『In The Park 1969』(SODD 015) 1CD
July.5 1969 Hyde Park,London,UK
Stereo Soundboard Recording Quality:Very Good
Mono Soundboard Recording Quality:Very Good
Mono Audience Recording Quality:Very Good
1.Eulogy For Brian Jones/2.I'm Yours And I'm Hers/3.Jumping Jack Flash/4.Mercy Mercy/5.Stray Cat Blues/6.No Expectations/7.I'm Free/8.Down Home Girl/9.Love In Vain/10.Loving Cup/11.Honky Tonk Women/12.Midnight Rambler/13.Satisfaction/14.Street Fighting Man/15.Sympathy For The Devil
「このタイトルもまともなリリースは現在までTSPからのリリースしかなく、今となっては全く入手困難のため念願の再登場と言える。」 と、VGPを無視したやたら威勢のいい(?)インフォのSODD新作。
・・・ですが、結局はその無視したVGP 『STONES IN THE PARK』(VGP-296) を少し高域絞っただけのコピー盤(苦笑)。
さて、事典でこの公演は担当外だったので、一応私なりに解説しておきますと。 とはいっても、昔TASBやMLで書いたのを再編集しただけですが・・・。 VGPが基にしたのは、以下A〜Cの3音源。
*** A:オフィシャルリリースされているTV放送モノラル音源
2,3,7,9,11,12,13,14,15の9曲。 ただし、"Rambler"は中盤のリズム隊が無くなったところ以降のみ。Satisfactionは3コーラス目以降。"SFMは曲の一部分のみ。I'm Yours And I'm Hersは曲中の一部をカットした短縮バージョン。
*** B:ステレオFM放送音源 3,4,5,6,7,9,10,11,12,14,15の11曲。 ただし、DJが被った為と思われるイントロのカットが "JJF""Mercy Mercy""Love In Vain""SFM"の4曲にあるのと、"Rambler"中盤にラジオのアナウンスが挟み込まれています。
*** C:モノラルオーディエンス音源 2〜11の10曲を収録("Loving Cup"は途中から)。 やや音が遠目でヴォーカルが大きめですが、手拍子等あまり入っていない良好な録音。
で、各曲がそれぞれどの音源にあたるかは下記
● Eurology Brian(ミックの詩の朗読) ビデオ音源。
● I'm Yours And I'm Hers ビデオ音源につき短縮バージョン
● Jumping Jack Flash 前曲の終わりからイントロのリフの2回目途中までビデオ音源で、以降FM音源。
● Mercy Mercy FM音源で、欠けているイントロ頭はオーディエンス音源で補填。
● Stray Cat Blues FM音源
● No Expectations FM音源
● I'm Free FM音源。イントロの頭が若干欠け。
● Down Home Girl オーディエンス音源。
● Love In Vain FM音源、イントロが若干欠け。
● Loving Cup
FM音源
● Honky Tonk Women イントロのドラム入る迄がFM音源、ドラムが入ると 同時にビデオ音源に切り替わり。
● Midnight Rambler 4分過ぎまではFM音源で、以降ビデオ音源。 したがって、FM音源でインタビューが被っていた部分は、ビデオ音源になっているので、曲自体はノーカット。ただし、繋ぎ以前と以後で音質差がある為、若干の違和感。
● Satisfaction ビデオ音源につき、3コーラス目からの不完全版。
● Street Fighting Man FM音源。イントロ欠け。
● Sympathy For The Devil FM音源。
なお、VGP盤に関しては初回盤とリマスター盤の2種があり、初回盤の方はFM放送音源の低音が強すぎた為、他の音源との切り替わり時に違和感がありましたが、リマスター盤では低音を抑えめに修正しているので違和感が軽減されています。
また、初盤とリマスター盤の見分け方に関しては、ジャケットもディスクデザインも同じな為、マトリクスナンバーを確認するしか手はありません。 初盤は「VGP-296」リマスター盤は「VGP-296 RE」です。ちなみにSODDのコピー元はリマスター盤の様。
まあ、あの見え見えのインフォが論外なのは当然として、どうせ出すならVGP盤では欠けていた"Satisfaction"の前半部をオーディエンス音源で補填するとかして、現在も入手が容易なコピー元のVGP盤との差違を打ち出せば、まだ良かった様な気はしますが、そこまでは気が利かないんでしょうね(苦笑)
オマケの『Get Yer Ya-Ya's Out(Apple Promo Acetate)』は 『Fuck Yer Ya Ya's Out』(VGP-160)
等でお馴染みのオフィシャルミックス違い音源。
この音源、アセテートの盤質の悪さから来るノイズがかなり耳障りでしたが、ブート化されたのが今から約10年近く前につき、現在のテクノロジーではどの位軽減されるかと、かすかに期待をしてはいたんですが、 全然変わらずなのが残念。まあ、そこまで手をかけようとしたかも不明ではありますけど。 |