The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Glasgow Broadcast 2006』 (IMP)
impglasgow

『Glasgow Broadcast 2006』(IMP-N-010) 2CD

Aug.25 2006 Hampden Park,Glasgow,Scotland,GB

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Jumping Jack Flash/2.It's Only Rock'n Roll/3.Oh No Not You Again/4.She's So Cold/5.Sway/6.Ruby Tuesday/7.Rain Fall Down/8.Tumbling Dice/9.Band Introductions/10.Slipping Away/11.Before They Make Me Run
(Disc-2)
1.Miss You/2.Rough Justice/3.Start Me Up/4.Honky Tonk Women/5.Brown Sugar/ 6.You Can't Always Get What You Want/7.Satisfaction


UK Radio Show "Still Live"
Including Interviews with The Stines in Amsterdam,July.31 2006

8.MC incl Keith Richards Message/9.Charlie Watts/10.Ron Wood/11.Mick Jagger/12.Keith Richards/13.Charlie Watts,Mick Jagger and Ron Wood/14.Keith Richards/15.Charlie Watts/16.Mick Jagger/17.Charlie Watts/18.Ron Wood/19.Keith Richards

いつになくリリース速度が遅く、
再び北米ツアーが始まろうかという頃になって、ようやくリリースされた今年の欧州ツアーブート。

このブートは8月25日にBBC Radio2で放送された音源が基。
ストーンズのライブ放送も最近はTVがメインで、FMでの放送となると、数曲の断片的なものでなく、まとまった形の放送としては、1998年のB2Bサンディエゴ公演以来、
また欧州ツアーとなると同じくBBCが放送した1990年のロンドン公演以来。

放送された曲は、この公演の演奏曲全19曲中17曲で、"Live With Me"と"Sympathy For The Devil"の2曲がカット。まあ、この2曲に関しては、カットされてもさして影響なしといったとこですが。

残念ながら欧州ツアーから日替わり曲として新たに加わった"Street Of Love"は、この日はセットから外された為に聴くことが出来ず、"Ruby Tuesday"がこの日の日替わり曲。今更ブート対策もないような気もしますが、これは残念。

ただ、キースコーナーはこれまでのABBツアー放送(リオ・ブエノスアイレス・さいたま)とはがらりと選曲が変わって、"Slipping Away""Before They Make Me Run"になっているので、毎度の曲といえば毎度の曲ではありますが、この辺はおいしいかも。

肝心のミックスですが、ストーンズのFM放送というとVLのニューオリンズ(全曲放送の方)やB2Bサンディエゴのような、場内エコーをふんだんに取り入れた分離のいまいちなミックスではなく(個人的にはこのミックスならAUD録音の方が聴きやすいと感じますが)、また、さいたまやリオ等テレビ放送のすっきりとしたミックスとも違った、音がぎっしり詰まった感じにミックスされており、若干潰れ気味の音(これもそういうミックス)も相まって、迫力ある音となっています。ただし、若干ハイハットが浮いて聞こえるのと、"Honky Tonk Women"のイントロでコーラス隊が鳴らすカウベルとギロが大きくミックスされていて正直鬱陶しく感じるのが玉にキズ。

更に、普段あまり聞こえない事が多いベースも、他の放送に比べて大きめにミックスされており、"You Can't〜"のエンディングでテンポアップするところなどはペキペキと鳴っており、かなり印象が変わって聞こえるのも新鮮(毎回だと鬱陶しいかも)。

また、印象が変わるといえば、ラストの"Satisfaction"。イントロはSW後期〜UJツアーを彷彿させる8分の刻みカッティングから曲が始まり、リフもこれまでの短音から複音で弾いており、なんとなくぎこちなく感じなくもないですが、これまで以上にラフで荒い印象を受けます。

さて、やたら前置きが長くなりましたが(苦笑)、そのBBCの放送から作成された本作。音質は当然最高で、受信ノイズ等もなく全曲収録。

ただし、残念ながらアナウンス部分はカットされており、そのアナウンスが被るオープニングのSEもカット。したがってJJFが始まる寸前からのフェードインでのディスクスタートとなっています。個人的には、この始まりだとあまりに唐突な感を受けるので、出来ればアナウンスが被っていてもSEはいれてもらいたかった。

あと、前述しましたがハイハットが若干浮く感じのミックスにつき、少し控え目になるようイコライジングしてもらうと尚良かったかなと。

ボーナストラックは、同じくBBCの「Still Live」という番組で放送された7月31日アムステルダムでのメンバーのインタビューを収録。メンバー毎にチャプターが振ってるのは大変親切ですが、英語が分からないとあまり面白いとは言えないかも。まあ、あくまでもボーナスだし資料的には良いのかも。

といった訳でこのブート、SE未収録なのは残念ですが音は良く、ストーンズ自体の演奏も"JJF"のイントロは相変わらず怪しいですが(苦笑)、さすがに放送絡みにつきまとまった演奏を聴くことが出来ることや、喉頭炎あがりの為、リックスツアー後半の様な抑揚の少ない無難な歌い方をするかと思っていたミックもしっかりと歌っている為、なかなか聴き応えのあるタイトル。

by Hara ¦ 07:39, Friday, Sep 22, 2006 ¦ 固定リンク

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