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『2120 South Michigan Avenue』(Chess 64) |
『2120 South Michigan Avenue』(Chess 64) 1CD
June.10-11 1964 & Nov.8 1964 & May.10 1965 Chess Studio,Chicago,IL,USA (※)Track 18 BBC'Saturday Club'
Stereo Soundboard Recording Quality:Excellent
(※)Track 13-15,18,21-27 Mono Soundboard Recording Quality:Excellent
1.It's All Over Now/2.I Can't Be Satisfied/3.Stewed And Keefed/4.Around And Around/5.Confessin' The Blues/6.Down In The Bottom/7.Empty Heart/8.Hi-heel Sneakers/9.Down The Road Apiece/10.If You Need Me/11.Look What You've Done/12.Tell Me Baby/13.Time Is On My Side(Version 1)/14.Reelin' And Rockin'/15.Don't Lie To Me/16.2120 South Michigan Avenue/17.What A Shame/18.Fanny Mae/19.Little Red Rooster/20.Time Is On My Side(Version 2)/21.Goodbye Girl/22.Key To The Highway/23.Mercy,Mercy/24.Mercy,Mercy/25.That's How Strong My Love Is/26.The Under-Assistant West Coast Promotion Man/27.Satisfaction
副題に「The Unreleased 1964 Blues Album」と表記されてはいますが、実のところは1964年から1965年にかけてのチェススタジオ録音集。
同傾向の既発タイトルとしては、日本編集のオフィシャル・アナログ盤の 拡大複刻版として、VGPがレーベル名を伏せてリリースした『Chicago Chess Sessions』(London)がありましたが、こちらは1964年6月10-11日のセッション音源を主としたタイトル。
本作は、その1964年6月10-11日のセッション音源に加え、1964年11月8日および1965年5月10日のセッション音源も収録した、所謂チェススタジオ音源の集大成的タイトル。
冒頭16曲は1964年6月10-11日のセッションから。
残り15曲では、"Time Is In My Side(オルガンイントロバージョン)"と"Reelin' And Rockin'"の2曲がモノラルミックスで、後はステレオミックスを収録しており、"2120 South Michigan Avenue"はロングバージョンの方のステレオミックス。
ちなみにVGP盤は、"2120 South Michigan Avenue"ロングバージョンのステレオミックスがVGP盤リリース後の発掘につき未収録、そして何故か"Time Is In My Side"が未収録となっていますが、その代わりに"It's All Over Now""Confessin Blues""I Can't Be Satisfied""Look What You've Done"のモノラルミックス、"2120 South Michigan Avenue"のショートバージョンのステレオミックスおよびロングバージョンのモノラルミックスを収録しています。
ちなみにVGP盤には"Good Times,Bad Times"が収録されていますが、これは1964年2月25日のロンドン・リージェントスタジオでの録音。しそたがって、本作・VGP盤のどちらにもチェスとは関係の無い音源が紛れ込んでいることとなります。
なお、VGP盤ではイントロが欠けている"Reelin' And Rockin'"ですが、本作はイントロ4回の内欠けている1回目を丸々カットして3回にしている為、ぱっと聞きでは気付かないような編集になっています。
続いて17曲目から23曲目は、1964年11月8日のセッションからですが、18曲目の"Fanny Mae"だけは1965年8月20日録音のBBCラジオ音源。なお、この11月8日のセッションでは全7曲が録音されており、その内の6曲は本作に収録されましたが、唯一発掘されていない残りの1曲が"Fanny Mae"ということで、制作者は音の良いBBC音源で代用しようと考えたのかなと。
ちなみに、その本作収録のBBC録音"Fanny Mae"、曲の最後のシンバルの余韻にアナウンスが被る為、他のBBC収録ブートはいずれも絞りが早かったりして、曲終了の余韻が若干おかしかったりするのですが、本作はうまくリバーブ処理を施しているようで、違和感なくすっきりと曲が終わるようになっています。これに関しては、ポイントは高いのですが、チェス録音集というコンセプトを考えると、やはり未収録にしておいてくれた方が良かったかなとは思いますが・・・。
なお、"What A Shame""Time Is On My Side(ギターイントロバージョン)"はステレオミックス。
そして最後に24-27曲目は1965年5月10日のセッション。 このセッションで演奏した5曲中4曲を本作は収録していて、未収のJBカヴァー"Try Me"は未だ発掘されていません。
ちなみに、本作では23曲目と24曲目に"Mercy Mercy"を収録していて、半年間での曲のアレンジの進化を続けて聴くことが出来るという曲の並べ方はなかなか便利。
"The Under-Assistant West Coast Promotion Man"は3分18秒の最長バージョン。
ラストの"Satisfaction"はTVショー「SHINDIG」での放送音源落としですが、その放送で使われた音源は、この1965年5月10日のセッションで録られたテイク。ハーモニカの入った珍しいテイクではありますが、本作は状態の悪い音源から作成されており、ドロップアウトが頻繁にあったり、 曲中に被るアナウンスをカットしようという意図から曲中にフェードアウト・インが2箇所もあったりと、散々な音。ちなみに、VGP『Still I'm Gonna Miss You』(VGP-073)にも同音源が収録されていますが、こちらはテープ劣化によるドロップアウトは無く、最後のフェードアウトも本作より若干長く収録されていますが、本作でいう1回目のフェードインから2回目のフェードアウトにあたる部分がカットされている上、音のレンジが本作より若干狭まっています。
といった具合で、せっかくのチェススタジオ録音の集大成的タイトルなのに、別スタジオでの"Fanny Mae"が収録されちゃっているのがちょい残念なタイトル。 |
by Hara ¦ 02:16, Tuesday, Sep 16, 2008 ¦ 固定リンク
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