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『What Am I Living For?』(DAC) |
『What Am I Living For?』(DAC-106) 1CD
Studio Outtakes & Studio Rehearsal
(※)Track 1-3,7 Jan.5-Mar.2 1978 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
(※)Track 4-6,8 Oct.10-Nov.25 & Dec.5 1980 Pathe Marconi Studios,Boulogne Billancourt,France
(※)Track 9-17 Oct.6 1978 Bill's Studio,Westchester,New York
1.Before They Make Me Run(II)/2.Before They Make Me Run(I)/3.I Can't Help It(III)/4.Miss You(III)/5.Beast Of Burden(I)/6.Some Girls(I)/7.Lies(III)/8.Respectable(II)/9.Summer Romance/10.I've Been Loving You Too Long/11.Spoonful/12.Beautiful Delilah/13.Back In The USA/14.What Am I Living For/15.Reelin' And Rockin'/16.Jah Wonderful/17.Unidentified Reggae (※)本作のクレジットでは1と2のテイクが逆になっている
DACのOBR復刻シリーズ。 本作は『Some Girls』のアウトテイクとTV番組「Saturday Night Live」のリハーサル音源を収録したOBR『What Am I Living For?』(OBR 93010)の複刻タイトル。
本作はアナログ複刻の形をとってはいますが、 単純なアナログ落としではなく、 アナログとは異なるマスターから作成されているようです。
冒頭8曲は『Some Girls』のアウトテイク
1.Before They Make Me Run(II) 本作のクレジットは(I)となっていますが、実際は(II)。 キースのヴォーカルがオフィシャルと同じでバックヴォーカル等が入ってないテイク。したがって、このテイクがアナログ未収録につき、こちらがボーナストラック。このテイクの代表的な収録盤はVGP『Twilight Zone』(VGP-048)でしたが、テープ劣化による音の端々の傷みはあるものの音質自体は格段に向上。また『Twilight Zone』はイントロからの収録なのに対し、本作は同曲(I)で確認出来る「4,1」と入るカウントの「1」からの収録となっています。『Twilight Zone』の同曲に終始漂っていたジリジリというノイズもありません。
2.Before They Make Me Run(I) 当然の如くこちらも本作はミスクレジットで(II)となっていますが、実際は(I)。 キースのヴォーカルラインや歌詞も一部異なる初期テイク。このテイクも代表的な収録盤は『Twilight Zone』でしたが、それに比べると音質は格段に向上し、左に位置するアコギも鮮明に聴くことが出来ます。また、『Twilight Zone』で曲中終始漂っていたジリジリというノイズは無くなってはいないものの、かなり軽減されています。アナログはイントロが欠けている上、チャンネルが左右逆で音質も劣っています。
3.I Can't Help It(III) このテイクも代表的な収録盤は『Twilight Zone』。『Twilight Zone』の同曲に終始漂っていたジリジリというノイズは無く、音質も格段に向上。アナログはイントロが欠けている上、チャンネルが左右逆で音質も劣っています。
4.Miss You(III) 『Twilight Zone』が曲前のギターストロークの余韻からカウントなのに対し、本作はストロークも聴くことが出来ます。この曲も音質は格段に向上。アナログはイントロからの収録、チャンネルが左右逆で音質も劣っています。
5.Beast Of Burden(I) 『Twilight Zone』と長さは同じ。『Twilight Zone』で終始漂っていたジリジリとしたノイズは若干残っているものの、音質は格段に向上。アナログはチャンネルが左右逆で音質も劣っています。
6.Some Girls(I) 『Twilight Zone』では、ダビング時のテープデッキのヘッドずれが原因なのか、右チャンネルにうっすらと別の演奏が消えずに残っているのが確認出来ますが、本作は無し。また、『Twilight Zone』で終始漂っていた ジリジリとしたノイズは若干残っているものの、音質は格段に向上。アナログはチャンネルが左右逆で音質も劣っています。
7.Lies(III) アナログはイントロ途中からの収録でしたが、本作はカウントからの収録。前6曲に比べると高域の伸びが今ひとつですが、アナログよりははるかに高音質。アナログはかなりピッチ遅。なお、事典で挙げたこのテイクの最良収録盤『Place Piagalle 5/6』(RR 010/11)では、右チャンネルの抜けが今ひとつな為、音が左に片寄って聞こえましたが、本作はそのようなことはありません。
8.Respectable(II) アナログはイントロ途中からの収録でしたが、本作はイントロ頭からの収録。また、オフィシャルでも聴ける、エンディングのラストショットで、チャイナシンバルに続くバスドラムとスネアがアナログではフェードアウトで聴けなくなっているのに対し、本作はきちんと聴くことが出来ます。この曲も前曲同様、高域の広がりはイマイチですが、アナログよりははるかに高音質。また、アナログはかなりピッチ遅。このテイクも最良収録盤は『Place Piagalle 5/6』(RR 010/11)。もちろんラストのバスドラムとスネアは収録されていますが、これも前曲同様に右チャンネルの抜けが今ひとつな為、音が左に片寄って聞こえましたが、本作はそのようなことはありません。
9曲目以降はTV番組「Saturday Night Live」収録前日に行われたリハーサルを収録。
このリハーサルはテープ音源とビデオ音源の2種類の音源がありますが、本作に収録されているのはスタッフがテレコで録ったと思しきテープ音源の方。
この音源に関しては、テープとビデオ2種の音源を全て収録して、この日のリハーサルの集大成としたVGP『Saturday Night Live』(VGP-376)が代表タイトルでしたが、本作の音質も同等となっています。
なお、アナログの方は音質がかなり劣っている上、イントロ欠け多し。 |
by Hara ¦ 21:41, Tuesday, May 24, 2011 ¦ 固定リンク
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