The Rolling Stones Bootleg Reviews written by Hara  
 
 



『Get Your Leeds Lungs Out』(DAC)
dacgetyourleedslungsout

『Get Your Leeds Lungs Out』(DAC-089) 2CD

●Disc-1
Mar.13 1971 University of Leeds .U.K.

Mono Soundboard Recording
Quality:Excellent

●Disc-2
Mar.14 1971 Chalk Farm Roundhouse.London.U.K. (2nd Show)

Mono Audience Recording
Quality:Very Good

(Disc-1)
1.Dead Flowers/2.Stray Cat Blues/3.Love In Vain/4.Midnight Rambler/5.Bitch/6.Band Introductions/7.Honky Tonk Women/8.Satisfaction/9.Little Queenie/10.Brown Sugar/11.Street Fighting Man/12.Let It Rock

(Disc-2)
1.Jumping Jack Flash/2.Live With Me/3.Dead Flowers/4.Stray Cat Blues/5.Love In Vain/6.Prodigal Son/7.Midnight Rambler/8.Bitch/9.Band Introduction/10.Honky Tonk Women/11.Satisfaction

DACのアナログ複刻シリーズ。

ディスク1は、今回の複刻の基である1971年リーズ公演の放送音源。

この音源、これまで多数のタイトルがリリースされてきましたが、このBlogで紹介した『Get Your Leeds Lungs Out』(SODD 014)や

soddgetyourleeds

こちらも同名の『Get Your Leeds Lungs Out』(Halcyon)等のタイトルがそうだったように、

halcyongetyourleeds

近年のリリースは、TSPのリマスター盤『Get Your Leeds Lungs Out Revisted』(TSP-CD-215)が基となっているようで、

tspgetyourleedsrevisted

メンバー紹介でジム・プライス紹介後の左チャンネルがドロップアウトしていたり、"Street Fighting Man"終了後のハウリングがカットされる編集が施されてしまっている故、そのハウリングに被ったチャーリーのスネアロールの一部が欠けてしまっているという欠点を抱えたタイトルばかりで、結局これらの欠点がないタイトルといえば、ブートCD初期にリリースされたTSPの旧盤『Get Your Leeds Lungs Out!』(TSP-CD-030)という状況でしたが、

tspgetyourleedsold

本作もこの旧TSP盤同様に前述のカットやドロップアウトは無し。

また、旧TSP盤での"Satisfaction"の2コーラス目にあった、左チャンネルでの若干のレベルダウンに起因する定位の片寄りも本作は無し。

音質に関しては、新旧TSP盤の中間をいくような音で、TSPリマスターほど高域がきつくなく、旧TSP盤よりは抜けが良いといった印象。

ということで、さすが後発リリースなだけあって、従来タイトルの欠点がほぼ解消されている点がポイント高いかなと。


ディスク2は、今回の複刻の基となったアナログには未収録だった、翌日3月14日はツアー最終公演となったラウンドハウスでの2ndショーを収録。

こちらもアナログ時代からリリースされており、今回も残念ながら全曲収録とはいきませんでしたが、演奏を大きく拾っている上、この時代の録音にしては音の分離が良く、また耳障りな歓声や手拍子の類はほとんどないという、とても聞き易い音源。

この音源の既発ベストは、『The Lost Marquee Tapes』(VGP-030)
(※)ジャケは2種ありますが、音は変化無し。

vgplostmarqueeoldjak

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このVGP盤と比較すると、本作の方が高域を若干持ち上げている分、VGP盤よりも音の抜けがやや良くなった印象。

続いて、VGP盤でも若干残っていたスクラッチノイズに関しては、ほぼ完全に除去。

加えて、VGP盤にあった基テープに起因する若干の音ユレも、新たにモノラル化し直した様で解消。

惜しむらくは、VGP盤のマスターを加工して作成したようで、VGP盤でも感じられたヒスノイズ除去の弊害である音の余韻の不自然さを、本作もそのまま踏襲してしまっている点。

VGP盤の基と思しき、TSPの『Get Your Leeds Lungs Out』のスペシャル・ボックス・セット(CD+カセット)に封入されていたカセットは、ここまで余韻が不自然にはなっていないので、当時のノイズ除去処理を施したVGP盤マスターからの作成ではなく、このカセットから新たに作成した方が良かったのではないかなと。

roundhousecassette

by Hara ¦ 02:35, Thursday, Dec 24, 2009 ¦ 固定リンク

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