The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Acetates 1970-1974』(IMP)
acetatesimp

『Acetates 1970-1974』(IMP-N-002)
1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Let It Rock/4.Silver Train/5.Criss Cross Man(%uE285A0)/6.Hide Your Love/7.100 Years Ago/8.Criss Cross Man(%uE285A1)/9.Ain't Too Proud To Beg/10.If You Can't Rock Me/11.Till The Next Goodbye/12.Drift Away/13.Dance Little Sister/14.Ain't Too Proud To Beg (Edited Version)/
15.Fingerprint File/16.Time Waits For No One (Long Version)

復活IMP第二弾。こちらは旧IMPタイトルの拡張&リマスターではなく、最近入手が難しくなっていた、オフィシャルの別ミックスや
ロングバージョン、そして未発表曲をオフィシャル級の音質で収録したMidnight Beatの『Acetates』(MB CD 045)
acetatesmb
と同内容の音源に
ボーナストラックを加えたもの。

全体的な音は、MB盤よりも全体の音量が上がっている上、MB盤より音に厚みが増してメリハリも若干ついた印象。
ただMB自体も高音質につき、さほど大差はなし。
シンバルの音等が若干潰れているのはどちらも同じ。
まあ、これは基がアセテート盤だから仕方ないのかなと。

MB盤とのその他の差異は、まず曲順。
MB盤は、年代順には拘らずにアセテート盤単位で(中ジャケットやディスクトレイ部にそのアセテート盤の写真有)並べていたのに対し、IMP盤はおおよその年代順に並べ、
同じ曲に関しては連続させないという"聴くのに飽きさせない"という並べ方にしているようですが、この辺は評価の分かれるところ。

次に10曲目の"If You Can't Rock Me"と
13曲目の"Dance Little Sister"の定位がMB盤と逆。これはキースのリズムギターを右にするという配慮と推測。この定位を逆にするという編集は同レーベル第一弾
『The Harder They Come 1978』(IMP-N-001)でもありましたが、この2曲に関してはオフィシャルと逆になってしまっていて、
これは裏目であるとともにマイナスポイント。MB盤は、当然オフィシャルと同じ定位。

ラストにボーナス収録された"Time Waits For No One"は編集盤『Time Waits For No One』収録のロングバージョン。
このバージョンはオフィシャル未CD化はもちろん、ブート化もほとんどされていないので意外と便利。

ただ、収録時間にはまだ余裕があるので、『Time Trip Vol.1』や『The Lost Sessions Vol.2』に収録されているものの、いずれも左右が逆になってしまっていた"Angie"の別ミックスを左右修正してボーナス収録する等してもらいたかったかなと。

いずれにせよMB盤より若干の音質向上はあるものの、2曲の定位を逆にしてしまったマイナス点やMB盤との差別化であるボーナス曲が1曲と少ないので、既にMB盤を持っている人にはちょっと厳しいかなというタイトル。

by Hara ¦ 16:17, Saturday, Aug 26, 2006 ¦ 固定リンク

△ページのトップへ
 


最近の記事
『L.A.Forum 1975 5th Night:Mik ..

『Beginning Of Cosmic Consciou ..

『Nice 1976 Unreleased Master』 ..

『Still Life In Tempe 1981』(M ..

『Kick Off!! Europian Tour 198 ..

『Perth 1973 Soundboard』(-)

『All Meat Music 1973』(Mayflo ..

『Roseland Ballroom 2002』(-)

『New York Junction』(DAC)

過去ログ
2024年11月
2024年10月
2022年 5月
2022年 4月
2021年10月
2021年 9月
2021年 8月
2021年 5月
2020年10月
2020年 9月
2020年 8月
2020年 7月
2019年 4月
2019年 1月
2018年12月
2018年 5月
2018年 4月
2018年 3月
2018年 2月
2017年12月
2017年 9月
2017年 5月
2017年 4月
2017年 3月
2017年 2月
2016年10月
2016年 9月
2016年 7月
2016年 4月
2016年 3月
2016年 2月
2015年 6月
2015年 4月
2015年 2月
2015年 1月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年 9月
2014年 8月
2013年10月
2013年 9月
2013年 8月
2013年 7月
2013年 3月
2013年 2月
2013年 1月
2012年12月
2012年 5月
2012年 2月
2012年 1月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年 8月
2011年 7月
2011年 6月
2011年 5月
2011年 2月
2011年 1月
2010年 7月
2010年 6月
2010年 4月
2010年 3月
2010年 2月
2010年 1月
2009年12月
2009年10月
2009年 9月
2008年12月
2008年11月
2008年 9月
2008年 7月
2008年 6月
2008年 5月
2008年 4月
2008年 2月
2008年 1月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年 9月
2007年 8月
2007年 7月
2007年 6月
2007年 5月
2007年 4月
2007年 3月
2007年 2月
2007年 1月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年 9月
2006年 8月

Links
ローリング・ストーンズ海賊盤事典
Bridges to the Stones

フリーソフトで作るブログ