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『Comeback To London』(SODD) |
『Comeback To London』(SODD 084/085) 2CD
(Disc-1) Sep.8 1973 Empire Pool,Wembley,UK (1st Show)
Mono Audience Recording Quality:Excellent
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Angie/7.You Can't Always Get What You Want/8.Dancing With Mr.D/9.Doo Doo Doo Doo Doo/10.Midnight Rambler/11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
(Disc-2) Sep.8 1973 Empire Pool,Wembley,UK (2nd Show)
Mono Audience Recording Quality:Excellent(Track 2-10) Very Good(Track 11-15) Good(Track 1)
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Angie/7.You Can't Always Get What You Want/8.Dancing With Mr.D/9.Doo Doo Doo Doo Doo/10.Midnight Rambler/11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
1973年9月8日ウェンブレーでの2回のショーをカップリングしたタイトル。
ディスク1は、1973ツアーのオーディエンス音源でもトップクラスなれど、あまりの乱発ぶりに食傷気味の1stショー。
既にDACが2タイトルをリリース、SODDもこれで2タイトル目のリリースとなります。
この日の音源に関しては、都合3種類のソースがブート化されており、そのカットの有無や編集状態がそれぞれ異なります。
あらためてまとめてみますと・・・
●ソースA
『London'73』(TRASH-03)にてリリースの音源。 カセット録音特有のレンジの狭い音質なものの、演奏が大きく録れた良好音源。"DooX5"と"Honky Tonk Women"のイントロが若干欠けているのと、"SFM"は2分45秒ほどでフェードアウト。
●ソースB(a) 演奏を大きく捉えた、音質もソースAに比べ段違いのクリアーな好録音。 "Gimme Shelter"前のMCの一部と"Gimme Shelter"ギターソロの途中以降が欠落、そして"Honky Tonk Women"のイントロ数音も欠落。 この音源を収録しているのは欠落部そのままの『EMPIRE POOL』(BW-8973)と、欠落部にソースAを補填した『Timeless'73』(VGP-373)
●ソースB(b) (a)に比べると基テープのジェネレーションの違いから高域がコモリ気味の音源。 "Gimme Shelter"前のMC及び(a)で欠けていた後半部のカットは無く完走。その反面、"Midnight Rambler"の最後の最後が欠落し、ライブ終演後の歓声も短め。 この音源を収録しているのは、音質はそのままなものの欠落した部分を (a)ソースの音質を落として補填した『Wembley High Rollers』(HALCYON)と、音質を(a)に近づけるべく高域を引っ張り上げてややナチュラル感に欠ける音の上、"Midnight Rambler"の最後の最後と欠けている"Honky Tonk Women"のイントロをソースCにて補填している『Nasty Songs』(DAC-065)
●ソースB(c) カットは"Honky Ton Women"のイントロ数音のみでこれまで最長。そして音質は(a)と同様に高音質の音源。 このソースを収録しているのはピッチが異常に早い『London 8th September 1973(Early Show)』(DB 002)と、多少は修正しているもののまだまだピッチが早い『Empire Pool 1973』(SODD 055)
●ソースC 『Nasty Songs』にて"Midnight Rambler"の終盤から"Honky Tonk Women"のイントロまでの補填に使用されていたソースですが、音が遠いので切り替わり時に違和感を覚えます。
という訳で、これまでのこの音源の代表タイトルといえば、DACが2回目にリリースした『Comeback To England』(DAC-073)
ソースB(c)をメインにし、当然ピッチは正確。そして唯一のカット部分である、"Midnight Rambler"終了直後から"Honky Tonk Women"のイントロまでに関しては、ソースCにて補填。
では本作はというと、DAC『Comeback To England』同様にソースB(c)をメインにて作成、ピッチは当然の如く修正してあり、音質もDAC盤に比べやや中低域が気持ち出ていますが大差なし。
DAC『Comeback To England』と異なる点といえば、"Midnight Rambler"終了直後から"Honky Tonk Women"のイントロまでに補填されているソースCの長さ。
ソースCに関しては、同じくDAC『Nasty Songs』での補填部分だと長めで、ミックが発した一言まで聴くことが出来ましたが、DAC『Comeback To England』は音源切り替わり時の違和感を軽減させる為、必要最低限の長さしか補填しなかったことから、この一言がカットされてましたが、本作はそこも漏らさず収録。
したがって、DAC『Comeback To England』よりも、MC一言を含めた曲間が長く収録されていることになります。
続くディスク2は同日セカンドショー。
こちらの公演に関しては、これまで3つの音源がブート化されてきましたが、本作はブート化された同日音源としては最も高音質のアナログ『The Rolling Stones』(CBM)をメインに、欠落部に幾つかの音源を補填して全曲収録としています。
そのメインとなるアナログ『The Rolling Stones』音源。 低音域をあまり拾っていない軽めな音ではあるものの、ライドシンバルまで聞こえる程に分離が良い、この時代としてはかなりの好録音。
では、この音源が使用されている部分はというと。ます"Happy"の1コーラス目の途中からスタートし、"Angie"終了の余韻部分まで。続いて"You Can't Always Get What You Want"3回目のイントロリフから、ギターソロ途中(5分6秒)まで。同じく"You Can't Always Get What You Want"の中盤ギターソロが終わってミックが歌い出す少し前から、曲終了まで。そして"Dancing With Mr.D"の歌い出し直後から、"Midnight Rambler"終了の余韻部分までとなっています。
本作では、アナログの欠点であった、高音部にて発生していたキーンという高周波ノイズをきちんと除去して聴きやすく仕上げてあります。
他の補填部分にしては、まずライブ前半部に関しては『Comeback To England』(DAC-073)にて発掘された音源を使用。
モコっとした質感の分離の悪い遠目の音ですが、幸いなことに周りの観客が静かな為、耳さえ慣れれば充分聴けるレベルのもの。音質はDAC盤とほぼ同等で、"Brown Sugar"イントロ途中からというのもDAC盤同様。
続いて、"Midnight Rambler"曲終了の余韻以降のライブ後半部に関しては、VGP『Comeback To England』(VGP-033)と同音源を使用。
こちらも音自体は遠いものの、意外と音の分離の良い聴きやすい音源。 この音源、"Rip This Joint"イントロ寸前で「マッチ持ってる?」という日本語が聞こえるのが特徴でしたが、本作はその日本語を何故かカット。
音の方はVGP盤は高域部にこちらもキーンという高周波ノイズが乗っていましたが、本作はなし。また、"SFM"終了部分がVGP盤より長く、終演後の場内SEまで聴くことができます。
といったわけで、現時点での既発最良音源を集めての2ndショー決定盤といった風情ではありますが、アナログ音源があんな中途半端な訳がないので、今後の全長版発掘が期待されるところ。 |
by Hara ¦ 18:33, Sunday, Jan 02, 2011 ¦ 固定リンク
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