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2024年11月
『L.A.Forum 1975 5th Night:Mike Millard Master Tapes』 (-) |
『L.A.Forum 1975 5th Night:Mike Millard Master Tapes』 (-) 3CD
July.13 1975 Inglewood Forum,Los Angels,CA,USA
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent
※Disc-2 Track6(part),Disc-3 Track1(part)
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Fanfale For The Common Man Intro/2.Honky Tonk Women/3.All Down The Line/4.If You Can't Rock Me〜Get Off Of My Cloud/5.Star Star/6.Gimme Shelter/7.Ain't Too Proud To Beg/8.You Gotta Move/9.You Can't Always Get What You Want/10.Happy
(Disc-2)
1.Tuning & MC/2.Tumbling Dice/3.Band Introductions/4.It's Only Rock'n Roll/5.Doo Doo Doo Doo Doo/6.Fingerprint File/7.Angie/8.Wild Horses/9.That's Life/10.Outa Space
(Disc-3)
1.Brown Sugar/2.Midnight Rambler/3.Rip This Joint/4.Street Fighting Man/5.Jumping Jack Flash/6.Sympathy For The Devil
著名テーパー、マイク・ミラードによる高音質オーディエンス録音を使った7月13日LA公演全曲収録盤。
1992年に初めて登場して以来、ストーンズの1975ツアーを代表する音源ということで、幾多ものタイトルがリリースされてきたこの日のミラード録音。今やその公演自体がほぼフルでオフィシャルリリースされたため、ややその価値が落ちてきた感は否めない中、本作はアルバム名にもなっているように、マスターという触れ込みの音源を基にして制作されたタイトル。
その音質はというと、事典で代表盤として挙げた『Who Went To Church This Sunday』(VGP-082)のリマスター盤と比べると、基本的に高域寄りの音というのは両盤共通ですが、VGP盤が前面に張り出してくる感じの音であるのに対し、本作はやや奥行きを感じる余裕ある音となっているので、このあたりは好みの分かれるところかと。
本作はまた、この公演がオフィシャルリリースされたことから、後に触れる過去盤にあった微細な部分の別日補填をせず、その微細な部分にオフィシャル音源を補填することで、ミラード音源を収録したタイトルとしては初めて13日の音だけで構成されたものとなっています。
その補填ですが、録音時やダビング時のテープチェンジによるものと思しき欠落部は確認出来るだけで4箇所
まずは"Happy"終了後。
この部分、本作及びVGP盤共にクロスフェード処理していますが、VGP盤はじめ他のタイトルはミックが発した「シューッ」という声を収録しているのに対し、本作はその「シューッ」の余韻だけが聞こえるのみで言葉自体を拾っていません。よってこの点から、本作も本当のマスターからの収録ではないということが分かります。
なお、オフィシャルはその「シューッ」の前にもミックが発していた「アーウ」という言葉も収録していたりするので、本作の今回のコンセプトであれば、ここはしっかりと押さえておいてもらいたかったところ。
続いて"はAin't Too Proud To Beg"終了直後部分。
本作はこの部分へ特に補填等せずにカットアウト・インで繋げているだけなので、極ほんの僅かではあるものの曲の最後の余韻が欠けたまま。
対するVGP盤の方はというと、絶妙なクロスフェード処理を施していて自然な流れとなっているので、本作もここは同様の処理をする、もしくはここにも補填処理がされていればといった感が。
このミラード音源、最大の欠落ポイントといえるのが"Fingerprint File"曲終りの1小節と1音。
過去のタイトルはこの欠落を嫌い、同じくミラードが録った9日の音源を使ってこの部分を補填、もしくは曲自体を丸ごと9日の演奏に差し替えていたりしましたが、本作はこの欠落部にオフィシャル音源を補填することにより、初めて1曲通して13日の演奏としています。
ただ、メインのミラード音源が高域寄りの音だったのに対し、オフィシャルは中低域を重視した音だったため、この部分になると音がおとなしく聴こえてしまっているので、ここはオフィシャルの音をミラード音源に寄せてイコライジングしてあれば尚良しだったかと。
VGP盤は曲終了後のミックが発した「Thank you」の少し前からミラード13日音源が再開していましたが、本作は「Thank you」までをオフィシャル音源としているようです。
そして4つ目は"Brown Sugar"終了後に発したミックの「Thank You Very Much」という言葉。
VGP盤は「Very Much」の「Mu」までで切れていましたが、本作はここからオフィシャル音源を補填。この部分に関しては演奏部分ではないため、ほぼ違和感ない仕上がりとなっています。
また、本作は3枚組のため、VGP盤が収録時間の都合で一部カットしていた、ライブ本編ラストの"Jumping Jack Flash"が終わってアンコールの"Symapathy For The Devil"が始まるまでの曲間を、きちんと漏らすことなく収録。本作以外でこの部分を同様に収録しているのは、同じくこの公演を3枚としているEmpress Valley『Whorses,Cocaine And A Bottle Of Jack』(EVSD 43-50)のみ。
なお、ディスク1冒頭ですが、VGP盤はカットインで"Fanfale For The Common Man"が始まる寸前からのスタートとなっているのに対し、本作は最初の1音からのフェードイン。
ちなみに『Whorses,Cocaine And A Bottle Of Jack』や事典でも挙げていた『The Complete LA Sundays Tapes』(SODD 073/76)は、VGP盤よりも約5秒ほど前からの収録となっています。
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by Hara ¦ 01:17, Friday, Nov 08, 2024 ¦ 固定リンク
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