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『Steel Wheels Monitor Mix』 (HALCYON) 1.Sad Sad Sad/2.Hearts For Sale/3.Almost Hear You Sigh/4.Call Girl Blues"Break The Spell"/5.Continental Drift/6.Can't Be Seen/7.Fancy Man Blues/8.Blinded By Love/9.Hold On To Your Hat/10.Steel Wheels"Rock And A Hard Place"/11.Mixed Emotions/12.Slipping Away/13.Ready Yourself/14.Terrifying/15.For Your Precious Love
『Steel Wheels Primitive Mixes 1989』 (IMP-N-007) 1.Sad Sad Sad/2.Mixed Emotions/3.Terrifying/4.Hold On To Your Hat/5.Hearts For Sale/6.Blinded By Love/7.Rock And A Hard Place(as "Steel Wheels")/8.Can't Be Seen /9.Almost Hear You Sigh/10.Continental Drift/11.Break The Spell(as "Call Girl Blues")/12.Slipping Away/13.Fancy Man Blues/14.Ready Yourself/15.For Your Precious Love
●Studio Outtakes Recorded & Mixed at Air Studios and Olympic Studios March - June 1989
Stereo Soundboard Recordings Quality:Excellent
ようやく発掘された『Steel Wheels』のアウトテイク集2種。これまでこのアルバムの別テイクというと OBRの『Alternates』
に収録された『25x5』の(おそらく)ラフカットとおぼしきビデオからの音声落としか、『Talk Is Cheap』のアウトテイク集 『"Breakin"』
に収録された"Almost Hear You Sigh"の未完成状態のアウトテイク程度で、本当の意味でのアウトテイクはこれが初登場となります。
収録曲は、エディット前のロングバージョンな上、シンセによるミックのガイドメロディーが入っていたり、かけ声の代わりにオーケストラヒットが入っている"Continental Drift"。 SW-UJツアーでは採用されず『Flash Point』で突如採用された"Rock And A Hard Place"のイントロ・ホーンアレンジが、実は『Flash Point』用にアレンジされたものではなく、この時期にアレンジされていたといった興味深い事実や、リードが違いピアノが前面に出ている、まったく印象の異なる"Hold On To Your Hat"等々、オフィシャル全曲のアウトテイクに加え、シングルのカップリング曲"Fancy Man Blues"のアウトテイク。ストーンズのアウトテイクによくありがちな、リリースは絶対されないだろうと思える、ほのぼの系未発表曲(笑)の"Ready Yourself"。そして未発表カバーである"For Your Precious Love"と単体で聴いても退屈することなくかなり楽しめる音源です。
また、音質の方もヒスノイズがやや多めで、 曲間の静かな部分ではテープの転写があったりはしますが、充分高音質といってさしつかえないかなと。
この音源、久々の上ネタということもあって、今後も幾つかのプレスタイトルでのリリースインフォが流れているようですが、とりあえず現時点でリリースされている2種の比較をば。
全体的な音質は、ハルシオンの方が若干硬めに感じますが、ほとんど大差なし。
アウトテイク物でよく狂っていることが多いピッチは、1曲目の"Sad Sad Sad"をオフィシャルと同時に鳴らせば分かりますが、ハルシオンは早め、IMPは遅めとなっています。 とはいえ、あくまでも同時にならせば気付く程度ですので、絶対音感がある人以外は気にならないかなと。
続いて左右チャンネルの差違。 こちらはIMPがオフィシャルに準じてるのに対しハルシオンは逆。これはネットで出回った音源も左右逆で、ハルシオンも同じではありますが、オフィシャルはこのミックス以降の段階で全曲左右逆にミックスしてリリースしたとは考え難いので、ネット及びハルシオンのチャンネルは「左右逆である」ということになります。
そして、"Rock And A Hard Place"のカウント。IMPの方は曲前のカウントの他に、カウント"1"でテープを止めた様なカウントが前のトラックに入ってますが、ハルシオンは無し。 このIMPの方に収録されている"1"だけのカウント、よく聴くとバックに違う音が鳴っていたりするので、両タイトルに収録されている曲前のカウントとは別物といえます。
曲順に関しては、ハルシオンはテープの順番、 IMPはオフィシャルに準じてということですが、個人的にはオフィシャルの曲順に準じていた方が、慣れている分良いかなとは思いますが、まあこの辺は個人の好みで。
最後に、未発表カバーの"For Your Precious Love" オリジナルのインプレッションズ
の他、オーティスレディングもカバーしており、
ストーンズもこちらかと思いきや、コーラスの入れ方等、インプレッションズの方を参考にしているようです。とはいえ、さくっと終わる原曲に対し、このカバーは後奏を無茶苦茶長く演奏していますが。
というわけで、ハルシオンは、毎度の星柄はさておき(笑)、オフィシャルのパロディ的なジャケットには魅力を感じますが、肝心のチャンネルが逆な点がちと残念。 一方のIMPの方は、チャンネル及び曲順がオフィシャルに準じている点や"Rock And〜"の断片だけのカウントとはいえもらさず収録している点等、音的にはこちらの方が若干優位とはいえますが、果たして後発は如何に・・・。 |
by Hara ¦ 14:07, Monday, Sep 18, 2006 ¦ 固定リンク
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