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『Copenhagen 1973』(-) 2CD
Oct.7 1973 Brandby Hallen,Copenhagen,Denmark (1st & 2nd Show)
(Disc-1) Stereo Audience Recording Quality:Excellent
(Disc-2) Stereo Audience Recording Quality:Excellent
(Disc-1)1st Show 1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Doo Doo Doo Doo Doo/7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash/14.Street Fighting Man
(Disc-2)2nd Show 1.Brown Sugar/2.Gimme Shelter/3.Happy/4.Tumbling Dice/5.Star Star/6.Dancing With Mr.D/7.Angie/8.You Can't Always Get What You Want/9.Midnight Rambler/10.Honky Tonk Women/11.All Down The Line/12.Rip This Joint/13.Jumping Jack Flash/14.Street Fighting Man
ディスク1に収録されているのは、この日の1stショー。
アナログ時代からリリースされている音源で、やや低域が歪み気味なものの、バランスの良いこの時代にしては優良クラスとなるオーディエンス録音。
アナログ時代はLP1枚物だった為、全曲を聴くことが出来ませんでしたが、CD時代になると3種の全曲収録盤がリリース。
それぞれ基にしたテープの状態による音質さやカットの違いはあるものの、基となった録音は皆同じ。
まずはアナログ複刻の形をとったVGPの『Wonderful Wonderful Copenhagen』(VGP-006)
ストーンズとは関係のない演奏者不明のご当地ソング"Wonderful Wonderful Copenhagen"を、アナログと同じく冒頭に収録した全曲収録盤。
音質はアナログより若干向上していますが、基にしたテープの状態があまり良くなかったようで、テープ劣化に起因する音ブレが時折発生しているのと、"Happy"で一箇所音飛び、"Honky Tonk Women"はイントロが若干欠けている上、序盤音がコモるという欠点あり。
続いては、本作同様に2ndショーとのカップリングタイトルである『Grateful Grateful Copenhagen』(TSD 009/010)
VGP盤より状態の良いテープから作成されており、音質は格段にクリアー。VGP盤にあった音ブレや音飛びは無い上、"Honky Tonk Women"もイントロ欠け無しでの収録となっていますが、こちらはこちらで新たな別の欠点が発生。まず、音量レベルは時折不安定となる上、全体的にピッチがやや早め。更に"Tumbling Dice"のエンディングや、"You Can't〜"のギターソロ導入部で今度は逆にVGP盤には無かった音飛びが発生してしまっています。
そして3つ目は『Are You Ready Copenhagen』(-)
事典では"SFM"が未収録と書きましたが、それはジャケットのクレジットミスだけで実際はこちらも全曲を収録。上記2タイトルがモノラルだったのに対して、本作はステレオでの収録。といってもそれほど分離の良いステレオという訳ではなく、音に奥行きが出た程度の違いで、全体的に定位が左に寄っちゃってますけど。本作は"Honky Tonk Women"のイントロが若干欠けている以外は、既発ほどのカットや音飛びは無く、全体的な音質はTSD盤とVGP盤の中間の様な感じ。ただし、全体的にピッチが早めなのと、"Star Star"に強烈なデジタルノイズが乗ってしまっているのが残念。
そして本作、既発の優良部分を組み合わせての作成のようで、メインとなっているのは『Are You Ready Copenhagen』のステレオソース。
早かったピッチは修正。音質も『Grateful Grateful Copenhagen』程のクリアーさではありませんが、『Are You Ready Copenhagen』に比べると、全体的に高域の抜けを若干良くしているようで、聴きやすさは増しています。
また、"Star Star"でのデジタルノイズがのっていた部分は、『Grateful Grateful Copenhagen』から音質をある程度合わせての補填。ステレオとモノラルの差異により、モノラルソースに切り替わった際、ヴォーカルが浮き上がってくるような印象を受けますが、元々の録音自体は同じなので、全く別の音源を繋いだ際に感じる程の違和感はなし。
惜しむらくは、『Are You Ready Copenhagen』で左寄りだった定位が、ある程度の修正はされているものの、まだ若干左寄りなこと。ここまでやったなら、定位も完璧にしてもらいたっかたかなと。
とはいえ、従来盤のいいとこ取りをしてるだけのことはあって、定位以外の欠点がほぼ解消されているのはポイント高し。
ディスク2は同日の2ndショー。事典でも触れましたが、このショーでの"JJF"は、サビでビリー・プレストンが珍しくもコーラスを付けており、 ミックが単独でサビを歌うことがほとんどの72-73ツアーでは、異色というか大変新鮮な印象を受ける演奏となっています。
このショーに関しても、既発で『Greatest Dane』(VGP-045) と1stショーでも出てきた『Greatful Greatful Copenhagen』(TSD009/010) といった2種の全曲収録盤がリリースされていますが、どちらも基は同じソース。
全体的に遠目な音ではあるものの、歓声をあまり拾っていない為、意外と聴きやすい良好な録音。音質の方は、どちらのタイトルも平均的なカセット録音特有のレンジの狭い音ですが、『Greatful Greatful Copenhagen』の方はピッチが異様に早い分、幾分高域の抜けが良くなっています。
"All Down The Line""Rip This Joint"の曲中、一瞬音量がオフになる箇所があるのと、曲間で録音レベルをいじっているのか、イントロが始まると急に音量が上がってくる曲があったりするのが玉にキズ。
そして本作、最近アップグレードと称してネットに挙がった、同じ録音のステレオソースをメインに作成。
こちらも1stショー同様、ステレオとはいっても音に奥行きが出た程度の 違いではありますが、既発と比べると音のクリアーさと分離は格段に向上。
また、今回音質が向上した事により、低域が歪んでない分、1stショーよりも音が軽めな印象を受ける反面、全体的に聴きやすくなっているのがポイント。
ただ、このステレオ音源、残念なことに幾つかの欠点がありますが、本作は出来うる限りの補正作業がなされています。
まず全体的な音に関しては、かなり強めだったヒスノイズを、音が不自然にならない程度まで除去して、聴きやすさを向上させています。
続いて、オープニングのバンドコールから"Brown Sugar"のイントロリフ2フレーズ、そしてミックのMC含む"You Can't Always Get What You Want"と"Honky Tonk Women"の曲間といったカット部分。これら欠落部に関しては、補填されたオープニングのバンドコールが頭から切れずに入っていることから察するに、同じサイズである『Greatest Dane』からコピー補填している模様。ちなみに『Greatful Greatful Copenhagen』は、バンドコールがフェードイン収録、ネットにアップされた方の音源も補填はされていましたが、こちらはバンドコール以降の収録となっていました。
なお、"Brwon Sugar"から"Gimme Shelter"まで続く、左チャンネルの周期的な音量レベルダウンに関しては修正出来てないのが残念ではありますが、総じて既発と比べて、音質・音の広がり等が飛躍的に向上しているのが、1stショー同様こちらもポイントが高いかなといった印象。 |
by Hara ¦ 12:25, Sunday, Jul 13, 2008 ¦ 固定リンク
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