The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Listen Napoli And Then Die 1982』(IMP)
impnapoli

『Listen Napoli And Then Die 1982』(IMP-N-009) 2CD
July.17 1982 Stadio San Paolo,Napoli,Italy

Stereo Soundboard Recording
Quality:Excellent

(※)Disc-1 Track1,9-14 Disc-2 Track9-11
Stereo Audience Recording
Quality:Very Good

(※)Disc-2 Track13-20
Stereo Audience Recording
Quality:Excellent

(Disc-1)
1.Take The"A"Train/2.Under My Thumb/3.When The Whip Comes Down/4.Let's Spend The Night Together/5.Shattered/6.Neighbours/7.Black Limousine/8.Just My Imagination/9.Twenty Flight Rock/10.Going To A Go Go/11.Let Me Go/12.Time Is On My Side/13.Beast Of Burden/14.You Can't Always Get What You Want/15.Band Introductions/16.Little T&A
(Disc-2)
1.Angie/2.Tumbling Dice/3.She's So Cold/4.Hang Fire/5.Miss You/6.Honky Tonk Women/7.Brown Sugar/8.Start Me Up/9.Jumping Jack Flash/10.Satisfaction/11.Outro,Fireworks and Announcement/
(Bonus Track)
12.Travelling,Rambling And Gambling/13.Hit The Road Jack/14.Rock'n'Roll Jam 1/15.Rock'n'Roll Jam 2/16.He'll Have To Go/17.Lonesome Whistle 1/18.Lonesome Whistle 2/19.Will You Love Tomorrow 1/20.Will You Love Tomorrow 2

82年ナポリ公演に関しては、これまでSBD音源が16曲、AUD音源は19曲がブート化されており、この日の演奏曲全24曲中、そのどちらの音源にも未収録だった"JJF"を除いた23曲を聴くことが出来ましたが、今回のIMP盤は初出となるAUD音源の"JJF"も含め、初めて全曲を通して聴けるようにしたタイトル。

SBD音源部分に関しては、ステレオとはいえど限りなくモノラルに近いミックスで、これまでは『Shattered In Europe』(TSP-CD-184)及びそのコピー盤にて聴くことが出来ましたが、本作のSBD音源部分もこのTSP盤のコピーで音質も同等のクリアーな高音質音源。

tspnapoli

後述するAUD音源でも欠落していたのか"Shattered"のラスト13秒及び終了後の歓声数秒は、やはりTSP盤同様81年ツアーのラジオ音源(1981年12月1日Pontiac公演)にて補填していますが、この両方の演奏テンポがあまりに違う為、音源が切り替わった途端、演奏がブレーキをかけたように減速する印象を受ける点は相変わらずで、ここはちょっと残念。

ただしTSP盤はテープスタートとなる"Under My Thumb"の冒頭に、CDが唐突に始まらないようにと次曲"Whne The Whip Comes Down"開始前の歓声を3秒程繋げていましたが、今回のIMP盤はその部分を当然の如くカットし、きちんと初出となるAUD音源の"A列車"を違和感なく繋げています。

そのAUD音源に関しては、これまでアナログ『Vedi Napoli E Poi Mori』(WC321)にて、やや音の厚みに欠けるので軽めの印象を受けるものの邪魔な歓声が少なく、演奏も大きく録れている大変聴きやすいAUD録音が収録されていましたが、今回のIMP盤も同じ音源を使用。

うちのアナログはぼけぼけのコピースリックにつき、事典からの画像です(苦笑)

napolianarog

ただしこちらの音源はアナログからのコピーではなく、アナログ未収録だった前述の"A列車"に加え、残念ながらイントロが欠けてはいるものの"JJF"や、終演後のSEやアナウンス等の初出部分もある上、モノラルっぽかったアナログに比べ、左右の拡がりが若干良くなってこちらも限りなくモノラルに近いステレオAUD録音といった感じになっています。

また、"Let Me Go"前のMCの一部に若干アナログより劣化した部分もありはしますが、曲中に関してはまったく問題なし。

ライブの後にボーナス収録されているのは、前述『Shattered In Europe』の限定ゴールドCDエディションに付いていたボーナスディスク収録の音源。

いずれも超高音質のステレオAUD音源で、"Travelling,Rambling And Gambling"はナポリの次の公演地であるフランスのホテルでの弾き語りで、TSP盤では"Hard Travellin'"とクレジットされていた曲。これに関しては曲はたしかに"Hard Travellin'"に似ていますが、歌詞違い。また"Travelling,Rambling And Gambling"という曲名で色々調べてはみましたが、検索ヒットしなかった為、IMPとTSPのどちらのクレジットが正しいかは判断出来ず。

"Hit The Road Jack"以降は、メインであるナポリ公演バックステージでの模様。クレジットを見るとTSP盤に比べIMP盤の方が曲が増えているように感じますが、チャプター分けを細かくしているだけで中身は同じで、こちらもTSP盤のコピー。ただし音圧がやや上がった分、若干音が厚めになっています。

ちなみにこのボーナス部分に関しては事典でも触れましたが、『Tatoo Out』(KO 001/002)にもコピー収録されていますので、そちらでもカバー出来ます。

tattooout

今回のIMP盤、残念ながらSBD部分の新たな発掘こそありませんでしたが、初出部分含むAUD音源を補填することにより、初めてこの日の公演を通して聴けるようになったことや、きちんとボーナスには同公演のバックステージの模様を収録する等、しっかりした作りで、今後新たなSBD音源が発掘されない限りはこの公演の決定盤たり得るタイトルかなと。

by Hara ¦ 06:26, Thursday, Dec 21, 2006 ¦ 固定リンク

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