The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Live In Toronto -CNE Stadium 1989 September 3-』(-)
liveintoronto

『Live In Toronto -CNE Stadium 1989 September 3-』(-) 2CD

Sep.3 1989 CNE Stadium,Toronto,Canada

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Continenntal Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Undercover Of The Night/6.Harlem Shuffle/7.Tumbling Dice/8.Miss You/9.Ruby Tuesday/10.Play With Fire/11.Dead Flowers/12.One Hit/13.Mixed Emotions/14.Honky Tonk Women/15.Rock And A Hard Place
(Disc-2)
1.Midnight Rambler/2.You Can't Always Get What You Want/3.Little Red Rooster/4.Before They Make Me Run/5.Happy/6.Paint It Black/7.2000 Light Years From Home/8.Sympathy For The Devil/9.Gimme Shelter/10.It's Only Rock'n Roll/11.Brown Sugar/12.Satisfaction/13.Jumping Jack Flash

Wolfgang Vaultにて全曲公開された、Steel Wheelsツアー3公演目にあたる9月3日トロント公演のステレオサウンドボード音源を基とした全曲収録タイトル。

この公演、Steel Wheelsツアー中にライブ中盤が抜け落ちたプロショット映像が流出したおかげで、幾つかのタイトルがリリースされてきましたが、今回の全長版音声を収録した既発タイトルとしては『Toronto 1989 1st Night』(-)、『Toronto 1989』(GP-1306CD1/2DVD1)の2種。

toronto19891stnight

goldplatetoronnto1989

本作含め、公開音源で逆だった左右のチャンネルはいずれも反転修正。

公開音源の基となったテープが90分のカセットテープであったが故に生じた、2箇所のテープチェンジによる欠落部について。

まず最初のカットである"Play With Fire"と"Dead Flowers"のミックのMC含む曲間部分は、幸いなことに前述のビデオ音源はカットされていなかったので、ここから補填しているのも本作含む全盤共通。

続いてのカットである"Little Red Rooster"終盤の24秒ほどの欠落は、VGP『Sweet Toronto』(VGP-228)にてこの曲のオーディエンス音源がリリースされていましたが、オーディエンス音源の補填によって生じる音質差を嫌ってなのか、はたまた公開音源自体が欠落部をそこそこうまく繋げていたので単純に気づいていかなかったのか、これまた本作含むいずれのタイトルも補填は行わず短いまま。

vgpsweettoronto1989

音質の方はというと、『Toronto 1989 1st Night』は公開音源ほぼそのままだったことに対し、本作は高域を持ち上げていることに加えて音に広がりを与えるエフェクトをかけるという、GPの『Toronto 1989』と同じ手法をとっているように聞こえますが、高域が耳につかないよう該当周波数をきちんと調整していることから、本作の方が『Toronto 1989』より聞きやすさでは上。

ただし、エフェクトにより音が立体的になったことにより、"Continenntal Drift"でミックの歌を復唱するかのように「pure as gold」と歌う、アンビエントマイクが拾ったと思しき観客の歌声が浮き立っちゃってしまっていることや(何故に歌うのがそこ?という別の感想も浮かんできますが・・・)、前述の"Little Red Rooster"欠落部での公開音源繋ぎ部分での、チャーリーのバスドラムのつっかかりが強調されてしまった点は、些細ではあるものの一種の弊害か。

また、このエフェクト効果によりヴォーカルやギターが若干奥に引っ込んだり、ドラムのシャープさが増した反面スネアドラムは僅かながら薄くなったかなと感じたりと、このあたりはほとんど音質をいじっていない『Toronto 1989 1st Night』となんとも好みの分かれるところかと。

なお、GP『Toronto 1989』は公開音源を落とす際や編集時のミスなんだろうと推測しますが、幾つかの曲に音ブレが発生していたり、"Play With Fire"は何故かイントロがフェードインというトラブルを抱えていたりしますが、本作や『Toronto 1989 1st Night』にはそのような欠点はありません。

by Hara ¦ 12:01, Sunday, Oct 27, 2013 ¦ 固定リンク

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