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2012年 1月
『Mean-Lean-Hits』(DAC-112) 2CD
Studio Outtakes 1985
Apr.8-June.17 1985 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
(※)Disc-1 Track-13,14 Disc-2 Track-4
July.16-Aug.17 1985 RPM Studios,New York City,NY
Stereo Soundboard Recordings
Quality:Excellent
(※)Disc-2 All Tracks
Mono Soundboard Recordings
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Dirty Work Commercial #1/2.Fight(II)/3.Too Rude(I)/4.Treat Me Like A Fool(III)/5.Crushed Pearl/6.Strictly Memphis(I)/7.Had It With You(II)/8.Dirty Work(I)/9.Dirty Work(II)-instrumental/10.One Hit(To The Body)(I)/11.One Hit(To The Body)(II)-instrumental/12.Loving You Is Sweeter Than Ever/13.Winning Ugly(I)/14.Winning Ugly(II)/15.Dirty Work Commercial #2
(Disc-2)
1.What You Gonna Tell Your Boyfriend/2.Some Of Us Are On Our Knees/3.She Never Listens To Me/4.Baby You're Too Much(I)/5.Fight(I)/6.High Temperature/7.Loving You Is Sweeter Than Ever/8.Breakin'/9.Don't Get Mad/10.Who's Shagging Who/11.If I Don't Have You(I)/12.If I Don't Have You(II)/13.If I Don't Have You(III)/14.Treat Me Like A Fool(I)/15.Treat Me Like A Fool(II)/16.Cut Your Throat/17.You Got It/18.My Baby Left Me/19.I Can't See Nobody
DACによるOBR複刻シリーズ。本作は『Dirty Work』初期のセッション音源やアウトテイク等を収録していたOBR『Mean Lean Hits』(CD;OBR 458 CD 025、LP:OBR 458025,)の拡大復刻盤。
ディスク1がその『Mean Lean Hits』の複刻で、トラック1〜12がその収録曲にあたりますが、LP『Mean Lean Hits』は"Dirty Work(II)"と"One Hit(To The Body)(II)"(事典ではミック&キースのデモをIとしている為、このテイクはIII)の2曲のインストが未収録な上にピッチ遅めだったりします。
音の方はOBR盤に比べて、ヒスノイズを余韻がおかしくならない程度に除去されている上、中域を若干引っ込み気味にしてやや奥行きのある音に仕上げています。
"Too Rude(I)"5分57秒から1分40秒程の間と9分7秒から数秒間、右チャンネルの抜けが悪くなるのはOBR盤と同じですが、OBR盤にあった"Fight(II)"0分26秒での左チャンネルの音量レベルダウンが本作には無し。
また、"Dirty Work(I)"32秒から数秒間のテープ劣化と思しき右チャンネルの音ブレも、本作の方がやや軽めになっていたります。
ディスク1残りの3トラックはボーナストラック。まず"Winning Ugly(I)"は、DACが以前リリースした『Back To Zero』(DAC-020)にも収録されていましたが、『Back To Zero』がヒスノイズ除去処理の影響で余韻が若干おかしくなっており、曲の最初では全体の音が入ってくる迄、左チャンネルの抜けが悪く聞こえていたりしましたが、本作はヒスノイズはやや多くなってはいるものの音の余韻は自然。『Back To Zero』が硬質な音質だったのに対し、本作は高域抑えめの厚みのある音となっています。ただ、最後のフェードアウトは本作が僅かながら早く、『Back To Zero』の方が1小節程度長く聴けてしまいます。なお、このテイクの最長はLP『The Last Goodbye』(-)に収録のもので、『Back To Zero』より更に1小節弱長く聴けますが、曲の途中でピッチが早くなってしまうという難点あり。
続いて"Winning Ugly(II)"こちらは事典でVGPの『Dirty Workout』(VGP-264)を既発ベストとしていましたが、本作はVGP盤で硬質気味だった音質を若干柔らかくしていることに加えて、2分56秒から3秒強あったテープ劣化に起因する音ブレに関しては、『Dirty Work Sessions』(RG-06〜7)に使われていたモノラルながら音ブレの少ない音源に、リバーブをかけて補填しています。
ディスク1最後の"Dirty Work Commercial #2"は、バックにオフィシャルの"Harlem Shuffle"が流れ、その上にアナウンスやメンバーによるタイトルコールが被るというラジオCMで、アウトテイクではありません。ディスク1冒頭の"Dirty Work Commercial #1"は1分ですが、こちらの#2は40秒。
「"Dirty Deeds"Album」と副題のついたディスク2は、OBRがそのタイトル名でリリースしようとしたが結局リリースしなかった音源集とのことですが、これらの音源は全曲VGP『High Temperature』(VGP-285)に収録されています。
高域キツ目だったVGP盤に比べて、本作は聞き易い音質に仕上げていることに加えてヒスノイズも少なめになっています。
1曲目"What You Gonna Tell Your Boyfriend"冒頭の、テープ劣化に起因する音ブレは同様。
"Baby You're Too Much(I)"は、何故かこの『High Temperature』のみイントロ1小節欠けていて短くなっていましたが、本作はモノラルながら他のステレオ音源同様に頭からきちんと収録しています。なお、音質がかなり劣ってしまってはいるものの、同じくこのモノラル音源を収録していた『Dirty Work Outtakes』(-)もイントロはきちんと頭からの収録。
VGP盤ではイントロのリズムからの収録だった"Loving You Is Sweeter Than Ever"、本作は曲前部分にスネア1発とミックの「1」というカウントと思しき一言が追加。また曲が終わった後にも、同曲の別テイクが曲中のほんの一部分ではありますが追加収録されています。
ラストの"I Can't See Nobody"と"If I Don't Have You(III)"は、VGP盤では"I Want Nobody Else"という曲名で1つのトラック(トラック12)にまとめられていたものを分離したもの。また、"If I Don't Have You(I)"と"If I Don't Have You(II)"も、やはりVGP盤では"I Want Nobody Else"として1つのトラック(トラック11)にまとめられていたものを分離したもの、といった感じでややこしいことになっていますがトータルの長さ自体は同じです。 |
by Hara ¦ 01:47, Friday, Jan 20, 2012 ¦ 固定リンク
『Foxy Nights』(-) 4CD
(Disc-1&2)
Mar.25 1988 Nagoya International Exhibition Hall,Aichi,Japan
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-3&4)
Mar.26 1988 Nagoya International Exhibition Hall,Aichi,Japan
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent-Very Good
(Disc-1&3)
1.Opening/2.Honky Tonk Women/3.Throwaway/4.Bitch/5.Let's Spend The Night Together/6.Beast Of Burden/7.Tumbling Dice/8.Miss You/9.Ruby Tuesday/10.Just Another Night/11.War Baby/12.Harlem Shuffle/13.Foxy Lady
(Disc-2&4)
1.Party Doll/2.Member Introduction/3.You Can't Always Get What You Want/4.Radio Control/5.Drum Solo/6.Guitar Solo/7.Gimme Shelter/8.Start Me Up/9.Brown Sugar/10.It's Only Rock'n'Roll/11.Jumping Jack Flash/12.Syampathy For The Devil/13.Satisfaction
1988年ミックジャガー来日公演から名古屋国際展示場での2公演を収録したタイトル。
この名古屋から、"Say You Will"に代わってジミヘンの"Foxy Lady"がセットリスト入りとなりましたが、ディスク1と2はその"Foxy Lady"初演となった3月25日公演。
この公演に関してはこれまでプレスでのブートがなく(CDRは知りません)、本作が初のプレスによる全曲収録ブート。
やや遠目からの録音だったのか若干距離感のある音で、曲によっては一部周りの観客がうるさく感じる部分もありますが、妙に高域を引っぱっていないマイルドな音質の安定した聴きやすい音。ただしストーンズ1981年のハンプトン公演を彷彿させる演出の風船が上から大量に落ちてきた(情報Thanks さとりあにさん)、"Satisfaction"1コーラス終わりから2コーラス終わりまでにかけては、風船が割れる破裂音によるテレコのリミッターの影響で聴きづらくなってしまっていますが、これは致し方ないとこかと。
テープチェンジによる欠落は2箇所で、最初のチェンジは"Just Another Night"終了直後ですが、ここは欠落部に補填を行わず単純にクロスフェード処理。したがって"Just Another Night"の後、間髪いれずに"War Baby"が始まるような感じになっています。
続いては"Radio Control"が終った直後。こちらは"Drum Solo"の頭が欠落してしまったようで、"Drum Solo"が始まる寸前から頭11秒は別音源を補填。この別音源、メインの音源よりも音が遠いように感じますが、補填されている部分はタムのロールだけにつき違和感はほとんどなし。
なお"You Can't Always Get What You Want"の3分38秒から約12秒程、別音源を補填したのではと思いたくなるような音の遠さになりますが、これはマイクを隠すかなにかしたものと思われます。
その"You Can't Always Get What You Want"のエンディングで、ミック一人が先走って終わってしまうのはご愛敬。
ディスク3と4は、ミックの風邪による振替公演(3月28日大阪)がなければ、日本公演千秋楽となるはずだった3月26日公演。
この公演に関しては『Foxy Jagger』(VGP-128)が全曲収録盤として既発リリースされていましたが、今回リリースされた本作を聴いてみると、"You Can't Always Get What You Want"終了後のミックの煽りが異なるので、きちんとチェックしてみたところ、なんとVGP盤の"You Can't Always Get What You Want"と"Radio Control"は3月23日の東京ドーム公演であったことが判明(既発23日公演とはいずれも異なる音源)。
したがって本作が初の3月26日公演全曲収録盤となります。
いきなりミキサーのミスによりドラムとギターがオンの割にライブ冒頭のミックの紹介が異様に遠かったりしてますが、以後はバランスも良く、若干軽めの音ではあるもののスピーカーから近かった位置での録音らしく演奏を大きく捉えたクリアーな音質の好音源。ただし歓声や手拍子もそこそこ拾っちゃっているのは玉にキズですが、耳障りという程のレベルではありません。
テープチェンジは同じ録音者によるものらしく前日公演同様の2箇所ですが、タイミングがいずれも前日より遅かったようで、最初のチェンジにあたる"Just Another Night"終了直後は、前日はうまく間に合ったものの、この日は"War Baby"冒頭のテープによるミックの「Here children」まで別音源を補填。この別音源、ややクリアーさに欠ける音だったようで、"War Baby"冒頭部だけ音がこもったように聞こえてしまっています。
続いては"Radio Control"が終った直後で、"Drum Solo"が始まる寸前から頭25秒は前日公演同様に音の遠い別音源を補填。こちらは前日と違ってリズムを刻んだソロも補填してしまっているので、音が遠くなったという印象は受けますが、ヴォーカルやギターが入っている訳ではなくあくまでもドラムだけなので、違和感を覚える程のものではありません。 |
by Hara ¦ 18:05, Monday, Jan 02, 2012 ¦ 固定リンク
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