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2024年10月
『Still Life In Tempe 1981』(Mayflower) |
『Still Life In Tempe 1981』(MF-260/261)
Dec.13 1981 Sun Devil Stadium,Tempe,AZ,USA
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
(Disc-1)
1.Take The A Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Let Me Go/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden/14.Waiting On A Friend/15.Let It Bleed
(Disc-2)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introductions/3.Little T&A/4.Tumbling Dice/5.She's So Cold/6.Hang Fire/7.Miss You/8.Honky Tonk Women/9.Brown Sugar/10.Start Me Up/11.Jumping Jack Flash/12.Satisfaction/13.Star Spangled Bannner
初登場部分含む、映画「Let's Spend The Night Together」の野外部分でお馴染みのサンデビル・スタジアム公演全曲収録盤。
サンデビル・スタジアム公演は、これまで2種類のステレオサウンドボード音源がブート化されてきていましたが、本作は『Satisfaction Guarannteed』(VGP-136)に代表される映画用の素材と思しき、左右のレンジが狭く音が中央に集まっているというミックスの音源から作成されています。
この音源、これまでは全曲が発掘されておらず、"Start Me Up"後の2曲が欠落しているということに加え、"Just My Imagination"の2コーラス目の「raise a family」の部分に一瞬音切れがあるという難点を抱えていたりしましたが、本作はついにそれらが解消された形での音盤化。
ディスク1のスタートからしてテープが回るところから始まっていたり、"Just My Imagination"の音切れもなし、そして未収だった"Jumping Jack Flash""Satisfaction"の2曲に加え、エンディングSEの"Star Spangled Bannner"と花火の音までも収録されています。
この初出となるラスト2曲以降の部分、もう片方の『Phoenix 1981』(DAC-141) や『TEMPE 1981』(-)に代表されるサイト「Wolfgang's Vault」にて公開されていたFMラジオ放送の素材と思しき、左右のレンジが広い高音質ステレオサウンドボード音源を繋いだのではとの疑念も最初は湧きましたが、ちゃんと"Start Me Up"までの各楽器の定位そのままでしたので、この音源を持ってきているということは無し。
また、音質の方もVGP『Satisfaction Guarannteed』で聴けた、ノイズリダクションをかけ過ぎたかのような余韻の音ではなく、自然な響きの余韻かつ、嫌みのないすっきりと伸びた高域の音で、『Satisfaction Guarannteed』と比べては勿論のこと、先に触れた『TEMPE 1981』等で使われている音源収録盤よりも高音質となっています。
ただ良いことばかりだけではなく、その反面、ピッチが気にならない程度にやや高めであったり、本作が基にしたテープの交換が、"Miss You"と"Honky Tonk Women"の間あたってしまったようで、『Satisfaction Guarannteed』では聴けるミックの喋りが一部未収となってしまっています。
とはいえこの未収部分、"Miss You"後の煽りが終わった後のものにつき、うまく繋いでさえあれば全く気にならないレベルだったのですが、ここだけフェードアウト・イン処理となってしまっているので、ここはうまく繋げておいてもらいたかったところ。 |
by Hara ¦ 06:45, Thursday, Oct 17, 2024 ¦ 固定リンク
『Kick Off!! Europian Tour 1982』(Empless Valley) |
『Kick Off!! European Tour 1982』(EVSD-1960/1961) 2CD
May.26 1982 Capitol Theater,Aberdeen,Scotland
Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent
※Disc-1 Track12(Part)-Track15 & Disc-2
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good
(Disc-1)
1.Introduction/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Chantilly Lace/12.Let Me Go/13.Time Is On My Side/14.Beast Of Burden/15.Let It Bleed
(Disc-2)
1.You Can't Always Get What You Want/2.Band Introductions/3.Tumbling Dice/4.She's So Cold/5.Hang Fire/6.Miss You/7.Honky Tonk Women/8.Brown Sugar/9.Start Me Up/10.Jumping Jack Flash/11.Satisfaction
ブート初登場となるミキサー宅直結のステレオサウンドボード音源を含む、1982年ツアーの初日となるコットランドはアバディーン公演の全曲収録盤。
その初出となるサウンドボード音源は、ディスク1頭の"Take The A Train"(本作は"Introduction"表記)から、"Let Me Go"2分43秒までのライブ前半部のみ。
82年ツアーの卓直結音源というと、TSP『Shattered In Europe』に代表される7月17日のナポリ公演(こちらはライブ頭から後半までの抜粋)があるが、そのナポリ音源がモノラルだったのに対し、本作はステレオでの収録。
宅直結音源が大量流出した前年の1981ツアーもほぼモノラルだったので、この年代の音源にしては珍しいかと。
中低域に厚みを持たせた耳馴染みの良い音質の音源で、この手の音にありがちな、ギターよりも鍵盤が前面に出てしまっているというのは本作にも何曲かあり。
この音源で興味深いのが"Shattered"の後半3分24分以降のミックのヴォーカル。
ピッチのおかしなハーモナイザーがかけられていて、かなりの違和感を覚えたりするので、後に触れるこの公演のオーディエンス音源をあらためてよく聴いてみると、たしかに実際の会場の出音でもミックのヴォーカルがおかしなことにはなってはいるものの、イアン・マクレガンが被せているコーラスが大きめだったりするので、サウンドボード音源程の不自然さは感じられず。
また、"When The Whip Comes Down"の3分9秒には、無線と思しきしゃべりが一言混入してしまっており、これはさすがに消すことが出来ないだろうなと思える反面、この公演が初演となった"Chantilly Lace"終盤3分48秒に乗っかってしまっている、デジタルと思しきノイズは消しておいてもらいたかったところ。
なお、サウンドボード音源が切れる"Let Me Go"2分43秒以降は、SODD『Aberdeen 1982』(SODD 086/87)にてリリースされていたオーディエンス音源を収録。
ややエコーがかった奥行き感のある音ではあるものの、演奏自体は大きめに捉えられているという聴き易い音源で、テープチェンジによる曲中カットはなし。SODD盤と比べると、本作は低域が若干厚くなっており音量もやや大きめ。
基にしたテープ自体は同じだったようで、"Honky Tonk Women"2分36秒から"Brown Sugar"開始までの間で、大きく聴こえる観客のものと思しき話し声がメガホンを通したような不自然な音になっているのも同じならば、アンコールの"Satisfaction"がフェードイン気味で始まる編集となっているのも同じ。 |
by Hara ¦ 10:52, Sunday, Oct 13, 2024 ¦ 固定リンク
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