The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 

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2007年 9月

『Birmingham Odeon』(DAC)
dacbirmingham

『Birmingham Odeon』(DAC-067)

●Disc-1
Sep.19 1973 Odeon Theatre,Birmingham,UK (1st Show)
●Disc-2
Oct.14 1973 Ahoy Hall,Rotterdam,Holland (1-6 1st Show/7-15 2nd Show)

Stereo Audience Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/
6.Dancing With Mr.D/7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/
9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/
12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash/14.Street Fighting Man

(Disc-2)
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/
6.Doo Doo Doo Doo Doo/7.Dancing With Mr.D/8.Angie/
9.You Can't Always Get What You Want/10.Midnight Rambler/11.Honky Tonk Women/
12.All Down The Line/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man


ディスク1は、1973欧州ツアー音源の中では、トップランクに入る好録音であるバーミンガムでの1stショー音源。

この音源に関しては、高音質故に幾つかのタイトルがリリースされてきましたが、ピッチが合っていないものが多く、IMP『Birmingham Remaster 1973』(IMP-N-016)のリリースによって、ようやく正常なピッチで聴くことが出来るようになっていましたが、大御所DACもようやくこの音源をリリース。

impbirmin

ピッチは当然の如く正常。そしてIMP盤同様にヒスノイズも除去してあります。
残念ながら"Happy"から"Star Star"まで左チャンネルで起きる、
テープ劣化による周期的な音量ダウンによる音ユレはそのまま。

ではIMP盤との違いといえば、IMP盤は時折スネアとミックのヴォーカルが耳に刺さる箇所がありましたが、DAC盤は若干解消。その反面、IMP盤は低域に厚みを持たせた音作りをしていたのに対し、DAC盤はIMP盤と比べてやや軽めの印象を受ける為、この辺は好みの分かれるところ。


ディスク2は、ダンデライオンの『Keep Your Pussies Clean!』(DL122/DLR001)にて登場したロッテルダム公演の高音質音源。

keepyour

冒頭から"DooX5"までが10月14日ロッテルダム公演1stショーで、それ以降が2ndショー(ダンデ盤は13日と14日1stショーと誤表記)。

1stショーの方は、やや遠目でエコーがかってはいますが、演奏を大きく拾ったクリアーな音質の好録音。

2ndショーも、時折音が回るものの演奏が近くて迫力のある同じくクリアーな好録音。

残念ながら新音源部分の発掘はなかった様で、ダンデ盤同様"Midnight Rambler"のテープチェンジによる中間部カットはそのまま。

ダンデ盤は、製作上のミスからか全編に渡り「チッチッチ」というデジタルノイズが漂っていましたが、本作は綺麗に除去されています。

ただしその影響からか、若干左右の音の広がりが狭まった感はありますが、あくまでも"比較した場合"程度の違い。

ちなみにタイトルこそバーミンガムになっていますが、実はこちらのダンデ音源の欠点解消の方が「売り」なのでは?と思うのですが・・・。

なお、ジャケはメインストリート系のアウトテイクとフィラスペ関連を収録したVGPの『Wingless Angels』(VGP-153)を彷彿させますが、ちゃんと別カットの写真を使用しています。

vgpwingless

by Hara ¦ 07:17, Saturday, Sep 22, 2007 ¦ 固定リンク


『Time Trip Vol 1-5』(-)
timetripbox

『Time Trip Vol 1-5』(-) 5CD+1DVD

Compilations album of studio outtake & Live

Stereo & Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent-Very Good

(※)Disc-3 10,14,15
Stereo & Mono Audience Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Gimme Shelter/2.You Got The Silver/3.Sister Morphine/4.Loving Cup/5.You Gotta Move/6.Brown Sugar #1/7.Shake Your Hip/8.Tumbling Dice/9.Bluesberry Jam/10.Ventilator Blues/11.Bitch #1/12.Brown Sugar #4"/13.Wild Horses #4/14.Angie #2/15.Shine A Light

(Disc2)
1.Bitch #2/2.Brown Sugar #3/3.Wild Hoeses #2/4.Dead Flowes/5.Sway/6.Winter/7.Sister Morphine/8.Tumbling Dice/9.Bluesberry Jam/10.Shake Your Hip/11.Stop Breaking Down/12.Loving Cup/13.John's Jam/14.Brown Sugar #2/15.It's Only Rock'n'Roll/16.Honky Tonk Women

(Disc-3)
1.Mother's Little Helper/2.Family/3.Blood Red Wine/4.And I Was A Country Boy/5.I'm Going Down/6.Down Town Suzie/7.Give Me Hamburger To Go/8.Still A Fool/9.No Expectations/10.Prodigal Son/11.Highway Child/12.Street Fighting Man/13.All Down The Line/14.Bye Bye Johnny/15.Rip This Joint/16.Sweet Virginia/17.I Ain't Signifying/18.I Don't Care

(Disc-4)
1.Dear Doctor/2.No Expectations/3.Sister Morphine/4.You Got The Silver/5.Gimme Shelter/6.You Can't Always Get What You Want/7.Jumping Jack Flash/8.Child Of The Moon/9.Citadel #1,2,3,4/10.Citadel #5/11.Citadel #8/12.Citadel #15,16,17/13.Citadel #24/14.In Anotherland/15.We Love You/16.Dandelion/17.19th Nervous Breakdown/18.Yesterday's Papers/19.Connection/20.It's All Over Now/21.Carol

(Disc-5)
1.Reelin And Rockin'/2.Go Home,Girl/3.Mercy Mercy/4.Key To The Highway/5.Leave Me Alone/6.Suzie Q/7.Good Bye Girl/8.It Should Be You/9.This Girl Belongs To Yesterday/10.Con Le Mie Lacrime/11.Have You Seen Your Mother,Baby,Standing In The Shadow/12.Paint It,Black/13.Lady Jane/14.Have You Seen Your Mother,Baby,Standing In The Shadow/15.Paint It,Black/16.19th Nervous Breakdown/17.19th Nervous Breakdown/18.The Last Time/19.Heart Of Stone/20.Going Home/21.Going Home/22.Going Home

DACが『Time Trip』(DAC-063)にて、タイムトリップシリーズの1〜4をマスター差し替えの4枚組でリイシューしましたが、

dactimetri

ほぼ同時期に海外でも今年リリースされたVol.5も含めた5枚組CD+1DVDのボックスセット仕様にてリイシュー。

前述したようにDAC盤はマスターを差し替えて新たに作り直している為、所謂Vol.1&2に収録されていたGlyn Johnsのワークテープ部分はオリジナルと比べて完走していないテイクもふんだんに追加されていたり、イントロが切れていたDisc-3の"Family""No Expectations""Prodigal Son"や音飛びのあった"Down Town Suzie"も当然解消。

対して本作はオリジナルのスコルピオ盤をコピーしての制作につき、それらの欠点は当然ながらそのまま。

ただ、コピーといってもある程度のノイズ除去とコンプ処理により、コピー元のスコルピオ盤よりも音にメリハリが出ていたり、スクラッチノイズも除去されている為、聴きやすさは増していますが、Vol.3の欠点だった高周波ノイズはやはり消し切れていなかったりするので、やはりDAC盤と比べると分が悪いのは事実。

Disc-5は今年リリースされた『Time Trip Volume 5』(Scorpio TT5)を速攻コピーした上、冒頭に"Reelin And Rockin'"を追加収録。

timetrip5

ただしその"Reelin And Rockin'"は、イントロの欠けた音源をコピーしちゃってるのが何ともはや・・・。

またVol.1〜4に関してはリリース時期が古かった事もあり、前述のコンプ処理も効果的に作用していましたが、今年リリースのこの音源にも同じようにコンプをかけてしまっている為、"Going Home"のスタジオ会話部分はヒスノイズが増強されてしまっているという逆効果部分もあり。

ボーナス扱いのプレスDVDは、1967年から1982年の8mm映像をたっぷりと収録したJoin Tripの『Never Too Old To Rock'n'Roll』(JTDV-SP-003)をメニュー画面含めて丸コピー。

jointripnevertoo

このボーナスDVDに関しては、コピー元のJoin Trip盤がDVD-Rでのリリースだった為に、保存的観点からいうと歓迎すべきコピーかなと。

by Hara ¦ 03:04, Friday, Sep 21, 2007 ¦ 固定リンク


『Get Back To The One You Love』(EVSR)
getbackto

『Get Back To The One You Love』(EVSR 010607) 1LP

●Side-A
(Track 1-4)
Unknown Location, Dartford, England, Late 1961 / Early 1962
(Track 5,6)
Regent Sound Studios, London, Nov.20&21,1963
(Track 8)
Pye Studios London, Feb.6 1964
(Track 9)
Chess Studios,Chicago June.11 1964
(Track 10)
Regent Sound Studios, London, Sep.28&29 1964
(Track 11)
Chess Studios,Chicago Nov.8 1964
●Side-B
Palais Theatre,St.Kilda,Melbourne,Australia Feb.24 1966(2nd Show)

Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent

(※) Side-A 1-4
Mono Audience Recording
Quality:Excellent

(Side-A)
1.Little Queenie/2.Beautiful Delilah/3.Down The Road Apiece/4.I Ain't Got You/5.Leave Me Alone/6.It Should Be You/7.That Girl Belongs To Yesterday/8.Wake Up In The Morning/9.Reelin' And Rockin'/10.We Were Falling In Love/11.Goodbye Girl
(Side-B)
1.The Last Time/2.Mercy Mercy/3.She Said Yeah/4.Play With Fire/5.Not Fade Away/6.That's How Strong My Love Is/7.Get Off Of My Cloud/8.Satisfaction

ブライアン期寄せ集めのアナログブート。

A面は「Little Boy Blue And The Blue Boys」のホームレコーディングを筆頭に、デモやCM、アウトテイクを、そしてB面の方は1966年メルボルン公演の放送音源と、いずれも高音質の音源を収録したタイトル。

選曲的にはVGPの『Bill Wyman's Black Box』(VGP-329)に近いものがありますが、

vgpbiiwyman

VGP盤に収録されていた1966年のホノルル公演音源に代わり、"Wake Up In The Morning""Reelin' And Rockin'"の2曲を収録。

そのA面8曲目の"Wake Up In The Morning"はライスクリスピーのジングルのこと、また"Reelin' And Rockin'"はイントロの欠けていない音源。

音源としては初出はない上、アナログということでマニア向け度は高いものの、デザイン含めなかなかの好盤。

しかし今回名乗っている「Empress Vinyl」というレーベル名、アナログでのリリースなのに、型番からロゴまで何故にCDメーカーである「Empress Valley」をパロっいるのかはちと疑問。

こちらはEmpress Valleyのロゴ
evlogo

そしてこちらはEmpress Vinylのロゴ
erlogo

by Hara ¦ 07:48, Tuesday, Sep 18, 2007 ¦ 固定リンク


『Union Jack Flash』(White Widow Records)
unionjackflash

『Union Jack Flash』(White Widow Records)

Nov.30 1981 Silverdome,Pontiac Michigan

(Disc-1)
1.Take The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Let Me Go/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden/14.Waiting On A Friend/15.Let It Bleed
(Disc-2)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introductions/3.Little T&A/4.Tumbling Dice/5.She's So Cold/6.Hang Fire/7.Miss You/8.Honky Tonk Women/9.Brown Sugar/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.Satisfaction/13.Star Spangled Banner

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(※)Disc-1 Track1,2,14,Disc-2 Track10
Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent

11月30日シルバードーム公演同会場でのラジオショーアウトテイク収録盤。

既発では『Silver Dome 1981』(IMP-N-022)と

impsilver81

『Detroit 1981』(-)がリリースされていますが、

detroit81

この両タイトルの大きな違いとしては"Under My Thumb"がモノラル収録もしくはステレオ収録かということで、これに関してはこの音源を公開していたサイトが、当初この曲だけモノラルで配信していたことが原因。

本作は既発『Detroit 1981』同様に"Under My Thumb"はモノラル。

そしてその"Under My Thumb"のイントロ途中から間奏後のサビ途中まで、かなり大きく入っていたホワイトノイズ系のノイズは、かなりうまく除去しており、ほとんど耳障りにはなりません。

また、公開されたなかった"Waiting On A Friend""Start Me Up"の2曲に関しても、他タイトル同様に卓直結のSBD音源で補填していますが、音質差も極力少なくし違和感繋いでいます。

と、ここまではいいことずくめなんですが・・・

なんとメインのステレオ部分が左右逆

後発としてあるまじきこの左右逆は、既発と比較してもかなり痛いかなと。

by Hara ¦ 08:39, Saturday, Sep 15, 2007 ¦ 固定リンク


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