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『Dome On Wheels』(-) 6CD+2CDR
(Disc-1&2) Feb.14 1990 Tokyo Dome,Tokyo Stereo Audience Recording Quality:Excellent-Very Good
(Disc-3&4) Feb.17 1990 Tokyo Dome,Tokyo Stereo Audience Recording Quality:Excellent-Very Good
(Disc-5&6) Feb.20 1990 Tokyo Dome,Tokyo Stereo Audience Recording Quality:Very Good
(Disc-1) 1.Continental Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Harlem Shuffle/6.Tumbling Dice/7.Miss You/8.Ruby Tuesday/9.Play With Fire/10.Rock And A Hard Place/11.Mixed Emotions/12.Honky Tonk Women/13.Midnight Ramblers (Disc-2) 1.You Can't Always Get What You Want/2.Can't Be Seen/3.Happy/4.Paint It Black/5.2000 Light Years From Home/6.Sympathy For The Devil/7.Gimme Shelter/8.Member Introduction/9.It's Only Rock'n Roll/10.Brown Sugar/11.Satisfaction/12.Jumping Jack Flash (Disc-3) 1.Continental Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Harlem Shuffle/6.Tumbling Dice/7.Miss You/8.Ruby Tuesday/9.Almost Hear You Sigh/10.Rock And A Hard Place/11.Mixed Emotions/12.Honky Tonk Women/13.Midnight Ramblers (Disc-4) 1.You Can't Always Get What You Want/2.Can't Be Seen/3.Happy/4.Paint It Black/5.2000 Light Years From Home/6.Sympathy For The Devil/7.Gimme Shelter/8.Member Introduction/9.It's Only Rock'n Roll/10.Brown Sugar/11.Satisfaction/12.Jumping Jack Flash (Disc-5) 1.Continental Drift/2.Start Me Up/3.Bitch/4.Sad Sad Sad/5.Harlem Shuffle/6.Tumbling Dice/7.Miss You/8.Angie/9.Rock And A Hard Place/10.Mixed Emotions/11.Honky Tonk Women/12.Midnight Ramblers (Disc-6) 1.You Can't Always Get What You Want/2.Little Red Rooster/3.Can't Be Seen/4.Happy/5.Paint It Black/6.2000 Light Years From Home/7.Sympathy For The Devil/8.Gimme Shelter/9.Member Introduction/10.It's Only Rock'n Roll/11.Brown Sugar/12.Satisfaction/13.Jumping Jack Flash
初来日公演から、初日・3日目・5日目の3公演を収録したタイトル。
まずは初日2月14日公演。
いやはや、この公演自体を久々に聞きましたが、日本人にとってはせっかくの歴史的公演ではあるものの、ストーンズ自体は前年12月以来久々のライブだったこともあり、全体的にもたっとしている上、"Mixed Emotions"の終盤ではホーンとシンセがユニゾンでフレーズ弾く部分で、肝心のシンセが鳴らずに(弾くのを忘れた?)、妙にしょぼくなっちゃったり、"Honky Tonk Women"ではミックが1コーラス目丸々メロディを外しているといった具合で、テレビ放送された前年のアトランティック公演の演奏や、放送された2月26日の演奏と比べると・・・って感じかなと。
さて本作ですが、これはVGP『Steel Wheels Japan Tour 1990 』(VGP-346)と同音源。
ただし、そのVGP盤からのコピーではないようで、その証拠としてテープチェンジにあたった"Happy"と"Paint It Black"の曲間の編集が本作とVGP盤では異なり、本作の方が若干長くなっています。
"Paint It Black"のイントロ前では毎回キースがギターをポロポロ弾いてからイントロを弾き始めていますが、本作はそのポロポロを途中からながら収録しているのに対し、VGP盤はその中途半端さを嫌ったのか丸ごとカットして、キースがいきなりイントロを弾きだした感じに聞こえるよう編集しています。
逆にVGP盤ではディスク1が観客の「さあ汗かくよ」というしゃべりからスタートしていますが、本作はそれを嫌って、そのしゃべりが終わってからのフェードインスタートとなっています。まあ、これに関してはどうでもいい部分ではありますが、一応参考の為。
ちなみにもう一箇所のテープチェンジ部分"Mixed Emotions"と"Honky Tonk Women"の曲間ですが、これもテープチェンジが間に合わなかったようで、"Honky Tonk Women"イントロのカウベルが若干フェード気味になっているのは本作・VGP盤共に一緒。
この曲間に関しては、別音源での初日公演全曲収録盤『THE FIRST NIGHT』(Out Of Control Records) には丸々収録されており、カウベルはもちろん、それに被るミックの「Alright」のかけ声も聴くことが出来ます。また、"Paint It Black"のイントロ前もカット無し。
なので後発である本作が、その部分を補填に使わなかったのが何とも残念。
肝心の音の方ですが、演奏を大きく拾っている上、録音者の周りは静かで、耳障りな手拍子、歓声・拍手の類は無し。周りが静かすぎる為、初来日初日公演のあの異様な盛り上がりを、この音源で感じとることは難しい反面、演奏をじっくりと聞くにはよい録音。
音質の方はというと、ヒスノイズが多めで音がややぼやけ気味だったVGP盤に対し、本作は基テープのジェネレーションが若いようでヒスノイズはほとん無し。また、響き気味だった中低域も削った上、音をすっきりさせる為に高域を上げたまでは良かったのですが、ちょっと上げすぎのようで、スネアドラムのアタックや、ギター・キーボードでその周波数にあたる部分は、耳に刺さり気味の為、そのあたりはもう少し調整してほしかったところ。あと、定位も若干右寄りなので、これも調整してほしかったかなと。
続いては17日公演。 これまたVGP『Steel Wheels Japan Tour 1990 』と同音源で、こちらも初日公演同様に演奏を大きく拾った好録音。時折手拍子や叫び声がちらほら聞こえはするものの、耳障りな歓声・拍手の類は無し。
これももちろんコピーではなく、ディスク冒頭はVGP盤の方が長いですが、終演後は本作の方が長めに収録。
音質の方も初日公演同様で、ヒスノイズ多めのVGP盤に対して、本作はヒスノイズはあまりなく、音も中低域を削ったりと聞きやすくしていますが、やはり高域を持ち上げた影響により、時折音が耳につく箇所もあることから、この辺の周波数の微調整はしてほしかったところ。
テープチェンジも初日公演同様、"Mixed Emotions""Honky Tonk Women"の曲間と"Happy""Paint It Black"の曲間。
"Honky Tonk Women"前はやはりチェンジが間に合わなかったようで、イントロのカウベルの一部と、こちらも初日同様にそれに被るミックの「Alright」のかけ声がカットされてますが、これは両タイトル共通。
"Paint It Black"前のポロポロの方は間に合ったようでカット無し。
ディスク5と6は全曲収録としては初となる2月20日公演。
この公演に関しては日本公演10公演中唯一の演奏となった"Little Red Rooster"のみ、VGP『ALIVE AND ROLLIN' 1990』(VGP-090)に収録。
ここまでVGP盤と同音源だった本作ですが、この公演だけは別音源。
ただし、残念なことに本作収録のこの音源、なんと目玉の"Little Red Rooster"でタイミングのズレた観客の歌声が・・・。この観客の歌、結局耳につくのは"You Can't Always Get What You Want"と"Little Red Rooster"位なので、ホントよりによってといった感じ。
したがって"Little Red Rooster"のみを聞くのであれば、本作よりも音抜けは悪いし、全体的にオーバーレベルで歪み気味ではあるものの、VGP盤収録の音の方がストレス感じることは少ないかもしれません。
さて、全体的な音に関しては、本作の14日や17日に比べると、若干音が遠目ではありますが、大体似たような感じ。叫び声やかけ声が"Midnight Rambler"以降多めですが、本当に気になるのは前述の歌声ぐらい。
音質もまた同傾向ですが、これに関しては耳に刺さる印象は無し。
テープチェンジは例によって2回ありますが、まずは"Ruby Tuesday"がこの日カットされた関係で、これまでと1曲ズレて"Honky Tonk Women"終了後になりましたが、この部分でミックが発したMCはカット。
もう一箇所はこれまで同様に"Happy"終了後。"Paint It Black"前のポロポロの方は間に合ったようでカット無し。
最後に一応、オマケで付いてきた26日公演のCDRに関して。
音の方は20日の音源に近い印象で悪くはないのですが、この公演に関しては『STEEL WHEELS TOKYO 1990』(VGP-080) に代表されるステレオサウンドボード音源の完全版があり、
普通はそっちを聞けば事足りることから、CDRでオマケ扱いとなったのでしょうが、このオーディエンス音源の方もそれなりの重要な発見があります。
それは"Sympathy For The Devil"のイントロがサウンドボード音源と異なっている点。
"Sympathy For The Devil"のイントロに関しては、TV放送・FM放送共に、通常は観客やリスナーには聞こえないはずのドンカマ(ガイドリズム)がミックスされていましたが、その原因が放送音源作成時のミスなのか、はたまた実際の会場でも鳴っていたのかが、このオーディエンス音源の登場により判明。
ちなみにこのドンカマ、CD『Paint It White』(VGP-309)やDVD『Les Roues Metallic Et Les Jumeaux Demons』(EVSDVD-010/011)に代表される前年12月14日のモントリオール公演、
そしてVLツアーではオフィシャルでも映像が発売された1994年11月25日のマイアミ公演で聞くことができます。
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by Hara ¦ 05:00, Friday, Jun 11, 2010 ¦ 固定リンク
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