『Back To The Graveyard』(DAC-113) 1CD
Track 1,2,4 Sep.13 1973 City Hall,Newcastle,UK (1st Show)
Track 3,5 Sep.9 1973 Wembley Empire Pool,London,UK
Track 6-11 Oct.17 1973 Foret Nationale,Brussels,Belgium (2nd Show)
Track 12 Sep.30 1973 Festhahalle,Frankfurt,West-Germany (2nd Show)
Mono Soundboard Recordings Quality:Excellent
(※)Track 6-12 Mono Soundboard Recordings Quality:Very Good
1.Brown Sugar/2.Star Star/3.Dancing With Mr.D/4.Angie/5.Midnight Rambler/6.Gimme Shelter/7.Happy/8.Tumbling Dice/9.Star Star/10.All Down The Line/11.Rip This Joint/12.Street Fighting Man
DACによる73年欧州ツアーのSBD音源集であったOBR 『Back To The Graveyard』(OBR 458 CD 030)の複刻作。
本作は、冒頭の5曲がルクセンブルグ・ラジオ・テレビ放送局(Radio Tele Luxembourg = RTL)にて放送された音源。続く6曲目から11曲目が卓直結の流出SBD音源。そしてラストの"SFM"はBBCのTV番組「OGWT」からといった構成。
選曲自体は同じですが、OBR盤は"SFM"が6曲目に組み込まれ"Rip This Joint"で終わっていたのに対し、本作はさすがに"Rip This Joint"でCDが終わるよりも"SFM"で終わった方が良いと考えたのか、"SFM"がラストに収録されています。
まず冒頭のRTL音源。最初の4曲はOBR盤と大差ない高音質音源。続く"Midnight Rambler"が前4曲と比べると、音のレンジが若干狭まっている点はOBR盤同様ですが、OBR盤に比べると、やや中域が控えめとなっている分、本作の方が若干聴きやすくなっています。
また、この"Midnight Rambler"の曲前では「Thank you very much thank you」というミックのMCが新たに聴けるようになりましたが、このMCは『Europe'73』の"Doo Doo Doo Doo Doo"終了後で聴けるものと同じもの。ただし本作でのMCは『Europe'73』と異なり、歓声を多く拾う意図だったのか、遠目のオーディエンス録音のような音で収録されています。
加えて"Midnight Rambler"の終了後には、放送自体がこういう編集だったと思われますが、ライブ終演後の客出し場内BGMである"Land Hope And Glory"が追加収録されています。
その次に続く5曲は10月17日ブリュッセル公演の2ndショー卓直結SBD音源。今度は逆にモコっとしたOBR盤に比べ、本作の方が若干中域がオンになっている分、音にメリハリがついた印象を受けます。
またOBR盤では、"Happy"が終わりきらない内に音がフェードアウトし始め、最後の1音がぎりぎり聞こえたところで、次曲"Tumbling Dice"のイントロが間髪いれず入ってくるのに対し、本作は"Happy"がきちんと終わった後の歓声とミックの「Yes ah Alright HooHoo」というMCを挟んで、"Tumbling Dice"が始まるようになっています。
そして"Tumbling Dice"終了後もOBR盤ではミックの「Hoo」までは聴けますが、その後に続く「Merci Merci bien,ooh la la」というMCは本作にて初登場。
その次の"All Down The Line"。本作はイントロが欠けており、OBR盤の方は欠けていないように聞こえますが、イントロの1音目でベースドラムが聞こえることから、OBR盤は欠けているイントロを2回目のリフからコピーして貼り付けていたことが判明。ただ、OBR盤のこの編集の方が邪道かもしれませんが良いと感じる人もいるかも。
ラストの"SFM"も本作の方が音にメリハリがついた印象。惜しむらくはOBR盤同様に最後の1音は聞こえますが、曲が終わりきらない内からフェードアウトが始まってしまっている点。同曲収録の既発盤全てがフェードアウトとなっていたので、後発盤である本作には最後まで同じレベルで収録して欲しかったところ。 |