The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Shattered』(-)
shattered

『Shattered』(-) 2CD

July.1 1978 Municipal Stadium,Cleveland,OH

Mono Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good

(※)Disc-2 Track10-14
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Opening/2.Let It Rock/3.All Down The Line/4.Honky Tonk Women/5.Star Star/6.When The Whip Comes Down/7.Miss You/8.Lies/9.Beast Of Burden/10.Shattered
(Disc-2)
1.Just My Imagination/2.Respectable/3.Far Away Eyes/4.Love In Vain/5.Tumbling Dice/6.Happy/7.Sweet Little Sixteen/8.Brown Sugar/9.Jumping Jack Flash/10.Miss You(8Track Mix)/11.Far Awy Eyes(Single Edit)/12.Before They Make Me Run(Promo Mix)/13.Beast Of Burden(8Track Mix)/14.Shattered(Promo Edit)

アナログ複刻CDといえば所謂名盤といわれるタイトルが主ですが、本作はどちらかというと地味目なタイトルの復刻盤。

本作の基となったアナログは下記の2タイトル。
『Shattered』(RS-6141)

shatteredlp

『We Ain't Sugar』(Shattered in Cleaveland Records S.I.C-2)

weaintsugarlp

これらのジャケ写は面倒だったんで、CDの表ジャケと、リバーシブルになっているCDの裏ジャケから持ってきました(笑)。

さて中身の方はというと、前述のアナログ『Shattered』は当時の新作『Some Girls』から演奏された8曲のみで構成。

また『We Ain't Sugar』の方はというと、こちらは『Shattered』と一切曲が被らない、それ以外の演奏曲で構成されており、これら2つのタイトルでこの7月1日クリーブランド公演の全演奏曲を聴くことが出来るようになっていましたが、本作は当然の事ながら当日の曲順通りに曲目を並び替えています。

音自体は、レンジのさほど広くない典型的なカセット録音の音で、時折歓声がうるさい箇所はありますが、基本的にはバランスの良いすっきりとした聴きやすい録音につき、音の良いオーディエンス録音に恵まれない1978年ツアー音源の中では、かなり上質の部類。

また音質の方はというと、何故かアナログ2タイトルでは、『Shattered』の方が基は同じ録音なのに、ややコモり気味の『We Ain't Sugar』に比べて若干明るめの音質だったことから、本作の方も『Shattered』の方に準じた形での音質調整。

またヒスノイズもある程度除去して、アナログよりも聴きやすさを強調した感じの音造りとなっています。

ただし音調整の影響なのか、一部の曲ではチャーリーが強めにオープンハイハットを使う際に高域がちょっと耳につくこともあり。

なお、このクリーブランド公演を収録した既発CDとしては、別音源にて作成されたVGPの『We Ain't Sugar』(VGP-335) がありますが、こちらは遠目の録音で全体的に音が歪んでしまっている上、中域強めの荒れ気味の音質。そして"Sweet Little Sixteen"は途中からの収録となっています。

vgpweaintsugar

ちなみにこの日の"Love In Vain"では、イントロでのキースのギター接触不良に慌てたミックが歌い出すことが出来ず、1コーラス丸々インストになってしまうというハプニングが起きていますが、後のニューバーバリアンズでこの曲を演奏する際には、意図的に1コーラス丸々インストで回すというアレンジに変えており、ひょっとしたらこの日のハプニングが頭に残っていたのかもしれないと想像すると、この公演が一層面白く聴けるのかもしれません。

ボーナストラックは『Some Girls』関連の未CD化トラックを収録。

目玉は"Miss You"と"Beast Of Burden"の8トラックカセットミックスで、これまでこの2曲は『More Sucking In The 70's』(WLR-2031) で聴くことが出来ましたが、本作はテープメディアだったが故に元々レンジが狭めだったこれら2曲の高域を持ち上げ、元々レンジが広かった他のアナログ落とし3曲の音質に合わせて、なるべく曲毎の音質差を少なくするという調整を施しています。

moresucking70s

by Hara ¦ 03:47, Wednesday, Dec 24, 2008 ¦ 固定リンク

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