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『Nasty Songs』(DAC-065) 2CD
***(Disc-1) Sep.8 1973 Empire Pool,Wembley,UK (1st Show)
Mono Audience Recording Quality:Excellent
1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Angie/7.You Can't Always Get What You Want/8.Dancing With Mr.D/9.Doo Doo Doo Doo Doo/10.Midnight Rambler/11.Honky Tonk Women/12.All Down The Line/13.Rip This Joint/14.Jumping Jack Flash/15.Street Fighting Man
***(Disc-2) July.26 1972 Madison Square Garden,NY
(※)Track1-6 Mono Audience Recording Quality:Very Good
(※)Track7-15 Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.Love In Vain/8.Sweet Virginia/9.You Can't Always Get What You Want/10.All Down The Line/11.Midnight Rambler/12.Band Introductions/13.Bye Bye Johnny/14.Rip This Joint/15.Jumping Jack Flash
同名のアナログ盤は『Nasty Music』と同内容収録盤でしたが、こちらDAC盤は72年MSGと日付違いの73年ロンドンのカップリング。
Disc-1に収録は、1973年9月8日ウェンブレー1stショー。 このショーは2つのAUD音源がブート化されており、まずは『London'73』(TRASH-03)にて登場の音源。カセット録音特有のレンジの狭い音質ではありますが、演奏が大きく録れている良好モノラル音源。
そしてもう一つが『EMPIRE POOL』(BW-8973)にて登場した音源。『London'73』の音源に比べると演奏は若干遠いものの、高域がすっきりと伸びた大変クリアーな音質で、73年欧州ツアー中でもトップクラスのオーディエンス音源。ただし残念なことに"Gimme Shelter"の中盤以降から曲終了までがカット。
この『EMPIRE POOL』と同じ音源を使用し、前述"Gimme Shelter"中盤以降の欠落を初めとした、この音源の欠点を『London'73』と同じ音源にて補填していたのが『Timeless'73』(VGP-373)。
そして録音自体は同じで"Gimme Shelter"がノーカット収録なものの、肝心の音質が劣ってしまっている『Wembley High Rollers』(HALCYON)。
とここまでがこれまでの音源の流れ。
今回のDAC盤は、メインにHALCYON盤と同じ"Gimme Shelter"ノーカット音源を使用。イコライジングにより『Timeless'73』に音を近づけようとしており、HALCYON盤よりは聴きやすい印象ではありますが、『Timeless'73』に比べると音のすっきり感というか広がりがやや乏しい印象。
またHALCYON盤も含めたこの音源と『Timeless'73』音源では、録音自体が同じなのにそれぞれにカット位置が違うようで、前述"Gimme Shlter"のカット以外でも分かり易いところだと、その"Gimme Shelter"の曲前MCが『Timeless'73』音源だと途中でカットされており、イントロにクロスフェードされていますが、今回の音源はきちんと聴くことが出来ます。
また今回の音源は"Midnight Rambler"のラストがカットされているようで、HALCYON盤は『Timeless'73』音源の音質を落として巧妙に繋げているのに対し、DAC盤は前述『London'73』とも違う、音が遠い3つ目の音源を繋いでいる為、音源切り替わりの際に違和感を感じる作りとなってしまっています。ここはこの音源ではなく『Timeless'73』音源を加工すれば良かったのに何故に?といった印象。
また、テープチェンジにあたって若干欠けている"Honky Tonk Women"のイントロ、HALCYON盤はそのままカットイン収録につき、既発でフェードインしてくる音のアタック音まではっきりと聴くことが出来るのに対し、DAC盤はここでも別音源の歓声を繋いでいる為、HALCYON盤ではっきり聞こえていた最初のリフが曖昧な感じになってしまっています。この辺は曲間ブツ切れのままのHALCYON盤か、曲間がしっかり繋がっているDAC盤かの評価がわかれるところ。
そしてHALCYON盤は、"SFM"終了後のミックのMC「Thank you,goodbye」の後も『Timeless'73』音源を繋いでしばらく歓声を収録しているのに対し、DAC盤はミックのMC直後で終了。
といった具合で、個人的には『Timeless'73』音源をメインとして、"Gimme Shelter"を曲前のMC含めて丸々、今回のDAC盤使用音源で補填しただけの作りの方が良かったような気がするのですが・・・。
替わってDisc-2は72年7月26日のMSG公演
前半6曲は『A Slice Of Rock'n Roll』(VGP-244)や『The Loveliest Night Of Seattle 72』(IMP-CD 034-35)等に収録のAUD音源。
遠目のエコーがかったオーディエンス録音ですが、邪魔な手拍子はなく、音質もクリアーで聴きやすい音源。
ちなみに7月26日公演のAUD音源は2種あり、こちらは音質の良い方にあたりますが、残念ながら今回も既発同様冒頭6曲のみ。
後半はアナログ時代からお馴染みの卓直結ステレオSBD音源。 この音源を収録したCDでは『Welcome To New York』(VGP-312)もしくは『American Tour 1972』(VGP-259)が音質も含めた代表的なタイトル。
今回のDAC盤は、これまでのタイトルのいずれもがヒスノイズ除去により音の余韻が気にならない程度だったとはいえ、微妙におかしかったのに対し、ヒスノイズを残してでもあえて余韻がおかしくならない様に処理していて、一段と音の自然さを強調。
また"Midnight Rambler"11分37秒付近でのテープレコーダーの一時停止操作ミスによると思しき音切れも、これまでのタイトルはいずれも音を摘んでいて音飛びの様になっていましたが、今回はテープそのままにて収録ということで、微妙な違いとはいえ、このSBD音源を収録したCDとしてはベストかなと。 |
by Hara ¦ 01:50, Tuesday, Oct 16, 2007 ¦ 固定リンク
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