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『British Venues 1976/Have You Seen Keef?』(-) |
『British Venues 1976/Have You Seen Keef?』(-) 2CD+1CD-R
(Disc-1) May.23 1976 Earl's Court Arena,London,UK
Stereo Audience Recording Quality:Very Good
1.Fanfale The Common Man/2.Honky Tonk Women/3.Hand Of Fate/4.Hey Negrita/5.Ain't Too Proud To Beg/6.Fool To Cry/7.Hot Stuff/8.Band Introductions/9.Happy/10.Tumblinhg Dice/11.Nothing From Nothing/12.It's Only Rock'n Roll/13.Brown Sugar/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
(Disc-2) May.26 1976 Earl's Court Arena,London,UK
Stereo Audience Recording Quality:Exellent-Very Good
1.Hand Of Fate/2.Hey Negrita/3.Ain't Too Proud To Beg/4.Fool To Cry/5.Hot Stuff/6.BBC News Report(5/19)/7.You Gotta Move/8.Happy/9.Tumbling Dice/10.Brown Sugar/11.Jumping Jack Flash/12.Keith Richards Interview
76年のアールズコート公演は、5月21日から27日までの一週間に渡り6回行われ、翌月のパリ公演と並んで76年ツアーのハイライト的位置づけにある公演ではありますが、ブート化に関しては、大半がCD化されているパリ公演や前年のハイライトであるLA公演・MSG公演に比べると、発掘・CD化が格段に遅れているのが現状。
さて、そんなアールズコート公演を収録したアナログ名盤2タイトルをプレスCDにて複刻した本作。
ディスク1は、5月23日公演を収録した1枚物LP『Stones British Venues 1976』(MARC RS 76071 ジャケ写は本作と同じ)の複刻。
基になったアナログはコンサートのツボを押さえた絶妙な選曲で(事典の方には、最後に"Sympathy"があるかの如く表記が曲目表に出てましたが、あれは消し忘れです、すみません)、1枚物なのに13曲60分近くも収録されていたお得なタイトルで、音の方も会場特有のホールエコーの影響でやや輪郭に欠けるきらいはありますが、演奏が大きく録れており、歓声も良い感じで入っているバランスの良い好録音。
本作はアナログからの丁寧な複刻という触れ込み通り、スクラッチノイズは無い上、アナログでは遅かったピッチもきちんと修正されていて、アナログよりも聴きやすくなっているのが特徴。
ちなみに事典でも触れていますが、6月16日ミュンヘン公演収録タイトル 『Seid Ihr Wach?』(VGP-098)で同日の音とされている"Honky Tonk Women"はミスクレジットで、実はこの音源。
ディスク2の方は、6公演中5公演目にあたる26日公演収録盤である 『Have You Seen Keef(Standing In The Shadow)?』(ARS-XB002)の複刻。
上記ジャケは本作の裏ジャケに使用されており、この画像もそこからのスキャンです(笑)。
ちょっと脱線しますが、このアナログに関しては、数年前まで私は現物を入手出来ず、今は亡き「ライフイン」のカセットでしか聴けてなかった為、当時TASBで情報を募ったところ、私信にて売店情報を教えて頂きようやく入手できたという想い出のあるタイトルでもあります。
さて、話を元に戻すと、26日公演はCD時代になって『We Hope Ya Like Dis One』(VGP-235)にて、
ライブ中盤6曲のSBD音源が発掘・収録されましたが、AUD音源に関してはこのアナログのみ。
新曲+後半の盛り上がり部分という要所を抑えた選曲で、手拍子はそこそこ拾ってはいるものの奥行きのある臨場感ある音で、すっきりとした聴きやすい音質の好録音。
アナログからの丁寧な複刻ということで、こちらもスクラッチノイズは皆無。インフォにあったアナログの面はじめにあたる部分のトレースノイズも、ほとんど気にならない程度となっています。
ちなみに、アナログでB面の最初と最後に収録されていたラジオレポートとインタビューも今回のCD化にあたり、きちんと順番通りに収録されていますが、これに関しては、ライブを通して聴くという観点からは、ディスクの最後にボーナス扱いでも良かったかなという気がしないでも。 ただ、まあアナログの忠実複刻という事なのでこれは致し方ないことかなと。
おまけのCD-Rは69年ハイドパーク公演のAUD収録盤で、オープニングから"Honky Tonk Women"までを収録。
ハイドパーク公演に関してはFM、テレビと2種類のSBD音源があり、それらの音を基に全曲収録タイトルが作成されていますが、"Down Home Girl"だけはいずれの放送でも流されなかった為、このアナログからの音源が重用されています。
音の方は、ミックのヴォーカルが前面でドラムはかなり小さめ、そしてベースがやや歪み気味といったバランスではありますが、演奏が大きく録れており、また邪魔な歓声もあまり無いことから聴きやすい印象。
ちなみにハイドパークのAUD音源に関しては、CD時代になって発掘された 『In The Park』(SCRO 001)収録の音源があり、
バランス自体は大差ないのですが、音のクリアーさではこのスコルピオ盤の方が上。ただし、ヴォーカルが歪んでしまっている上、曲間でレコーダーを止めていたのかイントロや曲中にカットのある曲が多いという難点あり。
本作の基になったアナログに関しては、今や見かけることはまず無いという位のレアタイトルであるので、オマケ品とはいえ出来るならプレスで複刻してもらいたかったかなと。
なお、本作収録の"Loving Cup"は途中からの収録で、これはテープチェンジによるものと推測されますが、その推測でいくとこの音源自体は"Honky Tonk Women"以降もあることとなりますので、今後の発掘に期待したいところ。 |
by Hara ¦ 14:28, Monday, Dec 25, 2006 ¦ 固定リンク
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