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『Philaderphia Special』(VGP-244 -Remaster-) |
『Philaderphia Special』 -Remaster-(VGP-244) 1CD Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
1.Brown Sugar(7/21-1)/ 2.Bitch(7/21-1)/ 3.Rocks Off(7/21-1)/ 4.Gimme Shelter(7/21-1)/ 5.Happy(7/21-1)/ 6.Tumbling Dice(7/21-1)/ 7.Love In Vain(6/24-1)/ 8.Sweet Virginia(6/24-1)/ 9.You Can't Always Get What You Want(6/24-1)/ 10.All Down The Line(7/21-1)/ 11.Midnight Rambler(6/24-2)/ 12.Band Introductions(7/21-2)/ 13.Bye Bye Johnny(7/21-2)/ 14.Rip This Joint(6/24-1)/ 15.Jumping Jack Flash(6/24-1)/ 16.Street Fighting Man(6/24-1)
つい最近SODDからボリュームダウン(苦笑)のコピー盤が出たかと思いきや、今度は本家(?)からリマスター版が登場。
今回最大の目玉は、これまでのこの音源最大の欠点だった、ライブ前半に頻繁にあった基カセット劣化による、右チャンネルの細かいドロップアウトがほとんど改善されていて、ヘッドフォンで聴いた場合の不快感がほぼ無くなっている点。
いままでこの種の改善と言えば、78年ニュージャージー公演収録の 『Out On Bail』(VGP-278)での、
この音源の欠点であった片チャンネルのドロップアウト部分を、その部分のみモノラル処理してすっきり聴かせるという手法でしたが、今回の『Philaderphia Special』は、(実際はそうなのかもしれませんが)いちいちモノラルにしているようには聞こえずに自然な感じに仕上がっています。これはパソコン上での波形操作によるものなのか分かりませんが、いやはや最近のテクノロジーは何ともすごいもんです。
更に音質、旧VGP盤は当時の主流であったドンシャリサウンドで、聴いていて耳が疲れましたが、今回は高域抑えめの厚い音で、格段に聴きやすく迫力も増しています。
惜しむらくは、インフォにもあった通り、2000年のマスターを使用という事から、アナログ『Philaderphia Special』にはなかった追加トラック"Band Introductions"と"Bye Bye Johnny"がマスター作成時のテープが別だったと推測される音質の違いから、旧VGP盤では一段とキンキンの音になってましたが、今回のリマスター盤も音質は全体的に一括作成したようで、音的にはかなりマイルドに改善されてはいますが、一部の歓声とギターが耳につく箇所があります。
また、片面収録時間の関係で実際のコンサートの流れと異なったアナログの曲順("Rambler"と"All Down The Line"の順がアナログは逆)を、コンサートの曲順通り入れ替えた際にカットされた"Rambler"曲前のMCは今回もカット。
と、まあこの辺は大して問題ないようなレベルですが・・・。 今回のリマスター盤で一番困ったのは見分け方。 表ジャケが同じなのはともかく、裏ジャケも全く同じ・・・。
また盤のデザインも同じなので(苦笑)
見分け方は盤面のマトリクスしかありません。
(旧盤)VGP型番の横に7桁の数字有り
(リマスター盤)VGP型番の横に数字無し
直営店でしたら大丈夫でしょうが、 他店での購入の場合は要チェックですね(苦笑)。
ここまで良くなったのなら、CD追加曲と同じくフィラスペ関連曲である"Don't Lie To Me"も追加して(収録時間的には充分)、DACで出せば紛らわしくなくて良かったのにって気もしますが(^^;)、まあ、今回のリマスターは旧盤よりも格段に聴きやすくなったので、このタイトルが好きな方やこれから72年ツアーを聴いてみようという方には大変宜しいかと。 |
by Hara ¦ 07:17, Friday, Sep 15, 2006 ¦ 固定リンク
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