関しても、気にならない程度ではあるものの若干早かったEXILEと違い、DAC盤は当然修正済み。
ちなみに、"You Can't Always Get What You Want"の1コーラス目のドロップアウト(meet her connectionのher)は両タイトルそのまま。
また、もう片方のドロップアウト部分である"SFM"一回目のサビ(street fighting manのfighting)に関しては、OBR盤はその部分丸々音飛び、EXILE盤はそのまま、そしてDAC盤は目立たないよううまくごまかしています。
ボーナストラックは、1972年6月4日シアトル公演2ndショーから。
この公演に関しては、『A Fair To Remenber Revisited』(VGP-141)のソース、『Seattle Superfonic』(DAC-013)のソースと、既に二つのソースがブート化されていますが、
本作はそれらとは別の初登場ソース。
音は遠く、"Brown Sugar"前半は歓声に埋もれちゃったりもしてますが、それ以降はマイクの回りの観客が基本的に静かだったようで、音が安定している分、慣れれば充分聴けるレベルの音。
基本的には静かですが、時折マイクの近くで話す客がいたようで、"Gimme Shelter"や"Sweet Virginia"の曲中や一部の曲間で話し声が入りますが、鬱陶しく感じる程ではないレベル。
このソース残念ながら全曲収録ではなかったようで、ライブ頭からメンバー紹介の途中までの収録となっています(だからボーナストラック扱いなんでしょう)。
ただ、この公演最大の目玉の"The Loveliest Night Of The Year"や72年ツアーのレア曲"Loving Cup"といった美味しい処の曲は、幸いなことに収録されています。 |
by Hara ¦ 01:55, Wednesday, Apr 09, 2008 ¦ 固定リンク
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