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『Touring Party Vol.2』(DAC) |
『Touring Party Vol.2』(DAC-080) 2CD
●Disc-1 June.27 1972 Muncipal Auditorium,Mobile,AL Mono Audience Recording Quality:Very Good
●Disc-2 July.07 1972 Civic Arena,Knoxville,TN Mono Audience Recording Quality:Very Good
(Disc-1) 1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.Love In Vain/8.Sweet Virginia/9.You Can't Always Get What You Want/10.All Down The Line/11.Midnight Rambler/12.Band Introductions/13.Bye Bye Johnny/14.Rip This Joint/15.Jumping Jack Flash/16.Street Fighting Man (Disc-2) 1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Rocks Off/4.Gimme Shelter/5.Happy/6.Tumbling Dice/7.Love In Vain/8.Sweet Virginia/9.You Can't Always Get What You Want/10.All Down The Line/11.Midnight Rambler/12.Band Introductions/13.Bye Bye Johnny/14.Rip This Joint/15.Jumping Jack Flash/16.Street Fighting Man
シリーズ第二弾(?)は、1972年ツアー中盤の2公演をカップリングしたタイトル。
ディスク1に収録されているのは6月27日のアラバマ公演で、この公演に関しては、2つのソースがブート化されていますが、本作は『Alabama Jubilee』(VGP-306) にてブート化された所謂後発のソースBにて作成。
このソースB、"You Can't Always Get What You Want"と"All Down The Line"の曲間がテープチェンジによりカットされている以外は曲中カット無しの全曲収録。
録音自体はやや遠目であるものの、さほど音が団子状態ににならずに分離良く聞こえる上、音質の方もかなりクリアーで、当時のオーディエンス録音としては上質といえる部類の音。
ただし、"Midnight Rambler"の序盤や"JJF""SFM"といった後半の観客が盛りあがる曲になると、手拍子のはるか奥から演奏が聞こえるというバランスになってしまうのと、"Rip This Joint"の間奏以降ちょっとの間、マイクを隠したようで、音が妙に遠くなっているのが難点。
このソースBを収録した既発タイトルは、前述の『Alabama Jubilee』とBad Wizard『Turn The Heat Up!』(BW6-24/25/27-72)。
事典では説明しきれなかった箇所も含めて整理しておきますと・・・。
Bad Wizard盤の方は、やや高域が不自然に持ち上げられた感はあるものの、音の鮮明度はVGP盤より上ですっきりとした仕上がり。
ただし、Bad Wizard盤は、"Gimme Shelter"前の歓声を何故かダブって収録していたり、前述のテープチェンジによる"You Can't Always Get What You Want"と"All Down The Line"の曲間はきちんと編集されたVGP盤と違って切れたまま、そして定位に関しても、VGP盤がある程度きちんと修正しているのに対し、片寄ったまま。
また、VGP盤には、オープニングやエンディングのアナウンスが収録されていますが、Bad Wizard盤は未収録といった具合につき、事典では総合的にみて音的には若干劣るVGP盤を代表盤として挙げてはいましたが、実のところはどっちもどっちといった感。
さて本作、全体的な音質はBad Wizard盤に高域の伸びは若干譲るものの、自然な伸びの高域に加え中低域に厚みを持たせている為、Bad Wizard盤にて感じた高域の不自然さや音の軽さは無く、所謂Bad Wizard盤とVGP盤のいいとこ取りの様な音となっています。
当然の事ながらVGP盤同様に、"You Can't Always Get What You Want"と"All Down The Line"の切れた曲間はきちんとクロスフェード処理。
また、VGP盤収録のオープニングアナウンス部に関しては、VGP盤がアナウンスが始まる寸前からのフェードインに対し、本作はそれより前の歓声から収録している分、VGP盤より更に長くなっています。ちなみに終演後のアナウンス部分の長さに関してはVGP盤と同じ。
なお、Bad Wizard盤とVGP盤両方に共通したあった"Midnight Rambler"中間部でのドロップアウトに関しても本作は解消といった具合で、さすがに後発ならではの仕上がりとなっています。
変わってディスク2は、VGP『Drippin' Honey』(VGP-294)でのみブート化されていた7月7日のテネシー公演で、このツアーのブートではなかなかない、オープニングSEの"2000光年"からエンディングのアナウンスまでを収録した音源。
本作収録の音源もVGP盤と同じではありますが、VGP盤よりジェネレーションの若いテープから作成されたようで、全体的に団子状態で聴きづらかった音は、幾分かすっきりとした印象となって聴きやすく改善。
また、VGP盤ではヒスノイズ除去の弊害で曲間の歓声が不自然となっていましたが、本作はヒスノイズこそVGP盤より若干あるものの、曲間の不自然さは解消されています。
なお、この音源、"Love In Vain"前の曲間と"You Can't Always Get What You Want"の最後の最後がテープチェンジにあたり、VGP盤では"You Can't Always Get What You Want"最後のの絞りが不自然に感じましたが、本作は綺麗にミックのMCにクロスフェードしており、ぱっと聴きではその編集に気付かない位の見事な編集がなされています。 |
by Hara ¦ 02:24, Tuesday, Sep 16, 2008 ¦ 固定リンク
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