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『The Golden Era 1969-1974 Vol.1』(SODD) |
『The Golden Era 1969-1974 Vol.1』(SODD 092/093) 2CD
Sep.1 1973 Stadthalle,Vienna,Austria
Mono Audience Recording Quality:Excellent-Very Good
(Disc-1) 1.Brown Sugar/2.Bitch/3.Gimme Shelter/4.Happy/5.Tumbling Dice/6.100 Years Ago/7.Star Star/8.Angie/9.Sweet Virginia (Disc-2) 1.You Can't Always Get What You Want/2.Dancing With Mr.D/3.Midnight Rambler/4.Silver Train/5.Honky Tonk Women/6.All Down The Line/7.Rip This Joint/8.Jumping Jack Flash/9.Street Fighting Man
1973年欧州ツアー初日公演収録盤。
この公演に関しては幾つもの音源がブート化されていますが、代表盤としては事典でも挙げた、複数音源を使用して全曲を収録したVGPの『Goodnight Vienna』(VGP-009) が既発ベスト。
"Bitch"から"JJF"のイントロまでのメインの音源に、欠落している"Brown Sugar""JJF""SFM"の3曲、そして"Star Star"終了直後から"Angie"の1コーラス途中までを別音源にて補填という構成は、使用している音源含めてVGP盤と同じ。
ただし、VGP盤には収録されていた、同地でのビリープレストン"That's The Way God Planned It"は本作未収録。
音質はというと、この時期のSODDの特徴である、高域を抑えつつも音全体に厚みを持たせる加工を施していることから、すっきりとした印象のVGP盤と比べると音のレンジが狭くなってしまってますが、逆にその分ラウドな感じの印象は受けるので、この辺は好み次第。
その他、VGP盤と比較していきますと・・・。
まずは"Brown Sugar"。VGP盤はイントロでテレコのレベル調整と思しき音の落ち込みがありますが、本作はそこを持ち上げて音量を均一にしています。ただし、その持ち上げた部分に関してはヒスノイズ自体も増えていますが、気にする程ではなし。
また、この"Brown Sugar"は前述したようにメインとは別音源ですが、元々の録音状態の影響もあるのかSODDの音加工が効果的に作用し、VGP盤より若干立体気味に聞こえます。
続いて"Gimme Shelter"。VGP盤ではイントロ途中から曲の終盤まで音量レベルの周期的な変化がありましたが、本作はここもきちんと修正済み。
と、ここまではSODD盤の後発ならではの良い部分を挙げましたが、やはり一筋縄ではいかないこのレーベル・・・。
いきなりオープニングのアナウンスは、VGP盤よりも後ろの部分からのスタートとなっている為、VGP盤よりも短くなってしまってます。これまでのリリースを見る限り、コピーに関して抵抗の無いメーカー故、VGP盤から持ってこなかったのが何とも不思議。
VGP盤にあった"Star Star"終了直後の「Thank You」で発生している音ブレに関しては、本作も修正しておらず。
最後の別音源2曲、まずその切り替わり部分にあたる"JJF"の曲前では、ミックが「Alright Baby」「Alright」と二言叫んでいますが、どういう訳か本作ではその二言目の「Alright」が微妙にカットされて、VGP盤よりも短くなってしまってます。
続く"SFM"のイントロが欠けている点もVGP盤同様。その"SFM"のイントロに関しては、1枚物のアナログ『100 Years Ago』(0501W)だと最後の3連発が同一音源でノーカット収録されていますので、当然の事ながら"SFM"のイントロもきちんと聴くことが出来ます。
このLP音源、歓声も静かで演奏も大きく拾った良好音源だったので、本作もせめて"JJF""SFM"はこのLPからイコライジングして持ってくるなりすれば、一段とVGP盤との差異が更にアピール出来ると同時に、初の全曲ノーカットという後発ならではのアピールが出来たのに、それをやらないのは、やはりこのレーベルならでは。 |
by Hara ¦ 20:23, Saturday, Mar 13, 2010 ¦ 固定リンク
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