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『Paris Was Hot』(-) 2CD
June.16 2007 Stade de France,Paris France
Stereo Audience Recording Quality:Excellent - Very Good
(Disc-1) 1.Opening/2.Start Me Up/3.Let's Spend The Night Together/4.Rough Justice/5.All Down The Line/6.She Was Hot/7.Waiting On A Friend/8.Can't You Hear Me Knocking/9.I'll Go Crazy/10.Tumbling Dice/11.Band Introductions/12.Happy/13.I Wanna Hold You (Disc-2) 1.It's Only Rock'n Roll/2.It's All Over Now/3.You Got Me Rocking/4.Honky Tonk Women/5.Sympathy For The Devil/6.Satisfaction/7.Brown Sugar/8.Jumping Jack Flash
2007年欧州ツアーの5公演目にあたるパリ公演の全曲収録盤。
本作は、当時CD-Rでリリースされていた『Paris Was Hot』(Trial-226)をあらためてプレスCDにてリリースしたタイトル。
この公演に関しては、それぞれ異なる音源でのプレス盤が2種リリースされており、本作はまたそれらとは異なった3つ目の音源を収録したタイトルとなります。
過去ログでも見れますが、あらためて既発に触れておくと、まずは最初にリリースされたWLR『A Bigger Bang In Paris』(WLR-2037)
残念ながら音が遠いモノラル録音の上、まるでシャツの中にマイクを隠して録ったかのようなコモった音質。救いは録音者の周りの観客が静かで、手拍子等の類が耳障りなのは"Satisfaction"の序盤程度につき、耳が慣れれば充分聴けますが、この時期の録音でプレスCDとしてリリースする音としてはちょっと厳しい印象。
もう一つはRattle Snake『It's A Man's Man's World』(RS 214/15)
演奏を大きく捉えたクリアーな高音質録音。マイク前の観客の動きの影響で定位や高域の抜けが時折変化したり、若干手拍子を拾ったりはしてますが気にならない程度。
さて本作ですが、基のTrial『Paris Was Hot』で右寄りだった定位をきちんと中央に修正。またTrial盤でやや抜けの悪かった高域を持ち上げたまでは良かったのですが、出音自体の抜けが悪いライブ序盤で音調整をしてしまったようで、"She Was Hot"あたりから高域がやや耳につくようになってしまってます。このあたりは一括修正でなく、曲毎に調整してほしかったところ。
ではRattle Snake盤と比較するとどうかというと、メインステージの音はRattle Snake盤同様に演奏を大きく捉えた好録音。
音質は、中域が張り出したRattle Snake盤に対し、本作はそれより下の低域が出た重心が下がった印象を受ける音ですが、高域については本作の方が耳についてしまってます。
Bステージについても本作の方がやや遠い音になっており、周りの観客の手拍子や歓声も結構拾ってしまっているのはやや不利なところ。
インフォにもあったように(インフォとは一部捉え方が異なりますが・・・)、この日の"Can't You Hear Me Knocking"では、チャーリーが曲に入り損ねてしまったが為にロニーのギターが裏で入ってしまい、キースと歌い出しまでずれてしまっていたり、ミックの煽りにチャーリーが合わせている途中でキースが"Tumbling Dice"のイントロを弾き始めてしまったものだから、チャーリーがしばらく曲に入れなかったりと、ありがちなミスではありますが、安定した演奏が多いこの時期のライブで、やはりこういったイレギュラーな展開はある意味新鮮だったりします。 |
by Hara ¦ 02:01, Wednesday, Jul 17, 2013 ¦ 固定リンク
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