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『Sotheby's Reel 1969-1970』(IMP) |
『Sotheby's Reel 1969-1970』(IMP-N-013)
1969-1970 Studio Outtakes & Different Mixes
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
1.Gimme Shelter/2.You Got The Silver/3.Sister Morphine/4.Loving Cup/5.Brown Sugar/6.You Gotta Move/7.Dead Flowers/8.Sister Morphine/9.Brown Sugar(Intro Only)/10.Brown Sugar(Intro Only)/11.Brown Sugar/12.Brown Sugar(Intro Only)/13.Brown Sugar(Intro Only)/14.Brown Sugar(Intro Only)/15.Brown Sugar(Intro Only)/16.Brown Sugar(Til 1st Verse)/17.Brown Sugar(Intro Only)/18.Brown Sugar(Til 2nd Chorus)/19.Brown Sugar/20.Brown Sugar/21.Bitch/22.Bitch(Til Guitar Solo)/23.Bitch(Intro Only)/24.Bitch(Count Only)/25.Brown Sugar/26.Bitch(Til 1st Verse)/27.Bitch/28.Bitch(Intro Only)/29.Bitch(Til 2nd Verse)/30.(Can't Seems To)Get A Line On You
"Brown Sugar"と"Bitch"のミックス違いをメインに据えた本作は、サザビーズのオークションに出品された、当時のサウンドエンジニアだったグリン・ジョーンズのワークテープが基。
収録音源の内、アウトテイクに関しては、テイク自体が異なるので普通に聞いても楽しむことが出来ますが、所謂別ミックスの類となると、オフィシャルとの違いは重箱の隅的な違いとなる為、どちらかというと聞いて楽しむというよりは研究資料的な側面を感じるかも。
この音源に関しては、まず完走テイクのみが『Time Trip Vol.1』(RS 100-1)『Time Trip Vol.2』(RS 100-2)にて初登場。
続いてイントロの断片や途中までのテイクの一部が 『The Black Box』(YD 046/8)にて登場。
そして今から丁度一年程前にリリースされた 『The Lost Sessions Vol.2』(EVSD-380)にて、 この音源がまとまった形にて収録。
さて本作。既発タイトルは、ややおとなしめな音質の『Time Trip』。 高域強めな上、ノイズ除去の影響でやや余韻がおかしい『Black Box』。 そしてオフィシャルよりクリアーさに欠けるものの、中低域に厚みを付けている分、迫力もあり聴きやすい音だった『The Lost Sessions Vol.2』と、そのいずれも高音質ではありましたが、今回のIMP盤はメーカーインフォによると、オークションに出品されたリールからダイレクトに落としたマスターを使用とのことで、全体的な音質はヒスノイズが若干漂っているものの全体的にややすっきりとしたオフィシャルとはまた違った感じの音質となっていますが、この音源収録盤の中では最高音質を誇っています。
更に断片テイクではあるものの初登場部分もあり、また『The Black Box』や『The Lost Sessions Vol.2』では、まとめて1つのトラックとされていたイントロやり直し等の断片テイクも、今回はトラック分けをしてある等、非常に使い勝手のよい編集となっています。
そこで今回のIMPのトラック割りを基に、既発3タイトルのどこにそれが収録されているのかと、現時点で分かる限りの違いを下記にまとめておくと・・・。
1.Gimme Shelter キースが歌っているといわれるバージョン。 『Time Trip Vol.1』Track1 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track1(何故かイントロ1音欠け)
2.You Got The Silver ミック・ヴォーカルバージョン。 『Time Trip Vol.1』Track2 『The Black Box』Disc-2 Track18 『The Lost Sessions Vol.2』Track2
3.Sister Morphine この曲に関してのみ基テープ状態が悪かったらしく 既発含めいずれのタイトルも音ユレあり。 オフィシャルとのミックス違いはほとんど無いが、 時折左チャンネルでかすかに「オウッ」という人の声とも 判断のつかない音が入るのが特徴。 分かり易いところだと1コーラス目の「Oh,you see」前後(44秒と47秒)で確認出来る。 『Time Trip Vol.1』Track3 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track3
4.Loving Cup オフィシャルとは別テイク。 『Time Trip Vol.1』Track4 『The Black Box』Disc-3 Track4 『The Lost Sessions Vol.2』Track4
5.Brown Sugar SAXがオーバーダブ前で入って無く、 右チャンネルのギターがまだ試行錯誤段階のテイク。 『Time Trip Vol.1』Track6 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track4
6.You Gotta Move オフィシャルとさしてミックスの違い無し。 『Time Trip Vol.1』Track5 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track6("You Got The Silver"と誤記)
7.Dead Flowers オフィシャルとはスライドギターのバランスが 大きく異なるミックス。 『Time Trip Vol.2』Track4 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track7
8.Sister Morphine オフィシャルとさしてミックスの違い無し。 『Time Trip Vol.2』Track7 『The Black Box』Disc-2 Track16 『The Lost Sessions Vol.2』Track8
9.Brown Sugar(Intro Only) オフィシャルとの差異は イントロのギターのディレイがオフィシャルとは違うミックス。 右チャンネルのギター音量が小さかったようでイントロのみでストップ。 『Time Trip』未収録 『The Black Box』Disc-3 Track13(頭1音欠け) 『The Lost Sessions Vol.2』Track9
10.Brown Sugar(Intro Only) イントロのギターのディレイがオフィシャルとは違うミックス。 右チャンネルのギターのバランスは改善されたが全体の音量が小さかったのか、 またもやイントロでストップ。 『Time Trip』未収録 『The Black Box』Disc-3 Track13 『The Lost Sessions Vol.2』Track9
11.Brown Sugar 完走テイク。イントロのギターのディレイがオフィシャルとは違い、 Aメロに被るSAXが小さめのミックス。 曲終了後のスタジオノイズが長めに入っており、 キースと思しき「Yeah!」を2回聴くことが出来る。 『Time Trip』未収録 『The Black Box』Disc-3 Track13 『The Lost Sessions Vol.2』Track9
12.Brown Sugar(Intro Only) 音量が小さかったようですぐストップ 『Time Trip』未収録 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track10
13.Brown Sugar(Intro Only) こちらのテイクも音量が小さかったようで、すぐストップ 『Time Trip』未収録 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track10
14.Brown Sugar(Intro Only) 右チャンネルのギターのフェーダー上げ忘れ。 『Time Trip』未収録 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track10
15.Brown Sugar(Intro Only)/ 右チャンネルのギターにトレモロのようなエフェクトがかかった為、 すぐストップ。 『Time Trip』未収録 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track10
16.Brown Sugar(Til 1st Verse) このテイクに関してはストップの理由不明。 『Time Trip』未収録 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track10
17.Brown Sugar(Intro Only) 右チャンネルのギターのフェーダー上げ忘れ。 『Time Trip』未収録 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track10
18.Brown Sugar(Til 2nd Chorus) バックコーラスの音量が小さかった為にストップ。 『Time Trip』未収録 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track10
19.Brown Sugar 完走テイク。オフィシャルとの差違は、 イントロのディレイが違うのはもちろん、 右チャンネルのギターの最初の1フレーズ目の音量が若干小さく、 2フレーズ目から上げられている。 『Time Trip Vol.1』Track12 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track11
20.Brown Sugar 完走テイク。オフィシャルとの差異はイントロのギターのディレイと、 1回目のサビの「how come you taste so good?」に被るピアノが小さめ、 そして間奏のカスタネットが大きめにミックスされている。 また曲終了後、IMP盤にのみ他のタイトルにはない テープ消し忘れによる余韻の様なブワーンという音が入っている。 『Time Trip Vol.2』Track14(イントロに音ブレあり) 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track12
21.Bitch 完走テイク。イントロにカウントが入っている以外は、 オフィシャルだとフェードアウト付近でミックのヴォーカルに 一部リバーブがかかるが、このミックスではかからない。 またフェードアウトがオフィシャルよりほんの少し長い。 『Time Trip Vol.1』Track11 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track13
22.Bitch(Til Guitar Solo) ギターソロに入る部分でのミックのアドリブヴォーカルに エコーがかかった為、テープストップ。 『Time Trip』未収録 『The Black Box』Disc-3 Track14 『The Lost Sessions Vol.2』Track14
23.Bitch(Intro Only) 左チャンネルのギター音量が大きかった為にテープストップ。 『Time Trip』未収録 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track14
24.Bitch(Count Only) このIMP盤にて初登場。とはいってもカウントだけですが。 『Time Trip』未収録 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』未収録
25.Brown Sugar こちらも20同様、イントロのディレイは違う上、 サビのピアノが小さめのミックスだが、 間奏のカスタネットの音量が異なる。 『Time Trip Vol.2』Track2 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track15
26.Bitch(Til 1st Verse) テープストップの理由不明。 『Time Trip』未収録 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track16
27.Bitch 完走テイク。曲前のカウント入り。 オフィシャルより若干フェードアウトが早い。 オフィシャルではフェードアウト付近で、ミックのヴォーカルに 一部リバーブがかかるが、このミックスではかからない。 『Time Trip Vol.2』Track1 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track16
28.Bitch(Intro Only) テープストップの理由不明。 『Time Trip』未収録 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track17
29.Bitch(Til 2nd Verse) テープストップの理由不明。 『Time Trip』未収録 『The Black Box』未収録 『The Lost Sessions Vol.2』Track17
30.(Can't Seems To)Get A Line On You グリン・ジョーンズのワークテープ関連ではこれまでの曲の他、『Time Trip Vol.1』『Time Trip Vol.2』と『The Lost Sessions Vol.2』に収録の"Angie""Winter"の別ミックスがありますが、今回のIMP盤は年代の統一感を出す為にカット。代わりにレオン・ラッセルのファーストアルバムのアウトテイクで、ミックがヴォーカル、リンゴ・スターがドラムとクレジットされた"Shine A Light"のアーリーバージョンであるこの曲をボーナス収録。 このテイクは、ファーストアルバムの24金ディスク版である『Leon Russel』(GZS-1049)のみでオフィシャルリリースされていましたが、現在は入手困難。
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by Hara ¦ 23:18, Thursday, Dec 14, 2006 ¦ 固定リンク
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