The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Wembley High Rollers』(HALCYON)
halwemb

『Wembley High Rollers』(HALCYON) 2CD

Sep.8 1973
Empire Pool,Wembley,UK (1st Show)
Mono Audience Recording
Quality:Excellent

1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Angie/7.You Can't Always Get What You Want/8.Dancing With Mr.D/9.Doo Doo Doo Doo Doo/10.Midnight Rambler/11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man

9月8日ウェンブレーファーストショーは2つのオーディエンス音源がブート化されており、まずは
『London'73』(TRASH-03)

trashwemb

にて登場の音源。カセット録音特有のレンジの狭い音質ではありますが、演奏が大きく録れている良好モノラル音源。そしてもう一つが
『EMPIRE POOL』(BW-8973)

badwemb

にて登場した音源。
『London'73』の音源に比べると演奏は若干遠いものの、高域がすっきりと伸びた大変クリアーな音質で、73年欧州ツアー中でもトップクラスのオーディエンス音源。
そしてこの『EMPIRE POOL』と同じ音源を使用し、"Gimme Shelter"中盤以降の欠落を初めとした、この音源の欠点を『London'73』と同じ音源にて補填して決定盤的タイトルとしていたのが
『Timeless'73』(VGP-373)

timeless

とここまでがこの公演の既発ブートの流れでしたが、今回のハルシオン盤は、後者の高音質ソースをメインに収録。
このソース最大の欠点だった、"Gimme Shelter"のギターソロの途中から最後までが切れずに収録されています。またこの部分がカットされてない事により、次曲"Happy"の最初の1音も『EMPIRE POOL』はフェードイン気味、『Timeless'73』は別ソースの繋ぎにより若干波打ってましたが、ハルシオンははっきりと聞こえます。
そして、テープチェンジにあたったもう一ヶ所のカット部分である"Honky〜"のイントロは、『EMPIRE POOL』『Timeless'73』共にフェードインでしたが、ハルシオンはそのままカットインにて収録しているので、既発でフェードインしてくる音のアタック音まではっきりと聴くことが出来ます。

とここまでは良い事ずくめなんですが・・・。
今回ハルシオンに使われた音源は『EMPIRE POOL』『Timeless'73』に使用されたテープよりもジェネレーションが高かったようで、若干中域強めのレンジの狭いクリアーさに欠けた音質となっています。
また全体的に定位が左寄りなんですが、基にしたテープのテープチェンジの状態により"Honky〜"と"All Down The Line"は定位が右寄り。またMCのカットはないものの"Rambler"の曲間にも既発に無かった編集痕が確認できます。

"Gimme Shelter"がすっきりと聴けるようにはなったものの、メインの音源の音質が落ちてしまっているのが、やや残念なタイトル。

by Hara ¦ 07:27, Monday, Sep 11, 2006 ¦ 固定リンク

△ページのトップへ
 


最近の記事
『L.A.Forum 1975 5th Night:Mik ..

『Beginning Of Cosmic Consciou ..

『Nice 1976 Unreleased Master』 ..

『Still Life In Tempe 1981』(M ..

『Kick Off!! Europian Tour 198 ..

『Perth 1973 Soundboard』(-)

『All Meat Music 1973』(Mayflo ..

『Roseland Ballroom 2002』(-)

『New York Junction』(DAC)

過去ログ
2024年11月
2024年10月
2022年 5月
2022年 4月
2021年10月
2021年 9月
2021年 8月
2021年 5月
2020年10月
2020年 9月
2020年 8月
2020年 7月
2019年 4月
2019年 1月
2018年12月
2018年 5月
2018年 4月
2018年 3月
2018年 2月
2017年12月
2017年 9月
2017年 5月
2017年 4月
2017年 3月
2017年 2月
2016年10月
2016年 9月
2016年 7月
2016年 4月
2016年 3月
2016年 2月
2015年 6月
2015年 4月
2015年 2月
2015年 1月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年 9月
2014年 8月
2013年10月
2013年 9月
2013年 8月
2013年 7月
2013年 3月
2013年 2月
2013年 1月
2012年12月
2012年 5月
2012年 2月
2012年 1月
2011年12月
2011年11月
2011年10月
2011年 8月
2011年 7月
2011年 6月
2011年 5月
2011年 2月
2011年 1月
2010年 7月
2010年 6月
2010年 4月
2010年 3月
2010年 2月
2010年 1月
2009年12月
2009年10月
2009年 9月
2008年12月
2008年11月
2008年 9月
2008年 7月
2008年 6月
2008年 5月
2008年 4月
2008年 2月
2008年 1月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年 9月
2007年 8月
2007年 7月
2007年 6月
2007年 5月
2007年 4月
2007年 3月
2007年 2月
2007年 1月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年 9月
2006年 8月

Links
ローリング・ストーンズ海賊盤事典
Bridges to the Stones

フリーソフトで作るブログ